体臭事変。

娘・R(1才)は眠りに着く時、嫁に覆いかぶさって寝る。
まるで嫁を抱き枕にしているかのようである。

試しに僕が同じようにRを抱き寄せてみると、ぎゃーんと泣き出して
全力で僕の元から離れようと暴れてしまう。一体何が違うのだろうか。
この疑問を嫁に投げかけたらきっと

「コミュニケーションが足りない。せめて休みの日ぐらいネットと
 ゲームとマンガ読みの時間を減らし、その分Rと遊べ」

バッサリ斬り捨てられるだろう。どこぞにある嫁のWEB日記には
その様なことが書かれているらしい。甚だごもっともである。

しかし僕の言い分もある。が、今争うことではないので、これは
これとして事実として捉えておくに留め、他の要因を考えてみる。

…やはり男女差だろうか?母親のふくよかな胸を求めて嫁にのみ
抱きついてくるのだろうか。いや待て。嫁の胸はふくよかでない。
それどころか僕と大して変わらぬと断言してよい。
(これも嫁に斬り捨てられそうだなあ)

となると…やはり体臭か?と考えていたところにこんな記事が。

なぜ女性は男性の体臭が嫌か

Rも赤子なれど女である。これによると、女性よりも男性で多く発生する
アンドロステノンという物質が汗と混じって臭いが発生し、女性に不快感を
与えるのだという。

その臭いは「運動部の部室のような汗臭さ」(毎日新聞の記事)というから
ああなるほどと思った。僕は男子高であったから、学校中がそのような
臭いで充満していた。あんな嗅いだだけで妊娠しそうな男臭さは
僕だってイヤだ…と思ったら不思議なことに

「一方、男性はこの物質をかぐと、リラックスしたり、リフレッシュ
 したりする」(朝日新聞の記事

というから謎である。実は僕は、履き倒した靴下や足指の間の臭いを嗅ぐのが
好きなのだがそれと関係あるのだろうか(ねーよ)

もうひとつ謎なのが「アンドロステノン」を検索してみると、女性を惹き付ける
フェロモン媚薬の成分として出てくるのである。女性が嫌がる物質といわれる
一方で媚薬の作用ありという。その媚薬の効果自体も怪しいが、強さによっては
毒にも薬にもなるということであろうか。

しかし結局は、原因がアンドロステノンだろうがアンドロメダ星雲だろうが
嫁を抱くにしろ娘を抱くにしろいつも清潔にしておけ、ということなのだ。
風呂嫌いの僕にとっては耳が痛い結果であることには変わりがない。

それに加えて僕は30才をいくつか越えた、加齢臭も気になる素敵なお年頃。

体臭にナーバスになってしまって、食事も喉を通らないことよなあ…。

これを体臭食道といいます。
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