体力の限界っ。気力も、なくなり…。

嫁がずっと寝ていた。

晩飯も用意してくれない。いや、飯は作ってありゴハンも
炊けているので暖めるだけでよいのだが、僕は台所に立つのが
嫌で嫌でしょうがない。例え火を通すだけでも炊事は嫌いなのだ。

かといってそれだけで嫁を起こすと

「それだけで私を起こしやがって!」

ネットのどこぞにある嫁のWEB日記に書かれてしまう恐れがあるので
(というか以前書かれた)仕方なく自分で用意してボソボソと食った。

その後布団にもぐりこみ一人さびしく寝る。
このところ夫婦の契りもない。今夜も嫁がすでに寝ているとあっては
手を出すわけにも行かぬ。しかしせめて一矢報いたいと思い、
嫁のおヒップを撫で回してみたら、

「むうん…」

手で払われてしまった。なんと、飯も食わせてくれなければ
女体も食わせてくれない。まさしく食えない嫁であることよ、と
舌打ちし、思わず

「けち…」

と口から漏れてしまったら

「なんですって!」

嫁がいきなり叫んで振り向いた。どわあ。

「起きてたのかよ!」

本当に食えないやつ…。それでも反撃を試み、嫁の股ぐらに
手を突っ込む。しかし反撃はここまでであった。何故なら

「あのね、僕、契りたいんだけど実はそれ以上に猛烈に眠いんだ。
 こういう時はどうしたらよろしいでしょうか」

このことであった。

「それじゃ寝たほうがいいよ」

「うん…でも…」

しばらく膠着状態が続いたが、僕は嫁の股ぐらに手を入れたまま
寝てしまったようだ。気が付いたら朝だった。その手はいつ
払われたのだろうか…。

これを「股ぐら御免の変」といいます。
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