萌えっ娘のそもさんせっぱ、でせっぱ詰まる。

栃木帰郷の2日目。

嫁と息子・タク(2ヶ月)が家で留守番しているので、引き続き
娘・R(2才)とふたりだけの実家である。Rとふたりで過ごした
初日の夜、すなわち初夜は(んま、いやらし)、普段は嫁が寝か
しつけないと眠らないため、絶対

「ママー!」

と泣いて騒ぐだろうと思っていたのだが、わりとすんなり父である
僕の胸の中で眠ってくれたのでスウィートな初夜だったと言えよう。

そして2日目も母の友人の孫である萌えっ子姉妹(小5と小1)が遊び
に来てくれ、Rがホームシックにかかるヒマもないほどに「Rちゃーん」
とかまってくれていた。しかし彼女らのお目当てはRのはずなのに、
何故か僕にもやたらとまとわり付いてくる。なんでじゃ。

萌えっ子の妹が、新しく買ったディズニーキャラのキーホルダーを
僕に見せびらかすのである。ボールチェーンがキラキラしているのを
指して言う。

「ねーねー、これきれいでしょー?コレ、真珠かな?」

「420円のキーホルダーでそんなわけねーべ!(栃木弁の僕)」

「違うもんきっと真珠だもん」

「ただのメッキだべ」

「真珠だもん真珠だもん!」

という滅茶苦茶どうでもいい事で話がこじれてしまい、幼女相手に
冷たい真実を語っても無駄であり、それよりも小さな夢を大切にして
おこうと思い、

「うん、そこまで言うんなら真珠ってことでよかんべ…」

と話を終わらそうとしたのだが、

「真珠る者は救われるって言うしね、ウヒャヒャヒャ」

これまた幼女相手に無駄なギャグをつい飛ばしてしまったため、

「えっ何?それどういう意味?」

萌えっ子妹の喰らい付きから逃れられない羽目になってしまった。

「うーん。神様を信じてる人は、いつか願いを叶えてもらえるって
 ことだよ」

「わたし、神様なんて信じないもん!」

「へえ、ずいぶん醒めてるね…」

「えっそれってどういう意味?」

「うーん。クールっていうか…」

「クールって何?」

ますます傷口が塞がり言葉のドツボにはまってしまった。ごめんな
さい萌えっ子に親父ギャグを飛ばした僕が悪いんです。

結論:幼女とまともに会話すると禅問答になる。

Rもいずれ口が達者になるとこうなるのだろうか。パパかなり心配。
萌えっ子姉妹によりRの数年後の姿を垣間見た思いである。

それにしても萌えっ子妹には、禅問答に陥ってしまったので、真珠
じゃなくてダイヤモンドだよ、ぐらいのことを言っておけばよかった。

ゼンモンドだね〜♪ Ah(Ah) いくつかの場面〜♪

…これこそ古過ぎて分からないか。

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胸騒ぎの腰付き。

娘・R(2才)だけを連れて栃木の実家に帰った。

嫁は息子・タク(2ヶ月)にはまだそんな遠出はさせたくないと
言い、僕の母は「正月は絶対孫の顔見せろ」と言い、母と嫁の
それぞれの言い分に挟まれた僕の折衷案である。

Rが嫁を離れて旅をするのはこれが産まれて初めて。絶対途中で
「ママー!」と大泣きされると不安で一杯であったが、今振り
返って見ればそれは杞憂に終わった。

実家に着いて飯を食いRを昼寝させてから、やはり帰省している
同郷の友人RHが訪ねて来たのでチビリチビリ飲んでいたら、母が
突然

「○○さん(母の友人)と孫達が来るから!」

と言うのでRHはそそくさと帰ってしまい、入替わりにやかましい
オバサンと孫娘2人姉妹がやって来た。小5と小1の、結構可愛い
萌えっ子姉妹は僕の中学の後輩の子にあたる。地元ならではの濃い
地縁である。

萌えっ子姉妹はRにかねてから会いたがっていたので、今日ここぞと
ばかりにやって来たという。何故彼女らがRを知っているかというと、
母が自慢の孫娘よと常日頃吹聴していたからに他ならない。

「わーRちゃん、かわいー!」

萌えっ子シスターズは瞬く間にRを取り込み、またRもまんざら悪い
気がしなかったようで、嬉しそうに彼女らの輪に溶け込んでいった。
彼女らが遊んでくれるお陰でRのホームシックも紛れるかもしれない。
ありがたい…と思ったのだが、何故か僕も萌っ子達から「仲間」と
見なされたようで、なんだか絡まれてしまうこととなる。

「ねー、Rちゃんのパパー。見てー。じゃんかじゃんかじゃんか
 じゃんか」

「はいはい、アンガールズだね。上手だね」

「次はね〜。ゆっふぉー!」

「ピンクレディーか。ってなんでそんな古いの知ってんの?」

「じゃあ次!日本の未来は♪ウォウウォウウォウウォウ♪」

「お先が真っ暗♪イェイイェイイェイイェイ♪」

「変な替え歌しないでよ!」

という風に次から次へと芸を披露するんである。お前らRと遊びに
来たんじゃなくてネタ見せに来たんかい!と突っ込みを入れたくな
ったが、萌えっ子の妹が満を持して

「ハードゲイでーす。フォー!」

遂に出た。やはりこのネタが子供に一番人気があるようである。
小1萌えっ子による「腰のフラメン娘」としか形容のしようがない
激しい腰振り。いやー若い娘の腰付きはやっぱ凄いなあ…と昇天
しそうになったのだが、よく見ると萌えっ子姉はそれをやらず、
照れ臭そうに妹を眺めているだけなのであった。

「やっぱりお姉ちゃんは恥ずかしいか?」

「うん…」

頬を赤らめてそっと答えた小5萌えっ子。彼女が垣間見せた乙女の
恥じらいに、これまた悶絶。将来いい女になる筈である。特に現在
怖いものなしの妹は…。

僕には弟がいるのだが、全く彼女がいない。僕が帰って来た時は
セイウチのようにコタツに転がっていてTVを見ており、女っ気の
かけらもない。彼女らが来ると聞いたら速攻で自分の部屋に引っ込
んでしまったが、弟こそ今彼女らに会っておいて、15年後ぐらいに
娶る作戦を敷いたらどうかとすら思った。

そして結婚することになって式に僕が出ることになったとしたら…

披露宴の席でハードゲイのビデオ録画を思いっきり流すつもりである。

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年末抱きおさめ。

「あなた、お願いがあるの!」

「なんだ、嫁よ!」

「いっしょに西友にお使いに行って欲しいの!おせちとか色々
 買い物があるの!」

「もちろんいいとも、嫁よ!行く時は一緒だよ!」

「ありがとう、あなた!」

「夜も行く時は一緒だよ!」

「それはイヤ!」

年末なので(?)変なノリで嫁とガシッと抱き合っていると、
娘・R(2才)がじーっとこちらの様子を伺っていた。一体
どう思って見ているのだろうか。推測してみる。

・何この親、きんもー…30%
・こいつらの血が確実に自分に流れている…ウザー…20%
・こんな家嫌だグレてやる盗んだバイクで出てってやる…15%
・アンパンマンのDVD見せてくれよ…15%
・そうやってアタシが作られたのね…10%
・両親抱擁中アタシおむつで放尿中…10%

「いや、多分やきもち焼いてるのよ。」

心持ちちょっと怒っているような顔色のRを見て、嫁がそんな
ことを言った。

「じゃあ離れてみようか」

僕としてはもう少し色んなところをまさぐりたかったのだが
教育上そういうわけにもいかず、パッと離れて見ると…Rは
だだだだーっと走って来て

「ぱぱー!」

僕にがっしりと抱きついて来た。

「あなたに抱きついて来たということは、パパを取らないで、
 っていうことで妬いていたのよきっと」

「ふーん。そうかも」

いやそんなことはどうでもいいのだ。
おせちもいいけどおエッチもね…。

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似てないもの夫婦。

嫁が得意げに言う。

「テレビに上戸彩が出てくるとね、R(2才の娘)が指差して
 『ママ』って言うんだよ!」

「…」

「上戸彩!」

「…ナニソレ。それって暗に『私は上戸彩に似てる』って
 言いたいわけ?」

それはありえない。もしそれが事実だとしたらお前大変だよ。
嫁、パンツはいてるヒマないぞ。子供もRとタク(2ヶ月)だけ
じゃすまないかもしれない。今頃101匹赤ちゃん大集合とかに
なって、テレビでドキュメンタリーが作られてしまうかもしれ
ない。

Rをさっそく目医者に連れて行こうとしたが、そこまで嫁を貶める
のはさすがに悪い気がしたので、僕も誰かイケメン芸能人に似てる
と言われてみよう、ということでRをテレビの前に鎮座させた。

タッキーが映っていた。おお。スーパーイケメンであることよ。
よし彼にしよう。

「R、これパパだよー」

「ぱぱ!」

認識完了。これで仕込みは出来た。そしてチャンネルを替えて
しばらくタッキーが出ていない画面を流した後、再びタッキーの
チャンネルに戻す。するとRは指を指して

「あ、ぱぱ!」

わははは、パパはタッキーと間違えるほどカッコいいか、そうか
そうか。

「嫁、Rがタッキーを指差して『パパ』って言ったよ」

「あー…そう…」(端から相手にしてない様子)

「嫁」

「なによ」

「…むなしい」

「そりゃそうでしょうね」

Rゴメン、パパは嘘を教えました。パパはタッキーじゃなくて
オタッキーなんだ。

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アネハネハ女王。

嫁が精液…じゃなかった、青汁を飲んだような情けないくらい渋い
顔で昼間の出来事を話した。

「R(2才の娘)がタク(2ヶ月の息子)にイタズラしてね…」

すわ。抵抗できる術もない赤ちゃんであるタクにイタズラ?一体
何をしたというのか?。まさか、ちんちん剥いちゃったとか。
僕は大層驚いたが、嫁が言うには

「私がテレビ見てたら急にタクが泣き出したのよ。なんだろ?って
 思って振り向いたら、Rが歯ブラシでタクの歯を磨いてたの!」

「タク、歯なんてないじゃん!」

「歯ブラシ突っ込んで『ごしごし〜ごしごし〜』って言いながら
 やってんのよ!もうびっくりして『やめなさい!』って思わず
 怒鳴っちゃってさあ」

とのことだった。Rは自身が僕や嫁にされていることを真似てタクや
ピカチュウのぬいぐるみに対してすることが好きだ。例えばピカチュウ
にオムツをはかせようとしたり、タクに「ねんねーねんねー」と子守
歌を歌ったり。この歯磨きもその一環なのだろう。

罪のないイタズラではあるが、タクにとっては姉の突拍子もない
突撃でさぞや辛かったろう。

「ふーん。姉による歯磨き騒動か…。これぞ我が家の姉歯事件。
 なんつって」

「あら、うまいわねそれ」

であるからして翌朝、Rを証人喚問してみた。

「Rちゃん、タクに歯磨きしちゃったの?ごしごしって」

「ごしごし!あっくん(タクのこと)、ごしごし!」

「タクはまだ歯が生えてないからやらなくていいんだよ…」

歯茎が傷ついたら可哀想なのでそっとRに注意したのだが、Rは
僕の胸元に付いていた髪の毛に何故か注目し、それを手に取り

「けー」

と言うのみであった。

か、勘違いしないでよね!パパは頭髪偽装してないんだから!


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