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 民家民
minjamin

 
古い住居には、人々を虜にして止まない何かがあります。
日本の古き良き伝統を今に伝える素晴らしい民家をご紹介します


  


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更新・2024.3.24

更新履歴


書き始めたは良いが、収拾がつかなくなりそうでした。長文ですが飽きずにお読みください。
新潟県味方村/笹川家住宅

今回は白川郷の合掌造民家です。疲れました。
岐阜県白川村/遠山家住宅

黄金週間に訪問した岩手県のみちのく民俗村の民家の紹介です。
岩手県北上市/寺坂御番所

秋田県の民家を集中的に執筆中です。
秋田県由利本荘市・斎彌酒造店
秋田県八竜町・大山家住宅 / 秋田県秋田市・嵯峨家住宅
秋田県湯沢市・両関酒造 / 秋田県秋田市・旧奈良家住宅
秋田県秋田市・國萬歳酒造 / 秋田県大仙市・鈴木酒造

久し振りにきちんと書いてみました。
島根県邑南町・山ア家住宅 / 島根県大田市・山根家住宅

島根県出雲市・江角家住宅 / 島根県隠岐の島町・億岐家住宅
島根県奥出雲町・櫻井家住宅 / 島根県大田市大森町・宗岡家住宅
島根県吉賀町・道面家住宅 / 島根県宍道町・木幡家住宅
島根県出雲市・山本家住宅

少し以前のことだが、東北地方の某民家を訪れた際の些細な出来事である。その民家は9時開園だったのだが、少し早くに到着した私は炎天下の中、門前で座り込み、じっと開園を待っていたのである。すると案内ボランティアのおじさんが「時間前だが、受入準備は整ったので案内しますよ」と云って、開園時間の10分前に扉を開け、屋内の案内までして下さったのである。「何て気の利く方なのか」と非常に嬉しく、民家のこともよく勉強されておられる方のようだったので楽しい時間を過ごすことができたのであるが、私の案内を終えた後に、そのおじさんは同僚の別のおじさんに「開園時間前なのに何故入れたのか」と責められていたようなのである。世の中に度量の小さい人間というのは、いくらでも居るとは思うが、そんな程度の低い人間には民家の世界に携わってもらいたくないなあ、と素直に思った次第である。(2023.8.6)


ロシアによるウクライナ侵攻が混沌としてきている。ロシアはウクライナの隣国・ベラルーシに核ミサイルの搬入を終えたとするが、世界は一体何をしているのだろう。万が一、ベラルーシから核ミサイルがウクライナに向けて発射されるようなことにでもなれば、世界はどのように対応するのだろうか。少なくともベラルーシがロシアの傀儡であるとすれば、反撃はロシアに対してなされなければならない。せめて「ベラルーシからの攻撃は全てロシアに責任があるものとみなす」というぐらいの各国首脳からの発言があって然るべきではないだろうか。(2023.7.9)


文化財指定の民家を巡り歩いていると、小規模な修理をするにも予算が付かないという管理者のボヤキを聞くことが多い。住宅と云うものは不思議なことに人が住んでいなければ加速度的に傷みが進む。自治体が所有・管理しているにも関わらず参観に供しても採算が採れないという理由により形だけ年1〜2回程度の公開に止まる民家であれば、尚更の話である。本来、傷みが見つかれば都度、直しながら維持していくことが文化財建造物を管理する大前提であるはず。にも関わらず、予算が付かないから放置せざるを得なくなり、気が付いた時には、莫大な修理費用を要することとなる。財政状態が厳しい自治体は、挙句の果てに「傷みが激しく公開するには危険」だからといって、人を近付けさせず、更に放置する。どう考えても、「最後には倒壊を待って文化財の指定解除できることを期待している」としか思えないのだが。(2023.6.11)


最近、世の中全体に伝統工芸品や旅館などの贅沢品・体験に限らず、酒造、醤油、菓子などの身近にあるものまで、高付加価値化を目指す傾向が強まっているように感じる。新聞の論調でも、付加価値を付けて高収益化を目指せ、サービスの正当な対価を受け取るべきだ、という内容の書き振りが多くなっているように感じる。けれど私の様な古い人間は、何か違和感を覚える。日本と云う国は、少し背伸びすれば、良いモノが手に入り、心が豊かになれる国であったはずだが、最近の傾向は、お金持ちだけが享受可能な世界を目指しているように思えてならない。その他大勢は粗末なモノで我慢しろ、という時代なのか。ほんの少し手を加えただけで、その何倍もの利益を濡れ手に粟で楽に得る。そんな仕事振りが良い世界を生み出せるとは到底思えないのだが。(2023.4.16)


先日、長い修復期間を終えて、ようやく公開されることになった国重文指定の某住宅を訪れたところ、案内のボランティアの方々が「民家の活用方法で頭を悩ましている」と話される。「飲食店だとか、貸部屋だとか、いろいろ企画するが事業としての採算が合うとはとても思えない」とのことである。少し以前から文化財の活用ということが、文化庁辺りから声高に云われるようになっているが、逆に地元に負担をかける結果になりはしないかと不安に思う。「無理に事業などせずとも、文化財を維持し、公開してもらえるだけでも有難いことなんですよ」と伝えたが、生真面目な年配者にどこまで通じたであろうか。(2022.3.28)


先日、ネット検索でうろうろしていたら、たまたま島根県安来市広瀬町の歴史ある民家が取り壊されるという記事を目にした。町の大年寄役を務めた名門・秦家住宅である。広瀬町には何度か訪れたことがあり、その素晴らしい住宅は文化財級の代物と感じていたが、老朽化が著しく維持に多額の費用がかかるためとのことである。しかし驚くべきことは、この住宅は2008年に安来市に寄贈されていたにも拘わらず、こうした事態に至ったことである。恐らく元の所有者も地元自治体に寄付すれば、この貴重な住宅は未来永劫、きちんと保存されるであろうと信じていたに違いない。歴史ある建造物を寄贈する理由があるとすれば、それ以外にないはずだからだ。しかし何という時代だろうか。ああ、私に巨万の富があれば、こうした愚行から貴重な民家たちを救うことができるであろうのに・・残念。

                
                               秦家住宅