§.相撲はモンゴル勢に翳り
[エルニーニョの相撲藪睨み#4]
(Japanese Sumo sees Mongolian power down)

-- 2017.12.22 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2018.02.02 改訂

 ■はじめに - 出版を決意
 今、相撲に関する本を出版する為に当ページを急遽準備して居ます。[エルニーニョの相撲藪睨み]シリーズは、これ迄
  [エルニーニョの相撲藪睨み#1]-相撲に於ける「日本の魂」
  [エルニーニョの相撲藪睨み#2]-不甲斐無い日本人力士たち
  [エルニーニョの相撲藪睨み#3]-日本の相撲と八百長の歴史
の3ページを書いて来ましたが、2017年11月横綱・白馬富士の貴ノ岩(モンゴル出身)への暴行事件が発覚し白馬富士は引退しました。発覚したのは11月場所(=九州場所)の途中ですが事件は10月の鳥取の巡業場所で起きました(→後出)。
 これは絶好のテーマで、これを[エルニーニョの相撲藪睨み#4]とし、合わせて[エルニーニョの相撲藪睨み]シリーズとして出版する事にしました。
 しかし、[エルニーニョの相撲藪睨み#1]を書いたのは2003年7月14日~同年8月3日 -15年も前- で、[エルニーニョの相撲藪睨み#3]を書いたのが2011年2月15日~同年3月28日です。その年の暮れ、2011年12月2日に私は脳出血で倒れ、以後1年3ヶ月は入院&リハビリで外界との接触は無く過ごし、娑婆に戻って直ぐに私は沖縄(那覇市)に永住する事に決め2013年3月に大阪から沖縄に引っ越したのです。
 そういう事で、本作は前々作[#2]、前作[#3]との空白を埋め乍ら書く事にします。
 尚、相撲の歴史や専門用語については
  資料-日本の相撲の歴史と仕来たり(History and custom of Sumo in Japan)
を適宜参照して下さい。

 ■1990年以降(=1990年~2018年初場所)の大相撲の状況
 当ページは[エルニーニョの相撲藪睨み]シリーズの最後に成りますので、今迄の相撲の状況(=相撲の現代史)を纏めて置きましょう。

 (1)1990年以降の状況を俯瞰
 今の状況を図式に書くと▼下▼の様に成ります。これは[エルニーニョの相撲藪睨み#2]の「1990年以降の歴代横綱と2000年以降の歴代大関」2008年以降のデータを追加したものです。

        <1990年以降の歴代横綱と2000年以降の歴代大関
           +2008年以降のデータ>


    ・横綱
 (1987年 5月~1992年 3月   第 61代:北勝海(現:八角理事長))
  1990年 9月~1992年 1月   第 63代:旭富士
  1992年 5月~1993年 1月    横綱空位場所
  1993年 3月~2001年 1月   第 64代:曙    米国ハワイ(外国人初の横綱)
  1995年 1月~2003年 1月   第 65代:貴乃花
  1998年 7月~2000年 3月   第 66代:若乃花
  1999年 7月~2003年11月   第 67代:武蔵丸  米国ハワイ
  2003年 3月~2010年 1月   第 68代:朝青龍  モンゴル
  2007年 7月~        第 69代:白鵬   モンゴル
  2012年 9月~2017年11月   第 70代:白馬富士 モンゴル
  2014年 3月~        第 71代:鶴竜   モンゴル
  2017年 1月~        第 72代:稀勢の里

    ・大関
         在位 昇進▲/
         場所 陥落▽
  2000年 5月  27      第232代:武双山
  2000年 7月   8      第233代:雅山
  2000年 9月  65      第234代:魁皇
  2002年 1月  30      第235代:栃東
  2002年 9月   3  ▲   第236代:朝青龍  モンゴル
  2006年 1月  47  ▽   第237代:琴欧州  ブルガリア
  2006年 5月   7  ▲   第238代:白鵬   モンゴル
  2007年 9月  17      第239代:琴光喜        *野球賭博で解雇
  2009年 1月  22  ▲   第240代:白馬富士 モンゴル
  2010年 5月  15  ▽   第241代:把瑠都  エストニア
  2011年11月  32  ▽   第242代:琴奨菊
  2012年 1月  31  ▲   第243代:稀勢の里
  2012年 5月  12  ▲   第244代:鶴竜   モンゴル
  2014年 9月  20-     第245代:豪栄道
  2015年 7月  14  ▽   第246代:照ノ富士 モンゴル
  2017年 7月   3-     第247代:高安

  (データは2017年末時点のもの、
   在位場所数の後に"-"が在るものは未だ増える可能性の在るもの)

 そして「1990年以降の大相撲の状況」を図式で表すと▼下▼の様に成ります。

        <1990年以降の大相撲の状況>

              ┌→(1987~)1990~1993年、小錦が大関
              │ 1990年に旭富士が横綱に
  ハワイ勢が優勢     │ 1993年にが横綱に
              │ 1995年に貴乃花が、1998年に若乃花が横綱に
              │ 1999年に武蔵丸が横綱に
              │   (小錦武蔵丸ハワイ勢(*))
              └→2003年に武蔵丸が引退
         2003年のターニング・ポイント
              ┌→2003年1月の貴乃花引退以後14年間日本人横綱の不在
              │   (この間に横綱に成ったのは
  不甲斐無い日本人力士  │      朝青龍(既に引退)、白鵬
  モンゴル勢が絶対的優勢 │      白馬富士鶴竜と何れもモンゴル勢
    (13年間)    │・・・・・・・・・・・・・・・・
              │ 2010年~11年3月、八百長騒動でNHKが生中継中止
              │   3.11の大震災で日本相撲協会の改革論議は吹っ飛ぶ
              │・・・・・・・・・・・・・・・・
              └→2015年末
              ┌→2016年1月に琴奨菊が優勝、9月に豪栄道が優勝
  モンゴル勢に翳り    │ 2017年1月に稀勢の里が優勝し横綱に
              │   (14年間日本人横綱の不在を解消、
              │    1988年の若乃花から19年振りの日本人横綱の昇進
              │      3月にも稀勢の里は優勝
              │      7月に高安が大関に
              │ 2017年11月、横綱白馬富士暴行事件が発覚
              │   → 白馬富士(モンゴル)は引退


 *.ハワイ勢を語る時は高見山(1944年~)を忘れては為らない。1972年に最高位の関脇に昇進した。人気が有り、現役引退後は東関親方を襲名し弟子のを横綱に育て、後に東関親方を後進に譲り相撲協会を定年退職し現在はフリー。

 <1990年以降の大相撲の状況>の図式を見て下さい。これを見ると、既に[エルニーニョの相撲藪睨み#2]で指摘した通り2003年に大きなターニング・ポイント(turning point)が在ったのです。
 ではターニング・ポイントの前後でどの様に違うのか?、と言えばターニング・ポイント前はハワイ勢(←黒船来航と言われた)と日本勢が拮抗して居た -日本人横綱(北勝海/旭富士/貴乃花/3代目若乃花)が居た- のですが、ターニング・ポイント後はモンゴル勢が絶対的優勢(←蒙古襲来と言われた)、そんな中で八百長騒動が持ち上がりましたが3.11の大震災で「元の木阿弥」に終わりました。3.11の後も”不甲斐無い”状態は続き日本人横綱が14年間不在という”何処の国技か判らない”状態が続きました。
 しかし2016年からは絶対的優勢を誇ったモンゴル勢に翳りが見え始め、日本人大関(琴奨菊/豪栄道/稀勢の里)が相次いで優勝し、遂に日本人横綱の稀勢の里が優勝したのです。そして2017年11月に横綱白馬富士暴行事件が発覚したのです。
 以上が「1990年以降の大相撲の状況」です。次節以降で詳細に見て行きましょう。

 (2)「不甲斐無い日本人力士たち」の時代 - 2003~2015年末
 2003~2015年末迄は相変わらず日本人力士は”不甲斐無い”状態を続けて居り、この時代はモンゴル勢が絶対的に強かった時代なのです。日本の”国技”と言われる相撲は、その実モンゴル勢に”負んぶに抱っこ”の状態でした。
 ”不甲斐無い”状態とは日本人力士、取り分け大関がだらしなく2003年~2015年末は横綱に昇進した大関は皆無なのです。何故”角番大関””チンタラ大関””万年大関”が蔓延(はびこ)るのか?、については前作の「日本の相撲と八百長の歴史」をご覧下さい。

    ◆大衆の心変わり - メディア(或いはマスメディア)の誘導に拠り
 ここで「不甲斐無い日本人力士たち」の時代の最後の年、即ち2015年のマスメディアの論調の変化について、私見を述べたいと思います。
 私が注目したのは2014年の11月場所(=九州場所)白鵬が大鵬と並ぶ32回目の優勝を達成したからです。大鵬を知らない人が居ると思いますので簡単に紹介すると、横綱在位1961~71年大鵬(※1)は国民的人気の力士でした。北海道樺太(カラフト)の出身でウクライナ人を父に持ち、その影響で日本人離れした顔立ちと色白・餅肌の持ち主で特に相撲には素人の女性/子供に絶大な人気が有り、子供が好きな「巨人・大鵬・玉子焼」1961年の流行語に成った程です。何しろ殆どの記録を持っていた人で「昭和の大横綱」と呼ばれて居て、野球で言えば王貞治に相当します。
 一方、横綱在位2007年~白鵬は今や優勝回数40回(←未だ増える可能性有り)を誇り、大鵬が持っていた記録を殆ど塗り替え正に「平成の大横綱」です。しかし白鵬は、やはり色白・餅肌ですがモンゴル出身が”ゴツイ”イメージを与えるのか人気は大鵬程では有りません。

 この時マスメディア(=マスコミ)の論調が微妙に変化した事に気が付いたのは私だけでしょうか。嘗て白鵬は朝青龍に対し
  朝青龍が悪玉  対  白鵬が善玉
だったのです。
 ところが白鵬が大鵬の記録と並んだ2015年以降は俄かに白鵬が悪玉の気配を帯び始めたのです。これは視聴者の間に嘗ての大鵬の記録をモンゴル出身の白鵬に破って欲しく無いという”抵抗意識”が働き出したからなのです。只、この”抵抗意識”は無意識と言うよりもマスメディアの誘導に拠るものである、というのが私の意見の核心です。これを図式で表すと▼以下▼の様に成ります。

        <大衆の心変わり - マスメディアの誘導に拠り>

  2008年の朝青龍バッシング
      朝青龍悪玉 × 白鵬善玉

  2010年に朝青龍引退以後
    白鵬の優勝回数 ≦ 大鵬の優勝回数(32回):2014年11月場所以前
      マスメディアも”善玉振りっ子”の白鵬を後押し → 白鵬善玉
    白鵬の優勝回数 > 大鵬の優勝回数(32回):2015年初場所以降
      無意識に白鵬はモンゴル人という概念が形成される
      マスメディアの論調は白鵬に敵対的
        → 大衆の意見(=世論)も敵対的に    → 白鵬悪玉

 尚、同じ<大衆の心変わり>ですが、「日本の相撲と八百長の歴史」での<大衆の心変わり - 無意識の裡に>との違いを理解して下さい。それは「心変わり」が<無意識の裡に>成されたか、<マスメディアの誘導に拠り>成されたかの違いですが、実はこの違いは次元が異なるのです。詳しくは
  理性と感性の数学的考察(Mathematics of Reason and Sense)
をお読み下さい。

 白鵬は続く2015年初場所で呆気無く33回目の優勝を達成して仕舞いました。すると、2015年からは白鵬に対するマスメディアの論調も敵対的変わりました(←疑う方は2014年後半~2015年前半のスポーツ新聞の記事を調べてみて下さい)。それ迄は善玉だった白鵬が、負けた試合のコメントを求められたのに無言で居ると「態度が大きい」と攻撃され、勝った試合で勢い余って相手を突くと「相撲の様式美や礼儀を汚してる」と言われ、マスメディアに感化された「大方の視聴者」もその論調に乗せられ「そうだ、ダメ押しに突くのはキタナイ」と言い始めました。しかしモンゴル相撲は土俵が無いので技は「投げ技」「潰し技」、投げた後の「追い討ち技」が必須なのです。そういう事を理解しないで旧態依然たる日本の相撲の流儀をモンゴル人に一方的に押し付けている態度は国際化した相撲に相応しく有りません。ですが「大方の視聴者」は多数派なので彼等の言う事が世論に成って仕舞うのです。斯くて白鵬は2015年以降は悪玉に成りました。
 天邪鬼(あまのじゃく)な私は、この時(=2015年初頭)から白鵬が好きに成りました、即ち悪玉の白鵬が。それ迄の白鵬は”良い子ちゃん振りっ子”していて、この時は嫌いでした。
 一方、2003年に書いた「相撲に於ける「日本の魂」」では朝青龍が髷(まげ)を掴む反則技を使ったので断固朝青龍を非難しましたが、2008年夏に書いた「不甲斐無い日本人力士たち」では世論が朝青龍バッシングをしたので逆に朝青龍を擁護しました。御蔭で私は2008年夏から朝青龍が大好き(←朝青龍は元から悪玉)になりました。即ちダーティー・ヒロイズム(△1)が好きという事ですね私は、ブワッハッハッハ!!

 (3)モンゴル勢に翳り - 2016年以降
 2016年の初場所大関の琴奨菊が初優勝してからは状況が一変しました(←しかし彼は大関在位32場所、角番7回の”角番大関”のでした)。ところで、その2016年初場所白鵬琴奨菊戦は八百長試合だったのです!!

    ◆2016年1月20日(11日目)の琴奨菊対白鵬戦
       - 琴奨菊を優勝させた世紀の八百長試合

 こんな事も在るだろうと思って私はその時の状況をメモして在りますので、以下の文章は2016年1月24日(千秋楽)のメモより脚色しました。

----▼▼▼メモより脚色
 2016年の初場所に大関の琴奨菊が初優勝して仕舞ったから、さあ大変です。3月場所に良い成績を修めたら横綱昇進ですよ。もし2016年に横綱が誕生すれば1998年7月若乃花昇進以後、約18年振りの日本人横綱誕生と成る訳で、このビッグニュースを書かない訳には行きません。
 しかも▼下▼に

  2006年1月栃東優勝以後、丁度10年振りに日本人優勝者(=琴奨菊

と書いた通りなのです。丁度10年振りとは話が上手く出来過ぎて居ます。
 私は間違い無くこれは八百長だと思いました。この様に断定的に言うと差し障りが有るかも知れませんね、「限りなく八百長に近い相撲」(※2)と言って置きましょう。
 1月20日(11日目)白鵬との対戦で、お互い10戦全勝同士の戦いです。手に汗を握ると言いたい所ですが、それ迄の対戦成績は琴奨菊の4勝46敗と圧倒的に不利なのです。で、蓋を明けたら案の定”白鵬が不自然に呆気無く負ける”という内容で、館内のお客さんも不自然に思ったのか座布団が乱れ飛びました。私もずっとラジオ -私はテレビを持ってません、テレビは国民愚民化の道具と思って居ますので!- を聴いて居ましたが、白鵬の負け方が変でしたね、私は千秋楽を待たずにこの瞬間に琴奨菊の優勝を確信しました。
 この一番に八百長疑惑を感じた人は多くインターネットで検索したら八百長の意見が沢山出て来ます。こんな拙(つたな)い八百長はダメです、やはり「がちんこ」相撲を遣っていると客に思わせないと行けません。八百長はもう少し上手く遣って欲しいですね(→八百長の”高度な技”を参照)。
 結局初場所は案の定、即ち、筋書通りに14勝1敗で琴奨菊が初優勝しました。相撲が筋書の在る見世物」と言われる所以です。
----▲▲▲

 こうして2016年初場所琴奨菊は優勝しました。3本位カネが動いたのでは、という噂が有ります。因みに1本=1千万円です。彼は優勝して直ぐ結婚しましたから御祝儀をたんと弾んだと専(もっぱ)らの評判です。しかし2016年3月場所は8勝7敗で横綱昇進はパーと消え、1年後の2017年初場所で2場所連続で負け越して大関を陥落しました。果たして3本(という噂)は高かったのか安かったのか?
 その後、心を入れ替えたのか -彼は子供が物心付く迄相撲を続けたいと言って居ります- 平幕で良く頑張って居ます。
                (>_*)

 さて、2016年の初場所に大関の琴奨菊(33歳)が初優勝してからは、同年9月場所大関豪栄道(31歳)が角番から全勝優勝、更に2017年の1、3月場所大関稀勢の里(31歳)が連続優勝し、大関を5年(←大関在位31場所)も遣った”万年大関”から横綱に昇進しました。これは2003年の貴乃花引退以降14年間日本人横綱の不在、1988年の若乃花から19年振りの日本人横綱の昇進という不名誉な記録を解消するものでしたが、朝青龍は大関は僅か3場所で直ぐ横綱に昇進して居ますゾ!
 稀勢の里が横綱に成ったので「大方の視聴者」は稀勢の里に期待した様ですが、案の定その後は4場所連続(→2018年初場所で5場所連続に成る)で途中休場で引退しても可笑しく無いのです。大体「大方の視聴者」はマスメディアの言い成りで自分の主体性が全く無いのは困り者です。年齢的にも、もう下り坂です。2017年7月には稀勢の里の弟弟子・関脇高安(27歳)が大関に成りました。

 この様に2016年以降のモンゴル勢は最早絶対的優勢では無く、老齢化し33歳の白馬富士は暴行事件など無くても何時引退しても可笑しくは無かったのです。32歳の白鵬も2017年九州場所で優勝し相対的には抜きん出ては居ますが、嘗ての絶対的な強さは有りません。32歳の鶴竜も同じです。しかも今迄だったらモンゴル勢は誰かが年齢的に弱く成ると別に新しい力士が現れ、言わば新陳代謝(※3、※3-1)が行われて来たのですが横綱/大関を狙える力士は皆無です。後2、3場所で白鵬・鶴竜ともに引退の可能性は大いに有り得ます。即ち、はっきりとモンゴル勢に翳りが見て取れるのです。
 では高安は横綱に成れるのか(?)...。今の日本人の横綱/大関には期待すべきでは無い様に思います。それでは誰に期待するのか?それはで述べます

 ここで話題を白馬富士暴行事件に切り替えます。こちらの方が緊急性が高いからです、次章以下をお読み下さい。背景色がの部分が時事的話題の記事です。

 ■横綱白馬富士の暴行事件が発覚
    - 「白馬富士の引退、貴乃花親方の理事解任」で一応の決着

 白馬富士暴行事件で不可解(理解不可能)な行動を取ったのが貴乃花親方です。彼は巡業部長で有り乍ら日本相撲協会に対し暴行事件を報告せず、それで居乍ら警察には被害届を出し、その為に問題は相撲協会を離れ”警察沙汰”に成ったのです。しかも相撲協会の危機管理委員会が協力を頼むと、これを断ったのです。
 この不可解な行動の裏には2016年3月28日の両国国技館での八角理事長(元横綱北勝海)との理事長選挙で敗れた事への遺恨が在る、と私は見て居ます。貴乃花親方はこの理事長選の時から可笑しかったですね、頭を坊主にしたりと。
 そして2017年10月の巡業で暴行事件が起きた訳です。この時貴乃花親方は巡業部長。巡業部長というポストも理事長選挙で敗れた言わば左遷人事で、貴乃花親方は観客席を禁煙にせず自分は缶ピースをズバズバ吸ったり -貴乃花親方はヘビースモーカーに成っていた!- して居ました。
 2017年12月28日に鳥取区検は元白馬富士を略式起訴、年が明けた2018年1月4日に臨時評議員会(池坊保子議長(元文部科学副大臣))で貴乃花親方の理事を解任相撲協会で理事の解任は初めての事だそうです。元白馬富士は1月4日に鳥取簡裁から罰金50万円の略式命令が下され、これで暴行事件は一応の決着が着き収束した形です。貴乃花親方は優勝回数22回という輝かしい成績で多くの人が将来の理事長と思って居ましたが、これで貴乃花親方の理事長の目は無くなったでしょう。因みに池坊保子氏は昔、写真雑誌「ペントハウス」にセミヌード写真(←興味有る人はネット検索して下さい、今はお婆ちゃんです)を載せるなど色々と話題の多かった人です。
 しかし私はこの決着を納得して居ません。日本相撲協会は何時も中途半端です。次章に私の主張を書きます。
    {この章は2018年1月5日に追加}

 ■白馬富士暴行事件の真相
 (1)事件の経緯
 それには事件が起きる経緯を正確に把握する必要が有ります。以下は読売新聞の電子版「YOMIURI ONLINE」の「横綱の暴行 元白馬富士に罰金50万円 貴乃花親方は理事解任」を基に纏めました。もう皆さんが知ってる事は省いて「白馬富士暴行事件が公(おおやけ)に成る迄の経緯」を▼下▼に記します。

        <白馬富士暴行事件が公(おおやけ)に成る迄の経緯>

  2017年10月25日 鳥取巡業で鳥取城北高校出身力士(*)の激励会<1次会>
              会の終盤、白鵬が貴ノ岩を叱る
                9月に休場した力士に貴ノ岩が粗暴な発言をしたから
                この時は白馬富士が止めに入った
              その後ラウンジ -女性が接客する休憩室- の個室に
                モンゴル力士が集合<2次会>
              白鵬が再び貴ノ岩を説教してた時に、
                貴ノ岩がスマフォ(※4)を使う(彼女からの電話)
                これに怒った白馬富士が貴ノ岩を殴る
       11月 2日 福岡県田川市の市長を貴ノ岩が表敬訪問
                同市には貴乃花部屋宿舎が在った
           9日 医師、診断書を作成
          12日 九州場所初日、貴ノ岩が初日から休場
          13日 貴ノ岩、相撲協会に医師の診断書を提出
                「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、
                右中頭蓋底骨折、髄液漏」の疑いで全治2週間
                という診断書を相撲協会に提出
          14日 初日から白馬富士が2連敗で休場
                暴行事件が公(おおやけ)に成る

 *.鳥取城北高校出身力士は、日本人では琴光喜/水戸龍/石浦などが、モンゴル人では逸ノ城/照ノ富士/貴ノ岩などが居ます。この日は鳥取城北高校出身力士の石浦/照ノ富士/貴ノ岩などが、その他に白鵬/白馬富士/鶴竜が<1次会>に出席。

 (2)経緯への疑問
  (2)-1.貴ノ岩は仮病の疑い有り
 事件は鳥取巡業の2017年10月25日<2次会> -この会はモンゴル力士の集まり- で起きました。貴ノ岩は10月25日に殴られて置き乍ら、11月2日福岡県田川市の市長を貴ノ岩が表敬訪問していて、この表敬訪問で貴ノ岩は11月場所(=九州場所)の抱負を語って居るのです。それなのに貴ノ岩は11月12日からの九州場所を全休して居るのです。これは明らかに矛盾して居ます。これが第1の疑問です。

  (2)-2.診断書の評価
 そこで問題と成るのは医師の診断書ですが、これは先程の「YOMIURI ONLINE」から▼全文を下▼に掲載します。

 「危機管理委が11月9日付の診断書を作成した福岡市内の病院に聞き取り調査をしたところ、同病院は、頭部骨折についてはCT(コンピューター断層撮影装置)検査の結果、「もともと存在している縫合線である可能性が高く、過去の衝撃等が原因で生じた骨折線の可能性もあるので、今回の傷害との因果関係も分からない」と判断。「髄液漏れの疑い」との診断結果についても、「実際に髄液が漏れたという事実はない」と断定し、「受傷からすでに相当日数が経過していることを考えれば、髄液漏れが今後実際に生じる可能性は極めて稀まれ」とした。
 病院側の説明によると、貴ノ岩関は九州場所が始まる前の11月9日の時点で状態が安定。「相撲を取ることを含め仕事に支障がない」と判断されたにもかかわらず、休場したことになる。
 師匠の貴乃花親方は、14日の問題発覚後の相撲協会の聴取に対し、「ビール瓶で殴られたため、貴ノ岩の頭が割れた」と話していたといい、報道陣の取材に対しては「診断書に書いてある通りです。『体調が悪い』と。(言うことは)これ以上ありません」とコメントし、以降は取材に応じていない。」

というものです。皆さん、どう思われますか?
 もう一度言いますが、貴ノ岩が殴られたのは10月25日です。それから全治2週間ですから11月8日には全治している筈です。11月12日からの九州場所には全く支障が無いにも拘わらず、九州場所を全休して居るのは何故か?
 医師も「相撲を取ることを含め仕事に支障がない」と言って居るのに、九州場所を全休して居るのは何故か?
 これが第2の疑問です。

 (3)貴乃花親方の計略
 ここで「2つの疑問点」を整理すると
 第1の疑問:暴行事件から1週間目に市長を表敬訪問してるのに九州場所を全休
 第2の疑問:診断書の全治期間を過ぎたのに九州場所を全休したのは何故か?
と成ります。この「2つの疑問点」と貴乃花親方の不可解な行動を合わせて考える必要が有ります。
 私が考えるに、これは全て貴乃花親方の計略です。貴ノ岩はそこ迄考える頭も技も有りません。貴ノ岩はです(→後出)。貴乃花親方は、理由は判りませんが、前理事長選の八角理事長(或いは日本相撲協会)に対する遺恨が在るのです。貴乃花親方はそれを相撲協会の”改革”と呼んでる訳ですが、唯”改革””改革”と紋切り型に唱えるだけで具体的な改革のイメージは伝わって来ません、それは前の理事長選 -遺恨試合- の時からそうです。貴乃花親方は理事を解任された訳ですが、理事を解任されても恨みを晴らそうと考えた訳で遺恨は非常に深いと言わざるを得ません。又、「ビール瓶で殴られた」とか「貴ノ岩の頭が割れた」とか貴ノ岩が「体調が悪い」と言ったとかは全て貴乃花親方から出たガセネタ、つまり計略の一部(→残りは又後で)です。

 (4)龍神総宮社という新興宗教に嵌まる貴乃花親方
 今回の「貴乃花親方の不可解な行動」貴乃花親方が新興宗教(※5)やカルト教団(※5-1)に”嵌まって”居るのではないか?、と直感的に思いました。私は自分で言うのも何ですが新興宗教には詳しいのです。そして当サイトでは新興宗教をその都度分析し批判して来ました。例えば、新興宗教の九州の荒熊稲荷社は
  松浦一酒造とカッパのミイラ(Matsuura-ichi brewing and Kappa's mummy)
で採り上げて居ます。新興宗教「パナウェーブ研究所」やハルマゲドンに因る「ハマリの方程式」は
  言葉遊びを楽しもう!(Let's enjoy parody and jokes !)
です。
 歪な健康ブームと新興宗教の類似は
  私の健康論-不摂生は健康の母(My healthy life)
です。そして新興宗教は<理性軸(父性原理)=規範的>に偏って居ます。
  理性と感性の数学的考察(Mathematics of Reason and Sense)
 この様に色々な場で新興宗教やカルト教団の洗脳(※5-2)やマインド・コントロール(※5-3)を採り上げて居ます。そしてそれらを見ているとマインド・コントロールに嵌まって居るか否かは、或る程度判るのです。

 そう思ってネット検索したら直ぐに出て来ました、やっぱり、案の定、私が思った通りです。貴乃花親方が嵌まっている新興宗教は龍神総宮社です。『フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)』に拠ると1963年に創立、1974年に宗教法人認可。本部は京都府宇治市、東京/千葉/新潟に支部が在ります。現在は創立者の息子が祭主(←宮司と言わない)を務めて居ます。祭神が不明なので詳細は不明。自然の調和と豊かな人間性を培うんだそうです。そもそも神社と言うのは創立が古い程「箔が付く」訳ですが1963年創立とはね、こういう新しい神社は怪しい考えるのが常識人です(△2のp15~18、201~204)。まぁ、マインド・コントロールに嵌まると常識が一般人とは乖離して仕舞うのですが。それで創立者を辻本源治郎(故人)、現祭主を辻本公俊 -私は名前は出したく無かったのですが- と言うのですが、貴乃花親方がどれ位”嵌まって”居るかを示すために公表します。何故ならば貴乃花部屋には源治公俊という教祖の名前を冠した四股名の力士が居るからです。又、神龍も居ます、これは龍神を引っ繰り返して居る訳です。オウム真理教(教祖:麻原彰晃)だったら彰晃にするんでっか?、こんな四股名を付けられた力士はどう思って居るんでしょうか??
 因みに(→後出)は貴乃花親方の女将・景子から1字を取って付けた四股名だそうです。
 未だ在ります。3月場所(=大阪場所)の宿舎は何と龍神総宮社が当てられます。私は部屋の力士が洗脳されないか?、と大いに心配です。何故ならば現祭主の公俊氏はハルマゲドン本(※5-4)を出して居るからです。この本に貴乃花親方は推薦文を載せて居ます。本のタイトルは自分で調べて下さい、ネット検索したら直ぐ出て来ます(←私はこんな本の事など載せたく無い!)。一方、神社側はホームページで貴乃花部屋の応援をし(←それ自体は構わない)、節分に逸ノ城遠藤を総宮社に招き豆を撒いて貰ったりと、祭主言う所の”情報の拡散”にも積極的です。
 以上を見ると、貴乃花は可なり重症です。皆さんは、どう思われますか?

 後は貴乃花親方に対し龍神総宮社のマインド・コントロール(※5-3)がどの様に行われたのか?、ですね。それが解ればマインド・コントロールを解くことも出来るのです。新興宗教には必ずマインド・コントロールが有るのです、これはもう定理と言っても良い程です、いやはや。貴乃花は現役の時から一寸堅苦しい所が在りましたね。そもそもマインド・コントロールに嵌まる人は四角四面糞真面目堅苦しい人が殆どで、私みたいに好い加減でヘラヘラしてる人間はマインド・コントロールには掛かり難いのです、アッハッハッハ!!

 (5)貴ノ岩は問題有りの力士
 貴ノ岩は二枚舌(※6)です。そもそも事件の発端が「9月に休場した力士に貴ノ岩が粗暴な発言をした」からで、それを白鵬が叱責したのです。そして暴行事件に発展したのは<2次会>で貴ノ岩が白鵬に叱責されていた時にスマフォ(※4) -スマートフォン(多機能携帯電話)- を使った態度に白馬富士が激高したからでした。これは貴ノ岩が白鵬の叱責を「舐めていた」からに他為りません。
 それで又、ネット検索をしたら出て来ました、貴ノ岩の二枚舌の事実が。こちらでは貴ノ岩が同部屋の貴斗志(日本人、幕下で2014年に引退)を「エアガンで小突き回した」そうです。貴斗志も態度が粗暴で引退させられ現在東京高裁で争っているそうです。
 今回の事件でも「休場した力士に対する貴ノ岩の粗暴な発言」を<1次会>で白鵬が叱責したのが発端で、どうも貴ノ岩は相手が自分より強いと被害者を装いますが、自分より弱いと逆に威張り散らす二枚舌の典型です。白馬富士も”悪い豚”に嵌まった格好です。

 (6)白馬富士の暴行をどう捉えるか
 勿論、白馬富士が暴力を行使した事は弁明する余地は有りません。しかし繰り返しますが、自分が白鵬に叱責されている最中にスマフォを使うのは”舐めた行為”で、丁度会社の上司から説教されている最中にスマフォを使うのと全く同じ行為です。今回の決着ではこの点が無視されて居ます。今の日本は

        <極端な二項対立>
  被害者が100%正しい(イイモン)  加害者が100%悪い(ワルモン)

とする極端な二項対立の図式に単純化して居ます。この問題は既に2003年2月に▼下の論考▼
  片手落ちの綺麗事を払拭せよ!(Sweep away unbalanced virtue !)
に於いてインターネットに発表して居ます。
 貴ノ岩は確かに被害者ですが被害者にも悪い点が有るのです。今回の件で言えば貴ノ岩は被叱責中にスマフォを使った事に対して「厳重注意」が無くては為らない、と私は思って居ます。私が相撲協会は中途半端だと言ったのはその事です。
 今、日本の若者や小母ちゃんがスマフォ(=スマートフォン)を使って居ます。椅子に座って、公園のベンチで、歩き乍ら、食べ乍ら、車を運転し乍ら(←違法です)、或いはトイレの中で(←ウンコをし乍らなのか?)。この様な状況ですからスマフォの問題は誰にでも起こり得るのです。貴方(貴女)が相手に話している最中に相手がスマフォを使ったら貴方(貴女)はどう思いますか?
 そういう意味で白馬富士は貴ノ岩を注意の意味で1回だけ頬をひっぱたいて居たら、暴行事件には至らなかったでしょう。
    {この章は2018年1月7日に追加、2018年1月14日に最終更新}

 ■貴乃花親方のマインド・コントロールを解く必要有り
 日本相撲協会がもし貴乃花親方の状態を真面目に考えるならば、貴乃花親方に取り憑いているマインド・コントロールを解く必要が有ります。でも遣らんでしょう、相撲協会は興行さえ上手く行ったら良い訳ですから...(>o<)。
 既に指摘した様に貴乃花親方は重症です。これは病気なのです。何故そんな事を言うのか?、と言うと貴乃花部屋の力士が洗脳される恐れが有るからです。龍神総宮社の祭主などの四股名を付けた力士が居るのです。
 マインド・コントロールを外す事は大変なのです、皆さんは統一教会(←教祖:文鮮明、集団結婚式など)やオウム真理教(←地下鉄サリン事件など)の信者を厚生させることが大変だった事を報道などで知っているでしょう。先ず貴乃花親方に病名を或る程度告げ -どの程度知らせるかは専門家の判断に依ります、これが最初の難関です- 、心理学や心理療法学の専門家を貴乃花親方に付け、場合に依ったら隔離して、時間を掛けて少しずつマインド・コントロールを解いて行くのです。
 しかし「信仰の自由」との兼ね合いで中々難しい問題も在るので、犯罪でも起こらぬ限りは「触らぬ神に祟り無し」(※7)を決め込んで仕舞うのです。厳密な意味で言うと現代資本主義社会のコマーシャリズムに於いては、多かれ少なかれ私たちはマインド・コントロールされて居るのです。テレビ・コマーシャルはこの技術の最たる物で、無意識の裡に繰り返し刺激を与えられ知らずにその商品を買う方向に動機付けられて居るのです。これをサブリミナル効果(※5-5、△3のp25~49)と言います。そういう不要な情報や刺激の放射から逃れる為には私の様にテレビを持たない事です。現代の「国民愚民化の道具」テレビスマフォ(←少し前迄はケイタイと言った)ですゾ!!
 貴ノ岩は正にスマフォの奴隷です。
    {この章は2018年1月7日に追加}

 ■今度は式守伊之助が10代の行司にセクハラ - 12月の沖縄巡業で
 年が改まった2018年1月5日、現在木村庄之助が空位の為、立行司(最高位の行司)を務めている式守伊之助10代の行司にセクシャル・ハラスメント(sexual harassment、通称:セクハラ)の行為をした事が明らかに成りました。前代未聞です。追い掛け回し数回キスをしたり胸を触ったりとか。本人は被害届は出さない -警察沙汰にはしないそうですが(←ここが貴乃花とは違う)- ショックを受けているとの事です。伊之助は泥酔で覚えていないとか...(>O<)。
 それで白馬富士事件で有名に成った相撲協会の危機管理委員会が早速被害者及び関係者から事情聴取をしたそうです。それで年が改まった2018年1月5日に公表した訳ですが、皆さん危機管理委員会がちゃんと機能していると思いますか?
 私はそうは思いません。事件が起こったのは昨年の12月16日沖縄巡業の宜野湾市のホテルの宴会場 -私は沖縄に住んで居ますゾ!- です。危機管理委員会は去年にはセクハラ事件を把握してた筈です。しかし白馬富士事件の最終決着が臨時評議員会の2018年1月4日なので、それが過ぎる迄待って居たのです。要するに日本相撲協会の危機管理委員会事件を”一つ一つ”処理する為に”順番待ち”をして居たのです。これは馴れ合いです、ブ~ー!!
                (>o<)
 ところで「力士が顔に白粉を塗った」話も在りますので、男所帯の大相撲界では男色が流行る余地は大いに在りますね。男臭い猛者(もさ)に囲まれた戦国武将は男色文化の花で、相撲の原型を作ったとされる織田信長と近習の森蘭丸(※8)とは”恋人関係”に在ったらしいですから、相撲界に於いて男色は正統的伝統なのかも知れませんよ、ブワッハッハッハ!!
 因みに、伊之助が泥酔したのは沖縄の酒・泡盛です。普段飲み慣れて居ないと確かに泥酔します、何しろ泡盛はアルコール度数が30%(43%の泡盛も在る)の蒸留酒、日本酒は15%位の醸造酒ですから。しかし白馬富士事件が未決着な時に宴会で泥酔とは、角界は何の反省も無く「箍(たが)が緩んで居る」と言わざるを得ません。相撲協会は式守伊之助を出場停止処分にしましたが伊之助は辞職願を出しました。
                (-_<)
 それで初場所の立行司は式守勘太夫に成りましたが、勘太夫は初日の稀勢の里対貴景勝戦で稀勢の里の勝ちとしましたが物言いが付き、「行司差し違え」で貴景勝(→後出)の勝ちと成りました。「行司差し違え」は行司のミスと成ります。

 ■2018年初場所をウォッチング - 大相撲は旧態依然の儘
 (1)八角理事長の居直り
 ところで八角理事長は初場所初日の挨拶で元白馬富士や式守伊之助の不祥事について一切触れなかったのは如何なものか?、私は大いに疑問を感じました。八角理事長は咽喉元過ぎれば直ぐ高圧的に成る所が以前から有りますが、そんな事で良いのでしょうか?
 それは結局、2010~2011年の八百長騒ぎの時に3.11の大震災の所為で日本相撲協会の改革論議は吹っ飛び、そして結局は相撲の状況は何一つ変わらずだった事に原因が在るのです。要するに××××委員会など設けても、その委員の意識が何等変わって無いので相撲協会が変わる訳が無い、だから大相撲は旧態依然の儘なのです。この論理は小学校1年生でも解ります!

 (2)2018年初場所をウォッチング - 相次ぐ横綱/大関の途中休場
 色々な事が在ったので2018年初場所をウォッチングする事にしました。主に横綱/大関/注目力士の途中休場を扱います。▼以下▼の通りです。

        <2018年初場所の横綱/大関/注目力士の途中休場>

  平幕の貴ノ岩(モンゴル)     初日から全休
  平幕照ノ富士(モンゴル)     3日目から糖尿病で休場、9日目から出場(??)
  横綱の白鵬(モンゴル)      5日目から休場
  横綱の稀勢の里          6日目から休場
  十両の大砂嵐(エジプト)     8日目に発覚(警察が捜査中) → 9日目から休場
  小結の阿武咲(おうのしょう)  10日目から休場

 貴ノ岩は11月場所(九州場所)に続いて初場所を全休しましたが、私は貴ノ岩は九州場所も出場出来た、即ち「貴ノ岩は仮病」と断じて居ますので貴ノ岩が何か企んで居ますね。医者の診断書などは「どうにでも書ける」ものです。初場所休場という事で後考えられる事は、民事訴訟に持ち込んでカネ(金)を捥ぎ取る事ですね、貴ノ岩はこれを狙ってるんじゃないかな。これもネット検索したら出て来ます。
 これが貴乃花親方の計略の最後の部分ですが、只、貴乃花親方の場合は八角理事長への遺恨ですから訴訟に元白馬富士だけで無く八角理事長を引っ張り出さないと意味が無い訳で、もう一つ予定調和的に行かないのは理事を解任されたのでどうか(?)、ですね。愚鈍な貴ノ岩とは違うのです。そこ迄貴乃花親方も悪人じゃあ無いという意見も有りますが、貴乃花親方はマインド・コントロールされてる訳で実際には教祖(辻本公俊氏)の霊なので、教祖の霊が善霊悪霊ここで試されるという事に成りますね、ムッホッホ!!
 3日目には既に大関から陥落している平幕照ノ富士(26歳、モンゴル)が糖尿病を理由に休場しました。大関に成った時は直ぐ横綱に成るんじゃないか、と思いましたが膝を故障し -直ぐ入院して手術すべきだった- 、だらだらと長引かせ、余り稽古が出来ないのに「ちゃんこ鍋」をバリバリ食うから糖尿病に成って仕舞いました。来場所は十両陥落でしょうが、これで力士人生が終わるかも知れませんね。と思って居たら9日目から復活しましたが、これには大いに疑問(??)です(←結局7日の休みに0勝8敗)。
 大砂嵐(エジプト出身)が8日目に追突事故を起こして居た事が判明し9日目から休場、休場すれば許されると思ってるみたいですね。この件は初場所後に捜査が明るみに成るでしょう、大砂嵐は相撲協会に運転してたのは夫人だとウソを付いて居るからです。大砂嵐が運転してた事はカメラの映像から明らかなのです。警察は初場所が済んだら書類送検するんでしょう。
 11日目には春日野部屋の過去の暴力事件が明るみに(←既に2016年に力士が有罪判決に)。この暴力事件は前の北の湖理事長(故人)と当時の貴乃花危機管理部長が”揉み消した”とか。貴乃花親方は何を以て”改革”を唱えて居るのか(??)。と言うのは貴乃花親方は2010年に”改革”を唱えて二所ノ関一門を飛び出して貴乃花一門を創設して居るからです。しかし相撲部屋というのは一歩間違えれば”力士”という暴力装置を抱えている”暴力団”ですね、格闘技は「暴力性」を内に秘めて居るのです、ブワッハッハッハ!!
 稀勢の里の途中休場は酷い、もう5場所連続です。私は「みっともないからお止しなさい」と言いたい、稀勢の里は引退せい!
                ◇◆◇◆◇

 という事で、2018年初場所は平幕栃ノ心(30歳、ジョージア(=グルジア)出身)が14勝1敗で初優勝でした。横綱鶴竜は10日目迄無敗でしたが、それから4連敗、精神的弱さを暴露しました。結局11勝4敗で引退勧告には至らなかったですが引退して下さい。
 又、逸ノ城(24歳、モンゴル)が徐々に強かった2014年9月場所(13勝2敗)の状態に戻りつつ在るので今後”化ける”かどうか(?)、今は何とも言えません。

 八角理事長は初場所初日の挨拶では不祥事を”すっ呆(とぼ)け”ましたが、千秋楽の挨拶では”呆(とぼ)け”切れずに不祥事を詫び常套句の「再発防止に努める」と仰いましたが...。この様に2018年初場所も”色々な事”が膿の如くに吹き出したものです。最近は相撲人気が回復し連日満員札留めの為に「箍が緩みっ放し」なので、ここらで緩んだ(ふんどし)と(たが)を締め直す必要が有りまっせ!!
 同年2月2日には相撲協会の理事の選挙が在り貴乃花親方(45歳)は落選(←得票は2票)しました。1月4日に理事を解任されたのに何故今回立候補したのか(??)、全く理解に苦しみます。そもそも初代若乃花(横綱)は伯父(父の兄)、父の貴ノ花(大関)、兄の3代目若乃花(横綱)、そして本人の貴乃花(横綱)花田家は相撲界のサラブレッド(thoroughbred)なのです。無理に立候補しなくても周りから推されて理事長に成れた筈ですが、どこで歯車が狂ったのか。
 今後どう展開して行くのしょうか?、でも相撲興行は面白い、ワッハッハッハ!!
    {この章は2018年1月14日(初場所初日)に追加、2018年2月2日に最終更新}

 ■困った多老
 しかし苦言を呈する年寄りが本当に少なく成りました、私が子供の頃は町内に数人は居ましたが。年寄りも随分増えました。世の中、右を向いても左を見ても”だぶ付いた年寄り”ばっかりです。そして年寄りだけで無く大衆(観衆)はもっと批判精神を持って欲しいですね。稀勢の里など全く甘い。昭和期の横綱なら自ら引退してる筈、又部屋の親方や観衆も「引退しろ」と言ってた筈ですが、平成の大衆/観衆”だぶ付いた人”ばかりで示しが付きません。
 大相撲が様々な面で”澱み”を曝け出している訳ですから毎日満員札留めでは情けない。これじゃ相撲協会は何も反省しませんよ。今、相撲を観る為に本場所に通ったりテレビ/ラジオで楽しんでる人は殆どが年寄り、もっと言えば「団塊の世代」が中心で若い人は余り居ません。この「団塊の世代」は批判精神など無く、只管(ひたすら)生き長らえようとする”困り者”です、斯く言う私もその後塵ですが。しかし私はこの様に言い難い事を敢えて言っていて、「敢えて言う」のは当サイトの重要なコンセプトなのであり、それ故に私は「団塊の世代」とは違い充分生きる価値が有るのです、ブワッハッハッハ!!
 [ちょっと一言]方向指示(次) ここでこの問題にもう少し深く突っ込むと、大戦直後の日本は産児制限などの少子化政策を採って居たという事 -この時生まれたのが後の「団塊の世代」です!- を皆さん、ご存知ですか?
 私は世界の人口は2倍位過剰だと思って居ます -30億人位が理想- ので出生率の低下は歓迎します。現にクロマグロなど漁獲高に制限が課せられて居ますが、これは人口が過剰だからです。特に日本の場合は人口密度が過剰ですね。人口が、特に老人 -これを「多老」(※9)(←これは私の造語)と言います- が、もっと言えば”だぶ付いた年寄り”が半減したら、日本は「すっきり」するのです。尚、ここでの議論は▼下▼を参照して居ます。又、拙著(△4のp42~85)も参照して下さい。
  日本の現状は「多老」だ(Present Japan is the SURPLUS OLD-PEOPLE society)


 相撲界の不祥事に対し、老人は老人らしく、「団塊の世代」は「団塊の世代」らしく、もっと頑固に、苦虫を噛み潰した様な難しい顔をして、口煩い老人に成って貰いたいですね、それだけ人生経験を積んで居る訳ですから。えっ、人生経験など無いですと、貴方(貴女)は”だぶ付いて”居ませんか!!
    {この章は2018年1月14日に追加}

 ■考察 - 「叩き上げ力士」待望論と相撲の「型」
 やっと時事的話題から戻って来ました。ですが「考察」の章は黄色っぽい、この色なのです(←編集上の規則)。背景色がに成るのは「考察」の章が終わった次からです。
 先ず今の日本人大関に期待するのは無理です。彼等は▼下▼の2点から

  [1].年齢的に皆30歳に達してる
  [2].どっぷりと”チンタラ大関”、”角番大関”、”万年大関”の
    澱みに浸かって居る

無理です。不甲斐無い”チンタラ大関”も今は豪栄道のみに成りました。高安(27歳)はどうか?、彼は今一迫力に欠けますね。
 日本人力士の理想を言えば「叩き上げの力士」(※10)に25歳以下で横綱に成って欲しいですね、そして横綱を8年位務め33歳位で引退するという感じです。
                (>_<)
 日本人の力士の若手の中から横綱候補を見付けなければ為りません。一般に学生相撲から入って来た力士は

  [1].相撲が甘い(=取り零しが多い) ← 相撲の「型」が無い
  [2].大学卒業者は年齢が高い

という欠点と不利を克服しないと為りません。最近の力士は先場所は右四つで勝ったのに今場所は左四つで負けた、というパターンが多過ぎます、この場合「右四つ」「左四つ」には「型」が無いと言えます。昔は力士よりも部屋の親方「型」について煩く言いました。最近は学生相撲から入って来る力士が増えたので「叩き上げ」の力士と違い親方も遠慮が有るものです。特に大卒組は入門した時には既に成人してますから。しかし相撲解説者たちは今でも「型」が基本と言って居ます、私も同感です。

 ■これからを担う日本人力士
 それで「誰に期待するのか?」という話ですが、私は御嶽海(みたけうみ、東洋大出身、25歳)を推します。御嶽海は顔はイカツく昔の武双山を彷彿とさせますが決して若くは無いのです。相撲の甘さ(=取り零しが多い)を克服し関脇・小結を早く抜け出し、大関昇進を2年以内に実現すれば横綱が期待できますが、それ以上時間を食ったら”万年大関”です、或いは”万年大関”にも成れず関脇・小結・平幕を行ったり来たりする可能性も高いです。相当化けて貰わないと苦しいですね。因みに御嶽海は長らく関取を輩出してなかった長野県の出身ですが、信濃は雷電為右衛門の故郷なのです。ここは雷電に肖って欲しいですね。
 遠藤(日大出身、27歳)は色白・餅肌の美形 -日本の大衆は色白・餅肌が好き- なので”相撲に素人の小母ちゃん”に人気が有り懸賞も多く懸かりますが相撲が物凄く甘い。2016年11月場所では横綱・大関を4枚食っておき乍ら負け越すという為体(ていたらく)、こういうのはダメ。懸賞も相手に取られるケースが多い。
 若手では正代(しょうだい、東農大出身、26歳)が居りますが「大学卒業者は年齢が高い」の通り。
 私は2017年に頭角を現した貴景勝(←問題の貴乃花部屋ですが)を穴馬として挙げます。彼は高卒で角界入りした「叩き上げ」で年齢は21歳、2018年初場所は小結に昇格。面白いのは出身が兵庫県芦屋市、芦屋と言えば”金持ち”の代名詞です。私が子供時代には、東北地方が飢饉に成ると子供を相撲取りにすれば食い扶持が助かるんだ、という話を当時の大人から聞いた事が有ります。つまり相撲取りは家が貧乏というイメージ -相撲は賤視された時期が有ります- が私が子供時代には有りましたが、”金持ち”芦屋のボンボンから横綱が出たら滅茶面白い!!
 21歳の阿武咲 -これで「おうのしょう」と読むのか!、そう言えば3年位前迄阿武松「あぶまつ」と読んでました(△5のp69~70)、この人は江戸時代の6代目横綱「おうのまつ」です!!-も高校中退で角界に入って来た「叩き上げ」の力士で、貴景勝と良きライバルです。只、出身が力士の多い青森県で余り面白くは無いです。
 という事で私の予想は本命が御嶽海穴が貴景勝穴の穴が阿武咲です。穴は何れも21歳の「叩き上げ」です。御嶽海は稽古嫌い、叩き上げ力士は”稽古の虫”です。何やら競馬予想の様に成りましたね。
 ところで、今の力士について「多くは脂肪太りで、筋力はあまり増えていない」(△5のp72)そうでっせ!
                (-_*)
    {この章は2018年1月7日に追加}

 ■私の子供時代は野球と相撲
 ここで一寸子供時代の思い出話を。
 私は戦後間も無く生まれましたが、私の小学校時代は野球(←ソフトボールも含む)と相撲が中心でした。
 学校に土俵は無かったですが「砂場」が在り、相撲の授業の他に昼休みに良く相撲をしました。私は体が小さかったので相撲は大抵負けて居ましたが、或る時クラスの横綱級と戦って「小股掬い」(※11)という技で勝った試合を今でも良く覚えて居ます。私らの子供時代は栃若(44代横綱の栃錦と45代横綱の初代若乃花)が全盛の時でした。未だこの頃はテレビが無くラジオで聴きました。私が覚えているのは床屋で顔を剃って貰ってる時に千秋楽で栃若が対戦し、床屋の主人もラジオで聴いていて剃刀持ち乍ら腕に力が入るので怖かった~ー!
 格闘技では他にプロレス(※12) -前に挙げたダーティー・ヒロイズムの本(△1)はプロレスを扱って居るのです- がこの頃流行りました。力道山(※12-1) -力道山は元は関脇の力士- です。街の電気屋の街頭テレビのプロレス中継が流行り私も街の電気屋に行って見ました、テレビ(白黒)は未だ高かったのです。空手チョップは一世を風靡しましたね、私らは学校で空手チョップを真似た”プロレスごっこ”(※12-2)を遣りましたが直ぐ禁止されました。それにグレート東郷を知ってますか?、場外乱闘に成ると隠していた塩を相手のレスラーの目に摺り込んだりして面白かった、彼はダーティー・マイナー・ユニーク・ヒロイズムですね。禁止と言えばチャンバラ(※12-3)もそうです、近所の友だちとは良く遣りました。学校で禁止されなかった格闘技は騎馬戦(※12-4)ですね、これは運動会で遣りました。

 野球に関して言えば、友だち皆がグラブを新聞紙を折って作り、それを使って遣りました。新聞紙ですから30分も使うと破けて仕舞うのです。漸くグラブを買って貰ったのは小学校高学年です。私はグラブの折り方は疾っくの昔に忘れて仕舞いましたが、折り鶴などよりも”折りグラブ”が懐かしいですね。私が子供時代はそんなものでした、未だ未だ”戦中的な物”が周りに溢れて居たのです。
 私は横浜生まれなので初めは巨人ファンでした、と言うのも当時は巨人の放送しか無かったから。でも、これを「何か臭い」と感じてた私は1958年の日本シリーズで「神様、仏様、稲尾様の活躍で西鉄が3連敗の後4連勝した時から西鉄ファンに成りました(←パ・リーグは日本シリーズの時しか生中継されなかった)。当時の面子(めんこ)(※13)やベイゴマ(※13-1、※13-2)には中西/豊田/高倉など西鉄の選手の名が在りました。そして1967年~今日迄阪神ファンに成りました(←この年は江夏が入団した年です)。2014年暮れには『2014年トホホの阪神タイガース』(△4-1)という本を出版して居ます。沖縄の人は圧倒的に巨人ファンばかりですが今時の”巨人偏重体質”可笑しいんとちゃう?

 球技では野球の他にドッジボール(※14)とかですね。サッカー(※14-1)なんて無かったから今でもサッカーは詰まらないですね(←何故詰まらないか、と言うと野球の様に逆転ホームランが無いから)。私がサッカーを知ったのは確か中学の時で、クラスに3、4人がラグビーとかサッカーを遣って居ましたが、寧ろ彼等の方が”特殊な人間”でした。日本でサッカーが注目される様に成ったのは丁度この頃で東京オリンピック(1968年)に依ってです。そして次のメキシコ・オリンピック(1968年)釜本が得点王に成り銅メダルを取った時は盛り上がりましたが、以後はメダルを取って無いのです。つまり東京やメキシコ・オリンピックには、後に事実上Jリーグを作った川淵三郎氏や釜本邦茂氏が出場していて日本のサッカーチームが一番強かった時期なのです。
 尚、サッカーについては既に2004年2月「掲示板のおちゃらけ議論」に於いて、「サッカーを斬る」と題し所謂フットボール系のスポーツ(※14-2)は”狩り”の模擬行為と論じ、マスメディア主導の今のサッカーに対し苦言を呈して居ますので、▼下▼を
  スポーツ解体チン書(Anatomical talking about sports)
是非参照して下さい(△4-1のp80~81、83~85)。
 既に記した様に2018年初頭には相撲に関する本を出す予定です。私は野球と相撲に関して特に強い愛着が有るので思い出話をさせて戴きました。
                (*_@)/~~~

 ■結び - 大相撲界は”曲がり角”
 (1)迷った当ページのタイトル
 当ページのタイトルを何にするか迷ったのですが、今の段階では2016年以降「モンゴル勢に翳り」が出て来た事は確かです。元白馬富士が引退後、白鵬・鶴竜も今年~2年後には引退確実な上、この2人に代わる大関・横綱候補のモンゴル力士が居ません。
 翻って日本人力士を見ると横綱稀勢の里も近々引退でしょうし、大関高安はどうか(?)。私が推している関脇御嶽海、小結貴景勝も直ぐには無理です。
 という事で、今の時点では次の確かな方向性を打ち出せないのです。そこで当ページのタイトルは現状を表す「相撲はモンゴル勢に翳り」をその儘使う事にしました。大相撲界は”曲がり角”に来て居ます。

 (2)横綱空位場所の可能性
 江戸時代初期は元々横綱は無く大関が最高位でしたが江戸中期頃に名誉職として横綱が出来ました。私はモンゴル勢横綱の白鵬鶴竜と、不甲斐無い日本人横綱の稀勢の里が引退したら -その可能性は高い- 横綱空位場所が出来る訳で、そう成ったら非常に面白いと思って居ます、中々見れませんよ。ここで「1990年以降の歴代横綱と2000年以降の歴代大関+2008年以降のデータ」を見て下さい。実際に1992年5月~1993年1月場所迄、即ち北勝海(現:八角理事長)が引退し曙が横綱に成る迄の間、横綱空位場所が在ったのです。
 横綱空位場所が出来て困るのは、高圧的な八角理事長とか権威振っている横綱審議委員会のエライさんとかです。我々庶民には関係有りません。こういう時に相撲関係のエライさんでも無い普通の日本人が「横綱空位場所は困る」などと四角四面に考えるから宜しく有りません、要するに糞真面目なのです、日本人は!
 前作の「日本の相撲と八百長の歴史」に於いて述べた通り、相撲はプロレスと同じく興行なのです。興行なので面白可笑しく楽しんだら良い訳です。私は横綱空位場所を楽しみにしてますゾ、グワッハッハッハ!!
                (*_@)

 (3)編集後記 - 雑感
 以上で「エルニーニョの相撲藪睨み」シリーズを終え、冒頭で述べた様に本を出版します。極めて独自性の高いページに成ったと自負して居ります。独自性は当サイトの重要なコンセプトなのであり、その事は「エルニーニョの相撲藪睨み#1」でも謳って居ます。
 ところで、嘗て1990年代~2003年位にはハワイ勢(高見山/小錦/曙/武蔵丸など)が活躍した時期が在りましたが今は全く居ません。理由はハワイ勢が居た頃は国が貧しかったが今は豊かに成ったので”出稼ぎ”をする必要が無くなった、との事です。将来、モンゴル勢にも同じ事が言えるのでしょうか?
 尚、貴乃花親方と新興宗教についてですが、これを書く迄は貴乃花親方についての知識は”小母ちゃん”と同程度で、況してや龍神総宮社の事など全く知りませんでしたが、今はネット検索すれば情報は直ぐに入手出来るのです。

 さあ、皆さんも「大相撲の今後」を予想してみて下さい。長らく有難う御座居ました。それでは、チャオ(ciao)!!
                m(_~_)m
    {この章は2018年1月12日に追加、2018年1月28日に最終更新}

 尚、[エルニーニョの相撲藪睨み]シリーズの他画面への切り換えは最下行のページ・セレクタで行って下さい。(Please switch the page by page selector of the last-line.)

--- 完 ---

【脚注】
※1:大鵬幸喜(たいほうこうき)は、本名納谷(なや)幸喜。第48代横綱(1940~、横綱在位1961~71)。北海道出身。優勝32回、6場所連続優勝、横綱在位58場所、横綱勝利622勝などの歴代記録は双葉山以来の大力士とされ、「昭和の大横綱」と呼ばれた。横綱在位中は栃若時代以来の柏鵬時代を築き、大相撲人気の黄金時代を担った。1971年5月引退、一代年寄大鵬と成った。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
 補足すると、ウクライナ人を父に持つ大鵬は強いだけで無く色白・餅肌の美形で、特に[相撲に素人の]女性・子供に絶大な人気が有り、子供が好きな物を並べた「巨人・大鵬・玉子焼」(1961年)が流行語に成りました。引退後は脳梗塞の後遺症の為に確実視されて居た協会理事長には就けず。

※2:「限りなく×××に近い[○○○]」は、(私は時々この表現を使いますが)村上龍の小説『限りなく透明に近いブルー』小説のタイトルのパロディーであり、小説の内容には一切無関係です。

※3:新陳代謝(しんちんたいしゃ)は、[1].regeneration。旧いものが次第に去って、新しいものがこれに代ること。
 [2].〔生〕metabolism。物質代謝に同じ。
※3-1:物質代謝(ぶっしつたいしゃ、metabolism)とは、生物個体、広義には生態系に於ける生物群が栄養物質を摂取し、これを変化して自体を構成し、又は活動のエネルギー源とし、不必要な生成物を排出するなど、生物体を構成する物質の変動全般を言う。この内、栄養物質の体物質への変換・合成同化体物質がより簡単な物質に変化するのを異化と言う。物質交代。新陳代謝

※4:スマフォ/スマホ(smartphone)とは、多機能携帯電話。スマートフォンの略。

※5:新興宗教(しんこうしゅうきょう、newly-risen religion, cult religion)は、世界の諸地域で、伝統宗教と異なる信仰内容を掲げて、比較的近年に成立し発展した宗教。しばしば新興宗教はカルト集団と化す。
※5-1:カルト(cult)とは、(ラテン語「耕作、崇拝」の意)本来は宗教上の礼拝を指したが、転じて熱狂的崇拝、更には熱狂的集団邪教的な宗教集団を指す語と成った。神秘主義的教理、神や教祖への絶対服従隔離性洗脳などへの傾向が強い。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※5-2:洗脳(せんのう、brainwashing)とは、
 [1].新しい思想を集中的繰り返し教え込んで、それ迄の思想を改めさせること。語源は、第二次世界大戦後の一時期、中国側の捕虜に対する思想改造教育を連合軍側で呼んだとされる "brainwashing" の直訳。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
 [2].広義には、或る思想や情報を集中的繰り返し発信、又は注入することで思想感化させること。
※5-3:マインド・コントロール(mind control)とは、[1].狭義には、催眠法で個人や集団を被暗示性の高い状態に導き、暗示で特異な記憶や思考を生じさせること。
 [2].広義には、強制に依らず個人の思想や行動・感情などを或る特定の方向へ誘導すること、又はその技術。精神統制とも言われ、宗教界などで使われる。
<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
※5-4:ハルマゲドン/アルマゲドン(Harmagedon[ギ])とは、(元ヘブライ語でメギドの丘の意)新約聖書ヨハネ黙示録では、神とサタン(悪魔)との最終戦争の場所
※5-5:サブリミナル効果(―こうか、subliminal effect)とは、(subliminal は「潜在意識の」の意)意識下に刺激を与えることで表れる効果。テレビやラジオなどに、知覚出来ない程度の速さや音量の広告を繰り返し挿入し、視聴者の購買意欲を増すものなど。広告に於ける宣伝効果で実証され、サブリミナル広告(subliminal advertising)として、テレビ・コマーシャルでは日常的手段。

※6:二枚舌(にまいじた、double tongue)は、前後の矛盾した事を言うこと。嘘を言うこと。「―を使う」。

※7:「触らぬ神に祟り無し」は、物事に関係しなければ、禍を招く事は無いの意。

※8:森蘭丸(もりらんまる)は、安土桃山時代、織田信長の近習(1565~1582)。美濃の人。可成(よしなり)の子。本名を成利。本能寺の変で弟の坊丸長隆/力丸長氏らと防戦したが戦死。<出典:一部「日本史人物辞典」(山川出版社)より>
 補足すると、蘭丸は美少年で信長の男色の相手を務めたとする俗説が在る。

※9:多老(たろう、surplus old-people)とは、私の造語で、年齢別人口構成から見て65歳以上の老人が全人口の1/5以上を占めて過剰な状態、即ち高齢化率が20%以上の状態のこと。又、過剰な老人群を指して言う場合も有る。→少子。

※10:叩き上げ(たたきあげ、working way up)は、下積みの時代から鍛えられ、苦労を重ねて一人前に成ること。又、その人。「―の職人」。

※11:小股掬い(こまたすくい)とは、[1].相撲の手の一。投げを打って相手が足を送って堪(こら)える時、その足の膝関節の内側を一方の手で掬い上げて倒すこと。
 [2].比喩的に、相手の隙を狙って自分の利益を図る事。

※12:プロレス(professional wrestling の略)は、興行として行う職業レスリング。
※12-1:力道山(りきどうざん)は、昭和期の力士/プロレスラー(1924~1963)。朝鮮の生れ。本名、金信洛。後、養子縁組して百田光浩を名乗る。1939年二所ノ関部屋に入門し力道山は相撲の四股名1949年関脇に成るが、1950年相撲力士からプロレスラーに転身。協会設立やインターナショナル選手権獲得など、プロレス界の第一人者として活躍。空手チョップで人気を博した。<出典:一部「日本史人物辞典」(山川出版社)より>
 補足すると、1953年からテレビ(モノクロ/白黒)放送が始まり未だ高くてテレビを買えない庶民が、1955年頃から街の電気屋の街頭テレビのプロレス中継に群がる様に成り、それがニュースで報道されました。
※12-2:「ごっこ」とは、〔接尾〕或る物事の真似をする遊戯に言う。「鬼―」「電車―」。
※12-3:ちゃんばら/チャンバラは、刀剣を模した物で切り合うこと。ちゃんちゃんばらばら「―映画」
※12-4:騎馬戦(きばせん)は、騎馬武者の合戦を模した遊戯。三~四人一組が肩を組んで馬と成り、一人をその上に乗せ、何組かずつ敵味方に分れて、上に乗った者を落したり、その鉢巻などを奪い合う。

※13:面子(めんこ、menko)は、子供の玩具。円形、又は方形に作った厚紙で、多く表面に絵や写真が在る。地上に置いた相手の物に交互に打ち当て、裏返せば勝ちとする。
※13-1:貝独楽(ばいごま/べいごま)は、元々は貝(ばい)の殻に溶かした鉛を注ぎ込んで作った独楽(こま)。これに模して木や鉄で作った物をも言う。ばいつく。ばい(貝)。
※13-2:貝/蛽(ばい、whelk)とは、[1].エゾバイ科の巻貝。殻は堅牢で、殻高7cmに達する。日本各地の浅海に産し、肉は食用と成る。本州中部以南/南西諸島の沿岸の10~20mの砂泥底に生息。死肉食性。殻は、貝独楽(ばいごま/べいごま)・貝笛などの玩具とする。又、広義にはエゾバイ科の巻貝の内、漁業の対象となる中形・大形の種の総称。螺(つぶ)と略同じ語。ウミツボ。海螄。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>
 [2].貝(かい)。貝殻。「貝貨・貝勒」。

※14:ドッジボール(dodge ball)は、二組に分れてボールを投げ合い、相手の投球に当らない様にし乍ら、より多くボールを相手側に当てた方を勝ちとする球戯。コートは円形と方形とが在る。
※14-1:サッカー(soccer)は、フットボールの一種。11人ずつの2組が、ゴールキーパー以外はを使わずに、革製のボールを蹴ったり頭で打って、一定時間内に相手方ゴールに数多く入れ合い、得点を争う。蹴球(しゅうきゅう)。ア式蹴球。
※14-2:フットボール(football)は、サッカー/ラグビー/アメリカン・フットボールなどの「足(foot)」を使う球技の総称。蹴球(しゅうきゅう)とも言うが、蹴球と言った場合はサッカーを指す場合が多い。

    (以上、出典は主に広辞苑です)

【参考文献】
△1:『ダーティ・ヒロイズム宣言』(村松友視著、角川文庫)。

△2:『バカの壁』(養老猛司著、新潮新書)。

△3:『メディア・レイプ』(ウィルソン・ブライアン・キイ著、鈴木晶・入江良平訳、リブロポート発行)。

△4:『日本の現状は「多老」だ ~偽善社会を抉る~』(エルニーニョ深沢著、蛙ブックス)。
△4-1:『2014年トホホの阪神タイガース ~ストライキとプロ野球の大変革を経て~』(エルニーニョ深沢著、蛙ブックス)。

△5:『合本 東京落語地図』(佐藤光房著、朝日文庫)。

●関連リンク
参照ページ(Reference-Page):「敢えて言う」や独自性や先見性は
当サイトの重要なコンセプト▼
当サイトのコンセプトについて(The Concept of this site)
参照ページ(Reference-Page):相撲の歴史と仕来たりや
八百長相撲や「日本の相撲の歴史」について▼
資料-日本の相撲の歴史と仕来たり(History and custom of Sumo in Japan)
補完ページ(Complementary):大衆とメディア(或いは大衆とマスメディア)
の関係、新興宗教の偏り、常識について▼
理性と感性の数学的考察(Mathematics of Reason and Sense)
補完ページ(Complementary):八百長の”高度な技”や
2011年の3.11の地震やグレート東郷について▼
エルニーニョの打っ棄り的相撲論議(ElNino's throw away Sumo discussion)
脳出血で沖縄に移住した経緯▼
2013年・大阪から那覇へ(From Osaka to Naha, Okinawa, 2013)
巨人・大鵬・玉子焼や”巨人偏重体質”について▼
大震災後のプロ野球開幕にナベツネの横暴
(Tyranny of NABETSUNE to open pro-baseball, after the great earthquake)

王貞治について▼
イチローに於ける”球道者”精神(ICHIRO is a pursuer of baseball)
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格闘技が「暴力性」を内に秘めて居る事について▼
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戦後日本の世相史(Shallow history of Japan after World War II)
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