尿(ゆばり)ーヒルズ。

朝イチ。嫁と娘・R(1才半)は目覚め、嫁はRを
トイレに連れて行く。

おむつから脱し、トイレに慣れトイレで用を足せる
ようトイレトレーニングをしているのである。

僕はワンテンポ遅れて布団から出た。だって朝立ち
していたからね。未だに朝立ちしている33才って
どうなの。子供だってRと、嫁のお腹にいるトロ(仮名)
の2人をこさえたのに、神はなお僕に子作りの使命を
与うるのか、と悩む2005年サマー。

Rと嫁が出てくるのと、僕のモーニング息子が治まるのを
静かに待つ。やがてトイレから出てきたRはタタタ…と
ノーパンのまま走って出て来て、しばらく遊んでいた。

これがR流クールビズであることよと思わず膝を打った。
男ばかりでなく女性もこのようにすれば涼しい夏が送れる
であろうに。さすれば男性陣も土用の丑の日にウナギなんぞ
を食べるまでもなく精力も増強することうけあいである。

いよいよ尿意が高まってきたので僕もトイレに入り、体内から
湧き出でる南アルプス天然水を放出する。

この時嫌な予感がし、それはすぐ的中することとなった。

「えーへーへーへー」

Rがトイレのドアを開けて覗きに来たのである。

「のび…じゃなかった、Rさんのエッチ!」

あのね、いくらトイレトレーニングをした後だからといって、
僕のその、なんだ、下半身マーライオンみたいな状態を見ても
参考にはならないからね。やって出来ないことはないとは思う
けど、女の子は真似しちゃいけないよ。決して。

Rは僕のマーライオンをじいと眺め、

「おへしょ(へそ)」

と指差した。いや違うから。まだまだRのトイレデビューは
遠そうである。さすがにマーライオンは真似させられない
けれども、尿意を覚えたら一緒にトイレに行くとか、そういう
ことを意識的にしてみればいいのかなと思った。

尿意スタート。なんつって。
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