乳児期→幼児期→掃除期。

娘・R(2才)と入るお風呂。

既婚者ともなると、嫁以外の若い娘と一緒にお風呂に入ると
いうことは、不倫か風俗のいずれかである。どちらも危険な
2つの「F」。この後に待ち受けているのはこれまた「F」、
即ちファックである。不倫風俗+ファック、これがいわゆる
「既婚者の3大危険F」である。

不倫においてはやがて身を滅ぼし、風俗においてはお金を取ら
れてしまった挙句

「お湯熱くない?早く脱いじゃって」

などとやる気なさげに言われてしまうもんだが、実の娘なら
タダであり安全であり貴重な肌の触れ合いである。

さて、Rはいつも風呂ではおもちゃで遊んだり、お湯をばしゃ
ばしゃ弾いたり、飛んだり跳ねたりと、いつもやかましい事
この上ないのであるが、この日はどこか違っていた。

父に背とモウコハンの青いお尻を向けて、ずーっとバスタブを
タオルでゴシゴシ磨いているのである。

「Rちゃん、ちゃんとママが洗ってくれてると思うんだけど…」

ゴシゴシ。

「パパと遊ぼうよう」

未だにゴシゴシ。

Rと遊べないとなると僕は気を引く為に踊るしかないではないか。

汚れ物はなんですか。落としにくい物ですか。それより父と
踊りませんか。ウフッフー。ウフッフー。ウフッフー。

さーあー(金玉を揺らしながら)
さあ!!(金玉を揺らしながら)
さ!あ!(金玉を揺らしながら)

いくら僕がセクシーな誘いをかけても、Rは可愛いお尻をフリ
フリさせながらバスタブ磨きに没頭する。そういえば汚い風呂
に現れるという妖怪「アカナメ(垢舐め)」なんてのもいたなあ
と、ひとり取り残された僕はボーっとそんなことを考えていたが、
いい加減のぼせ過ぎたのでこれにて本日の入浴は終了。

「Rのお陰でアカナメなぞ出る幕もないほど綺麗になったよ」

と、Rに言いながら

「いや、Rがずーっとバスタブを磨いていてなあ」

嫁にも報告したところ

「あら…わたくしの掃除にどこか不具合がありまして?」

顔では笑っていたが、非常にドスの効いた声で答え、私の家事に
ケチを付けるとはいい度胸しとるのうワレ、と顔に書いてあった。

アカナメの出る心配はなかったが、一方でそれより恐ろしい
オニヨメを出現させてしまった。

この妖怪は、前述した「既婚者3大F」の罪を犯した時にもよく
現われることで有名である。くわばらくわばら。

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超特急カレー。

会社から帰ってきたら家の中はカレーの匂いが充満していた。
なるほど、オツカレーさまという訳か。

いやそうではない。毎月9日はカレーの日と決まっているのだ。
何度も書いたが、2年前の8月9日に娘・Rがいよいよ産まれる
ので病院に行こうという時に、小腹が空いていた僕がカレーを
かっこんだことにちなんでこの習慣が出来たのである。
できれば我が家の子孫に4000年ぐらい伝承させていきたい。

食事の前に一休みしていると、息子・タク(生後1ヶ月)も腹が
タクも腹が減ったようで夜泣きを始めたので、嫁が乳を飲ませた。
たらふく乳を飲んだタクを寝かせて、嫁は待つ。タクは飲んだ後
すぐにうんちをするのでおむつ換えの為の待機である。

僕が覗き込むとまだタクは催さないようで、ホゲーとした顔を
していた。嫁とふたりでバカツラ揃えて入ても芸がないので

「どうだ嫁、タクを待っている間にまぐわうというのは…」

「なんでよ」

濃厚な夫婦生活の為の時間の有効利用を提案したのに、あっさり
断られた。仕方がないのでカレーを温めることにした。

「ふえええええ」

タクが身をよじらせ始めた。便意が襲い掛かってきたのだ。顔を
真っ赤にして産みの苦しみを味わっている。両手を大きく広げ、
ハードゲイの「フォー!」のようだ。グラサンをかけたら結構
サマになりそうである。

「がんばれがんばれ」

それを横目に僕はカレーを食べ始めたのだが

「はうう」

ものの5分で腹が「ぎゅむむむむ」と嫌な音を発したので、トイレに
駆け込みカレーとは似て非なるものを産み落とした。カレーと一緒に
つまんだ昨日の残り物が悪かったのか、僕の腹の調子が悪かったのか
定かではない。

「僕、もう、出ちゃった…」

「やあだあ」

タクは相変わらずハードゲイの決めポーズのまま寝ている。タクよ。
父はお前より迅速に済ませたぞ。食べてからものの5分のこの記録を
超えられるかな?

早飯早糞ゲイのうち。フォー!

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べべんじょ、べんじょ、鍵閉めた!

嫁が息子・タク(生後1ヶ月)のおむつを取り替えていると、
わりと高い確率で娘・R(2才)も

「ぱぱ、きれいきれい(お尻を拭いておむつ換えせよ、の意)」

自分にもやって欲しいと言ってくる。

「じゃあズボン脱いで〜」

嫁以外の女体を合法的に脱がす悦びを噛み締めつつRを寝かせ、
ズボンとおむつを剥ぐと、Rのお腹がやたらと出ている。

「そういえば今日はうんちしてないよなあ…」

いささか便秘気味のRを心配していると、

「しー、する?しー(トイレでおしっこしー、の意)」

Rが僕の手を引いてトイレに行こうとするではないか。僕は大いに
驚いた。というのもRは僕と絶対トイレに行きたがらなかったので
ある。脱おむつの第一歩としてトイレに行く習慣を身に付けさせ
ようとしているのだが、僕が連れて行こうとするとギャンギャン
泣き叫ぶので、今までずっと嫁が一緒に入っていたのだ。

おそらく女の子らしい恥じらいなのだろうと思っていた。おむつ
換えの時も下半身丸出しであるが、それは平気。でもトイレはダメ、
という気持ちは何となく分かる。僕も嫁の前で露出するのは全然
平気だが、トイレで産む瞬間などは絶対見られたくないからだ。

それが自らこの父を誘うだなんて…またひとつRと絆が深まったこと
であるよ、とRの気が変わらないうちにトイレに直行。便座の上に
子供用便座をカポンと乗せて、Rをまたがらせた。

「えへへへへー」

Rがトイレでちゃんと用を足すか、というとまだそこまでいってない。
この時も便座に座ってニコニコ楽しそうにしているだけであった。
まだ便意に関係なくトイレで座ってるのが楽しいだけ、という意識
しかない模様だ。

さてどうしたもんか…と僕もトイレで盗撮魔のように佇んでいると

「きれいきれい、する?」

Rの方から、お尻をきれいに拭いて…と言って来た。その言い方が
上目使いで首をかしげてニコッと言うものだから僕の萌え心は直撃
されてしまった。例えるならば

「えっちする?」

と可愛く言い寄られた時の衝撃に等しい。

「よし、きれいきれいするぞ!」

僕は感激の余りRをがばっと抱いてトイレを出、寝かせてウェット
ティッシュで丁寧にお尻を拭く。あんな仕草で言われちゃあ、お父
さん何でもしちゃうよ。これが実の娘でなければ、2才児でなければ、
ティッシュなどではなく舌できれいきれいする勢いである。

これでRとトイレの契りを交わした。今後トイレに行く時は嫁ではなく
この僕をご指名頂きたい。

と、トイレだけに「はばかり」ながら申し上げます。

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思い思われ仕切り仕切られ。

娘・R(2才)が仕切り屋になって来た。例えば一緒に寝る時は

「ぱぱ、あっち、ふとん、ねんね」

いつも寝る場所で寝ろ、布団を掛けろ、枕をせよ、と僕に指図
する。また風呂に入ると必ず

「ぱぱ、あわあわ、じゃー」

あわあわ(シャンプー)をしてじゃー(ちゃんと流しなさい)、
と言うし、僕がRの体を洗う時も

「てて、おへしょ、あんよ、おしり」

手、腹、足、お尻、と言う通りの順番で洗いなさい、と逐一
指示し、食事の時は

「ぱぱ、おはし、すわって」

箸を持って来て定位置に座りなさい、と食卓でも仕切り屋と
化す。Rのしつけをしているつもりが逆に僕がしつけられて
しまっている状態である。どうやらRなりの秩序というか、
物事の順序を守る意識が形成され始めて来て、その通りに
ならないとRの気が済まないらしい。加えて嫁に

「はいアナタ、食べた後のお皿洗ってー」

などと言われるので、要するに我が家には怖い嫁がふたりいる
のだ、と思うようになった。嫁には怖くて逆らえないし、また
Rの指示にもひとつでも逆らうと嫁以上に激しく泣き叫ぶので
これも言う通りに従うしかないのである。

最近は息子・タク(生後1ヵ月)がグズッて泣き出すと

「ぱぱ、あっくん(タクのこと)、だっこ」

タクを抱いてあやせ、と弟の育児に対しても仕切り屋となって
しまった。こうなると僕は形無しである。私はRの愛のしもべ。
Rは委員長とか風紀委員とかそういうビシバシ裁く側の女の子に
将来なるのかもしれない。

髪を三つ編みにキチキチと結んだ生真面目そうな眼鏡っ娘委員長
にたしなめられるのも乙なものである。アキバ系風に言うと萌え。
将来のRの姿をポワポワと頭の中に思い浮かべていたら、次なる
指示が飛んだ。

「ぱぱ、あっくん、ちゅー」

「え?タクにちゅーするの?」

R、齢2才にしてホモ仕切り屋?世の婦女子の中にはボーイズラブ
といって、美少年同士がイチャイチャする小説や漫画を好む趣味
があると聞く。Rもそういう道への興味が芽生えつつあるのか。
僕もタクも美形であるばかりに罪作りなことよすみません嘘です。

「えーそれよりRがパパにちゅーしてよ」

「めっ!」

仕切り屋Rに仕切られっ放しだったので逆襲しようと思ったが、
1秒で拒否されてしまった。父の威厳はないのか。

だめだこりゃ。

仕切り屋長介。

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高くついた出産1ヶ月のお礼参り。

息子・タクのお礼参りに水天宮に行って来た。

このお礼参りとはムショから出て来た893が

「よう世話になったのワレ〜」

と殴り込みをかけるものではなく、安産祈願をしてその通りに
産まれて無事に育ったことへのお礼参りである。娘・R(2才)の
時もそうだったが、日曜日の水天宮は人で溢れており、少子化社会
だということが嘘のように思えてくる。

今日のタクはずっと眠ったままで参拝を終え、昼飯でも食べようと
いうことになった。しかし目ぼしい店は休みだったり満員だったり
でなかなか見付からず、その内雨が落ちてきてこのまま日本橋人形町
の昼飯難民になるかと思われたが

「あ、今半がある!今半!」

嫁が突如として叫んで指差したその先には有名なすき焼き店があった。
雨から逃げる思いで店先に駆け込んだが、メニューを見て目が飛び出
そうになった。ここは美味いことで有名な店だが、高いことでも有名
であるのを忘れていた。

「えー…やめようよ。高すぎ…」

すき焼き如きでこの値段を取られたら「スキヤキ」(上を向いて歩こう
がアメリカで発売された時の英語タイトル)を歌った坂本九もビックリ。
しかし嫁が

「雨降ってるし、もうこれ以上店を探して歩くのは無理」

と言うのでなし崩し的に入ることになった。すき焼きは確かに旨かった。
Rも「おにく、おいしー」とバクバク食べており、こんな小さな内から
舌を肥えさせて良いのだろうかと些か複雑な気持ち。

帰り際、結構なお値段を支払いをした。すき焼きの旨さと懐の痛さに
思わず歌を歌いたくなった。

上を向いて歩こう。涙がこぼれないように…。

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