ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

娘・R(1才半)がものすごい勢いで謝ることを覚えた。

何かオイタをして嫁や僕に怒られて謝るのではなく、

「そのオモチャもうしまおうね。こっちよこして」

例えばRの手からオモチャを取ろうとすると

「ごめんなしゃい!」

悲鳴に近い金切り声で絶叫するのである。本当に謝る意味
での「ごめんなしゃい」ではなく、「ねるとん紅鯨団」の
(古いなあ)

「第一印象から決めてました!」(古いなあ)

と告白された時に断る常套句としての

「ごめんなさい」

と同様の使い方である。「いやだ」と拒否して僕や嫁に
怒られるよりも、まず「ごめんなしゃい」と謝っておこうと
いう卑屈な自己防衛を覚えてしまったものと思われる。

しかもRはそれだけではなく、水戸黄門に印籠を出されたかの
如く、地に頭を擦り付けて土下座すらするのである。

「…なんでこんな卑屈なマネを覚えたんだろう。君か?」

「私がそんなこと教えるわけないでしょ!」

「いや、あまりにも君が怖くて…」

と嫁に言いかけたところでやめた。嫁を誰よりも怖がっている
のは僕である。ひょっとして…?と思い当たることがありつつ
着替えていたら嫁のカミナリが飛んだ。

「あなた!靴下を洗濯機に入れる時は丸めたまま入れないの!
 ちゃんと伸ばして入れるの!洗う人のことを考えるの!」

「ひー!ごめんなしゃい!」

やはり…僕…しかいないよなあ。

親の背を見て子は育つ。僕は
嫁の顔見て身の毛立つ。
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