HALF AND HALF JOURNAL

                                                     

 

 

無 意味 な

破 片

 


無意味な破片

 

 

 

 

           

Fragments

HHJ

             inutiles

 

 

 

 

 

 

。。。

〈川の流れに沿って〉と歌うジャズ名人の静かな存在感 [A]

      Updated 2011.8.28

半分半分放送局長―大分前にコントロールがいい秘密は目標から目を離さないことだと言ったな。そして、ボールを投げる運動は遠近法に似てる、と解説した。

編集長―そう言った記憶があるね。グローブをちゃんと見ていれば、外れるなんてことはないね。といっても、もちろん昔の話だ。

ナモネ氏―伊良部秀輝のピッチングは研究の成果なんだそうだが、アメリカで颯爽と活躍したら、さっさと散ってしまった。私には信じらない。

 

大館橋 8.15

特派員―ロサンゼルスの自宅で首吊り自殺とは、ね。これは殺人事件だ、とHHJは声を合わせたけど、他には誰も。おかしいですよ。

編集長―おもしろくないから、それで終わりにしよう。次のページ、次のページ。

アロマ―大事なのは投球フォームなのよ、ね?

放送局長そうだ、それがすべてだ。

アロマ―今日は飲まないでしゃべったら?

特派員―さっぱりスピードが上がらないな。自殺したプロ野球選手は他にいないんですよ。

アロマ―インターネットで調べてみたら、ジャイアンツのエースだったスタルヒン(Victor Starffin)が怪しい自動車事故を起こして死んでるの11957112日、世田谷で都電に衝突して即死。自殺説もある。スタルヒンはロシア革命で日本に逃げてきたロシア貴族の子どもで、伊良部はアメリカ人の父と日本人の母とのハーフね

放送局長―伊良部は確か沖縄の宮古島生まれだったな。スタルヒンと言えば、伝説のピッチャーテレビには出なかったはずだ。

編集長―試合を見た記憶がないな。

ナモネ氏―私はラジオの実況中継で聞いたが、親しみがあった。はせ川食堂の料理名人大高さんと似ていた。明治生まれのロシア系だと思ったが、確かめたことはない。私の記憶では、大町大火のあと防火の目的で新しい食堂を建設してるときに聞いたのがスタルヒン死亡のニュースだ。

編集長―そうですか?大高さんは優しい人だったけど、それから数年で会えなくなった。70才をすぎてから早口(はやぐち)駅前通りに〈いこい食堂〉を開いて。訳が分からない、そういう気持が残ったと思う。

ナモネ氏―東京の料亭で働いていた人だ。あの芸術品を味わったら、他の店には行けない、なあ。

編集長―ぼくも、他の味では全然だめだな。料亭というのは疑問符をつけなければいけない。ナモネ氏が大高さんの料理を食べたのは最初の食堂がオープンしたときから、ですか?

ナモネ氏―最初の食堂がオープンしたときから、でないのか?おかしなことを聞くもんだ。まあ、料理には秘密がある。〈いこい食堂〉だとは、知らなかった。わびしい店だったが、一度入ってみればよかった。バスの窓から眺めてたよ。

編集長―〈いこい〉というのは大高さんが吸ってた煙草ですよ。

ナモネ氏―ああ、そうだった。〈いこい〉の煙が味の秘密か?

放送局長―この辺には特別いい材料があるわけじゃないな。米も魚も、な…

ナモネ氏―おまけに大館の食堂は屋台と同じで、まだ薪ストーブで調理していたもんだ。昭和27年だな、長谷川食堂が大館ではじめてガスコンロを使ったのは。

特派員―しんみりさせるドラマですね。人は無関係なようで無関係でない、という浮世のこわさを感じます。ぼくが話したかったのは、21日亡くなった竹脇無我と森繁久弥のドラマだけど?

放送局長―特に印象的な作品はないけど、人柄が心に残る俳優の一人だったね。あの世代にはそういう顔が多い。山口崇、林隆三、山本圭、秋野大作なんか同じグループだ。

編集長―上の世代だけれど、話せる仲間という感じだったよ。アウトサイダーの味がいいんだ。

ナモネ氏―60年安保のあとの迷える羊だろう。竹脇無我は、何と言っても、無我の印象だった。

放送局長―ああいう目は演技じゃないよ、な。あの虚無的な影のある視線は。

特派員―それなんですよ…あの目がどういう過去を映し出してるか?父親の竹脇昌作はNHKのアナウンサー第1期生。甘い声で人気があった。森繁はアナウンサー時代から友だちだった関係もあって、竹脇昌作が首吊り自殺したあと、無我の世話を焼いて父親代わりになった2

放送局長―竹脇アナウンサーが自殺したというのか?

アロマ―ええ、本当の出来事。1959119日。当時はラジオ東京(TBS)のアナウンサーよ。

放送局長―首吊りなんてのは格好悪い死に方だよ、な。

編集長―万国共通、リンチか死刑の殺し方だな。

☆ ☆ ☆

             ■ 変な終わり A  B

 

A Down By The River; Bing Crosby

 

1 ヴィクトル・スタルヒン(19161957HP  wikipedia

2  wikipedia

 

はせ川食堂の回想

V字型の階段の記憶 20 [list]

ロシア料理店

V字型の階段の記憶 14 [list]

 

アナウンサー森繁久弥

▼ V字型の階段の記憶 11 12~

▼〈リンゴの唄の秘密〉をめぐる対話 b

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈リッチ・バタフライ〉の優雅なメロディで一息入れる [A]

      Updated 2011.8.23

特派員―オバマ(Barak Obama)大統領の招待で、9月前半に菅首相はアメリカを訪問する予定だったけど、だめになりましたね。20日、枝野官房長官の発表です1

ナモネ氏―信じられないことだ。それが何を意味するのか、聞いてみたいもんだ。

 

大館橋

アロマ―そうですね。国連のバン(Ban ki-moon)事務総長がやはり菅首相と会いたいと言ってた2922日ニューヨークの国連本部で原子力問題に関するミーティングを開くので、そこで。

半分半分放送局長―28日に民主党代表選挙があるから、な。菅内閣が延長戦をやれるように期待するというメッセージだ。

アロマ―フランスの広告にそんな遠まわしのメッセージがあった。空き缶のリサイクルを呼びかける〈スエズ環境〉の広告よ。〈Donner une vie seconde au métal est une belle entreprise. メタルに第2の生命を与えることは美しい企画です。〉3

特派員―何も文字がない空き缶がいくつか…それだけですけど、ね?

放送局長―いいタイミングだな。

ナモネ氏―ところで、官房長官はどういうことを話したのかな?

特派員―〈現下の我が国の政治情勢に鑑み、今般、政府として総理訪米の日程を延期し、追って再調整することが適切であると判断いたしました〉〈様々な我が国の政治状況を総合的に判断した〉決定は菅総理、枝野長官、松本外務大臣で協議した、ということですね。アメリカ側は理解した、とも述べている。

ナモネ氏―〈現下の我が国の政治情勢に鑑み〉か?昔風のかびくさい言葉だ。憲法裁判所があれば、こんなひどいことにはならなかった。

特派員―ええ。菅内閣不信任案のずるさを非難する人が出なかった

放送局長―アメリカ政府の理解には、歴史的な響きがあるな。

放送局長―誰が次の内閣のハンドルを握ればいいか、おれは責任を持って言えないな。人間が分からない。

ナモネ氏―たぶんロボットだと思う。小沢と鳩山のロボット。候補者たちは小沢一郎被告にお参りしてる

特派員―きのうのニュースでは前原前外相が代表選に立候補するらしいけど…

放送局長―あれも破滅的だ。北方4島を奪い取るために日本4島を賭ける気だ。

アロマ―リビア情勢。反政府軍が首都トリポリを大部分制圧した4。今、国営テレビ局を包囲してる。カダフィ(Mouammar Kadhafi)大佐は録音テープで人民に戦いを呼びかけたが、所在は明らかでない。

放送局長―運がよければ、これでデモクラシーの夢が実現する。

特派員―きっとカダフィは国営テレビ局の中に隠れひそんでるね。

ナモネ氏―テレビ局の解放がクライマックスというのは、象徴的だよ

放送局長―国民のヘッドだから、な。 あぶない、あぶない。

アロマ―代表選の前に菅首相はリビア新政府を承認するべきだわ。

放送局長―しかし、そういう能力はもうないな。クーデターで捕虜になったような状態だ。

特派員―日本人はどうすればいいんでしょうね?

ナモネ氏―文化先進国の自覚を持つことだ。

☆ ☆ ☆

 

A  Rich butterfly;  Billy May and His Orchestra

 

1 TBS 1913:16

2 NHK 88 1616  

3  Suez environnement  CM  05/06/2011 Le Figaro

4  Les insurgés libyens au coeur de Tripoli

Par lefigaro.fr Mis à jour le 22/08/2011 à 08:56  publié le 22/08/2011 à 08:55

Libye : les rebelles tiennent Tripoli mais pas Kadhafi

France Info - mardi 23 août - 2:37:07  Caroline Caldier, avec agences

 

▼ 缶けりに強い菅内閣

▼ 東京第5検察審査会で小沢を強制起訴

▼ 国際刑事裁判所がカダフィを裁く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈山の老人〉のにぎやかな演奏と歌は都会的なセンスだ[A]

☆ ☆ ☆    Updated 2011.8.18

アロマ―ハマの街でシリア軍が大量殺人!!!国際社会は激しくシリア政府を非難してる。

ナモネ氏―ハマの街というと、横浜だな?

アロマ―とぼけてるか、暑さにやられてるのか?

 

旧真中橋

特派員―市民の犠牲者は数百人!アサド(Bachar el-Assad)大統領の見せしめ的な開き直りでしかありませんね。

ナモネ氏―そういうのは、やはり市民の気持をなえさせる。

アロマ―オバマ(Barak Obama)大統領はこう非難した。〈ハマからの情報は恐るべきものであり、シリアの体制の本当の性格を示している。〉そして、アサドを孤立させるために他の国々と協力するということよ1

特派員―バン(Ban Ki-Moon)国連事務総長も武力の行使を非難した。市民へのあらゆる暴力に責任があることを想い起こさせて。フィガロはそのあとにヨーロッパ各国のメッセージを並べてる。

半分半分放送局長―スパイスが効いた発言はないか?

特派員―ええと、そうですね、これなんか、とても真夏向きの味ですよ。ヨーロッパ議会のブゼック(Jerzy Buzek)議長は大量殺戮を告発して〈権力の移譲をはじめるようにダマスに呼びかけた。〉

放送局長―権力の異常さを止めるために、ね。

ナモネ氏―うまいだじゃれだ。権力の異常をも後継者に伝えるというのが政治の真相だ。

特派員―日本も例外でない。

De l'autre côté de l'Atlantique, le président américain Barack Obama[…] qui juge que «les informations en provenance d'Hama sont épouvantables et montrent le vrai caractère du régime syrien».

 

Syrie : le monde horrifié par le «massacre» de Hama

放送局長―しかし、日本政府と各政党幹部は関心を持ってるような振りはしないな。

アロマ―空き缶けりのニュースばかりよ。

特派員―高齢者集団の缶けり遊びだよ。

アロマ―ああ、やっと雨だ。雨。いい気持。

ナモネ氏―国連安全保障理事会は3日シリア政府を非難する議長声明を出したようだが、フランスの情報では発端は何なのか?

特派員―84日付けのインターネット版フィガロの記事によれば、アラブの春は315日にダマスで開始された。監獄にぶち込まれた身内の写真をかかげて、〈僭主(tyrannie)のいないシリア〉を弁護するおとなしい市民の集まり。しかし、このデモ行進はすぐ解散させられた。

ナモネ氏―僭主のいない国であってほしいもんだ。

放送局長―法律は紙くずだから、な。誰が本当の支配者か、疑心暗鬼だろう。

特派員―それから、自由を求める火があちこちに広がり、シリア政府は暴力的な〈セキュリティ装置〉で応えた。アメリカ政府の発表では2,000人以上の死者、3,000人近い行方不明者、およそ26,000人の逮捕者2

アロマ―装置というのは〈 appareil アパレイユ〉ね。それを聞くと、あたしは自然にカメラか電話の意味に受け取る。

ナモネ氏―ロッセリーニ(Roberto Rossellini)監督の《殺人カメラ》は非常に考えさせる映画だよ3

アロマ―カメラ屋が島の観光開発計画に反対する映画ね。悪魔が応援して、推進派の人物たちの写真をカメラで撮ると、同時にその人は彫像のように動きが止まる。

放送局長―コメディだけど、あれは一種の完全犯罪だよ、な。戦前のムソリーニ政権の裏が見えた。

ナモネ氏―最初のシーンが魔術的だ。神の手が模型の島と町をつくり、岩山のトンネルから自動車が1台現われる。

放送局長―あの小さい黒点から…?

ナモネ氏―まあ、映写機と映画の象徴とでも言ったらいいかな?

☆ ☆ ☆ 

 

A The old man of the mountain;  Big Bad Voodoo Daddy

 

1 Syrie : le monde horrifié par le «massacre» de Hama

Par lefigaro.fr Publié le 01/08/2011 à 08:05  >>>

2 Le face-à-face entre el-Assad et son peuple fait 2000 morts

Par Arielle Thedrel Publié le 04/08/2011 à 08:52  le figaro

3  La macchina ammazzacattivi  1948 制作

 

 

▼ リビア 最低の警察体制と恐怖政治

 

映写機と映画の象徴

▼ ショー・タウン

▼ 全線座で見たフィルムの中断シーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈街外れのブルース〉の哀感と忘れられた歴史[A]

      Updated 2011.8.9

半分半分放送局長―真中橋の門は花崗岩か?

 

真中橋の門

編集長―普通のブロック4段の上に花崗岩のブロック、低いピラミッドだな。あの〈重臣ブロック〉という中傷をデザインしたにちがいない。昭和天皇の回想を読んでくれ。

特派員―天皇と皇族の天神荘ものがたりから昭和3年の張作霖爆死の件について。 前半の要点をまとめると、こうです。[事件の主謀者は河本大作大佐だが、田中義一首相は問題をうやむやに葬ろうとした。そこで天皇は前と話が違うことを怒り、辞表を出させた。これは若気の至りだった。]後半は話されたとおり言うと、こうです。[田中内閣はそういう事情で倒れたが、田中にも同情者がある。久原(くはら)房之助などが重臣〈ブロック〉という言葉を作り出し、内閣が倒れたのは重臣たち、宮中の陰謀だと触れ歩くに至った。]

ナモネ氏昭和13年完成の真中橋にそういうブロックを、なあ…まるで宮中の陰謀で建設された橋だぞ、と愚痴をこぼしてるようなものだ。

編集長―そう、明白な連関がある。設計に邪魔が入らなければ、本当は全部花崗岩だと思う。

アロマ―完成した直後の写真を見ると、全部花崗岩のように見える。

放送局長―どっちにしても、ブロックだ。真中橋と早口駅のあいだに

岩瀬橋という橋があるけど、あの小さい門は花崗岩でできてる、ね。

アロマ―あれも上流側に歩道を付けてから、片側半分だけになったの。

特派員―これで大館橋建設のプロセスが見えてきましたね。

 

2階の吊りランプ

特派員―ところで、真中橋の門の低いピラミッドは桂城公園の秩父宮のオベリスクと共通する。あれは太陽信仰に由来する復活の象徴ですね。真中橋もやはり天皇と皇族に特別な関係がある橋だということを暗示してると思う。

編集長―そう、歴史の1ページが破り取られていなければ、あいまいさはないな。

特派員―大館橋の灯篭で忘れていたけど、あの門の天辺のデザインは鏡のイメージで製作したのかな?

編集長―そう思うね。しかし、水平線から昇る太陽のイメージもある。二つ合わせれば、アマテラスの鏡だ。そういう芸術作品だな。

放送局長―大館橋の灯篭には〈おおたてはし〉と〈長木川〉という青銅の標示板がある。あれも考えてみると、真中橋の近くの田村鉄工所が製作したものかもしれないな?

ナモネ氏田村鉄工所と言えば、ずっと明治時代からこの地方の中心軸だ。主に鉱山機械などの鋳物の製造だった。

編集長―田村鉄工株式会社が標示板を製作したと思うね。明治14年創業で、この地方では一番早い。

アロマ―12本の街灯と匂欄の格子も?

 

岩瀬橋の門と鉄工所の大煙突

ナモネ氏―そう思うことにしよう。この辺の鉄工所は鉱山のおかげで優秀な技術を持ってる。大館市史によれば、昭和11年には北秋田地方では田村鉄工所だけが鋳物工場だった。昭和14年以後、第2次世界大戦がはじまってからだが、秋田県の鋳物製造の半分は田村鉄工所と大館製作所だった。

編集長街灯の製作は別にむずかしいと思わない。センスが問題だ。

特派員田村鉄工の後継者嘉邦(よしくに)さんの話では現在の建物は昭和156年建てられたそうだけど、大館橋と真中橋の建設と無関係でない。モダニズムの香りがある。

アロマ―ええ、何と言っても、2階の吊りランプね。あれは大館橋の街灯を連想させるわ

ナモネ氏大館橋の夜を照らす明かりだな。

編集長―ああいうのがあるとは、知りませんでしたね。建物の外観の撮影を終えてから、側面の壁に近づいてクローズ・アップしてみたら、窓の向こうに吊りランプのクリーム色が浮かんでいた。それで内部に入ってみようと決心して、無断で撮影した。

放送局長―あのしゃれた洋館の映像を見れば、真中橋が当時の〈技術の粋〉を集めてコンクリートの橋に架けかえられた理由が自然に分かるよ。あの橋と2階のホールは文化の発展のために設計されたようなものだ。

ナモネ氏真中橋と2階のホールには調和がある。残念なのは、あの橋に街灯が付かなかったことだな。

特派員―田村さんの話を聞いたら、戦前あの橋は大館を回らないで扇田の町に行く道路で自動車も通ってた。

☆ ☆ ☆ 

V字型の階段の記憶 26  25

 

A  End of town blues ; Harry James and His Orchestra

 

▼ 天皇と皇族の天神荘ものがたり

桂城公園のオベリスク

▼ V字型の階段の記憶 21

真中橋

V字型の階段の記憶 22

大館橋のミステリー

▼ V字型の階段の記憶 20~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈イージー・ストリート〉の都会的なスリルは夏の夜にぴったり[A]

☆ ☆ ☆    Updated 2011.8.4

 

真中橋跡

 

 

アロマ―高松宮と喜久子妃は京都から天王寺駅前に車で行き、そこで別れた。天王寺には何か理由がないか、調べたら、聖徳太子が建てた四天王寺がある。天王寺は略称ね。593年つまり推古天皇元年に建設が開始されたらしく、蘇我馬子の有名な飛鳥寺と並んで〈日本における本格的な仏教寺院としては最古〉だと言われてる1〕

特派員―聖徳太子が建立した七つの寺に入ってる。秦河勝(かわかつ)が建てた広隆寺についてしゃべったとき、ついでに言ったよ。

半分半分放送局長―そうすると、四天王寺は法隆寺よりも古いということだな。

アロマ―ええ、そうね。寺の位置は大阪湾の入り江にのびた半島で、大阪発祥の地と言われてる。

ナモネ氏―水の都のオープンだな。

特派員―水上交通を優先すれば、当然そうなりますね?

編集長―そう、言うまでない。しかし、水上交通はただ人の往来と物資の集散のためだけではない。コンビナートの形成が重要な目的だろう。製錬と鋳物、ガラス製品の製造など、だ。七つの寺を建てたことから想像すると、工業システムの構想を持つような知性だったかもしれないな。

放送局長―ところで、高松宮と喜久子妃は中宮寺に行ったとき法隆寺には立ち寄らなかった。天王寺駅前に行って、四天王寺には立ち寄らなかった。聖徳太子に屈折した表現が見えるのは、なぜかな?

編集長―何と言っても、蘇我系のリーダーだから。蘇我入鹿が殺された大化改新のあと、そういう表現を選ぶような状況になったんだろう。

アロマ―太陽の女神アマテラスのモデルは神功皇后だという解釈に、あたしは賛成。理由が新たに見つかったの。

ナモネ氏―御影の伝説か?

アロマ―ええ、〈V字型の階段の記憶〉で話したけど、神戸市御影にある。阪神電鉄御影駅前の沢の井という名前の泉は、神功皇后が化粧するとき水面に姿を映したことから、そう呼ばれたそうなの。これはアマテラスが天の岩戸に隠れたときのストーリーに似てる。鏡に映る自分を見て、誰か、と不思議に思い女らしく嫉妬を感じるあのシーン。

放送局長―別に文句はないよ。

編集長―ただ、二人のイメージはかなり離れてる。アマテラスと言えば、機織りに熱心な家庭的な女性だ。

ナモネ氏―陸に上がって暇ができてから変身したのかもしれない、なあ。

アロマ―有栖川錦の布地を織ってるわね。同じ名前の泉が御影駅にもうひとつあるというのは、ミラー・イメージよ。

放送局長―御影は歌の解釈も少し変えるんじゃないか?京都の有栖川のほとりにある斎宮(いつきのみや)神社を詠んだ歌の深遠な意味?

特派員―〈千早ぶるいつきの宮の有栖川松とともにぞ影はすむべき〉藤原師実(もろざね)。千載和歌集より。

アロマ―影というのは霊魂でなくて、御影のことなのよ、ね。皇女がアマテラスを祭る伊勢神宮の巫女になるために出発するとき、その神社で清めるんだから。つまり、神功皇后がアマテラスだということを言いたいのよ。

特派員―ユア・シャドー(your shadow )でもユア・シルエット(your silhouette )でもぴったり。

放送局長―しかし、トンボと渦巻きの絵が最終的に御影の泉にリンクしたというのは、感動的だな。

☆ ☆ ☆  

■ アリスと有栖川宮 r  q   

 

A  Easy Street;  Billy May and His Orchestra

 

1 wikipedia

 

広隆寺

▼ アリスと有栖川宮 e  f  j

ミラー・イメージ

▼ アリスと有栖川宮 d  f

斎宮神社

▼ アリスと有栖川宮 j

御影駅

歴史が薫る散歩道~御影まちあるきブログ

藤原師実

▼ アリスと有栖川宮 j

トンボと渦巻き

▼ アリスと有栖川宮 k

 

 

 

 

 

 

 

 


★〈ドロネーのジレンマ〉は何でもなさそうな都会的なメロディA

☆ ☆ ☆    Updated 2011.7.28

ナモネ氏―311日の大地震のニュースで何が信じられなかったか、と言えば、内陸部の鉄道網がひどい損害を受けたこと、鉄道の状況にかかわるニュースが粗雑だったことだ。

アロマ―探すのに苦労したわ。東北新幹線までも全滅に近い状態だと知ったときは、息が苦しくなったJR東日本の全体の被害状況は、416日の岩手日報でやっと理解した。〈東北新幹線284カ所に被害 在来線は1100カ所

 

JR花輪線 新橋下

 

 

特派員―アロマは鉄道ルネッサンスを歌い上げていたから、かわいそうだったよ。ちょっと重要なところだけ読むと、JR東日本盛岡支社は15日、東日本大震災による設備被害と復旧状況を発表した。/東北新幹線は本震で電化柱が倒れるなど多数の被害を受けたほか、4月7日の余震でも電化柱や架線、高架橋柱など221カ所が被災した。/在来線は本震で1100カ所近く、余震でも約250カ所が被害を受けた。このうち気仙沼線、大船渡線、山田線、八戸線の沿岸を走る区間は、本震によって14駅の駅舎が損壊したほか、線路の流失・埋没46カ所(計約33キロ)など545カ所が被災した。/このほか、車両は8両が津波の被害を受け、5両が久慈駅構内に取り残されたという。記者会見した同支社の福田泰司支社長は「沿岸地域全体の復興、街づくりと協力しながら復旧を進める」と線路の位置変更の可能性にも触れ、復旧が長期化するとの見通しを示した。1

編集長―日本海側をのぞけば全滅に近い状態というのはかなり正確な認識だな。

半分半分放送局長―そう、あれほどでたらめなカタストロフは想像できないね。想定を上回る揺れだから、というのは言い訳だ。

編集長―日本人の内面を見せたようなカタストロフだ。

特派員―東北新幹線の脆弱さは、ショッキングでしたね。

放送局長―最高時速320km21世紀の夢の超特急というキャッチフレーズで3月5日東京-新青森間を疾走したばかりの〈はやぶさ〉がショッキング。宇宙探査機〈はやぶさ〉が小惑星イトカワに着陸してサンプルを採取することに失敗した事故がオーヴァー・ラップしたよ2

特派員―2005年のニュース。特派員も目が回りそうでした。

アロマ―宇宙探査機〈はやぶさ〉は2010年6月写真などのデータを地球に送りとどけて、探査機そのものは大気圏で燃えつきた。予定どおりという話だけど、どこまで本当か、分からないわ。マス・メディアは〈はやぶさ〉をほめたたえるノイズばかり。あたしが疑問に思うのは、東北新幹線を走る21世紀の夢の超特急になぜそういう宇宙探査機と同じ名前をつけたのか、ということね

編集長―そうだ。どこか共通点があるのかな?

放送局長―ウィキペディアの記事を読んだら、宇宙探査機は計画どおり小惑星に着陸したと誤解されるような概略を冒頭で述べて、あとで真実を書いてる。関係者が書いたのかもしれない。

ナモネ氏―なるほど、ねえ。誤解を招きやすいのは、迷惑だ。東北新幹線が124日全線開業してから東京と新青森を走る超特急は〈はやて〉と〈はやぶさ〉だ。取り違えると、笑えない喜劇だ。

放送局長―現代社会の時計はいそがしいんだ。あわてん坊と老人にはそんな紛らわしさは危険だよ。陰険なネーミングだ。

特派員―宇宙探査機の栄光を忘れないように、と考えたのかもしれせんね。

ナモネ氏―記念の意味があるとしても、なあ。どっちの夢も壊れてしまった。夢の超特急はただストップしただけだが…

編集長―偶然の神様がいるんじゃないのかな?全線開業のお祭さわぎのころ、ぼくは昔の名画を上映する全線座の名前の由来を想像した。インターネットで調べたけど、分からなかったね。

ナモネ氏―フィルムが切れやすい映画館の話だったな。

アロマ―それで一番ショックを受けた人は誰かな?

放送局長―やはり小沢一郎だろうね。三陸リアス鉄道もめちゃくちゃだ。

アロマ―いろいろ格好つけた報いよ。

ナモネ氏―全線座はなぜ映画館を廃業したのか、分かるか?

アロマ―インターネットで調べたけど、ミステリー映画。最後のミステリー映画。全線座ビルに何があるか、と言うと、ホテル東急イン。109の東急なのよ。

特派員―東北新幹線は盛岡駅と新青森駅の間で322日運行を再開しました。第3セクターの三陸鉄道だけど、全面復旧に約100億円かかるので、国土交通省に支援を要請するそうです。毎日新聞によれば、望月正彦社長は〈復旧が三陸沿岸地域の明日への希望であると信じています〉とHPで語りました3

アロマ―三陸鉄道は、地震と津波による被害がパニック映画的で、駅舎と線路、橋が壊された。観光旅行者が多いから、国は三陸鉄道の復興を援助するわよ

放送局長―三陸鉄道は北リアス線と南リアス線に分かれてるな。過疎地の鉄道だ。〈明日への希望〉をつながなければいけない。

編集長―それはそうだが、被害状況を世界に広く知らせるヴィデオ映像がない。なぜ災害に強い設計をしなかったか、問題だ。

アロマ―そう言えば、鉄道関係者や沿線の人たちが撮影したドキュメント、見た 

特派員―ぼくは見てないよ。

放送局長―検閲の網がかかってるね。

アロマ―赤字の内陸鉄道も目に見えないパニック映画よ。廃止を決めたら、線路を三陸鉄道に持っていく話が出るんじゃないかな

ナモネ氏―内陸鉄道から三陸鉄道に、だと ?やりきれない国だ。

☆ ☆ ☆

              □ 旅の雑貨屋 10  9

 

A  Delaunay's dilemma ; The Modern Jazz Quartet

 

1 岩手日報 2011/04/16 

2  wikipedia

3 毎日新聞  2011/04/07

 

109の東急

▼ ハチ公ストーリー

▼ マスク・キングダム 4

 

▼ 全線座はフィルムがよく切れる映画館

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈危険な関係のテーマ〉は記号のリンクを見つけたときの音楽 ?A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.7.19

アロマ―国鉄の大館駅前広場にもどるけど、花崗岩の敷石だったとナモネ氏は話してくれた。でも、広場がつくられたのはいつですか?

 

大館橋左岸

 

 

ナモネ氏昭和7年製作された新大館町の地図には駅前広場がないから、昭和10(1935)ハチ公の青銅の像が立ったときか?広場に花崗岩の敷石がしかれていたことは、駅前の〈のしろや〉の主人から聞いた。1955年の駅前大火まであったかどうか、なあ?

編集長―ハチ公の人気を考えれば、青銅の像に合わせて広場を構想したと思う。広場のような空間がなければ、芸術作品としての完成はない。

アロマ―花崗岩の敷石と聞いて、あたしはあとで、大館橋の灯篭は何だったか、と考えたの。灯篭に関する話はまだほとんどしてないけど?

ナモネ氏―材料は花崗岩だ。

編集長―そう、白っぽい花崗岩で、古めかしさのないフォルムだ。あれも悲劇的で、1994年改修のとき灰色の合成樹脂で灯篭と下流側の匂欄の土台が蔽われて、住民の記憶も傷ついてしまった。触感が全然ちがう。

半分半分放送局長―ペンキだと思った。あの灰色を見て、ショックだったよ。

アロマHHJ19944月号に記事がある。

特派員―しかし、橋桁と橋脚にも塗られたのはそれからしばらくあと、1996年秋田県の公費悪用騒ぎの最中、長木川源流のダム建設計画に反対する市民運動がスタートしたころ、じゃなかったかな?

 

大館橋左岸

ライトは新しい

 

 

編集長―タバコの煙だ。

放送局長―昔見たときは歩道がなくて、上流側にも灯篭が立っていた。当たり前の話だ。あれが消えたのは歩道を付けたときか?

編集長―そう、1982年かな?…

アロマ―歩道の完成は198212月よ。

編集長―あれもいつのまにか、という感じだった。

放送局長―その気持はよく分かる。下流側の灯篭が残ったのは奇跡みたいなもんだな。花崗岩の作品だというのは、大館駅前広場と連関させたことになる!!!貴族的な想像力だ。

編集長―しかし、花崗岩を駅前広場の敷石にも使ったとは、ね。

アロマ―花崗岩は華麗な模様の建築のイメージがあるけど、用途はさまざまなの。

特派員―桂城公園にある秩父宮のオベリスクも花崗岩?

アロマ―ええ、あれも花崗岩。

編集長―そうか?…白神川の海岸は花崗岩の石がころがってるけれど、あれには空気を清浄にする力があるみたいだな。不思議なほど映像がきれいだ。

ナモネ氏―それで、大館橋と駅前広場、桂城公園にある秩父宮のオベリスクの花崗岩がどこから来たか、知りたいと思うのが人情だが、そうじゃないか?

 

大館橋右岸

 

 

アロマ―ええ、サーチしてみたら、神戸市の御影が出た。御影(みかげ)というのは、地名ね。

ナモネ氏御影石と言えば、花崗岩の別名だ。

アロマ―御影を流れる石屋川の上流、六甲山に古代から有名な花崗岩の採石地があったそうよ。

放送局長―幻想的なリンクだ。縄文銅鐸の渦巻きとトンボが見つかったのは、そのあたりじゃないか?

アロマ―ええ、石屋川の西。神戸市神岡桜ヶ丘。六甲山の南斜面ね。

編集長―御影と言えば、1996年の阪神淡路大震災のときニュースでアール・デコ風の公会堂の建物を見て、どういう歴史があるのか、と思ったね。大館橋のストーリーに御影が出るのは、不思議だ。有栖川宮と線がつながりそうだな。

アロマ―御影と神功皇后の線は見つけた。阪神電鉄御影駅前に沢の井という有名な泉があって、伝説によれば、神功皇后が化粧するとき水面に姿を映して見たから、御影と名づけたそうなのよ。

放送局長―なるほど、今日のシルエットは御影ファッションだな。

☆ ☆ ☆

V字型の階段の記憶 25  24

 

A No problem ; Art Blakey & Jazz Messengers

 

 

歴史が薫る散歩道~御影まちあるきブログ

縄文銅鐸の渦巻きとトンボ

▼ アリスと有栖川宮 k

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈消え去った女たち〉の即興演奏は、格好いい、と言いたくなるA

☆ ☆ ☆    Updated 2011.7.14

アロマ―フジテレビ系放送局の放送が3分間中断…よくあんなに解説できるわね。

 

長倉町中央通り

半分半分放送局長―あれには複雑な背景があるから、な。ハセが学生のとき書いた映画監督のエセーだ。

特派員―なるほど、そうだった。映画監督が映画の構想を語るエセー

放送局長―最後にフィルムが切れる。そのシーンは3分間つづかなければならない、と映画監督は言う。あんな映画はないな。

編集長―全線座で見たフィルムの中断シーンがヒントだ。

放送局長―全線座は懐かしい映画館だ。

アロマ―あたしは聞いたこともない。5月に編集長に頼まれてインターネットで全線座の今をサーチしたら、映画館ではないのよ。場所は渋谷の宮下公園そば。

編集長―全線座はフィルムがよく切れる映画館だった。ある日何という映画か忘れたけれど、フィルムの中断が長くて、しかも連続的に切れた。そのあいだスクリーンの黒いバックに白い数字やローマ字の記号や何かが明滅的に現われたり消えたりする。あれを見て、新鮮なアートだと思ったね。70年にアンドレ・ブルトン(André Breton)の《セリ・シュール・レアリスム》を見つけて理論に関心を持ったころだから。映画館を出たあと、バス停で見た明治通りの風景がなぜか印象的だった。

放送局長―あそこはいつも閑散としていた。全線座での経験というのは誰にでもあるけど、あの3分間の中断はどんな意味があるのかな?そのとき何か考えたのか?

編集長―そのとき考えたことは覚えてないね。しかし、フィルムの中断シーンを入れなければいけないと話してるのは映画監督なんだから、フィルムの中断シーンとはストーリーを超えた枠組みの現前であると見るべきだろうな。

ナモネ氏―映画制作の裏側だ。

特派員―それより実際のプロセスだよ。

放送局長―映画監督の内面だ。エセーは《怪人百面相》というタイトルだろう。映画のタイトルはまだないけど、映画監督はラストで何が何だか分からなくなってストーリーをどう終わらせればいいか、悩むのだ。

ナモネ氏―冗談は別にして、全線座で見たというその映画のストーリーの影響も考えなければならないな。

編集長―バス停で見た原宿方面の街の印象が何か暗示してるかもしれない。遠近法の風景の消失点を見てる…

特派員―つまり、枠組みの外ですね。

編集長―それよりもイデアのような消失点だな。

放送局長―あのエセーで映画監督は空き缶をけるシーンを想像する。主人公の探偵マニアが空き缶をけると、その中から靴音が飛び出して逃げる。あのジャズ・ミュージカル風のアイディアはどこで拾ったのかな?

編集長―どこで、ということはない。空き缶は街のどこにでもころがってる。空虚さの象徴だけれど、あのシーンに思想を入れたつもりはない。絵画的音楽的なセンスで決めてる

アロマ―どういう絵画ですか?

編集長―あのころはシャガール(Marc Chagall)のファンタジックな絵が好きだった。甘いシュール・レアリスムだ。自分ではただ風景と建築物を描いてたよ。

放送局長―空き缶のシーンにはジャズが聞こえるけど、あれを書くとき何か曲が流れていたとか想いうかべていたんじゃないか?

編集長―そうだなあ、それにぴったりな曲があるか、と聞かれたら、簡単に答えられる。高校のときに買ったアート・ブレイキー(Art Blakey)とジャズ・メッセンジャーズのLPB面に入ってた、フランス映画〈殺られる〉のテーマ。原題は〈Les femmes disparues 消え去った女たち〉…ロベール・オッセン(Robert Hossein)という俳優が監督したサスペンス映画だ。

ナモネ氏―聞いたこともない映画だ。そういう俳優監督も知らないな。

放送局長―消え去った映画。

編集長―ジャズ・メッセンジャーズの即興演奏には、大人の味があったね。アート・ブレイキーはハイハットでスリリングにリズムを刻んでる。大都会の夜に流れるエコーという感じの曲だ。

ナモネ氏―靴音が死の象徴でないのは、モダンだ。

放送局長―そういう意味のない軽いところが、いい。

アロマ―しゃれてる。ロベール・オッセンに関する情報はウィキペディアで最近やっと見たわ。日本では好かれない人らしいの。

特派員―空き缶から靴音が飛び出す映画的なシーンは、75日〈缶けりに強い菅内閣〉という記事を書くとき想い出した。フジテレビ系放送局の3分間の中断のニュースで、あれを連想したね。

放送局長―空き缶の文字と絵をよく考えないと、映像化はあぶないな、君?

特派員―メッセージになるから、なあ。あの映画監督はどんな空き缶にしたんですか?

編集長―そういうことは言ってないな。

☆ ☆ ☆

 

A Les femmes disparues; Art Blakey & Jazz Messengers

 

放送の3分間中断

▼ 冗談以上のミステリー;〈ありえない映像〉とは放送の中断なのか?

映画監督が映画の構想を語るエセーに関する会話

▼ アンチロマン、ポスター、記号の現象学

▼ マスク・キングダム-1

消失点

▼ 生活の中の記号/チョコレートの包み紙/消失点とオブジェ

▼ 生活の中の記号/チョコレートの包み紙/消失点とオブジェ

▼ 生活の中の記号/チョコレートの包み紙/消失点とオブジェ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈サマータイム 2001年〉のギターは不滅のひびきA

☆ ☆ ☆    Updated 2011.7.8

 

大館橋と有栖川宮通り

半分半分放送局長―国道2号線を通って神秘な古墳を無視しても、これは黙って通りすぎると、やばいな。秦一族と京都の桂川支流有栖川の関係について話したとき、推古天皇と聖徳太子が登場した。秦河勝(かわかつ)は太子がくれた仏像をまつるために有栖川左岸の太秦(うずまさ)に広隆寺を建てたのだった。

特派員―有栖川宮のアリスの起源を追跡したら、そこに行ったというのは偶然じゃないと思いますね。

放送局長―聖徳太子は有名な憲法17条を制定した。この憲法は忘れられたようだが、言葉は明治に復活した。有栖川宮熾仁(たるひと)は明治天皇の命令で憲法草案をつくった。しかし、この憲法草案は不運なことに日の目を見なかった。二人には共通の遺伝子があると考えたくなる。

編集長―憲法の遺伝子だな。聖徳太子の母間人(はしひと)皇后をまつる中宮寺で有栖川宮家が結びつくのは前に話したとおりだ。二人の本質が似ていれば、似たような状況では似たような行動を取ると考えていい。

放送局長―しかし、聖徳太子が憲法を書いたのは大化改新の前だ。似たような状況とは外国思想の仏教をめぐる抗争の時代か?

編集長―そう思いたいね。あの戦いで蘇我馬子と聖徳太子が勝ち、推古女帝を即位させた。憲法制定、天皇記と国記の編集で新しい政治を考えていたと想像される。天皇記と国記は日本で最初の貴重な歴史書だ。大化改新のとき蘇我蝦夷がそれを焼いて死んだというのは、信じがたいストーリーだ。

ナモネ氏―エミシ (蝦夷)の本当の歴史が分かったかもしれない。

アロマ―共同通信によれば、35日鳴門大橋の下で船から大きな金色の鍵を渦巻きに投げ入れる春の行事があった1。〈渦の扉を開く〉という意味があるそうなの。金色の鍵は黄金の鍵だと思うけど、渦の扉とは何ですか?

編集長―製錬所と冥界のイメージがあるね。渦巻きに鍵を投げ入れるのは銅を本来あったところにもどす鎮魂の象徴的行為だと解釈できる。

アロマ―鍵のエピソードは明石海峡の舞子にもあった。つまり、淡路島の北と南で鍵を見たけど、あたしはもうひとつ見つけたの。紀伊の国のキイ。

特派員―keyというのはイギリスの言葉だよ。おかしいな。

編集長―それが古墳時代の日本に入ってきたとしたら、幻想物語だ。

放送局長―アロマはキー・マニアだから、なあ。

ナモネ氏―世界の秘密のドアを開きたいというなら、別だ。

アロマ―高松宮宣仁(のぶひと)親王が湊川神社に行ったときのエピソードで疑問がある。喜久子妃は天王寺駅前で宮様と別れて紀伊の白浜温泉に行ったけど、なぜかな?

編集長―キー・トリックだな。その疑問を開く鍵があるとすれば、日本書紀に書かれた神功皇后の遠征帰りのストーリーだと思うね。

特派員―それを要約してみると、明石で反逆計画があるのを知ったとき、神功皇后は蘇我一族の先祖タケウチノスクネ (武内宿禰)に命令して皇子を連れて南海まわりに紀伊水門(きのみなと)に行かせる。紀伊水門は紀伊の水門とつづる。紀ノ川の河口という注釈がある。皇后の船は明石海峡を通るが、見せかけの巨大な古墳をつくった反逆軍は首謀者の皇子の一人が罰に当たって死んだので、大阪に退却していた。皇后の船は戦いを交えることなく大阪に向かうが、難波(なにわ)で渦巻きに悩まされて務古水門(むこのみなと)に避難する。

編集長―注釈によれば、武庫川の港のことだ。そういうストーリーだけれど、疑問がとけたか?

アロマ―つまり、喜久子妃は記念のために応神天皇になる皇太子の行動を辿りなおしたということね。でも、高松宮が行ったのは武庫川の港でなくて、湊川にある神社よ。

特派員―武庫川の港は湊川の港を暗示するための記号だと前に説明してる。湊川はある悲劇の舞台だから。

アロマ―忘れてた。よくあることね。

編集長―言葉で表わさないけれど、行動で表現するということだな。

放送局長―南海まわりというのは、淡路島の南の海だとすれば、鳴門海峡の渦潮があるから、危険なコースだ。皇后の船が難波で渦巻きにぶつかるのは、現実と違うんじゃないか?

編集長―そう思うね。難波という漢字は荒波か渦潮のイメージがあるけれど、当時の大阪湾は入り江の深い沼のような海だったらしい。

ナモネ氏―小説的に考えれば、武庫川の港をストーリーに組み入れたいという下心から、そうしたかもしれない。

☆ ☆ ☆

■ アリスと有栖川宮 q  p  

 

A Summer time 2001 ; George Benson

 

1 共同通信 2011/03/05

 

聖徳太子と有栖川宮熾仁

▼ アリスと有栖川宮 e  f

湊川行き

▼ 高松宮日記メモ: 高松宮、背広姿で湊川神社に参拝

▼ アリスと有栖川宮 l

湊川の港

▼ アリスと有栖川宮 m

 

 

 

 

 

 

 

 


〈ロンリー・ウーマン〉を聞いたら、フリー・ジャズの囚になるA

☆ ☆ ☆    Updated 2011.7.1

特派員―ナモネ氏はあんな長い停電を経験したことがありますか?

ナモネ氏―私の名前のとおりですな。大館の街全域の停電も記憶にないですな。

編集長―あんな停電はナンセンスだ。特派員とアロマが、ああだこうだと想像して次第に青白くなったけれど、笑い話ではないね。

 

大館市役所 2011.3.12

特派員―特派員とアロマが本当に言いたいのは、ただその一点ですね。他の話はどうでもいいんです。

アロマ―そうよ。暗くなって、NHKラジオが被災地からはじめて中継をやったけど、気仙沼の街が赤々と燃えてるというニュースなの。レポーターは対岸の高台で見ながら話した。大館で火事が起きなければいいな、と不安だった。

特派員―ところが、大館市は街が真っ暗闇に塗りこめられたあとも情報を出さない今、大館市はどんな状況なのか、市民に説明しない。広報車を走らせれば、簡単にできることなのに、何もやらなかった。

半分半分放送局長―なるほど。一言もそういう非難の声を聞いてないが、市長の責任だな。市内の報道機関が黙ってるのは卑怯だ。

アロマ―彼らはグルなのよ。市民の疑惑を証明したわ。

放送局長―魚のグルメだよ。しかし、ヴィデオで見ると、気仙沼の火事は大火と言っていい。

編集長―自然な火災じゃないと思ったね。まるで次に何を恐れなければいけないか、暗示してるようなレポートだった。

特派員―それは米放送局長が言うせりふですよ。

放送局長―東北のみなさま、火の用心、火の用心。

 

JR大館駅 2011.3.12

放送局長―停電した夜、市長と職員は何をしてたんだ?

ナモネ氏―市民はさっぱり分からないな。非常時のいろいろな災害対策がすべて無駄だったよ。

放送局長―12日午後2時半の市役所内部の写真を見ると、警官が数人ロビーにいて、照明がついてる。あれは非常用の自家発電装置の電力なのか?

特派員―総務課で聞いたら、そうでなかった。東北電力の話では能代火力発電所の電力を送電可能な一部の地域に送ったということです。市役所通りにも電気がもどっていて、信号機が動いていましたね。

編集長―正常に機能していたか?

放送局長―そんなことがあるわけがない。

アロマ―ときどき嫌がらせに信号が変わるのね。

特派員―信号機はどこでもオートマチックだよ。

放送局長―昔はどうだったか知らないけど、風変わりな信号機があった。70年代の中ごろ日本橋かあの辺の交差点で信号が変わると、警官の声が流れて通行人たちにDJみたいに話をする。しかし、自分が実際聞いてみると、気にさわる不愉快なシステムだ。《アメリカン・グラフィティ》がヒントだよ1

ナモネ氏―1960年代前半、大町に最初の信号機がついたとき、私もそう思ったもんだ。市役所の照明の話で疑問があるんだが、12日の午後のJR奥羽本線大館駅の状況をヴィデオで見ると、照明が消えたままだった。

特派員―ええ、そうですね。改札口と1番線プラットフォーム、あのシーンが暗い。

編集長―午後3時半だな、大館駅に行ったのは。待合所も暗かった。

放送局長―常識的に考えれば、電力が来ないということだろう。

編集長―しかし、普通の市民には普通に考えるのが非常にむずかしい状況だ想像と妄想が混ざりあう状況だ。そういう認識がないとしたら、自冶体の首長は税金泥棒でしかないね。

Le Sénégal est en proie à des coupures régulières d'électricité depuis des mois, qui se sont aggravées ces dernières semaines, durant parfois deux jours d'affilée dans certaines zones.

 

"Toute la ville de Dakar s'est embrasée"

 

Saccages et incendies après des coupures d'électricité

アロマ―28日のヌーヴェル・オプセルヴァトウールはセネガルの停電騒動を伝えてる2。セネガルは数か月前から規則的な電力供給停止の餌食になっていて、最近数週間は2日つづいて麻痺するときがある重大な様相なのよ。

特派員―〈餌食〉というのは直訳ですね。怪獣は何かと言えば、国営電力会社セネレク(Sénélec)

アロマ―27日月曜日ね。首都ダカールに近いムブールの街で電気怪獣に抗議するデモがあった。民衆は治安部隊の催涙弾に怒り、それが首都にも広がった。電力会社セネレクの建物が放火されたりコンピューターなどの機器が略奪されたりした。首都では区役所も同じ目に会ってる。市民の話では、〈ダカールの街が全部燃えた。〉

特派員―電力のストップはやはり経済を弱らせますね。特に商店が衰弱する。

放送局長―放火と略奪が自然発生かどうか、な?

☆ ☆ ☆ 

長すぎる停電と殺人劇 C  B  A

A Lonely woman ; Ornette Coleman Quartet

 

 

1 制作1973年 監督ジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr)

2 SENEGAL. Saccages et incendies après des coupures d'électricité

Publié le 28-06-11 à 06:13   Le Nouvel Observateur  

 

 

▼ 地震と大津波と原発事故で東日本が壊滅

▼ 避難する在日外国人と動かない東京都民

▼ トロイア全滅と日本のパニック

▼ 大災害と人間の知性

▼ 津波の破壊力と都市設計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


★〈国境の南〉の明るいメロディに南の生活の香り[A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.6.22

 

大館市役所 2011.3.12

半分半分放送局長―裏があると言えば、暗殺未遂事件の意味に取れるな。しかし、佐竹知事は隣の岩手県の被災地を救援する対策で心身ともに疲労の極点にあった状況だ。記者会見の最中に動きがおかしくなったが、よくあることだと思ったね。

特派員―味の悪い水を飲んだかもしれませんよ。去年のニュースだけど、佐竹知事は〈殺される役でもいいから、やってみたい〉と話して、びっくりさせた。命を狙われてるな、と直感したのは特派員だけじゃないはずです。

ナモネ氏―そういうことがあったな。

特派員―韓国の人気スパイ・ドラマ《アイリス》が秋田県でロケしたあと。

アロマ―そういうせりふがあった。韓国と秋田県の合作みたいなロケだった。

放送局長―秋田県の知事が何を考えてそんなことをしゃべったか、問題だな

ナモネ氏―裏のメッセージを送ろうとしたから、特派員も私も、他の大勢の県民もそれを感じ取って心配したのだ。そういう意図がなければ、別のせりふになってるな。

特派員―人間は環境の微妙なメッセージをかなり敏感に感じ取る生き物ですね。

放送局長―しかし、だからといって、暗殺未遂の疑惑をかけるのはオーヴァーだ。

特派員―TVの人気スパイ・ドラマが現実ですよ。

アロマ―目的は未遂のドラマ。あの煙がこわいのよ。

☆ 

ナモネ氏―何はともあれ、暗い気分になったもんだ。岩手県には有名な影の将軍がいるから、なあ。

放送局長―あの恐怖のイメージに参るね。ところで、金田議員については?

特派員―金田議員の場合は、倒れた日付が本当は311日だと仮定して、暗殺未遂だと疑ってる。簡単に言えば、大震災が起きたあと、原始的な共同体が罪をあがなうために人の生命を神にささげるようなドラマがあった。

ナモネ氏―そうすると、地震と津波を天罰だと思ったわけだな?

特派員―もちろん、そういうことですね。ただ金田議員が選ばれた理由は分かりにくい。

ナモネ氏―関東大震災のときアナーキスト大杉栄が陸軍に殺された。命令したのは東条英機らしいが、アナーキストに罪滅ぼしをさせたと考えられる。つまり、北白川宮成久親王がフランスで自動車事故を起こして死んだ、あの事件にかかわりがあったということだ。パリで陰謀の糸をあやつった人物だな。

放送局長―地震で人間の深層心理が表面に出るのは分かるけど、選ばれた議員は悪党か?

ナモネ氏―そうとはかぎらないな。イエスがいい例だ。罪深い人類の身代わりとして死んだ。人間たちの罪を一人で背負って死んだ、と言うべきかな?

放送局長―解釈の問題だな。

特派員―大館市民から見れば、大蔵省出身の金田勝年議員が恨みを買う理由は424日の大館市長選との関係ですね。元市議の福原淳嗣は金田議員の秘書をやめて市長選に立候補を表明していた。

ナモネ氏―小泉内閣で外務副大臣をした議員だから、な、強力な後ろ盾だ。

アロマ―北方領土問題で失敗した政治家よ。

放送局長―煙、煙。煙がひどいな。

☆ ☆ ☆ 

長すぎる停電と殺人劇 B  A  C

A South of the Border; Benny Goodman & His Orchestra

 

北白川宮成久親王の自動車事故

▼ ナチスの鉤十字と日の丸の旗 -C

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈ハイ・スピリッツ〉の粋なリズム感は映画のシーンを想像させる[A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.6.11

特派員―3.11地震の大館市の状況はヴィデオ映像で世界に広がりました。

アロマ―HHB HHJが撮影製作したあのドキュメントね。

特派員―あれは大停電で市街が長い長い真っ暗闇に沈んだ様子を記録して、ユニークな価値がありますね。

 

JR奥羽本線 大館駅

ナモネ氏―そうだ。それから、ラスト・シーンに大館駅のプラットフォームが映り、駅名の標示板で終わることだ。次の駅下川沿という駅名が、しばらく胸に残った。

半分半分放送局長―瞬間的に小林多喜二の死にリンクしたよ。

特派員―思ったとおりです。前の日の停電のあいだ、編集長とぼくは真っ暗闇の中でどんな悪いことが起きるか、心配した。停電は舞台の設定にすぎない

ナモネ氏―そこで殺人事件か?考えることが割りに共通してるな。

特派員―ええ、暗殺について話した。関東大震災のときアナーキスト大杉栄が陸軍に殺された事件が意識に浮かんだので、ますます暗くなった。そして、そのあと函館大火の悲劇。

放送局長―夜の波のように。しかし、函館大火について話し合ったとき停電が混乱を大きくしたのを問題にしたけど、反省する気がない連中にはやはり無駄だったな。

ナモネ氏―反省という言葉を嫌う人が多いな。学ぶ、なんていうのも機嫌をそこねる。自分たちが実際に経験してからでなければ、だめなのだ。

放送局長―電気と空気はいつもあると信じてるから、困る。

特派員―それはいつでも話せます。HHJは大震災のときに起きたドラマについて考えたいですね。まず310日、比例東北の衆議院議員金田勝年が脳出血で倒れた。

放送局長―それが報道されたのは確か4月だったな?

アロマ―416日付けのインターネット版さきがけ新報、午前922分配信。この事実は金田議員の関係者が15日公表したようね。〈3月上旬に体調を崩し〉たとある。

特派員―その日の午後1110分配信の記事では、それが〈10日朝、都内の議員宿舎で体調を崩した〉と変わる。

放送局長―金田議員は大震災の前の日に倒れた…なるほど。大地震と津波のニュースを聞いてショックを受けたとしたら、不思議はないが、動物的な予感が渦巻いたのかな?

ナモネ氏―金田議員は五城目の出身なんだよ。上小阿仁村から秋田市に行く途中にある古い町だ。妙なことに424日の大館市長選の候補者福原淳嗣を秘書に使っていた。

特派員―それから佐竹敬久知事が412日脳出血で入院。たぶん脳血管センターだと思うけど、それを書かないのは去年ウラジオストックでロシア人に秋田の脳血管センターの自慢をしてセンターの輸出を提案していたからでしょうね。

ナモネ氏―都合が悪いな。まずい提案だと思ったよ、私も。

アロマ―日本は最近酒のセールスにも熱心なのよ。

放送局長―脳の欠陥ね。やはり悪いことはできませんね。

ナモネ氏―豪華客船アスカUで日本海の船旅を楽しんだりして。

特派員―大震災のときに秋田県の金田議員と佐竹知事が相ついで脳疾患で倒れたのは、偶然でありません。これには裏がありますよ。

☆ ☆ ☆

長すぎる停電と殺人劇 A  B   C

 

A High Spirits; Si Zentner & His Orchestra

 

▼ 過去になかったようなカテゴリーの停電

▼ 発電所と電気社会: オール・ストップの裏面

 

 

▼ 函館大火と大館大火

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タイトルどおり狂ってる曲でない〈クレイジー・リズム〉[A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.6.6

半分半分放送局長―国会議事堂は凄惨だな。原爆で廃墟と化したヒロシマ・ナガサキで内戦をやってるようなものだ。

特派員―どさくさまぎれに菅首相が致命傷を負った。

 

アトリエの庭

編集長―被災地の人たちがあきれるように、そんなことをやってる場合じゃない。

ナモネ氏―業の深さにぞっとする。

特派員―不信任案を提出した自民、公明、たちあがれ日本の議員たち、それに同調した民主党の造反議員たち。彼らは国民の存在を忘れてる。

放送局長―棄権した社民党と共産党も、同類だよ。無責任な野次馬だ。

ナモネ氏―小沢一郎も棄権したが…

特派員―小沢はきのうまで不信任案に同調すると言っていたけど、2日午前鳩山由紀夫前首相が調停役を演じた。この人も同調すると脅迫的に公言して、菅首相を追いつめていた。

編集長―菅首相が鳩山の確認事項を読んで同意したのは分かるけれど、震災の復興にめどがついたとき退陣すると語ったというのは理解できないな。文書に書いてないことだ。

特派員―確認事項とは、ただこれだけですね。

1 民主党を壊さないこと

2 自民党政権に逆戻りさせないこと

3 大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと

震災復興の基本方針及び組織に関する法律案、つまりは復興基本法案の成立。「第2次補正予算の早期編成のメドをつけること。1〕

放送局長―そのせりふは本当なのか?

特派員―事実なんじゃないでしょうか?あとでどこかに聞いて確認してみます。

編集長―文書に書かなければ、無意味だ。国民を馬鹿にしてる。

特派員―ともかく、それで小沢は棄権、鳩山は反対に回った。2〕

ナモネ氏―菅首相が一人貧乏くじを引いたというわけだ。

放送局長―そういう芝居だったとは、ねえ。菅首相は強気で行けると思ってたよ。次の内閣は何をやる気なんだろうな?

編集長―どうせ敗戦処理だよ。

特派員―HHJが予想したとおり沖縄戦の拡大版ですか、ね?そろそろぼくもフィンランド移住を考えないと、やばいな…

[cat willow 6.2]

特派員―内閣不信任決議は憲法が定める重要な行為で、第69条にあります。〈第69 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない〉野党が政権批判の切り札として提出するけど、可決したとき総理大臣は逆に衆議院を解散できる権限があるので、非常にこわい切り札ですね。

編集長―国民の信任を求めるということだ。うまく行けば、総理大臣は自分を非難する政党の力を弱めることができる。

特派員―大統領選挙のように国民全体の意思が明確に反映する選挙ですね。

放送局長―菅内閣は、そういう状況に追い込まれてたか?不信任案が可決されるような雲行きじゃないな、と楽観的に見てたよ、おれは。

特派員―ええ、そうです。そして、菅首相は不信任案が出される前日自民党総裁の質問に対して、辞任するつもりはないと明言していた。不信任案が衆議院を通ったら解散総選挙だと脅迫したわけです。

編集長―解散総選挙になれば、大震災の復興のためだと言い訳しても、国民は信じないね。不信任案を出した野党勢力とそれに同調した民主党グループが議席を大幅に減らすおそれがある。

特派員―民主党グループというのは鳩山由紀夫と小沢一郎のコンビのグループですけど、先の総裁選で負けた原因に知らん顔で菅たたきをやってるから、信頼は三陸沿岸の瓦礫の町みたいなもんです。

編集長―小沢は政治資金問題で強制起訴されたんだから、何よりもその疑惑を晴らす努力をしなければ、菅内閣が迷惑だ。岩手県民も迷惑だ。

放送局長―不信任案が否決されそうな状況になったとき、だな、問題は。鳩山と小沢のグループが、否決されたら民主党を割るという意思表示をすれば、菅内閣は水素爆発に直面する。

ナモネ氏―今の話で確認したいことがあるんだが、鳩山と小沢という人物は民主党に所属してるのか?

放送局長―私物化する癖があるけど、言うまでもなく民主党議員ですよ。民主党議員のベテラン二人が古巣の自民党の手先になってるという構図がひどい

編集長―まるで超国家主義者の手法だな。国際関係のコピーだ。非常に問題が多い。

特派員―エージェントのやり方そっくり。朝鮮半島の38度線の状況ですよ。

放送局長―そこで確認事項が必要になったということだ。

編集長―しかし、菅首相は辞任するかどうかについて話し合う理由がない。憲法が定めた重大な不信任決議案で裏取引をするのは、脱線だ。民主主義を公然と踏みにじることだ。

特派員―ええ、不信任案を紙屑にした勝利者が辞任しなければならないなんて、変ですよ。鳩山と小沢のクーデターです。合意文書を見せてほしい。

放送局長―そうだ。透明さを売り物にした民主党には公表する責任がある。話し合いの録音さえないのか?

ナモネ氏―米放送局長なら、裏取引を拒否するか?

放送局長―当然。楽観的に考えて、民主党のあいまいさが消えれば、少数与党になっても、次の選挙に希望が持てる。

☆ ☆ ☆

 

A Crazy rhythm; Harry James & His Orchestra

 

1 TBS 0214:01

2 テレビ朝日06/02 16:03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


意味が分からないけど、しゃれた名曲〈マエ・アンド・レイ〉[A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.6.1

 

小枝指 七ツ館跡

 

 

編集長―100年後に古墳をつくって埋葬したというのは、普通じゃないな。五社神(ごさし)古墳と聞けば、ぼくは花輪の小枝指(こえさし)を想い出す。

アロマ―小枝の指と書く。五つの社の神と書くよりも女性的なイメージだわ。

編集長―最初に集落を通ったときから気になったけれど、エサシの意味はアイヌ語の岬、つまり、小さい岬なんだ1〕。地形にぴったりだ。

ナモネ氏―七ツ館という中世の館跡が残ってる。大湯ストーン・サークルのちょうど南だ。

アロマ―人工的な七つの小さい丘がある。

編集長―北斗七星のメタフォールだと思うね。

編集長―他に話したいことがあれば、何でも言うことにしようか?

アロマ―まだある。舞子という地名で京都の舞妓さんを連想する人がいるけど、連関が分からない。舞妓さんの起源と歴史を調べたら、全然書いてなかった。

編集長―舞妓さんの帯の端が背中で長く垂れてるね?あれはおもしろいイメージだ。

アロマ―だらりの帯と言ってる。古事記では神功皇后の二つの名前に帯が付く。息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)、大帯比売命(おおたらしひめのみこと)

編集長―T字型の象徴のヴァリエーシュンと考えたいね。〈富と幸運、輝かしい未来の約束〉というメッセージだ。

アロマ―それから、五色塚古墳を地図で見てると、底辺と海の間を鉄道2本と国道が通ってる。古墳の南の角を少し削り取ってるのが山陽電鉄本線。これは常識なら絶対に許されないことよ。変だと思わない?

編集長―なるほど、そう言えば、そうだな。

特派員―五色塚古墳に対する悪意の証明ですよ

半分半分放送局長―それは、大正時代に建設された鉄道だろう?

アロマ―ええ、1917年、つまり大正6年4月12日塩屋駅-明石駅間が開業して、山陽電鉄本線は兵庫駅から明石駅まで全線開通した、そのとき…1〕

特派員―山陽鉄道も横切ってると思うね。先に、つまり1889年(明治22)11月1日兵庫駅-舞子駅-明石駅間が開通した。ちょうど明治憲法が制定された年ですよ。

放送局長―それは1906年日露戦争のとき国営の山陽本線になったな。

アロマ―古墳を傷つけるのは悪いことだと誰でも思う。でも、そればかりじゃない。雄略天皇の古墳のエピソードにはオケとヲケの二人の皇子が父の復讐のために雄略天皇の古墳の土を少し削り取るというのがある。復讐なのよ。

ナモネ氏―やはり神功皇后の古墳だと思う。

アロマ―明治天皇と大正天皇が計画を知っていたら、なあ。

編集長―それはむずかしいことだな。

☆ ☆ ☆

■ アリスと有栖川宮 p   o

 

A Mae & Ray; Harry James & His Orchestra

 

 

1 wikipedia

 

T字型の象徴について

▼ 仮面について; 銅と太陽のアナロジー

 

 

 

 

 

 

 

 

 


美しいメロディが匂わせる〈私が言いたいことを聞いて〉[A

☆ ☆ ☆    Updated 2011.5.28

アロマ―ちょっと一言。ヨーロッパ連合(UE/EU)の議会はずっと前からリビア暫定政府を対話者として承認するよう勧めてる1

 

アトリエの庭

 

 

特派員―分かってるよ。でも、承認した国はフランスとイタリア、カタール、ガンビアだけ。アメリカはリビア暫定政府の代表機関をワシントンに置くよう招待状を渡したから、いずれ承認するね。

アロマ―リビアの人たちが自由になるのは時間の問題ね。

半分半分放送局長―トリポリに対する空爆が急に激しくなったように思えるな。

アロマ―OTAN(NATO)の上級責任者の話では、〈果実がひとりでに落ちるように作戦のリズムを早めなければならない〉そうよ。目的は6月末か7月はじめにカダフィ(Mouammar Kadhafi)が倒れることだ、と言ってる2

放送局長―果実、ねえ。

☆ 

放送局長―フランスが熱心に反政府勢力を支援してるけど、あれは自由のためにというより端的に恐怖政治を絶滅するのが本当の狙いだな。

編集長―そう、Fusion de Cœur(炉心溶融)という言葉がフランスと日本のマス・メディアで踊り狂ったとき、はっと思ったよ。メルト・ダウンという言葉で十分だ。

ナモネ氏―心臓に悪い。長生きできそうにないなあ。

特派員―ええ、強がる趣味はないから、言うけど、あれは罪な用語ですよ。心臓にリンクするメッセージなのに、HHJの仮説どおりテロ組織が引き起こしたとすれば、恐るべき強迫観念をばらまく

編集長―世界中に。アメリカとフランスはそういう認識を持って過激に出てるね。脅迫された人たちが異常な行動や犯罪に走らないようにするためには国際テロ組織を叩きつぶすのが一番だ。国民を安心させなければいけない。

放送局長―そうだ。それから、支配するために心臓を生贄にするアステカ恐怖病院、あれを絶滅しなければ、本当の勝利はない。

編集長―必要がない心臓手術を次から次とやって、どれだけ精神異常患者と犯罪者をつくったか?!

特派員―裏金も哀れなロボットも大量につくってるはずですよ。

アロマ―アステカとアスカ(飛鳥)は似てる。

放送局長―ああいう汚いテロは政府をだめにしてしまう。菅内閣にもでたらめな人間が増えた。

アロマ―精神も汚染されて、きっとノイローゼ患者がいっぱいよ

編集長―まるで大仕掛けな見世物小屋だ。

特派員―ビン・ラディンの遺骸の水葬なんか、明らかに原子炉格納容器の水棺作戦に対するメッセージですね。太平洋の溺死体に対する嫌味とアラビア海の塩漬け。ブラック・ユーモアの応酬。

放送局長―有罪宣告だよ。恐怖心を鎮めるには最良の作戦だった。

ナモネ氏―火遊び水遊びは止めてもらいたいもんだ。

☆ ☆ ☆

A Now hear my meaning; Ray Brown & Milt Jackson

 

1 Libye : inauguration d'un bureau de l'Union européenne à Benghazi

22/05/11 à 11:26  Le Nouvel Observateur - AFP

2 Tripoli bombardée par l'Otan avec une force inédite

24/05/2011  Mise à jour : 20:24  Le Figaro

 

▼ ヨーロッパ連合がリビア暫定政府の首都ベンガジに事務所開設

▼ アステカ恐怖病院で心臓の犠牲祭???

▼ 国際テロ組織アルカイダのリーダー殺害:

最大の成功の印、アメリカの偉大さの証言

精神異常患者と犯罪者

▼ List 9 ; 長すぎる停電と殺人劇

 

▼ 環境サイン/ 記号問題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈チュニジアの夜〉の熱い演奏は本当にチュニジアにいる感じA

☆ ☆ ☆    Updated 2011.5.21

 

旧小坂鉄道 茂内駅

 

 

アロマ―カダフィ(Mouammar Kadhafi)大佐の声のメッセージ事件をサーチしたら、あることはある。FNNテレビ朝日14日インターネットに配信してる。トップに出なかっただけよ。TBSは国際刑事裁判所のニュースだけだわ。

半分半分放送局長―NHK公共放送局もとぼけてた。何かがばれたな

アロマ―司教が、そんなこと言ってないと打ち消したというのは、どういう情報戦なのかな?[1]

放送局長―訳が分からないままにやられるということだろう。

特派員―考えてみると、TVでオーディオ・メッセージを流すなんて、普通じゃないな。

放送局長―そうだな。あれはリビア語か?さっぱり分からない。

特派員―ともあれ、日付を入れるのが不可能、と言ってますよ1。〈une déclaration du leader libyen qu’il est impossible de dater.

アロマ―日付を決めるのが不可能、という意味よ。

放送局長―なるほど。オーディオと言えば、今はCD録音だな。

アロマ―テープ録音かもしれない。

特派員―普通は何に録音したか、メディアを言う。オーディオ・メッセージというのは、最近例がない。

放送局長―オーディオの〈オ〉がなければ、オディ(audit )だよ。

特派員―監査?

放送局長―話はちがうけど、砂漠地帯の言語には空と砂と水の他に単語があるのか、ね?

アロマ―人という単語はあるはずよ。

[cat willow 5.17]

編集長―リビアは非人間的な病院国家の疑惑があるから、国際刑事裁判所で裁くのは当然だ

特派員―月曜日にCPI(ICC)のモレノ・オカンポ(Luis Moreno-Ocampo)検事がハーグの裁判所に逮捕状を請求しましたよ。人道に反する罪(crimes contre l'humanité)で、独裁者カダフィと息子のセイフ(Seïf al-Islam)、情報サーヴィス局長アル・セヌーシ(Abdallah al-Senoussi)に対して。検事によれば、犯罪はカダフィの〈絶対的な権威をたもつ目的で〉犯されたということですね2

アロマ―独裁者は、武装していないリビアの市民たちへの攻撃を自分自身で命令したそうよ。

編集長―結論が出たようなもんだな。トリポリの反応は?

特派員―CPIの決定にかかわりがないと反論した。理由は2002年のローマ条約に署名していない国だから。

放送局長―国際刑事裁判所に呼んでも、黙殺だろうな。しかし、逮捕の効果は大きい。反政府勢力は、国土の3分の1しか支配していないけど、国際社会で正当な発言権を持つことができる。

特派員―それは確かですね。暫定国民議会は検事のアクションを歓迎しながら、まずリビアで裁きたいと表明した。NATOによる解放作戦が早く終わればいいけど。

編集長―解放作戦と言ってもいいけれど、独裁者を始末する目的もあるように思えるな。

放送局長―そう、そう…最高指導者の怪我とか逃亡とかいうニュースが地球を回ったのは前夜イタリアのフラティーニ(Franco Frattini)外相がCPIの逮捕に関する情報を流したすぐあとだ。

アロマ―12日夜、イタリアのアンサ(Ansa)通信でね。24時間後ショッキングな記事。

編集長―5月末の〈重要なモメント〉を想像していたら、漫画的な展開だったな。記号論で切り取ると、指示記号と指示対象の密着(合致)みたいな現象だ。逮捕や裁判の手続きを省略して突然の死刑執行だった。

特派員―おかしい!強烈!イタリアのコメディだ!

アロマ―カンヌ映画祭参加作品よ!グランプリだわ!

放送局長―映像テクニックはインターネットの圧縮に似てるよ。転送するとき同じデータなら次のシーンにそのまま流用する。そうすれば、時間をかけて何度も同じ背景を描かなくてもいい。

特派員―言えてる。偶像が倒れたとすれば、平和も突然来る。

アロマ―偶像の魔力はおそろしいわね。

特派員―でも、魔力は消えたと思う。オバマ(Barak Obama)大統領は、エジプトやチュニジアなどアラブ諸国のデモクラシーの実現のためにマーシャル・プランを宣言した。第2次世界大戦の戦後経済復興のための財政支援計画だよ3

放送局長―しかし、戦争はまだ終わってない。

☆ ☆ 

A Night in Tunisia; Art Blakey and The Jazz Messengers

 

1 Kadhafi blessé ? L’évêque de Tripoli dément

France Info  samedi 14 mai - 10:28:35

2 Kadhafi sous la pression de la justice internationale

17/05/2011  Mise à jour : 08:02  Le Figaro

3 Obama veut un plan Marshall pour les pays arabes

Par Julie Desné  19/05/2011 Mise à jour : 10:43  Le Figaro

 

ヨーロッパ連合と国際テロ組織、福島第1原発、心臓手術

▼ ヨーロッパ連合がリビア暫定政府の首都ベンガジに事務所開設

 

▼ カトリック教会の司教がカダフィ大佐の運命を教える

▼ 国際刑事裁判所がリビアの残酷な国家犯罪を裁く

▼ フランスがリビア臨時国民議会を承認

▼ リビア 最低の警察体制と恐怖政治

▼ ヒューマニズムに反する罪:

国連安全保障理事会がカダフィ大佐に制裁決議  

 

指示記号と指示対象の例

▼ 仮面について: 黒・白・赤、15 [4

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈センチメンタル・ジャーニー〉の優しいメロディにうっとり[A

       Updated 2011.5.10

アロマ―〈文明開化の初心に帰ろう!!!〉なんて宣伝したけど、何にもならなかった。内陸線は鷹巣駅でストップJR奥羽本線に入れない。

半分半分放送局長―残念だな。現実はそう美しくない。

 

JR大館駅 3.22

 

 

特派員―佐竹知事がJR乗り入れ計画に予算を付けなかった理由は、何かな?

ナモネ氏―その情報がないから、市民は参った。

アロマ―ええ、そうよ。

ナモネ氏―代わりに412日佐竹知事が脳出血で入院したというニュースだ。

放送局長―コンサルタントの調査報告が鍵だと言ってたな。どこの会社か、分かったか?

特派員―ええ、インターネットで行き当たりばったりにサーチしたら、この会社が出ました。

放送局長―ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社。

アロマ―秋田内陸線沿線町村振興対策協議会の委託で秋田内陸鉄道線活性化事業調査を2002年にやってる。秋田県の委託というのはない。

編集長―系列会社なら、話が早いな。

放送局長―快速で進むはずだな。しかし、JRは民営だ。内陸線の列車を走らせて、JRも利益が上がれば問題はない。損をするだけとなれば?

アロマ―調査報告はエゴ・マークでいっぱい。

編集長―そう、そういう委託はフェア・プレイでないな

ナモネ氏―3度目の挑戦で初当選した民主党の県議虻川信一にその問題を取り上げてもらいたいもんだ。

放送局長―北秋田地方には他に県議がいないのか?

特派員―与党の自民党県議だらけですよ。大館市では社民党が消えて、民主党が議席を取った。自民党は絶対過半数だから、その気になれば、内陸線の黄色の列車が大館に来れる。

編集長―黄色の列車が大館に来るなんて!黄色の列車はだめだ。

ナモネ氏―とにかく自民党は内陸線のJR乗り入れ計画に乗り気でない

放送局長―車と高速道路があれば文句はないという連中だよ。

ナモネ氏―親はリヤカーを引いて歩いた。

特派員―県議の報酬をもっと削るべきだ。民主党の削減案は20%だけど、自民党などは一律5%の継続ですよ1

編集長―県議会と商売を混同してるんだ、な。

アロマ―あたしも一言。大震災の被災地に多くの義援金が送られる。でも、それだけの金が災害の前に安全と人権のために良心的に使われてたら、犠牲者ははるかに少なかったはずよ。

ナモネ氏―同情は先に歩かなければ、だめだ。

特派員―花輪線が歩かないという言い方はおもしろい、と若い市民が言ったけど、あれはフランス人と同じ感覚ですね。機械がよく歩くとか歩かないという。

アロマ―Les trains marchent aujourd‘hui.(今日は列車は歩いてる。)

ナモネ氏―おお、そうなのか?昔の人は線路を歩くのが好きだったからだろうと思ってたよ。冗談だが、そこで花輪線の話をすると、三陸沿岸の被災地に救援物資を送るために田沢湖線のように活用されるか、と期待してたら、青森から来た貨物列車も花輪線には入らなかったな?

特派員―ええ、大館駅には停車したけど、ガソリンのタンク貨車が。いろんな記事から理由を探ると、花輪線は貨物列車の重量に耐えられる設計でないということだと思う。

アロマ―十和田南駅がスイッチバックだから、長い貨物列車は通れないという意見もあった。

放送局長―それでいいのかどうか、花輪線?花が咲かない花輪線。

☆ ☆ 

□ 旅の雑貨屋 9   8

 

A Sentimental journey; Harry James & His Orchestra

 

1さきがけ新報2011/05/07

 

▼ 内陸線の列車はどこにも行かないのか?

▼ 大震災で損をする人、もうける人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈ブラック・コーヒー〉の苦さは世界の苦さか?[A

       Updated 2011.5.5

アロマ―やはり魚の生命を憐れむという気持が大事よ。

特派員―そうだね。平均的な日本人は魚の生命なんて意識しない。魚を食べなければ生きられないと信じてるから、だろうな。

半分半分放送局長―魚信仰なんてないよ。食卓に出るから食べてる。

特派員―どこかにありますよ。直観的に言って、日本人と魚の関係はおかしい。

 

曲田聖堂

アロマ―あたしもそう思う。迷信で食べてるのよ。

ナモネ氏―原罪意識がないこととつながりがあるかもしれない

特派員―仏教は本来魚を食べるのを禁じていた。日本で禁止をやめたのは、社会に適応した結果ですね。坊さんも生活しなければならない。

放送局長―苦肉の策だな。しかし、魚は水質汚染の犠牲になる生き物だから、食べるのを禁止する理由は十分ある。

ナモネ氏―最初にイエスの弟子になったペテロとアンデレは漁師だよ。魚を取ったり食べることが罪だとは語ってないが。

放送局長―結局、鉱害のストーリーが隠れてるんだよ、な、君?

特派員―そうでしょうね。ところで、アロマは魚同情論を普及したがってる。魚の生命と聞きなれない言葉を言ったのはなぜか、分かりますか?つまり、社会で占める漁業の割合を大幅に減らしたいということです。

放送局長―明らかに編集長が後ろにいる。地震と津波で損害をこうむった漁民に冷淡だ。国の援助がなければ、岩手県と宮城県の三陸沿岸の漁業は立ち直れない。ということは、国民の食卓が寂しくなるということだ。

ナモネ氏―まあ、心情は理解するが、賛成できない。危険があまりにも大きいから、な。

アロマ―ええ、そうよ。あんな悲劇は二度と見たくない。新しい生活を探るべきだわ。

放送局長―確かに、ああいうのは映画だけで十分だ。しかし、スシの値段が高くなるよ、なあ。

ナモネ氏―コンブもカキも、そうだ。

特派員―太平洋沿岸の海は魚の天国ですよ。

アロマ―オホーツクの海も沖縄の海も平和になる。

放送局長―おれはカニモドキしか食べないから、何とも思わないね。

ナモネ氏―なるほど、海産物をあまり食べないというのは国境紛争の種を減らすことにつながる。

アロマ―食生活から新しく変えてゆくべきです。魚の生命を愛するだけではたりません。迷信の表現みたいな海産物の食べものを追放しなければいけません。分かりますね?

放送局長―よく分かるけど、ねえ、これからは農業を取り巻く環境も厳しいよ。

ナモネ氏―島国を取り巻く環境も同じだ。

☆ ☆ 

 

A Black coffee; Chris connor

 

原罪意識に関連して

▼ 大災害と人間の知性

鉱害のストーリー

▼ 仮面について: 仮面を付けた人物の墓碑柱

オホーツクの海

▼ 日本とロシアの関連記事

沖縄の海

▼ 沖縄での鳩山民族主義の誤算

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                                  

                       

                                               

 

Atelier Half and Half