100%片想い〜♪マイステューピッドララバイ。

僕のすぐ隣で娘・R(1才)が寝ている。

いつもなら僕・嫁・Rの順で川の字になっているのだが
たまにこういうことがある。

このイレギュラーなシチュエイションに僕は
心がときめいてメモリアルになるのである。

例えるならば、まだ付き合って間もない彼女と
一緒に寝る時のドキドキ感やムフフ感とか、
そのような初々しさ溢れる感動。

これって恋なのかしらん…。いや、親心もあるから
単なる恋心以上のものだろう。たぶん。

しかしRはつれない。夜泣きで起きてしまう時、
僕がいくら抱いてあやしても決して笑ってくれない。
それどころか余計に絶叫し僕の腕から全力で逃れようとする。

でもいいの。アタイ、こうして一緒に寝られるだけでいいの。
みんなはアタイのことアバズレだって噂してるけど、
心の純潔だけは守ってきたんだ(誰だよ)

思えば僕が長い間片想いしている、元近所にいた美少女Rちゃん。
その恋しい女の子に少しでもあやかってもらいたい…
という思いでRちゃんの名前をそのまんま娘に名付けた。

Rちゃんの名を受け継がせると同時に、一方で僕は
片想いの心を計らずも受け継いでしまった。

しかしRは何れどこぞの男に連れて行かれてしまう。
でもいいの。

それどころか今でさえダッコを拒否される始末。
でもいいの。いいの。ぶらいあんい〜の。

今夜もRをあやそうとしたがギャンギャン泣かれ、
嫁に奪い返されてしまった。それでも僕は同じ
家の中で暮らし、同じ布団の中で眠る幸せを
しみじみと味わって寝るのであった。

母よ母よと泣くRよりも
泣かぬおやじが身を焦がす。
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