§.大震災後のプロ野球開幕にナベツネの横暴
[エルニーニョの外野席八つ当たり#3]
(Tyranny of NABETSUNE to open pro-baseball,
after the great earthquake)

−− 2011.03.21 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2011.06.08 改訂

 ■はじめに − 東北地方太平洋沖地震後の2011年03月21日の状況
 私はこの原稿を2011年03月21日の夜に書き始めました。以下の文で、野球の用語/地震の用語/原子力関連の用語については、それぞれ
  資料−日本プロ野球の用語集(Glossary of J-pro-baseball)
  資料−地震の用語集(Glossary of Earthquake)
  資料−原子力開発関連の用語集(Glossary of Nuclear power development)
を参照して下さい。
 去る3月11日14時46分頃に三陸沖を震源として発生した東北地方太平洋沖地震(※1) −気象庁はモーメント・マグニチュード(Mw)=9.0と発表(この値は国内で過去最大)− は大津波を引き起こし東北地方・北関東・首都圏に甚大な被害を及ぼしたのみ為らず、原発事故 −東京電力管轄化の福島第一原子力発電所の1号炉〜4号炉の炉心冷却機構が損傷し作動不能− を誘発し、自衛隊のヘリコプターに依る空中放水と消防庁のレスキュー隊(※2)の地上からの海水放水などで辛うじてメルトダウンは食い止めたものの、多量の放射性物質が漏洩し深刻且つ重大な事態に現在陥って居ます。因みに原発事故の国際評価尺度(INES)は5との事(→その後「レベル7」に変更)で、過去にチェルノブイリが7、スリーマイル島が5でした。テレビなどで「原発は怖い」と感じた人が多いと思いますが、日本は既に総発電量の約30%(=略1/3)を原発に依存して居るという現実を認識して下さい。
 東日本大震災と命名された今度の震災では、地震発生から1週間後の3月18日午後2時の時点で死者総数は地震被害のみの阪神淡路大震災の6434人を超え6539人に達し戦後最大の未曾有の災害と成った上に、同時点での行方不明者が未だ1万人以上も居ました。地震発生から丁度10日を経過した今日21日も東北電力と東京電力管内では停電が頻発し、被災者は劣悪な条件化で放射能の恐怖に脅え乍ら寒さに震えて居ます。又、地震の直接的被害を逃れた首都圏の人々も計画停電や節電/電車の間引き運転/ガソリン不足などの為に、交通/日常生活/勤務などに多大な不便を我慢させられて居ます。しかも福島原発も決して収束した訳では無く水道水や生鮮食品、農家が生産する野菜類・畜産品の放射能汚染が段々と拡大して深刻化して来ました。余震も断続的に起こり未だ震度5位の大きい余震が時々起こって居ます。つまり
  地震発生から10日経った3月21日でも混乱が続き、
    復旧・復興の目途が全く立って無い状態

なのです。この現状を踏まえて以下の論考を緊急に書き進めます、皆さんもこの現状を踏まえてお読み下さい。

 ■緊急発言 − 日本プロ野球コミッショナーとセ・リーグの
           ”みっともない”迷走劇
 (1)「セ・パ統一」が今年のテーマ
 昨年のプロ野球はパ・リーグが3月20日(土)、セ・リーグが3月26日(金)と分離開幕でしたが、今年はセ・パ共に3月25日(金)の同時開幕の予定でした。しかもシーズンオフにはセ・パ共通の統一ボール(統一球)の使用及び審判員のセ・パ統合を決定し、各球団はキャンプ、オープン戦から新規の統一球に慣らし、審判員も審判動作のセ・パ統一を図り米大リーグ審判部門とのミーティングに出席したりして研修して来ました。つまり、
  今年は年初から「セ・パ統一」が大きなテーマ
だった筈です。

 (2)セ・リーグが3月25日の全ナイター開幕を強行決議した経緯
 その同時開幕予定が狂った原因は「はじめに」の章に書いた予想だにしなかった未曾有の大震災と原発事故でした。パ・リーグは仙台市に拠点を置く東北楽天ゴールデンイーグルスと千葉市に拠点を置く千葉ロッテ・マリーンズ拠点球場を被災しましたが、特に震源地に近い楽天拠点のKスタ宮城球場の被害は甚大で直ぐ野球を行える状態では有りません。
 今年から楽天の監督に就任した星野仙一監督の開幕延期の訴えも有り、「日本プロフェッショナル野球組織」(「日本プロ野球組織」とも、略称:NPB)3月15日にセ・パ両リーグの緊急理事会を開き開幕問題を協議、セ・リーグ理事会は予定通り、パ・リーグ理事会は4月中旬に延期する方針を固め実行委員会に諮りましたがが、結論に至りませんでした。一方、プロ野球労組選手会(会長:新井貴浩(阪神))この時点で開幕の延期とセ・パ同時開幕、予定の全試合開催の要望 −強行日程やダブルヘッダー(※3)は覚悟の上− をNPB側に訴えました。私は翌15日夜にネット・ニュースでこれを知り、選手会の要望は極めて真っ当と思うと同時にセは何を考えてるんだ?!、と思いました。オリックス・バファローズの岡田彰布監督「こんな時だから一緒に開幕した方が一体感が出るんやけどなあ。今年はボールも統一審判も統一やろ。」と言いました。これも真っ当です。
 そんな中3月16日に読売ジャイアンツ(=巨人)の翼賛会「燦燦会(さんさんかい)」が「東日本巨大地震復興支援」と銘打って都内で開かれ、財界人も約200人参加した中でナベツネ(=渡辺恒雄読売球団会長)「開幕を延期しろとか、プロ野球を暫く止めろとか俗説が有りましたが、大戦争の後、3ヶ月で選手から試合を遣りたいと声が有り、プロ野球を始めました。フェアプレー、緊張した試合をすれば見ている人は元気が出て、エネルギーが出て生産力が上がる。」とブチ上げました。すると滝鼻読売球団オーナー「放射能が飛んで来ると言って居たが、あれが野球が出来ない数値なのか。もっと科学的に考えた方が良い。」と応じ、清武球団代表も「条件が許せば25日に遣りましょうという事。」と口を揃えました。案の定、25日開幕をゴリ押ししてるのは読売巨人でした(→その背景は後で解説)。
 そして17日、両リーグ理事会は再度会合、パ・リーグ理事会(理事長:井上智治(楽天))は4月12日(火)に延期、節電の為に3時間30分で終了を決定しましたが、選手会の再度の要望を跳ね除けてセ・リーグ理事会(理事長:新純生(あたらしじゅんせい)(ヤクルト))は予定通り3月25日(金)を強行決議し、同日夕刻に加藤良三コミッショナーセ・パの分離開幕を発表しました。
 私はネットでこのニュースを知り唖然としましたね、又しても”セ・リーグのエゴ”です。17日夜の時点で被災地の避難所の電力・ガソリン・物資が不足、行方不明者が多数居る、頻繁に停電する、暖房出来ない、放射能が飛んで来る、テレビを失った人やテレビ見る余裕が無い人が大勢居る、電車が間引きされ交通や通勤が困難、球場に行くのも困難、福島原発も危機続行中...、という中でパ・リーグの決断は当然でありセ・リーグは言語道断の”非常識”です。しかもセ・リーグの25日からの開幕カードは何れもナイター −巨人×横浜(東京ドーム)、ヤクルト×阪神(神宮)、中日×広島(ナゴヤドーム)− で、特に東京ドームと神宮の2球場は計画停電や間引き運転や放射能汚染で混乱してる都内です。被災者や東北・関東の人々が電力不足で困窮してる中を照明を煌々と点灯したナイトゲームを興行し「被災者に勇気を与える」とは、ヤクルトの宮本慎也選手(前選手会会長)が「思い上がり」と評した通り論理の摩り替えの詭弁です。巨人出身で米大リーグ所属の上原浩治投手もアメリカで「非常識」と怒りのコメントをして居ます。一般の人々は「勇気は要らん、電気を呉れ!」という気持ちでしょう。
 18日朝の記者会見で新井選手会長は選手会の総意が却下された事について悔しい思いを述べ「ストライキの可能性がゼロとは言えない。」として、選手会は飽く迄セ・パ同時開幕を主張して行く強い決意を表明しました、全く同感です。この様なセ・リーグ理事会の傲慢且つ鈍感な態度に、怒り心頭、頭に来た私は18日夕刻に早速当サイトの掲示板<板−3>に友人の書き込みに答える形でその時の気持ちを「馬鹿揃いのセ・リーグ理事会と加藤コミッショナー」と題して書き込みましたが、その気持ちとは加藤コミッショナー新純生セ・リーグ理事長、理事会を裏で牛耳るナベツネ読売球団会長とその腰巾着(※4)の滝鼻読売球団オーナー此奴等は皆頭が狂ってるという事、此奴等は自分が被災しない限り他人の痛み・苦しみなど解ろうともしない下等な人間だという事です。私は掲示板で、誰か此奴等を福島原発原子炉に投げ込んで呉れえ!!、と吼え叫びました。

 おっと、頭を冷やさないと行けませんね、私は。頭は冷やしますが怒りを込めて、以後は
  無能の加藤良三コミッショナー       → 馬鹿コミッショナー
  傀儡理事長の新純生(あたらしじゅんせい) → 炭酸抜け純生ビール
  ”巨人教”の教祖ナベツネ         → ナベツネ教祖
  教祖の「虎の威を借る狐」の滝鼻オーナー  → 狐目鼻糞野郎
と呼び替えて記述します。因みに、鼻糞オーナーは実際狐目で、セ理事長の新純生は「しんじゅんなま」と読めビールみたいだからです。

 (3)開幕3月29日(火)に延期、節電ナイターの欺瞞決定の経緯
 私が上記の様に我が掲示板で吼えた4時間位前の18日の昼、プロ野球の監督官庁である文部科学省の高木義明文部科学大臣はこの日の閣議後会見で、日本プロ野球組織(NPB)がセ・リーグの開幕を25日に決定したことに対し「それぞれの判断に委ねる話だが、この状況の中でのナイター実施に国民の理解が得られるか難しい。」と述べ暗にナイター開幕を批判して居ました。私は掲示板に書き込んだ後でこのニュースを知りました。
 それを受けて19日午前に文部科学省はNPBの馬鹿コミッショナーに鈴木寛文科副大臣名で文書で通知を出しました。その内容は、
  電力の安定供給が確保出来る迄は
    1.可能な限り東京・東北の両電力管内以外で開催する。
    2.同管内では夜間の試合開催は厳に慎む様に。

というもので、殆ど「命令」に等しい内容でした。
 この通知に対して同日夕刻、楽天星野監督の「会議の前に言わなきゃ行かんやろ。25日開幕は止めて呉れと、もっともっと早く言うべき。俺はもっと早く行動すると思ってたよ、文科省が!と語気荒く発言しました。私はこの意見には大反対ですが、その反対理由は後で開陳する事にして、今は経緯を先に述べます。
 この命令的通知を受けて同日夜に馬鹿コミッショナーは臨時理事会を都内で招集し、炭酸抜け純生ビールは3月29日(火)への延期、4月3日迄は東電・東北電管内でのナイター自粛、4月5日から同管内でのナイターは4割減灯、節電対策として延長戦無しの9回打ち切り、同管内の夏場の試合は可能な限りデーゲームにする。」という実に人を欺く欺瞞的回答を捻り出しました。何故、選手会や世論が望んでるセ・パ両リーグ同時開幕という姿勢を素直に打ち出せないのか?、全く理解に苦しみます。

 (4)開幕3月29日にダメを出され、パ・リーグに合わせた経緯
 そして22日御前、馬鹿コミッショナー、セ・リーグ理事長の炭酸抜け純生ビール、パ・リーグの井上智治理事長、新井選手会長の4人が文部科学省と経済産業省を訪問 −或いは呼び出されたのか− しました。先に訪れた文科省では高木文科大臣から改めてナイターの自粛という形で中途半端なセ・リーグ決定に”ダメ出し”をされ、次いで節電対策を説明する為に訪れた蓮舫節電啓発担当大臣(本来は消費者及び食品安全担当大臣)からは「(セ・パ同時開幕を要望して居る選手会の)新井会長に賛同する。」と申し渡され、事実上これでセ・リーグの悪足掻きは「万事休す」です。将棋で言えば「詰み」、馬鹿コミッショナーと炭酸抜け純生ビールが選べるのは投了するタイミングだけ(※5、※5−1)です。
 このニュースに楽天星野監督は「世論というものが在る。空気を読め。と発言、これには私も同感です。又、この日から仙台のKスタ宮城球場の復旧工事がスタートしました。
 同日夕刻、新井選手会長は「大臣からは選手会の声はファンの声と言って戴いた。セ・パ同時開幕で一体となって難局に立ち向かいたい。」と語りました。
 一方、巨人の狐目鼻糞野郎は尚も「開幕は政府が決める事ですか?、日程は我々が決める事。」と往生際悪く反論し、3月29日を更に延期した場合にはセ・パ交流戦休止の可能性を仄めかしパ・リーグを恫喝(→その理由は後述)する様な汚い牽制発言をした上で「26日のオーナー会議で議論する。」と言いました。この間、ナベツネ教祖は表向きはダンマリを決め込みましたが、狐目鼻糞野郎の交流戦休止の恫喝も教祖の入れ智慧に違い有りません。
    {この段は2011年3月22日に追加}

 24日に成ってスポ新を見たら狐目鼻糞野郎が前日「巨人の考えは自分が確り主張する。オーナーは一人しか居ない。」と言ったと書いて在りましたが、態々「オーナーは一人」と発言した所に「虎の威を借る狐」の本音が思わず出て仕舞ったという事でお笑いです。狐目鼻糞野郎は「オーナー」の看板持ちに過ぎず実質オーナーは教祖様なのです。もう一人書かねば為らない奴が居ます。同日の同じスポ新見たら、今迄操り人形宜しく読売巨人の言い成りの結論ばかり出して来たセ理事長の炭酸抜け純生ビールが、一転して「セ・パ同時開幕を訴えて行く。」と偉そうに宣った記事が載って居ました。それは”空気読み過ぎ”の日和見主義でっせ、此奴は性根の腐った蝙蝠野郎です。
 文科大臣にこれではダメだと頭を叩かれ、早くせよとケツを押された馬鹿コミッショナーは24日午後、26日を待たずに緊急理事会を召集しセ・リーグについて

  1.開幕は4月12日(火)。(パ・リーグと同時)
  2.東電・東北電管内での4月中のナイターを自粛する。
  3.延長回は3時間30分を超えて新しいイニングに入らない。
    (9回打ち切りから変更しパ・リーグに合わせたもの)
    東京ドームでは4月中デーゲームも実施しない。

という選択の余地の無い結論を発表しました。実に”みっともない”迷走劇を演じた挙句に結局、全て17日に決断したパ・リーグ案に合わせた為体(ていたらく)で、これでは丸で幼稚園児です。
 又、パ・リーグとも協議しセ・パ両リーグ共に

  セ・パ交流戦を含む全144試合
    クライマックス・シリーズ日本シリーズ

の全日程を行なう事も発表され、これも選手会の要望通り結構な事です。最終的な手続きとしては26日のオーナー会議の承認が必要らしいですが、これだけ世間を騒がせた後の方針ですから覆す馬鹿は居ないでしょう。これから日程の組み換えが大変で、最後の日本シリーズは12月に食い込むという話も出てますが、今は皆大変な時です。この報を聞いて真面目な性格の新井選手会長は男泣きしたそうですが、新井よ、開幕したら打たなアカンでえ!
 日程の件は一件落着ですが責任問題は残りますゾ。大勢の人々が未曾有の震災(地震・津波・原発事故)で混乱状態に在る中で、震災を無視するかの態度で大騒動を演じた失態は許せません。そもそも大騒ぎする様な問題では無く、パ・リーグの様に素直に議論すれば結論は明らかな小学校1年生の試験問題だったのですから。馬鹿コミッショナー、炭酸抜け純生ビール、ナベツネ教祖の3者の責任は重大です。
    {この段は2011年3月24日に追加}

 3月25日のニュースでは遂に死者数が1万人を超え、地震発生から2週間経過したにも拘わらず行方不明者が1万7千人も居ます。放射性物質も段々と拡散して居ますので直に関西にも飛んで来るでしょう。
    {この段は2011年3月25日に追加}

 ■読売巨人は何故3月25日開幕に拘泥ったのか
 セ・リーグ理事会の”みっともない”迷走劇はセ・リーグ全体と言うよりも、経緯の中で触れた様に巨人の25日開幕ゴリ押しが背景に在りました。では読売巨人は何故3月25日開幕に拘泥ったのか?、愈々その疑問にお答えしましょう。
 予定通り25日に開幕すれば東京ドームでの開幕戦「巨人×横浜」の試合は同じ読売系の日本テレビが中継する事に成って居ました。実はこの25日には世界フィギュアスケートの女子シングル・ショートプログラム(フジテレビ)とザックジャパンのサッカー国際親善試合(テレビ朝日)が予定されて居たのですが、震災でスケートとサッカーは早々と中止を決めました。特に世界女子フィギュアスケートはバンクーバー冬季五輪金メダリストのキム・ヨナと銀メダリストの浅田真央が激突するという事で前評判が高く、プレミアム付きの高額チケットも瞬く間に売り切れ、テレビ視聴率でも高視聴率で1位を取る事間違い無しと目されて居ました。サッカーもアジア杯で高視聴率を獲得したザッケローニ監督の日本代表が静岡(←東京では無く静岡にも拘わらず)でモンテネグロと親善試合を行うもので、巨人戦よりも高い視聴率を獲得するだろうと予想されて居ました。ところが震災で巨人の目の上の瘤が2つ共取れたのです、スポーツ好きのテレビ視聴者は「巨人×横浜」しか無い状況に成りました。
 ここで読売巨人首脳は”スケベ根性”(※6)を出したという訳ですね。是が非でも25日に開幕させ瘤が取れて滴り落ちる”甘い汁”をタップリと独り占めして吸って遣ろう、年々人気が低落し視聴率を稼げない巨人を思いっ切り宣伝してやろう、という欲を出したのです。ナベツネ教祖始め巨人首脳の「燦燦会」(16日)での発言はそれを如実に表して居ます。この様な背景即ち”裏の事情”を知れば、教祖様の演説は開幕日を再協議し決定する17日の理事会を明日に控えて、特にセ理事会に向けての強烈なデモンストレーションだったという事がお解り戴けると思います。
 被災者の感情や世間の常識を無視しての強引な商業主義は結局粉砕されました、ざまあ見ろです!!
    {この章は2011年3月25日に追加}

 ■星野監督の政治介入期待論に対する反論
 セ理事会が17日に強行決議した25日開幕案に対し、19日に文部科学省が鈴木寛文科副大臣名でNPBの馬鹿コミッショナーに対し開幕強行再考の通知を出した件に関し、楽天の星野監督が17日の理事会前に文部科学省の指示(或いは指導)を期待した発言には、まぁ星野さんは選手会の同時開幕を支持するからこそ出た発言と思いますが、私は監督官庁や大臣の事前の指示(或いは指導)は政治介入に当たると考えますので反対です。そんな事をしたら独裁国家・全体主義国家ですよ。日本は民主主義の国ですから”御上”の指示を仰ぐのでは無く、やはり下から独自に「良識有る判断」を示すべきなのです。それが”巨人の横暴”に引き摺られて出来なかった点が問題なのですが、それでもやはり私は”御上”は下の決定を見守るべきだと思います。見守って下の結論が余りにも非常識な場合 −正に今回の場合− に初めて調整に乗り出す、そう在るべきだと考えます。だから今回の文部科学省の対応は適切であったというのが私の見解です。
 但し、文科省が出て来る前に何故コミッショナーがそれをしなかったのか?、前述の様に震災前から今年のテーマは「セ・パ統一」だったのですから、その方向に持って行くのがコミッショナーの仕事の筈です。そこで表題の加藤コミッショナーの話に移りましょう。
    {この章は2011年3月25日に追加}

 ■加藤コミッショナーはやはり馬鹿でした
 元駐米大使の加藤良三氏が日本プロ野球組織(NPB)のコミッショナーに就任したのは2008年7月です。08年夏は今回も発言で登場した星野仙一監督が率いる全日本の野球チーム(プロ・アマ選抜)がオリンピックで確実視されて居たメダルを逃した為に、これも確実視されて居た翌09年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の星野監督案が宙に浮き、08年秋のNPBは次期WBC監督問題で紛糾しました。そして、この時もナベツネが裏で暗躍し問題を拗らせ、新コミッショナーの加藤氏はそれに引き摺られ指導力を全く発揮出来ず馬鹿を発揮して今回同様に”みっともない”迷走劇を繰り広げたのです。その経緯と加藤コミッショナーの無能振りについては
  日本プロ野球の国際的役割(International role of J-pro-baseball)
の中で詳しく論じて居ますのでご覧下さい。今回加藤コミッショナーの事を「やはり馬鹿」と評しましたが「やはり」の意味は08年の馬鹿振りを指した表現です。
 尚、08年はプロ野球界に色々”異変”が起こった年で我が阪神タイガースが13ゲーム差を引っ繰り返されて宿敵巨人にリーグ優勝を攫われた年でも有りました。それについては
  真弓阪神に期するもの(To director Mayumi of HANSHIN Tigers)
をご覧下さい。これは思い出したく無いですね。
 しかし、加藤コミッショナーは良い事もしました。それは既に記しましたが、今年から導入した統一ボールの使用と審判員のセ・パ統合化です。これは実に良い事です。私も予てから審判員はセ・パ統合すべきと考えて居ました。統一ボールについては実は昨年オフにその話が浮上して初めて今迄不統一だった事を知った次第です、所詮私は外野席の人間です。統一して今迄より「飛ばないボール」にするという事ですから東京ドームで良くホームランが量産されたのは”そういう事”だったのかと思いましたね。これも読売巨人の策略ですね、ホームランを量産し派手な試合を見せ人気取りを図る、成る程。して見るとラミレスのホームラン王も底が知れるというものです、今年何本打つか注目しましょう!
 以上の様に私の基本は常に「是是非非」(※7)、何も加藤良三という人間を個人攻撃してる訳では無いのです。しかし加藤氏が08年と今年11年にコミッショナーとして見識と指導力を発揮すべき所で無能振りを露呈し、一度為らず二度もナベツネに引き摺られたから「馬鹿」と呼ぶのです。外野席の下衆な人間である私は、加藤コミッショナーは読売から裏ガネを貰ってるのではないか?、と勘繰って居ます。因みに、サッカーJリーグは地震発生の翌12日(土)に終末の全試合中止を決定し14日には3月の残り全試合中止を発表、これを受けて選手たちは被災地の救援活動や義捐金の募金に走りました。大東和美Jリーグ・チェアマンの見識・指導力とは天地の差です。恥を知ったならば即刻辞任すべきです!
 まぁ、こういう人を上に担いだNPBも悪いですね。NPBは
  これからは国際化 → 英語が喋れる人 → 元駐米大使
という幼稚な単純発想でこの人を担いだであろう事は既に08年の論考で指摘して在ります。
    {この章は2011年3月25日に追加、26日に更新}

 ■読売のナベツネは何故”巨人中心主義”の横車をゴリ押しするのか
 巨人の話に成ると理性が働かず”巨人中心主義”を喧伝するナベツネを私は2004年9月初旬から”巨人教”の教祖と呼び習わして居ます。そう、あのプロ野球史上初のストライキが実施された直前からです。ナベツネという人物の簡単な経歴と特徴はその半年前の04年3月下旬に”生体解剖”した時の「独断と偏見」に満ちた生体解剖所見が在りますので下のページ
  スポーツ解体チン書(Anatomical talking about sports)
を見て戴きたいのですが、この所見の最後の部分を以下に抜粋します。

        <ナベツネの生体解剖所見(抜粋)>
 兎に角、ナベツネという人物は人心掌握術人間操縦術に長けた人で、その術は学生闘士時代「本当に1人で100人は動かせる。200人居れば東大2万人の学生を好きな様に動かせる。」という実践経験の発展形です(△1のp95)。その術を以て彼は周辺に腰巾着的人間を数多く作って来ました。

        <...中略...>

 最後に彼の深層心理を分析すると、学生闘士迄はルサンチマン(奴隷道徳)(※8)が支配的でしたが読売入社後は正反対の君主道徳(※8−1)が優勢 −少年時代のガキ大将は君主道徳の現れですが未だ劣勢− と成り、政治家に近付いたのは君主道徳に磨きを掛ける為で、読売のトップに成るとそれを全開させて教祖と化しました。この一見矛盾した分裂を統合して居るのは強い自己中心主義(※9)に他為りません。教祖は全て”ジコチュウ”です。

 どうです?、今回の騒動にも当て嵌まって居るでしょう。狐目鼻糞野郎清武球団代表は正に腰巾着で、人心掌握され遠隔操縦されたロボットが炭酸抜け純生ビール馬鹿コミッショナーでした。自己中心性というのは乳幼児的思考パターン(※9)だそうですが、確かにナベツネの我儘(=自己中心主義)は子供染みて居ますね。ナベツネについてもっと知りたい方は【参考文献】△1をお読み下さい、他の本でも結構ですよ。しかし肝心なのは、読んだ後に自分で再考し人物観は自分で練り上げる事です、上の解剖所見は私が独自に練り上げた人物観です。
                (-_*)

 08年の次期WBC監督騒動、今年のセ・リーグ開幕騒動で見た様に、プロ野球界で何か騒動が起きると必ずナベツネが絡んで来ます。しかも表に出ず裏で辣腕を揮うのがお決まりのパターンで、その言動の底辺に一貫して在るのが”巨人中心主義” −これも自己中心主義の一形態− です。ではナベツネは何故事有る毎に”巨人中心主義”の横車をゴリ押し(※10)するのか?、又ゴリ押し出来るのか?
 この疑問を解くには日本プロ野球の歴史をちっとばかり”お勉強”して戴かねば為りません。それについては2004年に発表した[エルニーニョの外野席八つ当たり#1](=当シリーズの第1作)の中に纏めて在りますので、それを参照して戴けば済むのですが、次の章との絡みも有るので以下に抜粋し、又幾つか書き足して掻い摘んで説明します。

        <日本プロ野球の歴史と”巨人偏重体質”の深い関係>
 読売新聞社長(後に社主)・日本テレビ社長・衆議院議員などを歴任した正力松太郎という”政商”が今の読売ジャイアンツの前身球団を創設した事が日本のプロ野球の始まりです。「活字と映像」の両方のメディアの”主(ぬし)”として正力は読売球団(=巨人)を最大限自社メディアに登場させ、他のメディアも読売に追随或いは迎合し、テレビでは巨人戦以外は殆ど放映されない”暗黒時代”が暫く続き、読売の戦略通りにマスメディアの”巨人偏重体質”が先ず形成されました。こう成るとセ・リーグの他球団も巨人戦以外は客も入らないしテレビにも映らないので巨人に従わざるを得ない、巨人との対戦が無いパ・リーグに至っては選手の知名度は巨人の二軍以下で相手にされない状態でした。それ故に何か事が有ると今回の様に”セ・リーグのエゴ”が表面に出て来るのです。因みに、稲尾・中西・杉浦などパ・リーグの突出した選手が全国的知名度を獲得し得たのは日本シリーズで巨人と対戦したからです。
 今回の迷走劇の中で狐目鼻糞野郎がセ・パ交流戦休止をちらつかせたのが何故”恫喝”に成るのか、これでお解り戴けたでしょう。”暗黒時代”(←巨人サイドから見れば”栄光の時代”)のピーク時には「巨人・大鵬・玉子焼」(※11)という流行語(1961年、△2のp222)が生まれたのを覚えてる方も多い筈ですが、「メディアの”巨人偏重体質”と他球団の巨人追随体質」は日本プロ野球界を蝕む「癌」なのです。この癌は04年のスト騒動後の改革に依って以前よりは改善されはしましたが。

 これでプロ野球ファン以外の方にも、何故今回ここ迄迷走したのか?、その背後に潜む問題が少しは理解出来たと思います。
 [ちょっと一言]方向指示(次) 正力松太郎日本原子力委員会の初代委員長(1956年)及び科学技術庁の初代長官(57年)を務め日本の原子力開発を開始・推進した人物でも在ります。原発の電力で日本テレビ巨人戦を見て翌日に読売新聞報知新聞で結果を確認する。」、これが彼が描いた理想的日本人の日常生活です(△1のp484)。その功有って現在、日本は総発電量の約30%を原発に依存して居る事は冒頭で述べた通りです。

 前述の様に何事にも「是是非非」で臨む私は、今迄どちらかと言えばナベツネを寧ろ擁護して来ました。即ち、ナベツネには”巨人の壁”(△3)というのが在って巨人の事に成ると今回みたいに滅茶苦茶を言い出しますが、巨人以外の事では割と筋が通って居ると。しかしもうダメです、老いが進みました。今年85歳に成るナベツネは過去の”栄光の時代”に罷り通った”巨人中心主義”の妄想に取り憑かれたパラノイア(※12) −秀吉の晩年と同じ− の症状を呈し、それは老害の一種です。おっと、昔「老害」発言がナベツネの密告でトップに知られ苦境に立った人が居りましたな(△1のp397)、クワバラ、クワバラ!
 その妄想が今や時代錯誤であり社会と大きくズレてるからこそ、それをゴリ押しした時に今回の様な結果を生じるのです。ところが周囲を取り巻く腰巾着共が「おべっか」(※4−1)ばかり使いズレを覆い隠して居るので本人はズレに気付かないという、童話の「裸の王様」(※13、△4のp157〜165「皇帝の新しい着物」)と全く同じ「裸の暴君」に支配されて居るのが読売の現状です。
 そこで、読売という会社は何故ナベツネの専横を放置するのか?(※14)、という極めて単純素朴な疑問が浮かんで来る訳です。次に移りましょう、愈々問題の核心です。
    {この章は2011年3月26日に追加、28日に更新}

 ■読売の不可解 − ナベツネの専横を許す読売に
             世の中に「物申す」資格が有るのか
 読売グループは今や巨大な複合企業体ですが、発祥は読売新聞(※15)であり本業は読売新聞・日本テレビ・報知新聞・週間読売などのマスメディアを通じて音声・文書・映像などの情報を発信するマスコミ業(※15−1、※15−2)、即ち世の中に「物申す」企業です。「物」を作って売る製造業や「物」を取引する商社業や「カネ(金)」を扱う金融業は直接的に世間に向かって「物申す」事はしません、そこが他の業態と大きく異なる点です。
 「物申さない」企業が一族の世襲を続けたりワンマン社長の独裁を許したり不正経理をした場合、マスコミはそれを嗅ぎ付けると「言論」という武器 −この場合は音声・文書・映像など有らゆる形態を含む− を使って攻撃して来ました。トヨタや松下の一族経営を終焉させたのはマスコミです。現代に於いては正に「ペンは剣よりも強し」(※15−3)です。故に新聞やマスコミを「社会の公器」(※15−4)と呼ぶ言い方が在る訳です。そこで前章の最後に記した単純素朴な疑問をここに提示しましょう。
  読売という「物申す」会社は何故「裸の暴君」の専横を放置するのか?
 今回、単にプロ野球界だけで無く文部科学大臣が調整に乗り出し世間一般を騒がせた、その原因を作ったナベツネ事渡辺恒雄は単に読売球団会長だけで無く読売新聞グループ本社代表取締役会長及び主筆(代表者は内山斉代表取締役社長)(※15−5)の地位に在ります。つまり読売グループ全体のNo.2であり正に「読売の顔」(←確かにデカイ面してますが)な訳です。「物申さない」企業でもこんな世間騒がせの「裸の暴君」がトップに居座って居たら誰かが内部告発しマスコミが書き立てるでしょう。他企業や政治家に対して「言論」の武器で襲い掛かる「物申す」読売が、「裸の暴君」に依る自社の私物化と専横支配を黙認放置するが為に社会に多大な迷惑を掛けて居るという構図は実に不可解・摩訶不思議・奇妙奇天烈な現象です。そこで次の疑問が湧いて来ます。即ち
  社内問題の自浄能力が無い読売に、世の中に「物申す」資格が有るのか?
  (=自分のケツを拭けない読売が、他人のケツに文句言えるのか?
 以上の問いに答えて貰いたいですな。それが出来ないなら、読売はマスコミの看板を下ろし印刷業に転向しろ!!
 もう一つ不可解なのは、他のマスコミ企業も読売の態度を”見て見ぬ振り”をしダンマリを決め込んでる事です。丸でマスコミ界には同業他社に「物申さない」という不文律が存在する(?)かの如き沈黙で、これでは丸で馴れ合いの八百長相撲と同じです。
    {この章は2011年3月26日に追加、29日に最終更新}

 ■結び − ”欲ボケ”が”老人ボケ”を振り回した迷走劇
 震災に因る開幕日延期に対しては、パ・リーグ理事会は最初から「良識有る判断」を下し見識を示しました。と言っても小学校1年の問題をすんなり解いたもので世間が言う程の英断なんてものじゃ有りません、一般常識に照らしてパの決断は”当たり前”なのです。それに引き換えセ・リーグは、読売巨人を私物化する”欲ボケ”のナベツネ教祖”老人ボケ”の馬鹿コミッショナーと炭酸抜け純生ビールが振り回された形で、中々小学1年の問題が解けず幼稚園児の脳ミソである事を世間に曝して仕舞いました。だから私は”みっともない”迷走劇と呼んだ訳です。最早「巨人・大鵬・玉子焼」の時代では無いという事をナベツネ始め読売首脳は確りと頭に叩き込むべきです。

 この様な言い様の無い低次元な迷走劇をお伝えした後は、もうウンコボーイに登場して貰うしか有りません。▼下の写真▼をクリックすると拡大されたウンコボーイが登場します。
                ウンコボーイです、こんな格好で失礼します。
 では、これにてケツ礼、いや失礼!!

 尚、[エルニーニョの外野席八つ当たり]シリーズの他画面への切り換えは最下行のページ・セレクタで行って下さい。(Please switch the page by page selector of the last-line.)

 >>>■その後
  ●3月28日 − ナベツネの盟友の氏家氏逝く
 ナベツネと学生時代から行動を共にした盟友且つ腰巾着の氏家斉一郎氏(日本テレビ会長)が、この騒動真っ最中の3月28日に死去しました。享年84歳、多臓器不全とのことです。ナベツネと氏家氏の二人は「動と静」「表と裏」「太陽と月」(前者がナベツネ)という関係で正に二人三脚でしたね。今回もナベツネが動乱を起こしてる最中に氏家氏は静かに息を引き取ったという関係です。ここはナベツネのコメントを是非聞きたいですな。
 そこでナベツネ談:「氏家君とは同年同月生まれ、旧制東京高校、東大、読売と、18歳から66年の不離一体の親友だった。偶々、読売新聞、NTVと両方のトップに成ったが、2人の友情が無かったらこんな奇跡は起こらなかっただろう。学生時代、共に共産党に入ったが私が除名された時、彼も脱党した。2人共妻が元新劇女優だったこともあり姉妹の様な仲だった。だから家族と同じだった。政財界とも同じ人脈で繋がった。唯一最高の友を失い途方に暮れている。全身の力が消失する思いだ。」
    {この段は2011年3月30日に追加}

  ●4月12日 − セ・パ同時開幕と原発事故の国際評価尺度の引き上げ
 プロ野球は3月24日の決定通り、この4月12日(火)にセ・パ両リーグ揃って開幕しました。
 ところで日本の原子力安全・保安院と原子力安全委員会は同じ4月12日(←この日は地震発生から1ヶ月と1日後)、福島第一原発事故の国際評価尺度(INES)「レベル5」から最悪の「レベル7」に2段階引き上げたと発表しました。過去に「レベル7」に判定されたのは1986年のチェルノブイリ原発事故のみで、数万人の死者を出し欧州を多量の放射性物質で汚染し後遺症として多数の癌患者を出したチェルノブイリと同じ尺度値とは炉心溶融(=メルトダウン)が認められて無い現時点では大袈裟な感じがします。政府は福島をチェルノブイリと同値にしたのは、事故の深刻さが同程度という理由では無く「放射性物質の放出量が規定値に達した為」だと説明して居ます。 
 「国際評価尺度」と銘打ってる値を現地政府がこの様に”恣意的”に変更して良いものか?、IAEA(国際原子力機関)などの国際機関が認定したのかどうか?、現に外国の専門家からは今回の変更に疑問の声が上がって居ます。しかし当ページの主題はプロ野球なのでこの問題には深入りしません。
    {この段は2011年4月14日に追加}

  ●5月15日 − 東京電力、メルトダウンを認める
 東京電力は5月15日、福島第一原発1号機原子炉の暫定解析結果を発表し、それに拠ると3月11日の津波で冷却機能を喪失し同日午後7時半頃に「空焚き状態」と成り燃料の損傷が始まって急速に炉心が溶融(=メルトダウン)し圧力容器底部に落下、翌12日午前6時50分頃には全燃料が落下した可能性が高いとの事です。
 これ迄東電は「燃料の一部は溶融したがメルトダウンはして無い」とし、経済産業省原子力安全・保安院も同様の見方でしたが、重大な修正です。この炉心溶融は原子炉建屋内に作業員が入り水位計を修理・調整した後、水位の再計測をしたら圧力容器内(高さ19m)の水位は底部から最大で4mしか無かった事で判明しました。燃料が落下した底部に穴が空き注水した水が隙間から漏出したと考えらて居ます。
    {この段は2011年5月16日に追加}

  ●6月7日 − 巨人の鼻糞オーナーが退任
 開幕前にお騒がせの”狐目鼻糞野郎”事滝鼻卓雄氏の読売球団オーナー退任が6月7日の読売新聞株主総会で了承され正式に決まりました。お疲れ様ですな。後任は桃井恒和球団社長がオーナーを兼務するそうです。これは5月24日の球団の決算取締役会で内定した規定の方針で25日には公表されて居ましたが、私は正式決定を待ってここに追記しました。
    {この段は2011年6月8日に追加}

−−− 完 −−−

【脚注】
※1:東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)は、2011年3月11日14時46分に、三陸沖を震源として発生した、モーメント・マグニチュード9.0(マグニチュード8.4)、最大震度7の巨大地震。ここを震源とする地震は津波を伴うが、北海道〜関東地方に掛けて10mの大津波死者・行方不明者約1万9000人。又、地震と津波で東京電力福島原発で放射能漏れが生じ、原子力行政の数々の未解決の問題を後に残した。我が国の観測史上最大の震災(東日本大震災)。

※2:レスキュー隊(―たい、rescue team)は、火災・水害・大事故などの時に出動して人命救助に当たる、消防や警察の部隊の通称。

※3:ダブルヘッダー(double-header)は、野球で、同じ日に同じチーム同士が2回続けて試合を行うこと。

※4:腰巾着(こしぎんちゃく)とは、[1].hanger-on。腰に下げる巾着。
 [2].obsequious follower, flatterer。転じて、常に或る人に付き従って離れない者。おべっか使い。
※4−1:おべっか(flattery)とは、諂うこと。又、その言葉、人。娘消息「いいよ、其様(そんな)に―におだててお呉れでない」。「―を使う」。

※5:詰み(つみ、checkmate)とは、詰むこと。将棋で王手が掛かり、王将が相手の駒の利きで動けないこと、即ち、負(まけ)と成ること。
※5−1:投了(とうりょう、give up)とは、囲碁・将棋などで、一方が負けを認めて勝負が着くこと。

※6:助兵衛根性/助平根性(すけべえこんじょう、すけべこんじょう)とは、
 [1].lechery, lewdness。好色な欲気。
 [2].greed。色々な物事に手を出したがる気持。気が多く貪欲なこと。

※7:是是非非(ぜぜひひ、impartiality)とは、[荀子脩身]良いことは良い、悪いことは悪いと、事に応じて判断すること。「―主義」。

※8:ルサンチマン(ressentiment[仏], resentment[英])とは、(元々はニーチェの用語)
 [1].弱者が強者に対する憎悪や復讐心を鬱積させて居ること。ニーチェに依り奴隷道徳の源泉であるとされる。←→君主道徳
 [2].一般に、怨恨・憎悪・嫉妬などの感情が反復され内攻して心に積って居る状態。
※8−1:君主道徳(くんしゅどうとく、Herrenmoral[独])とは、ニーチェの貴族主義的道徳説。同情・博愛・謙虚・宥和などのキリスト教道徳を強者に対する弱者の自己防衛に依る奴隷道徳として排斥し、生の充実感に充ちた自己肯定に基づく強者の道徳を説いた。←→奴隷道徳(ルサンチマン)。

※9:自己中心性(じこちゅうしんせい、self centeredness)とは、〔心〕乳幼児期の思考様式で、自己の視点を超えて考えることが出来ず、物事を相対化したり客観視したり出来ないこと。ピアジェの用語。

※10:横車を押す(よこぐるまをおす、act unreasonably)とは、道理に合わない事を無理に押し通そうとする譬え。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>

※11:大鵬幸喜(たいほうこうき)は、本名納谷(なや)幸喜。第48代横綱(1940〜、横綱在位1961〜71)。北海道出身。優勝32回、6場所連続優勝、横綱在位58場所、横綱勝利622勝などの歴代記録は双葉山以来の大力士とされ、「昭和の大横綱」と呼ばれた。横綱在位中は栃若時代以来の柏鵬時代を築き、大相撲人気の黄金時代を担った。1971年5月引退、一代年寄大鵬と成った。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
 補足すると、ウクライナ人を父に持つ大鵬は強いだけで無く色白・餅肌の美形で、特に[相撲に素人の]女性・子供に絶大な人気が有り、子供が好きな物を並べた「巨人・大鵬・玉子焼」(1961年)が流行語に成りました。引退後は脳梗塞の後遺症の為に確実視されて居た協会理事長には就けず。

※12:パラノイア(paranoia)とは、体系立った妄想を抱く精神病。妄想の主体は血統・発明・宗教・訴え・恋愛・嫉妬・心気・迫害などで40歳以上の男性に多いとされる。分裂病の様な人格の崩れは無い。偏執病妄想症

※13:裸の王様(はだかのおうさま、The Emperor's New Clothes)とは、(アンデルセン作の同名の童話の主人公から)高い地位に在って周囲の反対が無く自分の思いが全て叶う為、自己を見失って居る気の毒な人のこと。

※14:専横(せんおう、arbitrariness)とは、我儘でで横暴な振る舞い・態度。「―を極める」「―な君主」。

※15:読売新聞(よみうりしんぶん)は、日本の主要新聞の一。子安峻・本野盛亨らに依り1874年(明治7)創刊。明治後期、尾崎紅葉らが作品を発表。大正末、正力松太郎が社長に成ってより大幅に部数を伸ばす。1942年報知新聞を合併。
※15−1:マスコミとは、マス・コミュニケーションの略。
※15−2:マス・コミュニケーション(mass communication)とは、新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・映画などの大衆的媒体(=マスメディア)を通じて行われる大衆への大量な情報伝達。大衆伝達。大衆通報。マスコミ
※15−3:ペンは剣よりも強し(Pens are stronger than swords.)とは、(E.G.B.リットンの作品中の言葉からと言う)言論が人々の心に訴える力は武力よりも強い。
※15−4:公器(こうき、public institution)とは、公(おおやけ)のもの。公共の機関。「新聞は社会の―」。
※15−5:主筆(しゅひつ、chief editor, editor in chief)とは、新聞社・雑誌社などで、記者の首位に在って主要な記事・論説などを担当する者。現在は主筆制を採らず、論説主幹制或いは論説委員長制を採る所が多い。<出典:一部「学研新世紀ビジュアル百科辞典」より>

    (以上、出典は主に広辞苑です)

【参考文献】
△1:『渡邊恒雄 メディアと権力』(魚住昭著、講談社文庫)。

△2:『図説 日本のマス・コミュニケーション』(藤竹暁・山本明編、NHKブックス)。

△3:『バカの壁』(養老猛司著、新潮新書)。

△4:『アンデルセン童話集(一)』(大畑末吉訳、岩波文庫)。

●関連リンク
参照ページ(Reference-Page):日本プロ野球の専門用語について▼
資料−日本プロ野球の用語集(Glossary of J-pro-baseball)
参照ページ(Reference-Page):地震用語について▼
資料−地震の用語集(Glossary of Earthquake)
参照ページ(Reference-Page):原子力開発関連用語について▼
資料−原子力開発関連の用語集(Glossary of Nuclear power development)
参照ページ(Reference-Page):ウンコボーイとは▼
ウンコボーイ(Unko-boy)
補完ページ(Complementary):ナベツネという人物について▼
スポーツ解体チン書(Anatomical talking about sports)
”巨人教”及び”巨人教”の教祖の初出やストライキについて▼
(”セ・リーグのエゴ”にも言及)
赤パンツ野球の成れの果て(Red pants caused baseball to quake)
阪神タイガースが13ゲーム差を引っ繰り返された事▼
真弓阪神に期するもの(To director Mayumi of HANSHIN Tigers)
教祖が生まれる構図▼
理性と感性の数学的考察(Mathematics of Reason and Sense)
秀吉晩年のパラノイア▼
2003年・「忍の浮城」−武蔵忍城
(The Oshi floating-castle, Gyoda, Saitama, 2003)

老害について▼
日本の現状は「多老」だ(Present Japan is the SURPLUS OLD-PEOPLE society)


Select page:1:球団転がし(Rolling Team)2:国際的役割(International role)
          |3:ナベツネの横暴(Tyranny of NABETSUNE)|

総合目次に戻ります。Go to Main-menu 上位画面に戻ります。Back to Category-menu