超特急カレー。

会社から帰ってきたら家の中はカレーの匂いが充満していた。
なるほど、オツカレーさまという訳か。

いやそうではない。毎月9日はカレーの日と決まっているのだ。
何度も書いたが、2年前の8月9日に娘・Rがいよいよ産まれる
ので病院に行こうという時に、小腹が空いていた僕がカレーを
かっこんだことにちなんでこの習慣が出来たのである。
できれば我が家の子孫に4000年ぐらい伝承させていきたい。

食事の前に一休みしていると、息子・タク(生後1ヶ月)も腹が
タクも腹が減ったようで夜泣きを始めたので、嫁が乳を飲ませた。
たらふく乳を飲んだタクを寝かせて、嫁は待つ。タクは飲んだ後
すぐにうんちをするのでおむつ換えの為の待機である。

僕が覗き込むとまだタクは催さないようで、ホゲーとした顔を
していた。嫁とふたりでバカツラ揃えて入ても芸がないので

「どうだ嫁、タクを待っている間にまぐわうというのは…」

「なんでよ」

濃厚な夫婦生活の為の時間の有効利用を提案したのに、あっさり
断られた。仕方がないのでカレーを温めることにした。

「ふえええええ」

タクが身をよじらせ始めた。便意が襲い掛かってきたのだ。顔を
真っ赤にして産みの苦しみを味わっている。両手を大きく広げ、
ハードゲイの「フォー!」のようだ。グラサンをかけたら結構
サマになりそうである。

「がんばれがんばれ」

それを横目に僕はカレーを食べ始めたのだが

「はうう」

ものの5分で腹が「ぎゅむむむむ」と嫌な音を発したので、トイレに
駆け込みカレーとは似て非なるものを産み落とした。カレーと一緒に
つまんだ昨日の残り物が悪かったのか、僕の腹の調子が悪かったのか
定かではない。

「僕、もう、出ちゃった…」

「やあだあ」

タクは相変わらずハードゲイの決めポーズのまま寝ている。タクよ。
父はお前より迅速に済ませたぞ。食べてからものの5分のこの記録を
超えられるかな?

早飯早糞ゲイのうち。フォー!

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