ひとりで斬るもん!

嫁の実家に泊りがけで行って来た。

嫁の父母に娘・R(1才)の顔を見せるのが大きな
目的であるが、先月嫁とRだけで帰った時はRが
場所見知りと人見知りを炸裂させ、嫁が少しでも
離れてしまうと大泣きしてしまったという。

「お父さんは機嫌悪くなって『泣くなら帰れ』なんて
 言い出すし…ひどいよ。今回は大丈夫かしら」

身内の男を厳しく斬ることで定評のある(僕だけ)嫁が
父を責めつつ一抹の不安を抱いて帰郷した。

しかし今回のRはよい子だった。嫁父のみならず集まった
嫁一族全員に、まるで千代田区江戸城跡にお住まいの
やんごとなきご一家のようにニコニコと笑顔とお手振りで
応え、喜ばせていた。

場所見知りもせず、家の中を嬉しそうに走り回っていた。
ちゃんと成長したのだろう。さすがに疲れたのか早めに
眠ってしまったが、

「よくがんばったねえ」

かつての嫁の部屋で眠るRの寝顔を眺めつつ添い寝していたら
僕もいつの間にか寝落ちしてしまった。ふと気付けば午前4時。
ちょうど嫁も寝返りを打って目を覚ましたところだった。

嫁が生まれ育った部屋で嫁と寝ていることに妙に興奮を
覚えた僕は

「なあ…よかんべ?」

と嫁の袖を引っ張ったが

「やだ!眠い!」

さすが身内の男を厳しく斬る嫁。さっさと僕の腕を振り払って
寝てしまった。まあこれは午前4時に誘う僕が悪いのであるが。

次の日、家に帰る電車での中、

「あっちゃん(嫁の弟)もRと楽しそうに遊んでたでしょう。
 女の子と遊べて嬉しいのよ。暗くてモテないから」

ここでも身内の男を厳しく斬る嫁。

嫁が3匹を斬る!

僕はそんな貴女と娘に斬り斬り舞いなのです。
魔球はハリケーン。
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