氷川きよしと弘道お兄さんと美少女



いつも騒がしい栃木の母が、強い勢力を保ったまま我が家に上陸した。

僕は強い精力を保っているがそれは今回の話とは関係がない。母は熱狂的な氷川きよしのファンで、いかにきよしが素晴らしいかを娘・R(2才)に教え込んでいる。その熱心さはエ○バの商人や○○学会等の勧誘の比ではない。おかげでRはテレビで彼が映ると

「あ、きよしくん」

と言うようになってしまった。

「はい、じゃあ『きよしのズンドコ節』歌うよ〜」

母は今日もまたきよしの歌をRの前で披露しようとしていた。ふん、どうせRは聞いちゃいないさ…と鼻で笑って見ていたところ、なんとRは

ずん。

ずんずん。

ずんどこ。

氷川きよしズンドコ節
き・よ・し!

一緒に歌うばかりではなく、フリフリと腕と腰を振って踊り、L字指のキメポーズまでやってのけた。完璧。一体何時の間に母に仕込まれたのだろう。母さん、勝手にRに芸を仕込まないでって言ったろうが!洗脳の早さはオウム真理教以上かも知れぬ。

…おそろしい母!

その後Rとテレビを見ていると、「体操のお兄さん」こと佐藤弘道がCMで歌って踊っていた。この人もNHK教育テレビからブレイクした幼児向け番組のスター的存在で、子育てママさん達に絶大な人気を誇る。嫁もまた例外でなく、弘道お兄さんが出ている番組は必ず見せ、Rにも見せているのだ。この時などはそのCMが始まった途端

「キャアアア!弘道お兄さんよー!」

わざわざ夕食の料理の手を止めてすっ飛んできた。母といい嫁といい、ウチの女どもは何なんだ。母は氷川きよしの歌を教え込み、嫁は弘道お兄さんが番組内でやっている歌と踊りをRに教え込む。好きだからといって、何でもRに押し付けるんじゃないよ…と言いたいところであったが

「お前、なんで机にそんな女の子の写真を飾ってるの?一体誰なのそれ?」

と母が突っ込みを入れられてウッと詰まった。その女の子とは、僕が最大級に惚れ込んでいる、元近所に住んでいた超美少女Rちゃんである。Rの名前の由来は彼女から来ている。Rちゃん好きが高じて、そのまんま名付けてしまった。

Rに一番押し付けていたのは僕であった!歌や踊りを押し付けるレベルの話ではない。一生モンのものを背負わせてしまっていたのだった。僕は何も言えなくなってしまった。

親達が好きなもののお陰で、Rも既に結構なカルマ(業)を背負った人生になってしまっていることよ。すまんなあ。

好きこそ娘があわれなりけり。

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