2005/3/8 火 | 日記
おもちゃのあひゃひゃ。
水道橋に後楽園遊園地がある。今は東京ドームシティと
いうらしい。「後楽園遊園地で僕と握手!」なんてCMが
やっていたことなどは最早今は昔。
その敷地内にある「おもちゃ王国」
ここは郊外の大型ショッピングセンターなどによくある、
子供の遊び場コーナーの集大成のような、広い屋内子供
遊び場である。嫁がそこで娘・R(1才)を遊ばせたいと
言うので行くこととなった。
中に入ると、ブロックが山のようにあるコーナーや、
すごい数のリカちゃん人形がこちらに向かってガンたれて
いるコーナーなど、様々なおもちゃで遊べるようになっていた。
僕はシルバニアファミリーのコーナーも見つけた。
「僕ら汁マニアファミリーだよーん」
嫁と僕は夜に分泌されるみだらな汁、Rは鼻汁をよく出す。
これにあやかり「ここしかない!」と思ったのだが
嫁もRも付いて来てくれないので、「ままごとコーナー」
で遊ぶことにした。
おもちゃの買い物カゴにおもちゃの野菜や果物を入れ、
テーブル備え付けのこれまたおもちゃの台所セットで
ガチャガチャと遊ぶR。奥の方を見ると、子供3人ぐらいが
入れるミニチュアの「家」があったので、
「おうちに行ってみようか」
とRを行かせるように仕向けると、Rは野菜果物を入れた
買い物カゴを下げたままエッチラオッチラと歩いて行った。
しかし家には既に3才ぐらいの女の子が中に入って遊んでいた。
こういう時、Rはなかなか近付こうとしない。じーっと見たまま、
その子が出て行くのを待っているのだ。僕は少し離れて
「一緒に遊びましょーって感じで自分から入れるように
なればいいんだけどな…まだ喋れないけど」
と草葉の陰から祈るように見ていたのだが、Rはやがて
家とその女の子に近付いていった。よし、いいぞR。
と思ったのも束の間…。先客の女の子はRを見るなり
「はい、およこし」
Rの買い物カゴをむんずと奪って、果物野菜のおもちゃを
独り占めしてしまったのだ。それからはRを見向きもしない。
僕はあまりの出来事にポカーン。Rも奪われるだけ奪われ、
家にも入れてもらえない仕打ちに会いポカーン。
R、文字通り「子供の使い」状態に。ワンテンポ遅れてようやく
「な…なんてジャイアンなガキ…恐ろしい子!」
メラメラと怒りが湧き上がって
「それ、この子のだから返してくれないかなあ」
怒りを殺してにっこりと女の子に手を差し出すと、ムッとした顔で
しぶしぶ返してくれた。Rに再びおもちゃを渡してやってから
僕は考えた。
僕は今、余計なことをしたのであろうか?
子供は純粋とはよく言うけれども、欲望に対しても
純粋だから欲しい物は独占しようとし、奪える相手か
どうかをちゃんと判断し、躊躇せず奪う。
Rがそのように侮られたのが何とも口惜しくて、つい
子供のケンカに(ケンカじゃなく略奪だけど)親が
出てしまった。
Rはおもちゃを他の子に奪われることがよくあるが、
たいてい奪い返す行動には出ず、寂しそうに別の
おもちゃを探すことが多い。
まだ「返して」と喋れるわけでもなく、奪い返す力も
ないけれども、自力でそうさせるようにするためには
僕が手を出すことではなかったのかもしれない。
色々考えさせられる遊び場であった。
それにしてもあの子の強奪っぷりは手際がよかった。
さすが後楽園遊園地…もとい、東京ドームシティだっけか。
後楽園遊園地で僕と搾取!
いうらしい。「後楽園遊園地で僕と握手!」なんてCMが
やっていたことなどは最早今は昔。
その敷地内にある「おもちゃ王国」
ここは郊外の大型ショッピングセンターなどによくある、
子供の遊び場コーナーの集大成のような、広い屋内子供
遊び場である。嫁がそこで娘・R(1才)を遊ばせたいと
言うので行くこととなった。
中に入ると、ブロックが山のようにあるコーナーや、
すごい数のリカちゃん人形がこちらに向かってガンたれて
いるコーナーなど、様々なおもちゃで遊べるようになっていた。
僕はシルバニアファミリーのコーナーも見つけた。
「僕ら汁マニアファミリーだよーん」
嫁と僕は夜に分泌されるみだらな汁、Rは鼻汁をよく出す。
これにあやかり「ここしかない!」と思ったのだが
嫁もRも付いて来てくれないので、「ままごとコーナー」
で遊ぶことにした。
おもちゃの買い物カゴにおもちゃの野菜や果物を入れ、
テーブル備え付けのこれまたおもちゃの台所セットで
ガチャガチャと遊ぶR。奥の方を見ると、子供3人ぐらいが
入れるミニチュアの「家」があったので、
「おうちに行ってみようか」
とRを行かせるように仕向けると、Rは野菜果物を入れた
買い物カゴを下げたままエッチラオッチラと歩いて行った。
しかし家には既に3才ぐらいの女の子が中に入って遊んでいた。
こういう時、Rはなかなか近付こうとしない。じーっと見たまま、
その子が出て行くのを待っているのだ。僕は少し離れて
「一緒に遊びましょーって感じで自分から入れるように
なればいいんだけどな…まだ喋れないけど」
と草葉の陰から祈るように見ていたのだが、Rはやがて
家とその女の子に近付いていった。よし、いいぞR。
と思ったのも束の間…。先客の女の子はRを見るなり
「はい、およこし」
Rの買い物カゴをむんずと奪って、果物野菜のおもちゃを
独り占めしてしまったのだ。それからはRを見向きもしない。
僕はあまりの出来事にポカーン。Rも奪われるだけ奪われ、
家にも入れてもらえない仕打ちに会いポカーン。
R、文字通り「子供の使い」状態に。ワンテンポ遅れてようやく
「な…なんてジャイアンなガキ…恐ろしい子!」
メラメラと怒りが湧き上がって
「それ、この子のだから返してくれないかなあ」
怒りを殺してにっこりと女の子に手を差し出すと、ムッとした顔で
しぶしぶ返してくれた。Rに再びおもちゃを渡してやってから
僕は考えた。
僕は今、余計なことをしたのであろうか?
子供は純粋とはよく言うけれども、欲望に対しても
純粋だから欲しい物は独占しようとし、奪える相手か
どうかをちゃんと判断し、躊躇せず奪う。
Rがそのように侮られたのが何とも口惜しくて、つい
子供のケンカに(ケンカじゃなく略奪だけど)親が
出てしまった。
Rはおもちゃを他の子に奪われることがよくあるが、
たいてい奪い返す行動には出ず、寂しそうに別の
おもちゃを探すことが多い。
まだ「返して」と喋れるわけでもなく、奪い返す力も
ないけれども、自力でそうさせるようにするためには
僕が手を出すことではなかったのかもしれない。
色々考えさせられる遊び場であった。
それにしてもあの子の強奪っぷりは手際がよかった。
さすが後楽園遊園地…もとい、東京ドームシティだっけか。
後楽園遊園地で僕と搾取!
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