HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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★〈ヴェルヴェット・ムーン〉を見たら、どんな気持かな? [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.28 特派員―大火の主要な原因の第3は、〈木造マサや杉皮ぶきの屋根の耐用年度の限界に近い粗悪な家屋が多く延焼度が高かった〉ということだけど、これもショッキングですね〔1〕。 東大館駅前 常盤木町通り 編集長―杉の皮を使うのは、〈仮面について〉でやっと理解したけれど、それが銅に似てるからなんだ。銅は裕福の象徴で、魔除けの呪力があると信じられた。敗戦後、杉の皮の家が増えたんじゃないかな? ナモネ氏―とにかく人が住める建物が絶対的に不足してた。アパートは超満員だった。東大館駅一帯の建物も粗末だったと思う。仕方がないことだ。国が悪いのだ。 特派員―行政が指導しないから、そんな結果になったと考えていいですね。 半分半分放送局長―国が防火建築をすすめる、か?これはひどいジョークだ。 ☆ 特派員―大火の主要な原因の第4。〈出火地点の道幅が狭く、背面をつく進入路がなかった。〉 ナモネ氏―建物が密集してる地域だから、仕方がないことだ。あの辺は、鉄道が通るまで舟場からの玄関口だった。 放送局長―東大館駅は風上にある。駅前から現場に近づけなかったのか、なあ? 編集長―ぼくもそう思うね。消防車が走れる道路状況だったら… アロマ―混雑してたのかな? ナモネ氏―どの通りも右往左往のごった返しだったはずだな。私が大館橋を歩きながら目撃したことを言うと、田町の坂にはどこかへ避難する黒い人影があふれていた。 アロマ―歩道がない通りは、そういうとき大変だわね。 ☆ 特派員―大火の主要な原因の第5は、フェーン現象も大きな影響をおよぼした、ということだけど? ナモネ氏―米代川が乾燥した風の通り道になると聞いたことがあるが、ね、フェーン現象は盆地の温度を上げて乾燥させるということだ。 放送局長―日本で火事が多いのは、湿度が高いから、という話もあるよ。 編集長―材木が燃えやすい条件だと思うね。 アロマ―杉の材木と杉の皮はどうなのか、考えてみなければ… ナモネ氏―杉の材木は水分が多く、杉皮と葉っぱには油分がふくまれてる。常識だよ。 特派員―大火の主要な原因の第6は、消防力よりも火の勢いが強く初期消火ができなかった。 アロマ―大館市の消防車は3台。火元から約100メートルに住んでいた人の話では、数分で、あっという間に炎が押しよせた。〈真っ赤に焼けたトタン板や大きな火の粉が雨のように空から降り〉、消防車もどうすることもできなかった、ということですね〔2〕。 ナモネ氏―消防署は新しい市役所の隣にあった。風下から現場に走ったわけだ。 ☆ ☆ ☆ A Velvet moon; Harry James & His Orchestra 1 大館市史 2 朝日グラフ: 大館市史より |
★〈緑色のイルカ通り〉をセンチメンタルな歌で聞く[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.24 ナモネ氏―東大館駅前の火事が、あっという間に広がったのはなぜか、と言えば、強風のせいだ。風速13mの風が吹いたもんだ。 特派員―警戒はしていたんでしょうね? 東大館駅前 国際通り 火事発生地点 特派員―2度の大火の復興に追われていたときに、今度は中心街が燃えた。大館市史が引用した21日付け北鹿新聞の記事から〔1〕… アロマ―業火三度大館を襲う/市の中心街全滅/焼失1321 被災者3766/ 一昨夜 大館の大火/9号台風が尾を引く18日深夜(午後11時55分)東大館駅前、旅館並びに豆腐製造業松本哲郎(49)方から出た火事は、折から13メートルの東西から吹く強風に放射線状に燃え上がり、市中心街の大町通りを全焼したほか、常盤木町、新町、仲町、馬喰町、長倉町、南町など主要町内をほとんど焼き尽くした。 編集長―高台の街は6時間半燃えて灰になった。それから、小雨が降ってきた。 ナモネ氏―全滅というのは大館市民の気持を正しく表現してる。 編集長―それを読んだとき、ぼくもそう思いましたよ。しかし、もっと深い意味があるのは〈いわば市街地としても経済的にもほんとうに心臓部が灰と化した〉という表現だな。 ナモネ氏―佐藤敬治市長は予感していたはずだ。煙草の火でも大火になるぞ、というぐらいの警戒心を持っていたと思う。私はどうだったか、何とも言えないが、それを読むまで、大町を心臓部だと思ったことはない。 ☆ 大火地図 ナモネ氏―旅館のような商売などはどこよりも火の始末に注意しなければ、大変なことになる。 しかし、火元からの通報がなかったというから、どういう人間なのか?電話が使えないなら、向かいの駅に行って窓をたたけばいいのだ。 アロマ―駅員がずっと眠ってたなんて、おかしい。前の年は大館駅が焼けてるんだから。 特派員―そうだね。消防署の報告資料を読むと、大火の主要な原因の第1に火元と隣家から通報がなかったことがあげられている。電話はあった。電話とケーブルが焼けていたかどうか、分からない。 編集長―それについては証言が必要だな。旅館と隣の家の誰かが消防署に電話をかけようとしたか?誰かある人がダイヤルを回したが、通じなかったのか?テロの仮説から見れば、電話は通じないようにあらかじめ切断されていたことになるだろう。 放送局長―市民がどういう警戒をしたか、分からないけど、それが裏目に出ることもありえないことじゃないな。不安と恐怖が強すぎると、マッチの火を見ただけで仰天して逃げ出す人もいると思うけど、ね。 ナモネ氏―君の心理学は独善的だ。戦争経験者が街にあふれていた時代なのだ。マッチの火を見て我を忘れるような弱虫は一人もいなかったぞ。 特派員―死傷者がゼロだったということは、市民の逃げ足が速かったということですよ。 ナモネ氏―当然、逃げるのが一番だ。しかし、対照的に消防署は火災の発見が遅れた。これが大火の主要な原因の第2だ。東大館駅前は望楼から見通しがいい。視界を妨げるものはない。夜中に火が出れば、すぐに望楼から見えるのだ。 特派員―にもかかわらず、消防署員が火を発見したとき旅館は炎に包まれて、外部にも移っていた。信じがたい話ですね。 編集長―そこで、もうひとつ疑問が出る。サイレンが鳴ったかどうか、という疑問。ナモネ氏は大館駅の裏で最初に火事に気づいて、ちょうど長谷川食堂が燃えてるように見えたと話したけれど、サイレンが聞こえなかったんですか? ナモネ氏―望楼のサイレンが鳴りひびいたから、大町を振りかえったのかな?… ☆ ☆ ☆ ★ 大館大火の疑惑 A B A Green dolphin street; Dinah Washington 1 大館市史編さん委員会 昭和61年発行 大火の項の執筆者; 椿田昌雄 北鹿新聞、朝日グラフ、消防署の報告をふくむ。 心臓部 |
★〈水辺にたたんで〉がスウィングのビッグ・バンドでよみがえる [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.17 特派員―おかしな偶然がありますよ。ちょうど新大館町の地図ができた1932年(昭和7)9月長谷川テルが現在の奈良女子大でサークル活動で検挙されて退学させられた。 真中橋跡 右岸 十野瀬山と下台発電所方面 アロマ―事件のシナリオを書いた人は東京放送局にいたのよ。 放送局長―JOAK、ニュース…あれ、停電。これは失敗だ。まずいシナリオだよ。 ☆ ナモネ氏―やはり関係があるな、5.15事件と明治維新で活躍した北秋田の長谷川一族と。幸之助とのつながりは明らかでないそうだが、水力発電所と言えば、北秋田地方も鉱山のおかげで先進地帯だ。 編集長―長谷川幸之助は三菱鉱業の尾去沢鉱山で仕事をしたことがあるかもしれないな。あの鉱山は1896年(明治29)に東北で最初に完全電化したと言われてる〔1〕。どこの発電所か明らかでないけど、たぶん熊沢川の永田発電所だな。ところで、真中橋に街灯を付けるプランがあったとしたら、電気をどこから引こうとしたか? ナモネ氏―湯瀬発電所と小豆沢の碇発電所が民間では一番古いはずだ。 編集長―調べてみると、すぐ近くに、約5km北の岩瀬川に下台発電所がある〔2〕。1926年(大正11)6月今の東北電力が湯瀬発電所の1か月後に運用開始した。真中橋の街灯というのは、別に笑い話じゃないね。 放送局長―意外なところで都会化されてるよ。エンジニア仲間がいたんじゃないか? ☆ 編集長―しかし、インターネットでも長谷川幸之助の仕事に関する情報は、全然ないんだな。 ナモネ氏―農学の上野英三郎教授は農業関連の工事などで長谷川幸之助と知り合いだったんじゃないか 、と思うが? 編集長―そう、そういう機会はあったかもしれない。たとえば、かんがい用水路。上野博士は近代農業のパイオニアで、長谷川幸之助はおそらく本格的なダムと発電所のパイオニアの一人だ。そして、二人とも仕事で柳田国男と会う機会があったと思える。 アロマ―あたしが見つけた情報を言うと、ハチ公の主人上野博士が天国に行った1926年、どんなことがあったか ?長谷川馨(かおる)の設計で原宿駅が完成してる。明治神宮の駅、あのしゃれた原宿駅よ。あたしは、その人が大館橋の設計をしたと思う。センスがいいのよ、ね。 編集長―そう思いたいけれど、建設関係の資料がないのは、どう考えてもおかしいな。ところで、18日ひさしぶりに真中橋跡にサイクリングして、確認したら、左右の門は全部花崗岩だった。向かって右の門の天辺のピラミッドだけがコンクリートだ。 アロマ―あたしが言ったとおりね。 ☆ 特派員―ぼくのテーマから逸れてしまった。母親のよねさんは、変電所を襲撃した農民グループと同じ茨城出身なんです〔3〕。〈色白できれいな〉女性だったということだけど、家族の写真を見ると、テルのように顔がゆがんでる。 アロマ―それだけか、目がつぶれてる印象を受けた。 放送局長―しかし、そうすると、東京の長谷川家も5.15事件と関数関係にあるな。長谷川テルは状況の奇妙な変化に気づいた…真相は何か、悩んだにちがいない。それでサークル活動をはじめて、あっけなく追放だ。 アロマ―そして、仕事を探しながら長谷川テルは小説を書こうと思いついた。家が幡ヶ谷だから、歩いて、あるいはバスや電車で渋谷の街に行った。白い野良犬は、テルが今の駒場高校に通ってたときのように自由気ままな生活を楽しんでいたが、年老いていた。 編集長―ハチ公は、引欠(ひっかけ)川の4km上流にある真中村太子内の生まれだけれど、これは重要なことだ。もしかしたら、長谷川幸之助は北秋田の真中村で明治維新の戦いがあったことを話したかもしれないな。南部藩が決定的に明治政府軍に敗北して、東北での戦争はそれで終わった。記念するべき歴史だ。 ナモネ氏―上野博士はそういうことを知っていただろうな。関東大震災の翌年かわいい秋田犬をもらったときに。自覚的でないとは思えないな。 放送局長―なるほど。徳川派と南部藩の末裔がいらいらしたわけだ。 ☆ ☆ ☆ □ V字型の階段の記憶 29 A I cover the
waterfront; Artie Shaw and His
Orchestra 1 尾去沢マインランドHP 2 東北電力HP 3長谷川テル作品集: 宮本正男 長谷川テル ▼ V字型の階段の記憶 3;1934年1月新橋の愛宕山にある東京放送局 上野博士とハチ公と渋谷の街 柳田国男 ▼ 東京駅暗殺事件12; 大正8年に貴族院書記官長柳田国男に何が 大館橋と真中橋 ▼ V字型の階段の記憶 23; 宮様が小坂鉱山事務所と康楽館に対抗 下台発電所 |
★〈アイズ〉のトランペットはほんの少しセクシーなのがいい[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.7 アロマ―〈恋文横丁〉のファイルがいつまでもブランクだけど、そろそろ話してくれてもいいんじゃないですか? 編集長―それに関しても記憶があいまいなんだ。 大館橋 編集長―最初に二科会の秋の展覧会に誘われたあと、〈ロバート・ブラウン〉の出来事の前だったと思う。 特派員―1974年。 編集長―秋の終わり富里の雑木林の中にある別荘に誘われて1度だけ行ったときだ。アメリカ軍のハウスを改造した別荘で、シンプルそのものだった。半分がサロンで、ね、不思議なほどあたたかくて居心地がいい。感動的だった。暖房設計が巧みなんだな。隅の大きいテーブルで夕食を食べると、荻原さんが終戦後の渋谷にあった恋文横丁という通りに話を向けた。アトリエの若い生徒たち3人は聞いたことがなかった。荻原さんはGIと仲よくなった日本の若い女たちの話をした。オンリーと呼ばれていたけれど、そういう若い女たちは彼氏がアメリカに帰ると、ラブ・レターを送る。しかし、横文字が書けない女たちは渋谷駅前の恋文横丁に行く。翻訳の店は狭い通りに連なっていた。東急百貨店本店通りと道玄坂通りのあいだの狭い小道。そこでラブ・レターを翻訳してもらい、アメリカに送った。彼氏のラブ・レターが来れば、それも翻訳してもらった。 特派員―数年後東急109のビルが建った辺りですね。 アロマ―どうして渋谷駅前に恋文横丁ができたのかな? 編集長―今の代々木公園に占領軍の宿舎や施設があったり近くの初台に住むアメリカ人が多かったからじゃないかな?歩いて行ける距離だ。ところで、荻原さんがラブ・レター・ストリートの話をしているとアンダーソンさんに英語で言うと、期待に反して、アンダーソンさんは懐かしそうな反応を見せなかった。〈I remember〉とも何とも言わない。山手線のガード下にいるかのような非常に暗い表情で、それから、ラブ・レターの正しい発音を教えた。つまり、RとLの違いだ。 アロマ―Love letter. Love letter. 放送局長―Lの発音が難しいんだよ、な。 編集長―恋文横丁の話は、それで中途半端に切れてしまったね。ジャニーは関心がないから、何も言わなかった。 ☆ ナモネ氏―アンダーソンさんはGHQで工場の設計を担当したということだが、戦時中はどこにいたのか? 編集長―荻原さんでさえも聞いたことがないと思う。ぼくの想像では、日本本土までマッカーサー(Douglas MacArthur)と一緒に行動したか、サイパンや沖縄のような激戦地で戦いに参加したか…そういう感じの人だった。話したくないのが普通ですね。 アロマ―アンダーソンさんと新進の女流画家の出会いはどんなストーリーですか? 編集長―そうだな、最初に展覧会に行ったとき、荻原さんは印象主義の絵を見ながら、その画家がフィアンセだったと言ったね。彼氏を捨てて、アメリカ人の建築家と結婚したということだ。東郷青児が認めた才能だけど、実際、荻原寛子がこだわるように構図が非常にうまいから、自然な関係だろうな。荻原さんは東京の飛鳥山で空襲を生きのびた女性だから、なかなかドラマチックだ。 放送局長―王子の近くだな。しかし、恋文横丁のいろんなドラマを聞けなかったのは、惜しいな。 ☆ アロマ―編集長が恋文横丁と言うと、きみまち阪のロマンスを連想するけど、アンダーソンさんはどうだったかな?おもしろい質問じゃない? 編集長―そんなことはありえないな。幻想だよ。 特派員―ロバート中尉を忘れてると思いますね。敗戦後、大館に来たGHQのロバート中尉。編集長の父秀之の回想によれば、長谷川木工所にジープの修理を頼みに来た。アンダーソンさんはロバート中尉と知り合いだったんじゃないでしょうか? 編集長―新発売のウィスキー〈ロバート・ブラウン〉を飲みながら、アンダーソンさんが何を思っていたか、だな。嫌な想い出だったら、飲まないはずだ。父がその名前を言ったのは、20世紀の末、公費悪用事件のころだけれど、想い出話で外国人の名前を言うのは、それまでなかった。ナモネ氏は何かあるんじゃないかな? ナモネ氏―そう言えば、木工所の裏で車の修理や板張りなどをやっていたな。確か小坂町の青年だ。ロバート中尉については記憶がない。 ☆ ☆ ☆ A Eyes; Harry James & His Orchestra 〈ロバート・ブラウン〉 ヘンリー・アンダースン(Henry Anderson)とジャニー(Johny) ▼ We remember Johnny / パール・ハーバーとは何か? |
★〈フォギー・デイ〉を聞いて霧の深い大館橋の秋を想いうかべる[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.5 大館橋 編集長―〈リヴァー・ユートピア妨害工作〉は例外にする。マス・メディアが黙殺した事件だから、歴史の真実のために言論の自由権を残すべきだろう。 半分半分放送局長―予期したことだけど、著作権の問題があるな。永久に禁止と言っても、作者の死後70年で著作権が消滅する。つまり、誰でも使用できる。 特派員―しかし、作者の意志を尊重しなければならない。 編集長―著作権法は絶対でない。それに明記されてなくても、憲法に反する。簡単に言えば、表現の自由権とその根拠である個人の自由権だ。個人がなければ、表現の自由もありえない。 特派員―問題の第3章にある個人の尊重ですね。 ☆ ナモネ氏―私は反対しない。モジリアニの絵の画商みたいに絵描きが死ぬのを待っても、無駄だということだよ。1円の利益にもならない。 放送局長―その通りだな。《仮面について》などの歴史の作品は彼らを後悔させるはずだ。その宣言でどんな反応を示すかな? 特派員―いつもと変わりませんよ。 放送局長―フェア・プレイの精神を笑う馬鹿が多いから、なあ。フェア・プレイがなければ、意味がない。 編集長―歴史の真実をゆがめると、ゼンマイ仕掛けで紛争を引き起こす。しかし、そういう危機意識がほとんど感じられないな。 放送局長―歴史の真実なんていうのも笑われるだけだ。 編集長―宣言は彼らの黙殺の意思を追認したにすぎないと言ってもいいね。 ナモネ氏―政治的な意味では、この宣言は大きな勝利だと思う。 放送局長―しかし、ねえ、何と言うか、ハセの報復は後世のまじめな人たちには厳しい。許されるチャンスさえもないんだから。 アロマ―インターネットで見れるかぎり、ファンはハッピーね。 放送局長―しかし、日本映画の栄光が夢と消えてしまった。少なくとも10本の不滅の名作を世界に送れるはずだった…100本のTV番組の夢も終わりだ。 アロマ―米放送局長様には本当にお気の毒ですね。アメリカやロシアに行けば、希望がかなうかもしれませんわ。 ☆ ☆ ☆ ■ 表現する者の権利の問題…b a A A foggy day; Benny Carter & The
Oscar Peterson Trio ▼ ザカライアス大佐の番組; NHKはアメリカ公文書館で録音ディスクを見なかったか? |
★会話が終わったあとに〈アイ・サレンダー、ディア〉を聞く [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.12.1 大館市役所前 2011.3.12 半分半分放送局長―ハセは地下鉄が好きだったな。 編集長―地下鉄のトンネルとレールと電車、電線のケーブル、用水路など、大都市の地下にはさまざまなものが通っていることを学んだ。特に断面図の手法はおもしろかった。小学校に入る前東京に行ったとき地下鉄に乗ったかどうか、覚えてないけれど、地下鉄は大学生活をはじめたときから想い出のような乗りものだった。 放送局長―地下鉄に最初に乗った記憶がない? 編集長―今重要なのは、そういう大都市の構造とフォルムが人の体のメタフォールで、同時に妹の病気の記憶保存でもあるということだ。学生のときは気づかなかったね。それは小説を書きながら人間存在について深く考えるようになるまで無意識でしかなかった。 放送局長―分かった。 ナモネ氏―常識的なイメージだ。電線は人間の神経、送電線の蜘蛛の巣は神経網だよ。 アロマ―大都会では地下のパイプの中に電話線と送電線がある。 特派員―水路の話には、リヴァー・ユートピアの医学的な面が現われていますよ。 放送局長―しかし、特別な傾向じゃないな。高速道路は社会の大動脈だよ。 B 放送局長―それもそうだな。そう言われてみると、信号に関する感覚というか思想には何かある。70年代に流行した都市論が思いつかなかったことだ。記号問題がなかったから、当然だな。新宿駅西口の地下広場に行ったときの想像も、何かあるな。 編集長―そう、小説に使えるな、と思った。 ナモネ氏―なるほど。巨大な換気塔か?あの未来的な小説《円形彷徨》の衝撃的なラスト・シーンにそれとなく反映してるな。 ☆ 特派員―メタフォールという言葉は、広い意味でミラー・イメージですね。ミラー・イメージは客観的に二つのもののあいだにアナロジーがあると分かる。映像の実例もいっぱい散らばってる。右の手袋と左の手袋、大文字の〈B〉が付いたタバコの箱とライター。白いマーガレットの花と太陽。簡単に言えば、鏡に映ったようなイメージ。メタフォールと異なる点は、見る人の知性と感性、つまり内面には関係がないということです。 編集長―メタフォールは反対に内面と外界の関係あるいは意識と環境世界の関係についても表現してる。だから、過去のページが出る。 放送局長―しかし、メタフォールにも難解なのがある。共通するアナロジーがどこにあるのか、迷うような映像が、ね。説明を聞くまでは迷路の中だ。 特派員―わざわざそんな話をしたのは、なぜかと言うと、広い意味でのミラー・イメージが悪用される世界について黙っていられないからですよ。脳神経の病気が送電線の故障や工事と同時に身の回りで起きたとしたら? 放送局長―特派員の気持はよく理解できる。 アロマ―メッセージが入ってると、いらいらする。 編集長―そう言えば、あの〈ロバート・ブラウン〉の出来事からしばらくして、原宿の区立図書館で読んだ本に、華厳宗の教義がのっていた。周囲のものを鏡であると考えるということだ。 放送局長―古くて新しい。文学的にはそのときの自分を映す鏡のような世界だ。 アロマ―ノイローゼの思想ね。 編集長―それは極端な場合だな。ミラー・イメージという言葉を使うようになってから、忘却に気づいた。荻原さんのアトリエでその話をすると、あとでアンダーソン(Henry Anderson)さんが聞いて、おもしろい、と言ったそうだ。 放送局長―なるほど。ハセがアンダーソンさんと一緒に飲んだあの〈ロバート・ブラウン〉のウィスキーのCMには、何か謎があると思ってたよ。琥珀色のウェーブ… アロマ―想い出のミラー・イメージ。敗戦後の東京の街角で、ある日… 編集長―こっちにしてみれば、アンダーソンさんと居間で一緒に飲んだ新発売のウィスキー、そのときのミラー・イメージ、時間のミラー・イメージだね。偶然というわけじゃないけれど、意味ありげだった。 ☆ ☆ ☆ ■ 長すぎる停電と殺人劇 G F A I surrender, dear;
Lionel Hampton & His Orchestra 信号 ▼ 1956 BIG
FIRE IN ODATE 大館大火 video メタフォール ウィスキー〈ロバート・ブラウン〉 |
★〈セレナード・イン・ブルー〉のコーラスはなぜやさしいのか?[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.29 西大館橋南 ナモネ氏―大館市と市民と視覚障害者の話を聞いてから、国道7号線の東大館橋-市役所間の歩道に黄色ラインを引くように国に要求すればよかったのだ。 半分半分放送局長―それが筋道というもんだ。 編集長―疑問なのは、国の法律にもとづいた事業でありながら県単独予算でやってることだ。ぼくの思いちがいでなければ、国の補助を受けた間接補助事業であるはずだ。 特派員―確かによろめきの多い事業ですね。その辺は問い合わせてみないと… ☆ 放送局長―あの黄色の幅が広いすぎるけど、ガイドラインか何かに基準があるか? 特派員―東京都のガイドラインというのを見たけど、幅については一言も書かれてない。あの一枚の縦横の数字は絶対的ですね。 アロマ―あたしが見たかぎりでは、みんな同じサイズ。 編集長―必然性がないな。ああいうデザインは視覚障害者の歩行に必要がない。研究すれば、半分の幅でいいはずだ。足の裏の触覚はもっと平らな表面でも感知する。色は黄色でなくても十分役立つことが理解できると思う。現実にそういう実例があるのに、有栖川宮通りにはチンピラみたいに黄色のペンキをぶちまけた。 アロマ―そうよ。黄色のペンキをぶちまけるなんて、ヨーロッパじゃファシストがヒステリックにやることだわ。 ☆ 特派員―4番目の質問、〈黄色に反対する市民と北秋田地域振興局の担当者と話し合いで大館市内の視覚障害者に関するデータがない事実が明らかになりました。視覚障害者が何人歩いて通るか、という基本的なデータがなければ、事業の客観的な必然性はどこにあるのですか?〉回答、〈バリアフリー新法では、高齢者、障害者等の自立した日常生活及び社会生活を確保することの重要性から、施設の利便性や安全性の向上を促進することとなっております。本格的な高齢化社会を迎えた現在、高齢者や障害者なども含めた、すべての人が暮らしやすい安全で安心な道路空間を確保するため、この法律の趣旨に沿った事業の推進は必要な施策と考えています。なお、視覚障害者誘導用ブロックの色は、「道路の移動等円滑化整備ガイドライン」によると、一般的なアスファルト舗装との対比効果が発揮でき、視覚障害者(弱視)の適切な誘導を図ることができる黄色を基本とするとなっています。〉 アロマ―ちゃんと答えてない。法律の暴力的偽善的実行よ。まるで戦車だわ。 放送局長―対比効果なら黄色でなくてもいいわけだな。 ナモネ氏―国のバリアフリー新法はきれいごとを言ってるが、本当に身体障害者の生活を尊重してるか、問題だ。第一に、身体障害者を増やさない環境を創造しようと心がけなければならないのだ。そう考えて必死に努力してる政治家や役人が何人いますか? 編集長―それと同時に人間の精神に優しい環境を創造することが大事だな。人間は精神と肉体を持っている生き物なんだ。街に住む人たちが精神を傷つけられるような環境になれば、精神障害者をつくるおそれもある。 アロマ―危険なことだと知りながら、やってるのよ。 編集長―それが滅多にないことだとしても、精神の不安定や異常さの原因をつくりだす状況に近づくと、明らかに悪い公共事業だ。政治と行政の責任だ。 特派員―5番目の質問、〈担当者はデータを作成すると約束したけれど、いつ市民に公表できるか、教えてください。〉回答、〈大館市市民部福祉課から提供されたデータによると、平成23年10月現在、大館市内の視覚障害者誘導用ブロックの対象者となる視覚障害者手帳保有の登録者は143人と聞いています。〉以上ですね。 放送局長―異常ですね。こんなのは精神障害者の事業だ。 特派員―黄色で頭がおかしくなったなんですよ。 ☆ ☆ ☆ A Serenade in blue;
Glenn Miller and His Orchestra ▼ 大館十和田湖線の黄色ライン事業には視覚障害者のデータがない!!!
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★〈ウェンディ〉なつかしいリリカルなピアノで気分を変えよう [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.26 特派員―秋田県庁の建設交通部本課から回答が来ました。 大館橋南 アロマ―本当ですよ。 編集長―なるほど。本課は工事内容を把握している、か…各地域振興局から要望をヒアリングして。 ナモネ氏―事業費を積み上げて予算化するというのは、当たり前の話だ。 特派員―しかし、ヒアリングだけで事業計画が理解できるわけがない。 編集長―そうだな。ヒアリングでイエロー・ラインを理解するなんて、馬鹿なジョークだ。 アロマ―ヒアリング障害者なのよ。 半分半分放送局長―視覚と聴覚の区別がつかないんだよ、な、君? 特派員―米さん、タイミングがいいですね。編集長が北秋田地域振興局の担当者にデータの話をして、宮袋地区の農業担い手育成事業の資料なんかはこんなに分厚いと言ったんです。そうすると、担当者は当惑した顔でしたよ。 編集長―これはデータを揃えたのか、と疑問に思ったね。 放送局長―必要なデータを見ないで予算化を認めたなんて、いかれてるよ。 アロマ―視覚障害者は何人いるか、という質問には143人と答えてる。大館市市民部福祉課からデータをもらって。こんなことはヒアリングの前にやるべきだわよ。 特派員―〈視覚障害者誘導用ブロックの対象者となる視覚障害者手帳保有の登録者〉だね。あの黄色を利用する視覚障害者の数は書いてない。 編集長―大館橋と長倉町交差点の間を1日あるいは1週間あたり何人歩くか、というデータが絶対必要だと思うね。ぼくは、大館市内でそういう歩行者を一度も見たことがない。 アロマ―あたしも見たことがない。 ナモネ氏―ないな。 特派員―ないですね。 放送局長―おれも見たことがないよ。ブロックと言ってるけど、まるで真中橋のストーリーを読んだ人みたいだな。 ☆ 特派員―まじめに行きましょう。1番目の質問〈県庁建設部本課はこの事業計画を知っていますか?〉回答〈県では、予算化するにあたって、各地域振興局から要望内容をヒアリングし、事業費を積み上げていますので、本課では工事内容を把握しています。〉2番目の質問〈この県単独事業計画はいつ予算化されましたか?〉に対して、〈平成23年度予算です。〉どう思いますか? 編集長―当然とぼけるだろうな。こっちが聞きたいのは、当初予算か補正予算か、ということなんだ。そこまで書いてくれないと、答えにならない。 ナモネ氏―補正予算でやれば、いい加減な工事でもできる。 特派員―3番目の質問〈この事業計画は国の方針にもとづいて全国的に行なわれているのですか?〉これに対して、〈平成12年に「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリアフリー法)」、平成18年に「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」が施行されたことから、高齢者、障害者等の移動、施設利用の利便性や安全性の向上を促進するため、道路整備においても同法に基づいたバリアフリー化が進められております。〉 編集長―ナンセンスだな。趣旨は悪くないけれど、利便性や安全性の定義が分からない。たとえば、通行の邪魔になる電柱を放ったらかしにしてる。普通の人でも危険な歩道が少なくない。 アロマ―事業責任者は車に乗ってばかりで街の中を歩くという経験がないのよ、ね。それなのに、視覚障害者の意見を参考にしようと考えない。 ナモネ氏―移動と言えば、大館橋の有栖川宮通りは歩く人が非常に少ないな。昔にくらべると、あきれるほど人影がない。東大館橋の国道7号線の方が、官庁街もあるから通行量が多くて、需要が高いはずだ。 ☆ ☆ ☆ ■ 黄色と赤の環境汚染 B A A Wendy; George Shearing ▼ 大館十和田湖線の黄色ライン事業には視覚障害者のデータがない!!!
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★〈家に来ないか?〉とピアノを弾いて歌えば、みんな行く。 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.15 七座神社前 編集長―それもやはり固有名詞らしく聞こえる。安藤鹿季はそれから湊家を名のったというけれど、謎めいてるな。 ナモネ氏―上国(かみのくに)家とも名のった。 アロマ―津軽に行くと、神様の神という苗字が普通にあるの。神花子なんて言って。あれ、どういうことなのかな? ナモネ氏―上国家と下国家があるんだが、上下関係はないようだな。ダブル・イメージだと思ってる。 特派員―ちょっともどりますけど、安藤一族は大陸との貿易で栄えた。白神岬が入口にある北海道でも活動した。15世紀にはその地方つまり渡島半島に上国と下国があったけど、津軽海峡をあいだにした青銅鏡のミラー・イメージですね〔2〕。 ナモネ氏―上国と下国は、神様の国という意味(メッセージ)を匂わせるために二つに分けたと考えたい。白神山地と白神岬の周辺地域だから、その意味はすぐ結びつく。 アロマ―わざわざ二つに分けなくてもいいと思うけど? ナモネ氏―神様の国だと宣言したら、仏教徒が黙っていない。つまり、神様の国というのはキリスト教の国という意味だ。神道の神様だとしたら、隠す必要はないのだ。上国と下国の統一は16世紀後半キリシタンの時代で、安東愛季(ちかすえ)はそれから秋田という苗字を名のった〔1〕。 放送局長―思いがけない見方だ。徳川幕府が秋田一族を海がない茨城の宍戸と福島の三春に追放した背景かもしれないな。 ナモネ氏―秋田一族がキリシタンになったと考えればいいのだ。 ☆ アロマ―安東一族の祖先は孝元天皇の皇子大彦(おおひこ)命だと書かれてるけど? ナモネ氏―歴史書には、な。米代川に遠征に来た安倍比羅夫が直接の祖先だろう。どこまで真実か、何とも言えないが、人と一緒にいろいろな宗教も日本列島に入ってきたと見るのが自然だ。 アロマ―孝元天皇について一言。実在が怪しいという説もあるけど、紀元前3世紀から2世紀中期にかけて在位した第8代の天皇で、皇后欝色謎(うつしこめ)命のあいだに大彦(おおひこ)命と開化天皇などがいる〔1〕。大彦命は阿倍や阿閉(あへ)一族つまり安藤一族の祖先ね。妃伊香色謎(いかがしこめ)命とのあいだには彦太忍信(ひこふつおしのまこと)命、この皇子は古事記では武内宿禰の父、日本書紀では祖父と語られている。つまり、蘇我一族の祖先でもあるわけね。そして、開化天皇は神功皇后の祖先なのよ。ということは、孝元天皇が問題の湊の水源にいる。フィクションではないのよ。 放送局長―アロマの妙なおしゃべりには追いつけないよ。 編集長―綴子神社の祭神は応神天皇と神功皇后なんだ〔3〕。それが建てられた由来は7世紀にさかのぼる。斉明天皇の時代に安倍比羅夫将軍が米代川に遠征に来て、今の七座で土地の神に舟などの贈り物をささげたあと、大分の宇佐神宮から分霊して東北で最古の八幡宮綴子神社を創建した。湊を一族の名前につつけた起源は、歴史的にはその辺にあるように思える。 ☆ 特派員―ところで、安藤鹿季は鹿という漢字を持ってる。これは白神山地の青鹿という名前のついた二つの山と連関しませんか? 編集長―青鹿は有栖川錦のストーリーに出たな〔4〕。コバルト・ブルーの鹿の幾何学的な図柄だ。白神山地と有栖川の関係が明らかになれば、おもしろいと思う。 アロマ―十二湖と十三湖の数字とリンクするはずよ。 ナモネ氏―十和田湖の最初にある漢字は、十字架の印だよ。あの湖の名の由来は湊川の和田岬にあった港大輪田泊(とまり)だと思う。日本海に面した十二湖と十三湖と同時に付けられたから、そういう変化が起きた。 編集長―あの三つの湖はいつごろ名づけられたか、明らかでないんだな。 放送局長―あれが漢字の十でなくて、十字の意味だとすれば、十和田湖の東の高原、新郷村にイエス・キリストが隠れ住んだ伝説にリンクする。古代の隠れキリシタンみたいな伝説だよ。 編集長―十二と十三という数字に特殊なメッセージがあると考えたのは、高松宮日記でそんな日付の使い方を見たときだ。12は太陽が真上に上がる位置で、時計の12時だ。それは北アメリカインディアンの言い伝えにあった。民話は東ヨーロッパにいくつもあった。ところが、11時は不吉な数字として語られている。計画が中途半端に終わる時刻なんだ。 ナモネ氏―それで、十一が地名にない背景が分かったな。昔の人は十一を見ると、サムライを想い出すことがある。武士の士という漢字は十一と書くから、な。十一が地名にない理由は天皇と公家階級が嫌ったからでないか、と考えていたよ。 編集長―天皇、皇族が理由を知ってると思いますね。 放送局長―十和田湖の東西に十和田山があるけど、あれもミラー・イメージだな。 編集長―〈富と幸運と輝かしい未来の約束〉を意味する鏡。 ☆ ☆ ☆ ☆ アリスと有栖川宮
u A Baby Won’t you please
come home?; Ray Charles 1 wikipedia 2 中世都市十三湊と安藤氏;
国立歴史民俗博物館 編 3
綴子神社HP 東ヨーロッパの民話 宇佐神宮 秋田一族 ▼ EN PASSANT ; 船と裏切り/ 秋田家の遺伝子/ 秋田キリシタン |
★名画〈街の灯〉のテーマを聞いたことがない? [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.10 半分半分放送局長―ミラー・イメージは歴史の中でもキー・ワードだけど、5.15事件と大館橋建設計画のあいだにはやはりミラー・イメージがあるね。5-1-5という呼び方で、それが浮かび上がる。 大館橋 2011.3.11 放送局長―昭和10年から13年に連続的に建設された大館橋と真中橋、これも青銅鏡のミラー・イメージだ。橋と青銅鏡の深い関係は言うまでもないな。それから、射殺された犬養首相の苗字が問題だ。犬を飼うという意味が渋谷駅前と大館駅前広場のハチ公の青銅像にリンクしないか? ナモネ氏―しかし、そのころはまだハチ公の青銅像はない。昭和7年当時は渋谷で元気に暮らしていた。偶然で片づけられないことだと思うが、な。 特派員―渋谷駅前の青銅像の除幕式は、1934年、昭和9年4月21日ですね。それから? 放送局長―犬養内閣の最初の内務大臣中橋徳五郎〔1〕。前の対話で省略したけど、中橋は病気で辞任したので、犬養首相が内務大臣を兼任した。中橋は大阪商船の社長だった人で、日本海回りで米代川に来た。つまり、横岩の真中橋にたどりついた。そのころは木造の橋だけど、真中橋と中橋、このアナロジーも意味ありげだな。 編集長―シナリオがあると疑っていいな。昭和11年の2.26事件に中橋基明中尉という主役が出ることを考えると、中橋は重要な指示記号だ。 アロマ―二人の中橋。今まで聞いたことがない苗字ね。大橋はあるけど。 特派員―ナモネ氏はその一対の事件を発音するとき、点を外すけど、それは戦前からですか? ナモネ氏―そうだ。それが普通だと思ってるよ。 ☆ 放送局長―ミラー・イメージは、あきれた話だけど、三菱にもある。15日の同時多発テロで有楽町の三菱銀行本店が襲撃されたのだ〔2〕。血盟団残党の大学生らが手榴弾2個で壁に損害を与えた。これは尾去沢鉱山を経営する三菱鉱業にリンクする。 特派員―犬養首相と三菱財閥の関係はどうなんですか? 放送局長―犬養毅は西南戦争の従軍記者から出発した言論の人で、東海経済新報社の創立に三菱財閥の支援を受けたということだ〔1〕。1898年初の政党政治を実現した大隈重信内閣で文部大臣になった。ところで、同時多発テロには映画的なプロットもある。変電所を襲撃して東京を真っ暗闇にしようという停電作戦だ。現代都市の機能を麻痺させることを狙った知能的な犯罪だな。 ナモネ氏―5.15事件のイメージでないな。犬養首相が〈話せば分かる〉と紳士的に言うと、主謀者の一人三上卓中尉は〈問答無用〉と叫んで射殺した。どこまで本当か、他の軍人という説もあるが、三上の父は明治維新のとき北秋田に応援に来た佐賀藩の出身なんだ。私が知ってるのは、そういう単純な暗殺事件だ。 特派員―目白や淀橋など複数の変電所を襲撃したのは農民グループだった。茨城の農民たちが現代社会の象徴のような変電所の場面に登場するという発想が馬鹿馬鹿しい。失敗は当然ですね。 放送局長―そう、複雑なパロディだよ。あの安達謙蔵は昭和維新の5.15事件を賞賛する運動をやった〔3〕。それで主役らが国民の英雄になって軽い刑で済んだというところに事件の本質の一面があるね。 ナモネ氏―おまけに全員たった数年の刑務所暮らしで、な。 ☆ 編集長―古い百科事典を開いてみると、変電所の場には電気知識が乏しいグループが出る〔4〕。知能的な計画だけど、失敗が分かってる配役はなぜか、考えてみると、やはりパロディじゃないか?つまり、大館橋と真中橋が街灯を何本も付けて山奥の田舎の夜を明るく照らすという幻想的なプランを横目で見ながら、反対派の誰かが事件のストーリーを書いた。 放送局長―そう、そこでチャップリン(Charlie Chaplin)が登場する。クーデター計画ではその日世界旅行の途中東京に来たチャップリンの歓迎会で犬養首相と喜劇王を殺害することになっていた〔2〕。なぜチャップリンを?これが問題だ。 編集長―悲劇映画の製作だろう。 特派員―アメリカとイギリスを怒らせる目的? ナモネ氏―チャップリンはその前年1931年サイレント映画《街の灯》を製作した〔1〕。 放送局長―原題は《City Lights》アメリカでの公開が1931年1月。日本での公開が3年後の1月。チャップリンの人気が知れる。 ナモネ氏―あれには橋の街灯は出ないな。大館橋の明かりが最高の映画だった。 ☆ ☆ ☆ □ V字型の階段の記憶 28 A City Lights; ? 1 wikipedia 2 誰か昭和を想わざる HP 3 日本の歴史 アジア・太平洋戦争; 森武麿 集英社版 4 小学館 日本百科大事典 橋と青銅鏡の深い関係 渋谷駅前のハチ公ストーリー ▼ V字型の階段の記憶 24; 大館橋建設と三菱尾去沢鉱山の関係 秩父宮、犬養首相、大館橋 ▼ V字型の階段の記憶 27; 新大館町地図に見る大館橋建設の争い 大館橋の明かり ▼ V字型の階段の記憶 20; 広尾のおばさんと母親が大館に来た |
★〈ソリチュード〉の甘い調和が突然破壊されてから[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.8 特派員―秋田県庁建設部本課からまだ回答は来ません。しかし、黄色ライン工事は田町交差点でストップして、栄町には延びていないので、背景には事業計画の不法な手続きの問題があるかもしれない。 大館橋 2011.10.14 アロマ―別に何の動きもありませんよ。知らんふりよ。 半分半分放送局長―しかし、黄色ラインのひどさについてリヴァー・ユートピア代表が分かりやすく説明したにもかかわらず、強引に工事を進めるなんて、な。テロリズム以外の何なのだ? アロマ―ええ、そうよ。あの黄色の建物だって平然と大館橋のたもとに立ってる。あれから7年だ。 編集長―黄色を消せないのは市民の敗北だ。暇があれば、あれをどうするか、考えたけれど、ね。 ☆ 特派員―話が切れてしまうのは、仕方ありませんね。 ナモネ氏―あの黄色の会社に関しては、昔から不愉快に思うことがあった。東光鉄工という社名が毒舌で有名な坊さん作家の今東光を連想させたのだ。子会社の東光コンピューターが大館橋の北に立ってから、ちょうど向かい側にある三光テクノと一対の仁王様になったもんだ。三光商会と昔は言ったが、中国での三光作戦を生々しく想い出させた。三光作戦がなければ、花岡事件も起きなかったな。 編集長―福原君が1996年の大館市議選に立候補するとき入った会社が東光鉄工だけれど、福原君が当選すると、選挙事務所で会社の人たちは万歳をやらなかった。ただ神道式に黙礼して、終わり。 ナモネ氏―福原君の父親が、な、八幡神社の神主の親戚だとか聞いたことがある。虻川社長の奥さんも、そうらしい。その関係で福原君は東光鉄工の社員になった。 放送局長―仏教と神道、ねえ。どうなってるんだ? 編集長―何でもいいけど、あそこの社長はリヴァー・ユートピアの活動についてよく知っていながら2003年大館橋の向こうの建物を黄色にした。それからまもなく商工会議所の会頭に就任して〈挨拶から始まる町づくり〉という宣伝文句を図々しく打ち上げた。 アロマ―選挙事務所で挨拶しなかった報いよ。 特派員―ぼくもそうだけど、黄色と赤の配色が好きな経営者だとは思いませんでしたね。西大館橋の北のたもとに黄色のレンタル・ヴィデオ・ショップがオープンしたとき、ナモネ氏からあの敷地が東光鉄工の所有だと聞いて、びっくりしましたよ。 ☆ アロマ―つまり、二つの橋の北側に大々的に黄色を塗ったということね。 放送局長―仏教と神道を混ぜれば、あんな汚い黄色になるということだな。やっと理解したな。 編集長―そう、玄海原子力発電所のプルサーマル原子炉は〈もんじゅ〉と名づけられてる。仏様にはご利益と恐怖の双面があると悟るのは、アクシデントが発生したときだ。 ナモネ氏―あれだけ派手に黄色を広げても、HHJの他に文句を言う市民がいないな。ジャーナリズムも沈黙だ。罰が当たるのだ。 放送局長―鉄のパワーだな。 特派員―石油と鉄とセメント、現代社会の三位一体。 ナモネ氏―それで東光鉄工所はあちこちに事業を延ばして、たぶん目的どおり田村鉄工所をつぶしたが、ある市民の内緒話だと、虻川社長の父親は警察官をやめて鉄工所を創業したということだ。いい意味でも悪い意味でも鉄みたいな性格なのだ。 編集長―なるほど、そう言えば、そんな印象を受けたな。しかし、あんな刺激的な黄色と赤を自分の意志で塗ったとしたら、普通じゃないな。何度も言うけど、右翼的な行動には自殺攻撃の変種がある。 特派員―黄色と赤のハラキリ・ショーですね。 アロマ―毎日放火だ。田村鉄工所と正反対に文化破壊。 ☆ ナモネ氏―脳への悪影響が心配だな。タイミングが悪いと、繊細な人たちは血圧が高くなるよ。 アロマ―住民投票ができれば、楽に勝てる。 編集長―多数決で黄色の極端な使用を止めさせるのは、ちょっと問題があるな。測定器で脳が受ける刺激のパターンを客観的に測れるとしても、だめだ。 アロマ―なぜ? 編集長―HHJは、それがなぜ悪いか、言葉だけで理解させたいと考えてる。反対が多いから悪い配色であると決定すれば、表現の自由と個人の権利が侵害される。これは芸術を悩ませる。測定器で基準を決めてしまえば、データ偽造のおそれがある。何よりも人間が自分で考える習慣を失ってしまう。 放送局長―気持はよく分かるけど、それでも100円の色彩影響測定器があると、しあわせだなあ。ほとんどの場合、冷静な思考ができないからな。 ナモネ氏―ふだんでも説明のむずかしい問題だよ。首なしマネキンと同じだ。 特派員―だからこそ、教育が大事なんです。 アロマ―NHKがそんなシリーズ番組を制作してたら、半分解決していたことだわ。 ☆ ☆ ☆ ■ 黄色と赤の環境汚染 A B A Solitude;
Bob Crosby and His Orchestra 福原の市議選と市長選の背景 二つの橋の北側に 首なしマネキン 原子炉〈もんじゅ〉 |
★〈エニー・オールド・タイム〉の暗さは戦争の影 かな?「A」 ☆ ☆ ☆ Updated 2011.11.1 半分半分放送局長―リビアのヒトラーが死んだけど、壮絶な映像だったな。 特派員―撮影したAFPの記者を批判する声もあります。 大館橋 2011.3.11 放送局長―世界の目を引きつけた政治家だったから、あれは当然だ。ヒトラー(A.Hitler)がテレビで利用したのは、世界の目だよ。歴史をちょっと言ってくれないか? アロマ―1929年イギリスのBBCが世界初のテレビ実験放送〔1〕。1935年4月18日ドイツのベルリンで最初のテレビ局〈パウル・ニプコー〉開局。受信エリアはベルリン市内だけね。ヒトラー政権の再軍備宣言とタイミングが合ってる〔2〕。 ナモネ氏―意外に早いな。ナチスが1936年のベルリン・オリンピックを実況中継したのは知ってるよ。ギリシアから初の聖火リレーをやったオリンピックだった。日本では、と言うと、ナチスのハーケン・クロイツの旗が目についた。 放送局長―満州ではどうだったか?森繁の新京放送局にテレビがなかったとは思えないな。ナチス・ドイツからひそかに最新のテレビ放送設備を購入したはずだ。 特派員―それに関する情報は見つかりませんね。1939年森繁久弥が新京放送局に入った当時、テレビ放送設備があったかどうか、疑問のままです。しかし、前に言ったとおり満映スタジオはその年の10月ドイツのウーファ(UFA)から世界の最新技術を輸入して、完成した。満映理事長で〈警察のボス〉甘粕正彦が視察したウーファ(UFA)の機械を輸入した、と考えていい。 ナモネ氏―第2次世界大戦が火を噴いた1か月後だな。満州帝国は世界のトップを行くことをめざしたから、それは十分ありえたことだ。つまり、残念だが、テレビ放送設備をも活用したということだ。 ☆ 特派員―甘粕と森繁は新京放送局でテレビ放送の実験をやったでしょうね? 放送局長―満映のスタジオに撮影と送信設備が置かれただろうな。テレビ受像機は新京放送局その他だ。 編集長―そう考えれば、10棟のスタジオを建てた理由が分かる。 放送局長―そのころの日本と満州は経済不況で四苦八苦していたから、本当は無理なプロジェクトだ。利益は、軍事的な戦略にある。監視と追跡。 編集長―高松宮日記にヒントがあるね。天皇と皇族はニュース映画を公開前に御所の試写会で見れた。どこで製作されたか、分からないけれど、満州などの映像フィルムは満映スタジオで加工された疑惑がある。天皇と皇族の意見を変えるために現実を偽造した極秘フィルムを製作したということだ。 放送局長―公開されたニュース映画は当然無害なフィルムだろうな。 ☆ 編集長―はせ川食堂の昔話に参考になりそうなのがある。2000年の秋父が死んだとき、知り合いの人が何を思ったのか、神林正樹先生はテレビを置かなかった、と言った。向かいに神林医院があるけれど、ぼくは食堂で神林先生を見た記憶がないことに気づいた。知り合いの人は父の古い疑問を伝えてくれたのかもしれない。 ナモネ氏―なるほど、なあ。シャンハイにいた軍医がテレビを嫌っていたとしたら、どういう理由かな? 編集長―カラー・テレビなら、分かる。色彩が刺激する。 放送局長―しかし、戦後しばらくは白黒テレビだったから、な。 アロマ―でも、白黒テレビが刺激的じゃないっていうことはないわよ。あたしは絶対見る気がしない。あれにはどことなく悪夢のような感覚があるから。 編集長―ぼくもそう思ったことがあるよ。白黒の映像はやはり非現実的な世界だ。 放送局長―中国戦線は、白黒の非現実的な世界だったと思っていいな。 ☆ 特派員―竹脇アナウンサーは森繁久弥の先輩だけど、満州には行ってない。JOAKをやめたあと、フリーで活躍したようです。しかし、戦後は森繁の友人ですね。 編集長― あれが殺人事件なら、背景には戦争があると考えるべきだ。それですべてが分かる。つまり、竹脇アナウンサーは戦争の極秘事項と関係していたということだ。 ナモネ氏―ナチスをテーマにした映画にそんなのがあったぞ。 放送局長―日本は汚い戦いはやらない。 アロマ―冗談はやめてください。2009年10月17日青山学院でNHKサテライトスタジオのオープニング。これはどういう理由ですか? 特派員―〈BS1国際情報番組@キャンパス---毎週異なるキャンパスを舞台に、学生自身が自分たちと世界とのかかわりを徹底取材。その大学ならではの新鮮な国際情報を、キャンパスに設置したスタジオから学生キャスターの進行でおくる。〉〔3〕 アロマ―卒業生のアナウンサー竹脇昌作のために、とか、記念して、とは書いてない。 放送局長―NHKが本当のことを言うわけがない。その美しい行為を翻訳すれば? 特派員―慰霊碑を建てるような意識があるんじゃないでしょうか? アロマ―でも、知性的で可愛い女たちがいっぱいいるわよ。 放送局長―誰でも想像するとおり不純な動機が隠れているね。 編集長―学生たちに自由があるように見えれば、それでいいんじゃないのか?満映スタジオと新京放送局みたいに。 ☆ ☆ ☆ ☆ 変な終わり C B A Any old time; Artie Shaw and His Orchestra 1 Yahoo 知恵袋 2 wikipedia 3 NHKアーカイブス クロニクル 森繁アナウンサー NHKの裏面 |
★名曲〈チュニジアの夜〉は熱い演奏だが、大館も熱いね [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.26 編集長―放射能を拡散させないというのは、世界的な共通観念なんだ。20世紀の教訓を想い出さなければいけない。あの人たちはどうかしてるよ。 松峰橋と花岡線跡 下内川 特派員―フランスの原子力発電所は、アクシデントが起きると、施設に非常遮蔽線(セキュリティ・コードン)がかかる仕組みだ〔1〕。マルクールでそういう記事があった。安全についての日本の考え方はやはりひどい、と思ったね。 編集長―毎年365回そう思うね。とにかく狭い国土なんだから、拡散させるべきじゃない。 ☆ ナモネ氏―放射能汚染ゴミ受け入れ反対の声が四方八方で上がってるが、特に農業関係者の不安と怒りには共感する〔2〕。米などの農産物の安全には全力を尽くさなければならない。 アロマ―牛乳の安全も、そうよ。 半分半分放送局長―その他いろんな動物がいるな。 特派員―川の魚や生物に対する悪影響も心配ですね。 編集長―セシウムなどの放射性物質を埋め立てたら、いずれ重大な結果を見る。小坂と花岡の下流域はすべて汚染されるから、な。 アロマ―そうなったら、住んでられない! ナモネ氏―農家の人たちが作物に責任を持つのは、感動的なことだ。消費者に安全な食べものを送るのが最善の努力だと思う。 特派員―立派なことです。大館市議会の市議には、ひねくれた考え方をする人がいて、放射能汚染の被害地域に〈手を差しのべてあげる〉ことができない人に疑問を持つと言ってる〔3〕。安全とはどういう概念か、という問題も出してる。 ナモネ氏―完全な安全は非現実的だ、という意味のことも田中耕太郎市議は書いてるな。 放送局長―それは大変な話だな。非現実的なのは、そういう思いこみから来る。19世紀にはセシウムなんて化学物質は存在しなかったけど、現実になった。 ナモネ氏―そうだ。おいしくて安全な食べものが手に入らなくなったら、被害地域の人たちは本当に悲惨な生活だ。心情論では解決できない。 編集長―それぞれが自分の役割を立派に果たせば、問題はないね。しかし、現実はどうか、と言えば、同和系列の会社には人間愛がまるでない。中国人捕虜虐待の歴史を反省しないどころか、挑発的にそのレールを走ってる。大館市と小坂町と秋田県はそれに引きずられてる。 特派員―weblogにも暗い歴史を連想して怒った記事がありましたよ。 編集長―あの会社は行き先を間違ってるんだ。 ☆ ナモネ氏―科学的に説得力のある反対理由をあげたのは佐藤芳忠市議だな。〈セシウムなどの放射性物質が恐ろしいのは、人体に有害な放射線を出し続けることとその放射線が目に見えず、音もせず、痛みも感じないため危険性が認知されにくく、放射線による健康被害が数十年あるいはそれ以上の年月で現れることなのです。そしてその時には被害と放射線の因果関係が証明できないことなのです。〉 放送局長―被害が分かりにくく因果関係の証明が不可能だというのは、政治的なメカニズムの影響だ。医学は明白に結論を出す。 ナモネ氏―特に大館市に対するその動き方が複雑だ。微塵も信用できない。市民としては、佐藤市議の言葉にあるとおり福島や宮城、岩手の避難者と被災地に住む人たちに不安のない生活環境を提供することを優先的に考えたい。野菜や果物の他に杉の材木と大工を送ることもできる地域だ。 ☆ アロマ―今、絶対に安全な環境を守るためには放射線を半永久的に出す危険な物質を大館市と小坂町に持ちこませないことよ。生物化学兵器と同じ扱いにするべきだわ。 特派員―賛成。日本政府と東京電力が責任を取って、六ヶ所村の使用済み核燃料施設に専用の処理施設をつくればいい。原子力発電所から出る低レベル放射性廃棄物の管理は万全なはずだから〔4〕。 放送局長―そう宣伝してるな。 編集長―あそこはどこよりも完全な管理ができると思うね。原子力発電所の事故を想定しながら、そういう種類の処理施設をつくってない事実が分かったけれど、それもやはり国の失敗だな。 ☆ ☆ ☆ AA night in Tunesia; Miles Davis
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September 2011 Last updated at 12:26 GMT BBC Explosion at French nuclear plant of Marcoule 注; 具体的な方法については書かれていない。 2 放射能を放射能を拡散させない会 weblog 4 wikipedia ▼ 拡散に反対: こういう放射性物質の埋立ては疑惑をくすぶらせる |
★〈ストーミィ・ウェザー〉の一日は港でのんびり会話を楽しもう[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.24 アロマ―仲哀天皇と琴のドラマには謎がありますね。琴を弾くのをやめたり、ふたたび琴を弾くのは重大な行為のように描かれている。 特派員―琴は神功皇后の孫の仁徳天皇の章にも出る。古事記に書かれた仁徳天皇のストーリーを分析して、琴の象徴的なメッセージが分かったね。 曲田聖堂 放送局長―琴の調べは渦巻きの音楽、銅製錬の成功を意味すると言ったけど、日本書紀の応神天皇の章に出る枯野という船のストーリーを参照すると、むしろ悲劇だな。新羅の船が武庫川の港で火災を起こして、たくさんの船が大火災というパニック映画。 アロマ―琴が出ないから、悲劇なのよ。 放送局長―応神天皇は神功皇后と一緒に戦った子どもだから、よく思われてないな。孫の天皇は幸せだよ。 ☆ 編集長―仲哀天皇の第1章は、最後に淡路島について一言さりげなく書いてる。〈淡路島に屯家(みやけ)を定めた。〉天皇の直轄領にしたということだ。これは銅鉱脈を支配下に置いて鉱山経営に乗り出したことを暗示する。 アロマ―銅鉱脈の発見は、その前に象徴的に書かれてる。神功皇后が皇子を身ごもった。のちの応神天皇のことだけど、この皇子は子宮の中にいながら国の政治を行なったとある。太陽の子は銅のメタフォールよ。 ナモネ氏―すごい影響力を持ってるもんだ。 アロマ―第2章で神託があり、仲哀天皇は神功皇后から聞いたけど、金銀などの宝をえるために鉱山経営に乗り出す気にはなれなかった。西の海を渡って征服するというのは、歴史的には本当は逆の方角なのよ。このレトリックは編集長が〈仮面について~29よい踊りを盗む[10]〉で解読したとおり、鏡のイメージ。 編集長―〈琴を弾くのをやめて沈黙した〉というのは鉱山経営を中止したことだと考えていい。 特派員―無神論者のようだけど、鉱山で犠牲が多いから、ヒューマニズムに反すると考えたかもしれない。 アロマ―そうすれば、ふたたび琴を弾くように頼まれて、天皇が仕方なく演奏したというストーリーがよく分かる。 編集長―そう、〈船が破れ壊れると〉燃え残りで琴を製作したという展開に注意すれば、琴の製作と音楽は船つまり鉱山での犠牲のあとにつづく。 アロマ―北アメリカインディアンの神話が語るように歌と音楽とは銅の魔力を引き出すための製錬技術のことなのよ。 編集長―女の執着のドラマだな。 放送局長―淡路島が神話で最初の国土になったのは、歴史的な理由があるからだろうな。新しい見方が開けたよ。 特派員―そうですね。新しいアングルから。仲哀天皇と神功皇后の宗教が異なるなんて、それも新しい発見です。 ナモネ氏―神と人間の対立も描かれてるな。 放送局長―天皇は土着の宗教なんだろうな? ナモネ氏―普通に考えれば、継承者だ。 放送局長―そうだとしたら、神功皇后の妖しい宗教は舶来品だということになるな。 ☆ ナモネ氏―魚同情論になるが、北アメリカインディアンの神話では仮面は銅のメタフォールだ。魚釣りをして仮面を釣り上げるストーリーは魚と仮面を同じように扱ってるが、このイメージの類似はリヴァー・ユートピア代表があっさり解読した。つまり、魚のうろこが金属のように見えるからだ。神功皇后が新羅遠征の帰り筑紫の国で鮎つりをやったというのは、そういう魚釣りと考えていいのか? 編集長―同じだと思いますね。食事をするとき、ご飯粒を裳裾の糸につけて鮎を釣ったとあるけれど、ご飯粒を(いいぼ)と言ってる。揖保(いぼ)川と似た発音だな。 ナモネ氏―本当は、そこで魚釣りをやったのかもしれないな。 アロマ―あの川には船のドラマがある。 編集長―忘れていけないのは、金銀銅などの宝は争いの原因になるという現実だな。どこにそんな宝があるか、事実をありのままに書いたら、危険だ。 特派員―悲劇の舞台だから場所を他に移して書くこともある、そういう心理学的な説明は前に造船物語のときに言いましたね。政治経済の対立がからむと、やはりフィクションは安全保障ですよ。 放送局長―今日のドラマもおもしろかったよ。 ☆ ☆ ☆ ■ アリスと有栖川宮 t
s A Stormy weather; Glenn Miller
and His Orchestra 琴について 五色塚古墳ミステリー 仮面と銅と魚 揖保川でのエピソード |
★〈ジンとトニック〉の軽快で楽しいミラー風の演奏をバックに [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.18 ナモネ氏―日本海沿岸自動車道の二ツ井白神-空港間の道路建設計画が決定したらしいな。佐竹知事がきみまち阪から空港までの県道を自動車専用道路にするとか何とかしゃべってる〔1〕。 大町交差点 はせがわ化粧店前 アロマ―ハイウェイ建設計画はどうなるのか、分からないわね。 編集長―リヴァー・ユートピアはどっちの計画にも反対だ。中止してもらいたいね。きみまち阪地域と対岸の七座山の自然と歴史の環境を守らなければならない。 ナモネ氏―そうだ。第一、事業費が破壊的だ。今そんなことをやると、県民の生活に壊滅的な津波が来るおそれがある。 編集長―都道府県は潰れないから、な。いつもの調子で勝手な建設計画だ。 アロマ―おまけに無益な計画。正体は、金ばかり食って地域を痛めつける怪獣だわよ。 半分半分放送局長―隣の県の黒幕か?秋田の知事はあいかわらず頭がおかしいのか? 特派員―どっちにしても、佐竹知事はだめな政治家ですよ。去年ウラジオストックで〈脳疾患治療に関しては最高水準の医療拠点もある〉と売り込んだけど、ブラック・ユーモアだという認識がないように見せかけてる〔2〕。 アロマ―国境線の地域にいる気の弱い日本人の悩みも考えてほしいわ。 放送局長―分かる人には分かる。分からない人は幸せな人だな。 編集長―日本とロシアの因縁の政治的背景を考えれば、ただそれだけで嫌味を理解するはずだ。日本の技術で脳疾患の治療を受けたがるロシア人がいるかどうか?逆の場合なら、日本人はどんな反応を示すか? 放送局長―宇宙技術と同じくロシアのほうが伝統的に優れた技術を持ってると思うけど、ねえ。 ☆
ナモネ氏―献金がたりないからだよ。 アロマ―何度も言ったとおり、きみまち阪と対岸の七座(ななくら)山は明治天皇ゆかりの聖域なのよ。ハイウェイを通すなんて、絶対にだめ。 編集長―それで、母さんに聞いてみたら、七座山には別に悪い言い伝えがない。 ナモネ氏―天神様がいるから、な、機嫌をそこねたら大変だ。 アロマ―はい、2月の県の広報。ルート選定に関するアンケートがある。 特派員―第1案は計画どおり米代川左岸のハイウェイで七座山をつらぬく。第2案は右岸の国道7号線に迂回して二ツ井の裏山、きみまち坂のトンネル、小繋の峠、そして今泉交差点から空港に向かう県道に入る。 編集長―ご丁寧に地図に計画ルートが描かれてる。しかし、小繋の峠と七座山にトンネルの記号がない。設計図はできてるはずだけれど、それがないのはあいまいな情報でごまかそうとしてるということだ。 放送局長―小繋の峠は今の国道でもいいけど、七座山にはトンネルを掘らなければならないと思うね。しかし、あいかわらずああでもない、こうでもないと言うのは馬鹿げたことだ。 ☆ 編集長―そういうことだな。問題は、その二つのルートの描き方だ。第1案は青紫の線で、第2案は赤い線でパイプに似せて描かれてる。誰が見ても、パイプかチューブ、さもなければ、トンネルだ。 放送局長―円は余計だ。これには愚弄する意図が透けて見えるよ。 編集長―それだけじゃない。4年前、はせ川食堂のアイドルだった小繋の礼子おばさんが心臓手術を受けた。本人と家族はその変な絵を見て不安におびえたはずだ。ぼくの妹のはるみは赤ちゃんのときから3度心臓手術を受けたから、母と礼子おばさんのショックはとても想像がつかない。ぼくはそのフォルムを指示記号と見て、すぐ脅迫のメッセージと解釈したけれど、小繋ときみまち阪の鉄道のトンネルが心臓手術に結びつくことは、前に簡単に書いたとおりだ。 ナモネ氏―それを話せる人は大館にはいない。 編集長―ぼくが話さなければならない。ぼくが桂城小学校に入ってまもない5月の運動会の日、市立病院で心臓手術が行なわれた。1956年当時は危険な手術だったけれど、名医の榊原仟(しげる)教授のおかげで成功した。しかし、それからパニックが市民に襲いかかった。3か月後の夏の真夜中、東大館駅前から火が出てあっという間に中心街を焼きつくした。お手伝いのいく子がはるみを背負い、ぼくは一緒に堤防を歩いて稲荷神社に避難した。窓から見ると、高台の空が異常に赤く染まっていた。 ナモネ氏―あれほど恐怖におののいたことはないな。 放送局長―放火だと思えば、なおさらこわいな。 ☆ アロマ―礼子おばさんははるみさんをキューピーと呼んでたそうだけど、編集長はキューピー・マヨネーズが大好きですね? 編集長―もちろん、ずっとそうだよ。キューピー・マヨネーズでノイローゼになるなんてことはない。マカロニ・サラダも大好きだ。ハートが不安の影をちらつかせるようになったのは、確か21世紀に入ってから、だな。公費悪用問題などのあと、そういうメッセージの記号が現れたということだ。 特派員―民主主義的なアンケートに感心したけれど、それには猛毒ガスがありますね。 編集長―そう、ぼくは卑劣さに深い怒りを感じて、HHJで告発しようと思った。しかし、大震災でその暇がなくなった。 放送局長―佐竹知事は認識がなかったのか? 特派員―否認するに決まってる。 アロマ―だから、神様が許さない。 放送局長―人間が理解したのは、秋田市の脳の治療センターに脳神経という普通の用語を使わない理由だな。血管とは、パイプやチューブの脅迫的なメタフォールなんだ。やっと理解したよ。 特派員―そうですね。脳の欠陥。日本語には同じ発音の単語が多いけど、政治的な目的もある。マス・メディアと行政機関も共犯者だ。 放送局長―病人を増やすために、な? ☆ ☆ ☆ A Gin and tonic; Billy May and His Orchestra 1さきがけ新報2011/10/13 2 秋田県とロシアの間に何か合意がむずかしい問題 cat willow 小繋の礼子おばさん 鉄道のトンネル 大火 大震災 都道府県庁の問題 そういうメッセージの記号 |
★〈アイム・ロスト〉の弾き語りはみんなの気持を歌ってる[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.13 編集長―ポスターで小沢一郎の政治グループ〈一新会〉というのを見てから、明治維新の歴史を参照するようになったね。 鹿角市中心街 ナモネ氏―秘書に対する東京地裁の判決文は強力な応援だ。あやふやな現実だったが、幽霊や化け物について遠慮なく話せるよ。 特派員―HHJは今までその種の話をちらっと聞いたこともない。 半分半分放送局長―そうか?何かぞっとするな。 特派員―秘密の漏洩が死を意味する国なんですよ。 アロマ―組織犯罪よ。 ☆ 特派員―〈天の声〉は、ここ数年小畑元市長の権力に対して言われた。正月市役所の玄関に飾ってある注連飾りを見たら、神社の鳥居と似た長い注連縄で、まるで宗教政治の宣言のようでしたね。小畑市長は、岩手県からの神託を聞いてるだけじゃありませんね? 編集長―小畑市長の政治手法から言っても、共犯関係にあると思うね。反民主主義、超国家主義、無責任、表と裏が全然ちがう政治だ。建設事業に熱中することも小沢一郎との共通点だ。 放送局長―歴史的に見ても、特別な政治的頭脳でなければ、大館を押さえられない。 ナモネ氏―それはそうだ。市長になったころは右翼団体の影をちらつかせながら天皇と言われた元秋田県知事の叔父小畑勇二郎の威光を利用していた。しかし、長木ダム建設計画と農地転用事件でひっくり返った。それから、何かよく分からない宗教政治だよ。 特派員―小畑市長の後援会は建設業者などから1件あたり毎月数万円の金を集めてる。定期預金のような献金システムですよ。 編集長―日常的な賄賂だな。小沢一郎の事件の参考になる。 ☆ 特派員―ところで、5月6日小沢一郎の第1回公判が開かれました。冒頭陳述の要旨を読んで、どう思いましたか? 編集長―検察官役の弁護士は、小沢事務所の状況をうまく説明した〔2〕。秘書は小沢の細かい指示なしには仕事ができないという慣習なら、小沢が巨額の金の取り扱いについて黙ってるわけがない。しかし、それにもかかわらず石川秘書が独断で小沢の4億円を隠さなければいけない金だと考えたとある。事実に反することだ。小沢がそういう指示を出した可能性が高い。4億円の記載がないことは起訴の対象になって当然だ。 放送局長―起訴事実には小沢が貸した金を陸山会の収支報告書に記入しなかったことがあげられてる。弁護側は、それが検察審査会の議決になかったと言って、起訴を取り下げるよう求めた。検察官役は、議決の内容と同じ範囲にあると反論した。どういうことなんだ? 特派員―検察審査会の議決書には、土地購入費の支出が2004年収支報告書に記載されなかったと書かれてる。土地購入にあてた4億円がどこから陸山会に入ったか、その問題も含まれているという意味ですね。 編集長―しかし、それを書かないのは不思議だ。あの公判前整理手続きで削らされたのかな? 特派員―関係者以外はシャットアウト。裁判のブラック・ボックスですね。 ナモネ氏―取り引きも簡単にできる、か?…あれは民主主義を馬鹿にしてる。 特派員―議決書はインターネットで見つけたけど、それと三大新聞の冒頭陳述の要旨というのはどこまで信用していいのか、分かりませんね。 放送局長―言いたくないが、冒頭陳述の〈骨子〉だよ。裁判所が全文公表すれば、問題はない。政治家の事件は例外だ。 ☆ アロマ―文化人類学の視点から見れば、ダブル・イメージがあると思うけど? 編集長―そうそう、忘れてた。小沢の4億円が銀行の4億円に変化した。これは仮象でしかないということになるけど、何を指示するか、解読するのは裁判の役目だ。 特派員―世田谷区深沢の土地もダブル・イメージじゃないかな?農地か宅地か?しかし、農地と宅地の境界は法律で厳然と区別されてるから、小屋を建ててごまかしても農地は農地ですよ。 ナモネ氏―おそらく大館市の事件と同じだ。言葉の意味は変わらない。 放送局長―農地だとしたら、築地市場前の新聞社は影の将軍をかばって連載小説を書いたことになるな。 ☆ ☆ ☆ 東京第5検察審査会 議決書 被疑事実の要旨 小沢一郎は陸山会において平成16年10月に代金合計3億4264万円を支払い、東京都世田谷区の土地2筆(以下「本件土地」という)を取得したが、 1 平成16年(2004)分の陸山会の収支報告書に、本件土地代金の支払いを支出として、本件土地を資産としてそれぞれ記載しなかった。 2 平成17年(2005)分の陸山会の収支報告書に、本件土地代金分過大の4億1525万4243円を事務所費として支出した旨、資産として本件土地を平成17年1月7日に取得した旨それぞれ虚偽の記入をした。 ☆ ☆ ☆ A I'm lost; Nat King Cole 1 読売新聞 2011年9月27日 2 TBS 06日10:46 世田谷区深沢の土地などをめぐり 大館市の農地転用事件を振りかえると 築地市場前 |
★〈ブルー・ムーン〉には鏡のあやしさがある[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.8 アロマ―有栖川のアリスについてポルトガルのリスボンと同じフェニキア起源の港の意味らしいと特派員が言って、放送局長は神戸の湊川を想い出した〔1〕。昔の日本語のミナトは、水門と書いたり、港町の港や湊川の湊だったりする。ところが、最後にあげた湊という漢字が地名で淡路島と岡山にある。湊が固有名詞になってるというのは、変じゃないかな? 編集長―そうだな。湊に行く、と言ったら、誤解する人がいるね。近くにある港だと思うかもしれない。淡路島と岡山にあるのは、歴史的に見て、必然的だろうな。日本書紀には神武天皇が大和征服のとき岡山の高島に仮宮を建てて武器や船を作り、それから大阪を攻めたとある。淡路島は神功皇后の遠征と縁が深い。この類似はなかなかおもしろい。 半分半分放送局長―湊っていう地名は結構あるよ。鹿児島湾の入口指宿(いぶすき)市、福岡県糟屋郡新宮町、堺市、和歌山市、東京都中央区、石巻市、佐渡市など。青森県五所川原市の湊は岩木川のほとり、長野県岡谷市の湊は山の中だけど、諏訪湖の港だ。 特派員―地域の名をつけて呼べば、間違うことはない。船乗りは、そうしてたんじゃないか? アロマ―でも、港町の港じゃなくて、水が音楽を奏でるという意味の湊なのよ。どこでも、そういう漢字だわよ。 特派員―あっ、そうか?それで、港町の港とどんな違いがあるの? アロマ―編集長の想像では、その漢字は帆をつけた船のイメージ。だから、大きな船が停泊する船着場のある港なのよ。 放送局長―それは新説だな。 編集長―漢字は一種の抽象絵画だからな。 ☆ ナモネ氏―しかし、川の港も湖の港もあるから、帆をつけた大きな船が泊まる船着場のある港というのはおかしい。 特派員―神戸は明治維新の前に鎖国が解かれたとき最初に国際港として開かれた。地理的な条件が現代と古代を結びつける。水が音楽を奏でるという意味の湊は外国船が入る港だった可能性がある。本来そういう意味で使われていたと考えたい。 編集長―なかなかうまい考え方だ。しかし、なぜ湊の一字で呼んだか、分からないな。 アロマ―それは起源を残すためよ。大陸から移住した人たちがアリスという外来語で呼んでいたけど、やがて大陸から漢字が入ってきて日本文化が優勢になるにつれて日本風に表現するようになった。淡路のアリスは淡路の湊に変わった。 ナモネ氏―同化の歴史が見える。 放送局長―あの淡路島にそれがあるというのは、歴史的神話的に見ると、案外重要なことだな。 アロマ―湊が淡路島と岡山にあるというのは、もっと意味ありげだわ。岡山市中区の湊には湊茶臼山古墳と呼ばれる巨大な古墳があるけど、埋葬施設がない謎の古墳なのよ。去年12月の山陽新聞によれば、発掘調査で〈石室石材や棺を覆う粘土、副葬品といった埋葬施設の痕跡が全く見つからなかった。〉〈考古学者の間では「中心埋葬はもともとなかった」との評価〉が優勢だという〔2〕。こういうミステリーは五色塚古墳と似てる。 放送局長―ミラー・イメージがそこにもあるとは、ね。 特派員―舞子の五色塚古墳は目的を偽装するために建設された公共事業の建造物ですよ、日本書紀に書かれたストーリーによれば。 アロマ―前に話し合ったように五色塚古墳は神功皇后の最初の古墳ですよ。二つの湊が鏡と実像の関係にあるとすれば、岡山の古墳には夫の仲哀天皇が浮かび上がる。 放送局長―大胆すぎる。 ☆ アロマ―歴史的に見ても、一致する。筑紫の〈かしいの宮(香椎宮)〉にいるとき、神功皇后は、金銀などのめずらしい宝がある西の国を征服しなさいという神託を聞いて仲哀天皇に伝えた。天皇は〈いつわりを言う神〉だと言って、琴を弾くのをやめて沈黙した。神は、死の国に行け、と怒った。タケチノスクネ(建内宿禰)がふたたび琴を弾くように頼んだ。琴には重要な意味があるけれど、それはともかく、一人離れて天皇はいやいや琴を弾いた。まもなく音が聞こえなくなった。炎で照らしてみると、天皇は息絶えていた。古事記にそう書かれている〔3〕。名前のとおり二人の仲は哀れなのよ。琴については〈アリスと有栖川宮
n〉を参照して。 特派員―舞子の恋人岬のロマンに通じる。 編集長―指示記号とメッセージ(記号内容)が極端に離れて結びつかない実例だよ。二つの地域が天皇と皇后が象徴するように交流と対立の厳しい関係にあるとき、主体性を確立しようとすると、そうなる可能性がある。 特派員―二つの地域は対比構造系にあるということですね。〈仮面について~黒・白・赤、1;5[7]〉にこう書かれてる。〈ヴァンクーヴァー島のクワキウトル族が大陸のスワイフウェ仮面群と対立して主体性を確立するメッセージを深ったときに、独創的なクウェクウェ仮面ができた。〉 編集長―そういうことだ。まだ歴史がよく分かってないけれど、対比構造系で試してみるのも悪くないな。淡路島、兵庫と岡山。 放送局長―古代の播磨国と吉備国だな。神話の最初の島淡路島が鏡なのか?岡山が鏡なのか? アロマ―五色塚古墳の方が早い。3世紀につくられた。 放送局長―鏡を愛する女性だということはよく分かる。天皇の皇居が二つ書かれているのも、自然だな。穴門の豊浦(とゆら)宮、今の下関と海峡の向こう側、筑紫の香椎(かしい)宮。 アロマ―それから、宇佐神宮が祭る神は天皇家が祖先と崇める応神天皇と神功皇后、正体が知れない比売大神(ひめのおおかみ)だけど、二人の女性は実像と鏡の関係なのね。アマテラスが鏡をそっと見て、嫉妬した美女のことよ〔4〕。 放送局長―なるほど、比売という存在には説明がないな。鏡の中の女は支配力を持つから、霊的な存在だ。 ☆ ☆ ☆ ■ アリスと有栖川宮
s r A Blue moon; Les Brown & His Orchestra 1 アリスと有栖川宮
c i k 2 2010/12/15 3 倉野憲司 校注 岩波文庫 4 wikipedia 琴について 五色塚古墳ミステリー 対比構造系の説明 飛鳥地方での実例 |
★〈アンド・ゼン・イッツ・ヘブン〉を聞けば、天国行き[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.3 半分半分放送局長―新大館町の地図にも秘密がある。1932年つまり昭和7年製作された。しかし、大館町が船出した記念事業じゃないんだから、新大館町と歌ってる理由はコンクリートの永久的な大館橋の建設計画にあると思うけど、どうかな? ナモネ氏―そうだ。大館が町制をしいたのは1889 年、明治憲法が制定された明治22年だ。〈新大館〉という呼び方には、新しい都市を創造する希望が感じられる。 特派員―長木川にかかる新しい大館橋の素描を見れば、疑う人はいませんね。 アロマ―ナモネ氏が生まれた年ですね? ナモネ氏―そう言われてる。 編集長―それで、新しい大館橋のプランは犬養内閣のときの着想だと考えているのか? 放送局長―まあ、おれはそういう線で考えてる。犬養毅は大正デモクラシーの運動を引っぱった国際的な政治家だ。1931年12月13日から1932年5.月15日クーデター計画で海軍士官に暗殺されるまで首相だった。新大館町の地図が製作されてるときだ。 特派員―しかし、5.15クーデター未遂事件と永久的な大館橋の建設計画のあいだに何か線を見つけたんじゃないでしょうね? ☆ 放送局長―それは別にして、犬養内閣のとき実現のために予算化する動きがあったはずだ。 特派員―それが大館町に内々に伝えられた、行政用語で言えば内示されたということですかね?1932年度の内務省の事業として? ナモネ氏―建設する予定の大館橋を描き入れたことになるな。斜線が入ってるな。 放送局長―そう、しかし、秩父宮が裏にいて新しい大館橋のデッサンを描いてる事実を徳川派や陸軍、玄洋社、旧南部藩の反天皇グループが知ると、予算編成を妨害する陰謀が起きた。犬養首相は内務大臣も兼任して橋の建設に関する権限を握ってたから、な。 特派員―内務省というのは何でもできるところですね。国道と橋の建設は今なら国土交通省の管轄だけど、戦前は内務省。 アロマ―そこが内政の動きと治安対策などを計算に入れて青写真をつくった。橋のことなら何でもお任せ、アロマ。 放送局長―おお、今のは勝田教授の発言みたいだな。内務省の創設は大蔵省から内政の権力を分離することが動機だったということだ。国内の統治優先と地方自冶の向上もテーマだった〔1〕。 編集長―言葉の意味が戦後と少しちがうけれど、橋の建設は近代化の時代には重要な政治行為だから、首相が内務大臣もやれば、絶対的に強い。しかし、秩父宮がプランを出したとしても、皇族がみずから犬養首相に要望したというのは考えられない。 特派員―スキャンダルで内閣が座礁してしまう危険が大きい。 放送局長―それもそうだな。 ☆ 編集長―ぼくの想像を言うと、犬養内閣の前から永久的な大館橋の建設計画があったと思う。そして、それを聞いて実現しようと動いたのが秩父宮と幣原(しではら)喜重郎だろう。幣原男爵は自由主義の政治家で、尾去沢鉱山を経営する三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の娘雅子を妻に迎えてる。浜口内閣で外務大臣になった。浜口雄幸(おさち)首相が1930年、昭和5年11月14日東京駅で狙撃されたあと首相臨時代理、1931年4月14日次の若槻礼次郎内閣で12月13日まで外務大臣だ。暮れには予算案が決まる。ところが、不運なことに内務大臣安達謙蔵は極端な右翼で満州を侵略した陸軍や久原房之助と仲がいい。満州不拡大方針にこだわる若槻首相は、安達の強情なサボタージュにぶつかり、内閣の運営ができなくなった〔2〕。 放送局長―満州問題で、ねえ。微妙なところだな。しかし、結果的に安達内相は予算案の原案を潰してしまったことになる。 特派員―そのあと犬養毅がカムバック、満州侵略グループにブレーキをかける。 編集長―そして、大館橋の建設費を復活させるというストーリーだったかもしれない。なかなか楽しい想像だろう? アロマ―ええ、侵略戦争より橋の建設だわ。満州帝国の夢に金を賭けるなんて馬鹿よ。 ☆ ナモネ氏―なるほど。大館の街では犬養毅尊敬は言うまでもないが、幣原喜重郎という人も人気があった。敗戦後首相として憲法の制定にかかわった男爵だよ。 編集長―背景が少しずつ見えてきた…忘却の中にいるような人ですよ。 放送局長―幣原男爵が若槻内閣で外務大臣だったとき、だな、1931年(昭和6) 10月17日、大館駅で新しい出発があった。秋田鉄道と国鉄花輪線が陸中花輪駅で接続されて、花輪線が全線開通だ。 アロマ―陸中花輪駅で降りれば、三菱の尾去沢鉱山はすぐ近くよ。今年は花輪線全線開通80周年記念です。 ナモネ氏―岩手県から蒸気機関車が来たということだ。アロマは単純だよ。 ☆ ☆ ☆ □ V字型の階段の記憶 27 26 A And then it's heaven; Harry James
& His Orchestra 1 内務省と明治国家形成:
勝田政治 国士舘大学 歴史学教授 2 wikipedia 浜口首相をめぐる歴史 久原と小坂製錬 |
★〈シンク・オブ・ミー〉の演奏にはどこかで聞いた音色がある[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.10.1 ナモネ氏―東京第5検察審査会というのは、世田谷区が管轄なのか? 特派員―世田谷区もふくむ地域だと思いますね。検察審査会に訴えた市民団体の所在地が世田谷区じゃないかな? ナモネ氏―市民団体の名前が報道されないのは、おかしいな? 特派員―マス・メディアに文句を言ってください。ぼくはただ適当に記事を見てるだけです。 アロマ―政治資金団体陸山会が東京都世田谷区の土地を2004年に購入したと書いてあるけど、小沢一郎の家の近くじゃないの? 特派員―インターネットで情報を拾い集めたかぎり、どっちも世田谷区深沢だね。番地は分からない。 アロマ―インターネットで土地購入を事務所費として収支報告書に記載した事件を想いだしたけど、それも世田谷区の土地。強制起訴の事件と関連があるの? 特派員―そう言えば、2003年から2005年までの土地購入をめぐる騒ぎがあったね。不正な収支報告だけど、それとの関連については、総理大臣じゃないけど、〈疎い〉と言わざるをえませんね。 ☆ 特派員―2004年に東京都世田谷区深沢の土地購入というのは、その年の収支報告に記載されなかった。それは明らかに政治資金規正法に違反するけど、事務所費として記載された土地購入かどうか?可能性だけを考えれば、こうかな…事務所費では明細が記されないので、ごまかせる。土地購入費という項目に書き入れるべきだ。しかし、そうしなかったので、政治資金規正法の虚偽の記載に当たると告発されたのかもしれない。 ナモネ氏―事務所費の問題は一部のジャーナリズムが批判したが、うやむやになった。 アロマ―ちょっとウィキペディアを読んでみると、当時の鳩山由紀夫幹事長は、〈(小沢から)『東京都世田谷区内に約3億6500万円相当の土地と建物を購入し、費用を事務所費として計上した』と聞いており『全く問題ない』〉と弁護した。小沢一郎は記者会見で2003年から2005年までの事務所費を公開した。 特派員―東京第5検察審査会で起訴したのが約3億4000万円の土地だ。 ナモネ氏―そして、その事務所費の土地は農地だから東京都の許可を得ないで売り買いすれば、農地法に違反するということだ。ウィキペディアとヤフーの〈知恵袋〉の記事にある。 特派員―そうですか?しかし、世田谷区深沢に農地があるなんて、信じられないなあ。市民団体が告発した問題の土地は宅地だと報道されていましたよ〔1〕。 ☆ ☆ ☆ 小沢一郎の政治資金規正法違反疑惑Q&A 1 2 cat willow 2011.2.3 /2.4 A Think of
me; Will Bradley & His
Orchestra 1 朝日新聞2010年4月27日 |
★なくてはならない音楽〈君はコーヒーのクリーム〉 [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.30 特派員―有罪の判決は当然ですね。2004年の政治資金管理団体陸山会の収支報告書に世田谷区の土地を買った代金約3億5261万円を支出として記載していない。土地購入にあてた4億円の借り入れを記載していない。2005年の収支報告書に土地取得費計約3億5261万円を支出したと虚偽の記載をした。2007年小沢一郎元代表に4億円を返済したが、収支報告書に記載していない。大久保と石川、池田、3人の秘書の共謀です。政治資金規正法違反の罪〔1〕。 古い寒沢橋 アロマ―普通の国民を馬鹿にするためよ。 特派員―石川被告は小沢から4億円を受け取ったと話してる。 半分半分放送局長―石川被告は収支報告書の借入金欄に「小澤一郎 4億円」と書きこんだとあるけど、これはあいまいだな。小沢一郎の政治資金管理団体だから、小沢から小沢に金が流れたと読める。 特派員―政治資金規正法には違反しないようですね。日付が明らかでないけど。 編集長―しかし、実際悪いことだと思うね。その金がどこから来たか、という疑惑で騒いでるんだから。国民の疑惑を招かないために政治資金規正法がある。検察はそういう狙いで幕を開けた。 ☆ アロマ―ナモネ氏、登場。ご苦労さんです。 ナモネ氏―起源や原文が分からないというのは、こわいもんだ。図書館で朝日、毎日、読売を見たが、判決文の要旨を載せたのは読売新聞だけだったよ。それには、4億円の原資は小沢の4億円の定期預金を担保に銀行から受けた融資だと考えるのが自然で合理的だとある。〈借入先 小沢一郎 4億円〉という記入についての裁判所の解釈だな。 特派員―まさか?それなら、何も隠蔽する必然性がない。何々銀行と書けばいい。 編集長―小沢一郎の定期預金口座にどこから4億円の金が入ってきたか、それが問題だろう。パターンから見れば、岩手県の巨大ダム関係の建設会社を疑うべきだ。しかし、その問題を追いかけたけれど、検察はなぜか最後まで行けなかった。 特派員―だから、検察は影の将軍を起訴しなかった。プレッシャーがある。 放送局長―影の将軍から影の将軍に〈自由に使える金〉がながれこんだということだよ。 編集長―石川被告は正しい記載をしたと主張してる。インターネットの毎日新聞がそう書きとめたけれど、おもしろいね。文学的な表現かもしれない。 ナモネ氏―小沢一郎本人がその金について明快な説明をしていない、と判決文にある。 ☆ 放送局長―そこだよ、な。民主党の元代表、元幹事長、政権を動かす長老が民主主義を公然とゴミあつかいしてる。 アロマ―真実を紛らわしくするのは犯罪的だわ。ジャーナリストは理解してない。 放送局長―疑惑に火をつけて日本列島を騒がせるのが目的だよ。国家暴力団が後片付けをやる。そういう芝居だ。 編集長―秘書3人の裁判で終わりだったはずだな。 ☆ ☆ ☆ A You're the
cream in my coffee; Les Brown and His Orchestra 1毎日新聞 2011年9月26日 21時27分 NHK 9月26日 21時27分 読売新聞 2011年9月27日 |
★〈ディア・オールド・ストックホルム〉のメロディは現地のセンスか?[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.25 アロマ―民主党の衆議院議員三宅雪子さんの転落も問題になる。 ナモネ氏―石田博英の孫だから、何をやっても周りが騒がしいな。 大館橋 編集長―二人とも死んで、後見人の役が岩手県の小沢一郎とは、ね。 アロマ―彼女がマンションの4階から転落したのは去年11月2日の未明で、奇跡的に命は助かった。腰の骨を折って全治1か月、ということは医学的にはひびが入っただけね。でも、これは殺人未遂の疑いがありませんか? 特派員―アロマの疑問に答えると、転落は一連のプロセスのささいな結果にすぎないね。時計の針を逆もどりさせれば、心理学の犯罪だということが明らかになるはずだ。 編集長―ちょっと疑問に思ったときがあるから、聞いてみるか? ☆ アロマ―女の心理じゃなくて、人間の心理を考えると、三宅議員は不安と恐怖に取り囲まれていた。前の晩秘書の誕生日のパーティに出席して、酒に酔ってマンションに帰った。そして、午前2時ごろベランダに出た。 特派員―11月の冷えた風に当たれば、風邪を引きますよ。 放送局長―風に当たって、三宅雪子議員は吹き飛ばされたのか? アロマ―ご冗談を。彼女はそこで携帯電話を手にしたけど、うっかり落としてしまい、それを取ろうとしたはずみでベランダから転落したということです。スロー・モーションで見れば、携帯電話を追うように一緒に落ちたことになる。 放送局長―そういうことだろうな。ベランダの欄干を越えたんだから。彼女は運動能力に自信があるな。朝日系と読売系のスポーツ新聞がそろって好奇心を示したのは、訳があることだ〔1〕。 アロマ―彼女が電話をかけようとしたのはなぜか、それを問題にしなければいけないのよ。110番が想い浮かばないなんて、ひどい。 放送局長―なるほど、分かった。彼女はドアを見ていた。怪しい音がその向こうから聞こえて、目が離せなかった。恐怖が強まり、彼女はベランダに追いつめられた。おれも似たような状況にはまったことがあるけど、ベランダがなかった。編集長―どこまで事実か錯覚か、分からないな。映画で見たようなストーリーだ。 アロマ―ドアの影に人がいるような感じというのは、女にはとてもこわい。 特派員―議員とノイローゼは切り離せない関係だから、真実味がある。 放送局長―フジテレビの記者だったから、強迫観念には慣れているはずだよ。 ナモネ氏―しかし、国会議事堂に席を持って、まだ1期目だな。 アロマ―正月ウェッブログを見たら、コルセットをしめて神社めぐりで、安心しましたよ。 ☆ アロマ―三宅雪子には命を狙われる理由があったはずだけど、どう考えますか? ナモネ氏―博英の死後、夫人から聞いたことだが、小沢一郎は〈ポン友〉なんだそうだ。 アロマ―ぽんゆう? ナモネ氏―麻雀友だちのことだよ。 放送局長―なるほど。三宅雪子は小沢一郎の力で衆議院議員になれたけど、イメージが全然合わない関係だな。小沢は外務省と裏でつながってるのか?秋田と岩手の宿命的な対立を超えるためだったのか? 編集長―馬鹿げたことだ。三宅雪子が命を狙われる理由があるとしたら、そういう家系が育てた本能的な政治力だろうな。 ナモネ氏―こういう乱世には家柄の保証書が強い。邪魔だと思ってるやつがいるな。 アロマ―変なのはその少し前のあるTVニュース。彼女がインタヴューに答えたとき、顔がかなりゆがめられていた。 特派員―長谷川テルの写真と同じだと思ったね。 アロマ―なぜベランダか、想像してほしいわ。 ナモネ氏―大館橋のバルコニー。 特派員―犯人が想像した陰険なラスト・シーンだ。 アロマ―そうよ。三宅雪子がそれからどう変わったか、影の将軍の新年会に出席したあとのウェッブログに出てた〔2〕。〈国民の民主党離れが小沢さんの問題でないことがわかるはず〉と女中さんになってしまってるの。残念だわ。 ナモネ氏―仕方がないことだ。祖父の博英は、国境線の右と左を行ったり来たりの人生だよ。長い目で見なければいけない。 放送局長―極東の島国で格好よく生きるのは大変だよ。 ☆ ☆ ☆ A Dear old Stockholm; Miles Davis Quintet 1 デイリースポーツ2010年11月3日 スポニチ 2010年11月04日 2 三宅雪子 weblog
2011.1.2 外務省と裏で 運動能力に関する問題 |
★〈どこで、いつ?〉明日が知れない戦争中の曲のような印象[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.18 特派員―フィガロの〈日本の間抜けな大臣が辞任〉という記事にコメントを書きましたね?〔1〕 編集長―そう、野党の議員は最近特に言葉に神経質だけれど、〈死の町〉という比喩が悪いというよりも大臣が悪いと言いたいように思える。責任を取らせることが第一目的だ。 特派員―言葉が正しくないのではなくて、それが精神を傷つけるから批判される、と書いてる。しかし、一般に日本人はその説明をしないので、外国人は説明を探さなければならない、と。 編集長―そう、彼らは精神を尊重してるように思えるけれど、実際はまるで反対だ。 アロマ―ナンセンスよ。 編集長―もしそうなら、記号の問題を十分尊重するはずだ。これは自分自身の生活の中で現実的で重大なことだ。 アロマ―Si oui ,ils doivent bien respecter le problème du signe qui est réel et sérieux
dans la vie à soi-même. リヴァー・ポート アロマ―Quand un personnage parle du signe au carrefour, il risque
d’être pris comme un fou. Officiellement il n’y a pas de signe ni
message. 編集長―そういうことだ。記号問題を考えるためにプレヴェール(Jacque Prévert)の詩〈朝の食事〉を読むように最後に書いた。 アロマ―〈好き〉というボタンを押した人が二人。はじめてのニュース。〈日本のルサンチマンの正体〉という記事には、ロベルトさんがこんなありがたいコメント。〈Arrêtez de dire la
vérité ! /mais il y a beaucoup de vrai dans ce que vous dites. 真実を言うのをやめなさい。/ しかし、あなたが言うことには本当のことがいっぱいある。〉 特派員―隠れキリシタンの歴史を知ってる日本通だね。 ☆ ナモネ氏―2大政党制もとうとう茶番劇になってしまった。 半分半分放送局長―小沢と鳩山が実現しようと頑張った2大政党制だけど、国民が後押ししたら、民主党と自民党の構図が狂った。 アロマ―狐と狸の化かし合いね。2大政党制はイギリスとアメリカの議会の模倣だけど、あたしには形だけの構図のように見える。 特派員―そう、形だけの構図だな。民主主義を支えるために必要な法の尊重と議論がない。 ナモネ氏―なるようになるもんだ。世の中には個人と個人の関係、集団と集団の関係があると思う。しかし、日本には集団と集団の関係しかないな。公式には自立してるが、裏のつながりがひどい。 放送局長―国と国の関係とそっくり。それが国会議事堂でコピーされたというわけだ。 特派員―生物学的に、ね。いろんな行動をしても、関係の仕方はほとんど変化がない。 放送局長―そう、パターンがある。野田首相にはできるだけ早く解散総選挙をやってもらいたい。 理由は単純。フランス人とロシア人が嫌ってる人物なんだ。 ナモネ氏―どんな情報を持ってるか、知りたいもんだな。 アロマ―後世の歴史家が見れば、野田佳彦は菅首相を罠にはめて追い出した鳩山小沢の共犯者よ。 特派員―あきれたことに東京裁判を批判してる。日本の無条件降伏を憎んでる政治家ですよ。 ☆ ナモネ氏―なるほど、ねえ。ともかく解散総選挙になったら、どこに投票すればいいのか? 放送局長―カオスですよ。無責任のように聞こえるだろうけど、まず菅グループが新しい党を創造しなければならない。民主党を割らないという約束はもう無効だ。 特派員―別に期限があるわけじゃないから、裏切りとは言えませんね。それに鳩山の金でつくった民主党の性格が心配だな。 ナモネ氏―野田内閣が解散総選挙をやれば、むずかしい選挙になる、なあ。小沢と鳩山は選挙制度を土台から崩してしまったことに気づかなければならない。 放送局長―つまり、選ぶのが不可能な状況。 アロマ―菅首相の人気は国際的だった。今の内閣じゃ貿易がうまく行かないわ。 特派員―貿易などの国際協力が増せば、大震災の復興も楽に行くね。 アロマ―そうでないと、国民の負担が重くなるばかりよ。みんな被災地のレベルで生活することになる。 放送局長―すでにインスタント・ラーメンの生活だよ。 特派員―ぼくは日の丸弁当ですよ。 ナモネ氏―大町大火のときは国際赤十字が援助してくれて、それで奇跡的な復興を見ることができた。国際社会との関係は、どんな状況でも大事にしなければいけないな。 ☆ ☆ ☆ A Where or
when; Glenn Miller and His
Orchestra 1 Un ministre gaffeur japonais démissionne Par Guillaume Errard Mis à jour le
10/09/2011 à 15:54 publié le 10/09/2011 à 14:14 |
★〈ジャングル・フィーバー〉のコーラスは低音が効果的だ[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.12 編集長―セネガルの停電騒動を見ても、停電はテロリスムの方法論として考えなければならないな。どんな言い訳しようと、実際の状況がテロリスムに近い。 ナモネ氏―そうだ。大館市は広報車を走らせたと北鹿新聞が想い出したように書いたが、あれは事実でない。 アロマ―HHJの告発記事のあとに、ね。 半分半分放送局長―怠慢をきびしく裁きたいね。無責任の全体主義を終わらせなければ、どうしようもない。 田町グラウンド アロマ―誰が終わらせるの? 特派員―もちろん秋田県民は佐竹敬久(のりひさ)知事と国会議員に期待してる。佐竹知事と金田勝年衆議院議員は公務に復帰したけど、金田は意外に重くて7月車椅子で国会に出た。 ナモネ氏―リハビリが長いと、それだけ見せしめ効果が大きい。特派員の明日だよ。 特派員―冗談じゃありませんよ!!!日本民族の罪をあがなう役割はナモネ氏にゆずります。 ナモネ氏―失礼なことを言ってしまった。しかし、あの福原君は精神的に呪縛されたと思うが、何か聞いてないか? 特派員―それが、市長選の前に何もなかったような顔で立候補のメッセージでも持ってくるか、と思っていたけど、声も聞きませんでしたね。市議の時代に市役所で会ったのが最後。 アロマ―市長選の前のHHJの予想を言うと、彼氏が挨拶に立ち寄る可能性は半分半分だった。 編集長―慶応法学部を出て大館市議選に立候補したとき、リヴァー・ポートを例外的に選挙事務所として貸してバックアップしたから、ね。しかし、当選すると、HHJとリヴァー・ユートピアが期待できない市議になった。 特派員―小畑市長の子分に。それから何年かあとで、福原淳嗣は自衛隊にいたことがある、と彼氏をよく知ってる重孝書店の主人が打ち明けたので、なるほど、と思いましたよ。 ナモネ氏―それから、どういう理由か、野呂田芳成の秘書、金田勝年の秘書だ。 編集長―去年、大館駅前ですれちがったけれど、金田議員は大蔵省出身のイメージがなかった。福原が市長になるのを応援したはずだ。 ☆ 放送局長―福原は大館で小棚木市議ら若い仲間と一緒に映画制作を計画して、プロの監督に頼んで去年一応《ハナばあちゃん》を実現させた。DVDも販売した。市民参加の映画制作という宣伝効果は馬鹿にならない。6期目をめざす小畑元市長が危機感を強めたのは当然だな。 ナモネ氏―道路と豚小屋の大規模建設に夢中になってる市長だ。 特派員―ゴミ集めとリサイクルにも一生懸命。あのゼロ・エミッション、排出物をゼロにする情熱には虚無的な匂いがありますよ。余計な物質の完全消滅をめざしてる。 アロマ―フランス語のエミッションには放送や送信という意味がある。メディアを持って格好つけたがる市民への嫌味なのよ、ね。 編集長―ラジオ局設立の構想はやはり日の目を見なかった。しかし、それはともかく、福原候補は映画制作にかかわったかどうか、公式には表明していない。 アロマ―趣味が映画づくり、と新聞社の取材に対して言っただけね。 編集長―そこにどす黒いプレッシャーがあるね。 放送局長―映画制作にタッチしなかった?…派手に宣伝したら、当選してたはずだな。 特派員―多選批判の候補者二人の得票数は小畑市長のを楽に上回った。福原は2番目だけど、いくら格好つけても、多選批判票は大きく割れたと思いますね。 ナモネ氏―小畑市長を助ける候補者が出なければ、福原君は勝てたと思うが… ☆ ☆ ☆ A Jungle fever; Mills Brothers |
★真夏の寝苦しい夜に聞こえる〈夜の聖歌〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.4 半分半分放送局長―1959年11月9日竹脇アナウンサーが自殺した、その状況について何か奇妙な事実があるのか? 曲田橋 編集長―よくあることだな。 ナモネ氏―あの戦争を生きのびた精神だ。 特派員―そうして11月9日、〈長女の誕生日に〉〈子どもたちが遊んでいた縄跳びの縄で首を吊った。〉〔1〕 ☆ 放送局長―そのニュース原稿を書いた人は正常だったのか? 特派員―ラジオ東京の記者なら何度も聞き返したはずですよ。 アロマ―現実が狂ってるのよ。 編集長―しかし、そういう事実が最初に報道されるわけがない。警察の発表だとしたら、意地が悪いな。 特派員―ウィキペディアの匿名の記事にあることですよ。あの映画を想い出しませんか? ナモネ氏―あの映画? 特派員―ヒッチコック(Alfred Hitchcock)監督の《ロープ》ですよ〔2〕。 ナモネ氏―なるほど。超人思想にかぶれた学生の殺人事件だったな。 特派員―友人の首をしめたロープをブック・バンドに使い、まもなく友人の両親が来ると、その借りた本を返す。おぞましいアイディアだけど、アメリカで実際にあった事件の映画化ですね。 ☆ 編集長―なわとびのロープには他殺の疑いがなかったか? 特派員―そういうことは書かれていませんね。 編集長―いくらノイローゼでも、自分の子どもたちが遊ぶなわとびのロープを見て、そういう認識がないなんていうことはありえない。正常な精神を取りもどしたあとなんだから、なおさらだ。それで十分他殺の線が濃くなるんじゃないか? 特派員―別に反対しませんよ。それで首を吊ろうと思いつくのが不思議です。 放送局長―日常的でない組み合わせを客観的に考え出す能力がある冷酷な人間だよ。 ナモネ氏―ノイローゼのときは自分の生活習慣を絶対に変えたくないと思うよ。経験的に言えることだ。 アロマ―そうね。一種の恐怖感が湧く。フロイト(Sigmund Freud)の精神分析だわ。 編集長―習慣の機械的な動きは人が知ってるよりもずっと強いね。言い換えれば、日常生活の記号システムなんだ。 特派員―シーニュ(記号)の連関ですね。 放送局長―芸術家のようにノイローゼはそういう記号の連関を変えて、新しい事物のリンクを想像する力があるけど、な? 編集長―それはそうだ。絵描きや小説家、映画人などはノイローゼを活用できるハッピーな才能だ。普通の人はノイローゼになれば、ただ記号の連関が変わるか脅かされる不安な状況に追いつめられている。受身で、自由がない。これは重要なことだ。 アロマ―シュール・レアリスムは本当に自由な表現ね。 ナモネ氏―絶対にありえない事件だな。 ☆ ☆ ☆ ■ 変な終わり B A A Chant in the night; Sidney
Bechet & His Orchestra 1 wikipedia 2 Rope 1948年制作 |
★〈タイト・ライク・ジス〉の古風な演奏のやるせないメロディ [A] ☆ ☆ ☆ Updated 2011.9.1 ナモネ氏―小坂町は同和グループの機嫌をそこねたら、終わりだから、なあ。町が放射線量測定器を持っていないと聞いて、同情した。 特派員―ええ、子どもと若い人たちがかわいそうですね。未来が真っ暗だ。 半分半分放送局長―川口博前町長の政治の犠牲だよ。 下内川と沼館橋 放送局長―残りのコンテナは? アロマ―残りの26本は花岡と小坂のグループ会社の敷地内にトラックで運んで民家から200メートル以上離れた場所に置いた。一時保管のために〔2〕。 ナモネ氏―埋立て処分場の周辺に空地がありますよ。 放送局長―生活妨害だ。良心があるのか? アロマ―とにかく、それは7月12日から16日にかけて千葉県や埼玉県など首都圏6県から輸送されたものですね。大館市はトラックの通過前後に空間放射線量を測定したけど、県道大館十和田湖線でだけ。不公平なのよ、ね。だから、放射線量の数値が秋田県内の通常レベルの範囲内だと発表しても、信用できない。 放送局長―セキュリティが立ってるのは信頼という大地だ。 アロマ―大地がなくなったら、海に漂う一枚の葉っぱだわ。一時保管した焼却灰のコンテナをどうするか、これはまだ宙に浮いたままよ。 ☆ ナモネ氏―同和グループの管理計画は、どういう内容なんだ? 特派員―大館市、小坂町、秋田県の3者が焼却灰搬入再開の条件として同和グループに提示した文書〈焼却灰等に含まれる放射性物質への対応方針案〉が同和グループの管理計画に盛りこまれるということですね。北鹿新聞が報道した〔3〕。 アロマ―受け入れ基準を二重チェック体制にするから、安心という話よ。 特派員―ええと、要するに、焼却灰を排出する自冶体などに放射性セシウム濃度の測定を義務づける。しかし、月1回以上の測定というから、実際の効果はあまり期待できない。 ナモネ氏―形式的だ。毎日1回測定してもらわないと、困る。 放送局長―他の放射性物質の測定もやるべきだ。 特派員―それから、焼却施設から排出するときとこちらの自冶体が受け入れるとき空間放射線量を測定する。ただ測定する責任者が分からない。 編集長―自冶体と企業がそれぞれ責任を持ってやるべきだ。 特派員―重要なのは花岡と小坂の埋立て処分場ですけど、空間放射線量の基準を0.1マイクロシーベルトと決めて、それを超えた場合は覆土つまり土で覆うこと。敷地境界と処分場内、埋立て実施区域での空間放射線量の測定を1日1回行なうこと。放流水、地下水の放射性セシウム濃度を月1回測定すること。情報公開すること。空間放射線量の測定は大館市もやると言ってる。 ナモネ氏―放流水、地下水の測定も毎日やってもらいたいもんだな。 アロマ―そうよ。リアルタイムに生命に影響することだわ。 放送局長―秋田県が管理計画を認めると、それで決まりか? 編集長―埋立て処分場設置の許認可権を持ってるそうだから、そういうストーリーになる。しかし、同和ホールディングスがOKするかどうか、だ。 特派員―そうですね。プラグマチックに考えると、焼却施設のある市町村がきびしく取り組めば、そう危険なことはない。今度の方針案は厚生委員会の委員協議会に提出されたものだけど、首都圏の自冶体に対してさえも弱気な姿勢だ。 ナモネ氏―経済原理で動くから、仕方がないことだ。 編集長―生命保護のためには埋立て処分場を廃止することだな。地震でやられないか、心配だ。 ☆ 放送局長―流山市の回答はまだ来ないのか?流産か? アロマ―まだ。HHJの質問書は8月2日送信だから、もう期限切れよ。 特派員―答える意思がないと考えてる。 ナモネ氏―黙殺、というわけだな。大館市はその情報を知ってるのか? 編集長―記事を読んだかどうか、な。 アロマ―いつも知らん振りだわ。 放送局長―インターネットで市役所に送信すれば、知らん振りできないよ。 特派員―さすが暇人。グッド・アイディアが出ますね。 ☆ ☆ ☆ A Tight like this; The Jim
Cullum Jazz Band 1 北鹿新聞 2011.8.5 2 さきがけ新報 2011/08/05
08:55 NHK 8月28日 4時2分 3 北鹿新聞 2011.8.18 流山市長の弁解 ▼ ゴミ焼却施設でのセシウム濃縮について市町村に知識があったら |