お熱いのがお嫌い…冷戦中。

風邪が治らない内に油断して飲み歩いたため、
体調が悪化してぶっ倒れたのが一昨日。

それが嫁の逆鱗に触れてしまい、それ以来
逆鱗以外のみだらなボデーに触れさせてくれない。

それでも口ぐらいは聞いてくれるので、日常会話の中に
巧みな話術で殺し文句を織り交ぜ、契りまでいざなう試みを
することにした。風邪のせい、夜中異常にノドが渇くので

「ノドが渇いたから…お前の溢れるラブ液を飲ませろ」

北方謙三ばりのハードボイルド路線で迫ってみたら

「溢れてません」

ひき逃げされた猫の死体を見るような憐れんだ目で
凝視され、失敗。次に、嫁がひとりでいい匂いがする
カプチーノを飲んでいたので

「僕のもカプカプして欲しいの!カプチ○コー!」

今度は甘えん坊路線で迫ってみたら、嫁はやおら
長い棒を振り回して僕をばすばすと叩き、

「カプカプしません!」

またもや失敗に終わった。

懲りずに三度、今度は嫁がパソコンにとあるフリーソフトを
インストールして欲しい、と頼んできたので

「僕のDNAもインストールしないかい?」

一番僕のキャラに近いっぽい、パソコンオタク路線で迫り、
嫁のコネクタあたりをまさぐったら

「しなくていいの!お腹が痛いの!」

インストールどころかスカトールな状態のようで
これもまた断られた(どこが巧みな話術だ)

三度も頼んでいるのに断るとは何であるか。
中国の故事成語でも、まん…もとい、三顧の礼というではないか。

しかし頑なに嫁が拒むのも僕の日頃の行いが悪いからであり…と、
やむを得ず大人しく嫁の横にゴソゴソと床に就いたら

「じゃあいいけど…この時間、R(1才の娘)が夜泣きする
 かもしれないから、そしたらおしまいね」

なんと、嫁が温かい言葉をかけてくれた。嫁に僕の心が通じた。
一念勃起とは正にこのこと。いや、一念岩をも通す、だ。

そうとなれば嫁の気が変わらない内に…と、嫁の衣服に
手をかけた正にその時、

「ひえっ…ひえっ…うぎゃああん」

Rが計ったかのような絶妙なタイミングで夜泣きを始めてしまった。

「じゃ、そゆことで」

僕が吸うはずだった嫁の乳は、あと一歩のタイミングで
有無を言わさずRに与えられることとなった。

夫には冷酷で、娘には限りない母性愛を注ぐ嫁。
女の鑑。見事じゃ…。

これを恐妻賢母というのであろう。
悲しい、と言ったら負けになりそうなので言うもんか。
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