2005/4/4 火 | 日記
かなまら祭り〜男根神輿が街を練り歩く〜
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嫁と娘・R(1才)と、美人OLちあきちゃんとお友達のフジモリ氏の5人で。
写真は祭りの中、街を練り歩く神輿である。言うまでもなく男根である。ヒンドゥー教で言うところのリンガである。
金山神社は金山比古神・金山比売神という鍛冶の夫婦神を祭っている。
江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けに端を発し、「かなまら祭り」が行われる
ようになった。商売繁盛・子孫繁栄・安産・縁結び・夫婦和合のご利益が
あるという。
これは僕の幼稚な推測だが、金山神社と「かなまら(男根)」の繋がりは、
「天の金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求めて」
という古事記の一文に登場する同じ鍛冶の神・天津麻羅(あまつまら・
天地真理ではない)に関係するのでは、と思うのだが南方熊楠でも
読んで研究したほうがいいのかも知れない。
近年ではフランス人ジャーナリストに紹介されてからはエイズ除けの
祭りとして世界的に有名になり、「ウタマロフェスティバル」と呼ばれ、
また電気グルーヴのピエール瀧も雑誌のコラムで紹介したりして、
ますます有名になった。確かに外国人(それもゲイっぽい)が多く
集まっていた。
この日、街に出撃した男根神輿は3基。その中で最も巨大でビザールな
ものが冒頭の写真の「エリザベス神輿」である。亀戸の女装クラブ
「エリザベス会館」所有のもので、オカマさん達がこの日集結し、
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「でっかいマラ!かーなーまーら!」
と、声だけは野太い男になって担いでいく。掛け声は時々
「オカモト!オカモト!」
何故かコンドームのメーカーを連呼していたりして、僕はもう嬉しくて
しょうがなかったのだが、嫁はというと、
「私は楽しくない。電車の中でモロ出しされた痴漢を思い出す…」
思わぬ心の傷を甦らせてしまった。すまぬ嫁。落ち着いてくれ。
これは縁起物だと思ってくれ。
嫁のみならず、汚れ無き愛娘・Rにもこんな物を見せるのはどうか、
と良心が痛んだが、幸か不幸か神輿の周りはもの凄い人だかりで、
小さなRには見えなかったと思う。敢えて肩車して見せようとも
しなかった。当のRは掛け声だけは聞こえていたようで、それに
合わせて叩いておりノリノリであったが…おそろしい子!
Rはそのうちお昼寝になってしまった。
一方フジモリ氏は神輿に付いている紙垂(シデ:ギザギザの紙)を見て
「あれって…ティッシュのカスみたいですよね…」
と女性ならではの卓見を吐くので
「そうそう!あの部分がちょうど残りやすいんだよね!」
僕は膝を叩いて喜んだのだが
「やめてくださいよ!生々しい!」
逆に嫌がられてしまった。
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まるでミサイルのような男根群にまたがったり
触ったりして子孫繁栄を願う。
その他、印象に残った光景をいくつか…。
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「巨根」(I'm Huge In Japan)というTシャツを堂々と着ていた外人さん。今日着ずにいつ着るんだ、みたいな。思わず一緒に写真を撮ってもらった僕はアキバ系。
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読み方は「きんぎょく」と「ばんこ」念の為。
初代インカ皇帝マンコ=カバックもびっくりな名前
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かなまら祭りを充分に楽しんで、ちあきちゃんとフジモリ氏を別れ、
家に着いた僕と嫁。もっとも嫁は
「もういい。おなかいっぱい」
といった感じでゲップを出しそうな感じであったが。すまんのう。
僕に付き合わせてしまって。嫁にとってはこの祭り、あまり
求めるものは無かったかもしれない。
しかし僕はと言えば、「夫婦和合」の願いがある。現在は嫁の安定期前
なので「和合」は自粛しているが、今日のかなまら祭りの勢いを借り、
「嫁よ、あとどれくらいで解禁だろうか」
と迫ってみたところ
「まだだめ!あと1週間!」
ということで、まだまだ我慢は続きそうであった。
もーいーかい。
まーらだよ。
(しまった。去年と同じオチだ)
.