繋がらない情事接続。

嫁と肉体的に繋がらなくなって2週間以上経つ。

先週の無断飲み事件で嫁の逆鱗に触れて以来、徐々に
日常会話程度は交わすぐらいにはなっているが、
さすがに体液を交わすまでには回復していない。
ああ、繋がりたい、繋がりたい。うしろから繋がり隊。

積もる思いが悶々と、男の哀愁背に負って、
今宵、飛びます飛ばします。

演歌の花道風の七五調ナレーションを口ずさみながら
寝床の嫁をを襲おうと試みた。が…。

娘・R(1才)が布団のど真ん中で寝ている。

普段なら僕と嫁が同じ布団に寝て、Rには子供用布団が
あるのだが、夜泣きでグズると嫁に抱きついたまま
離れなくなるのである。そしてそのまま僕らの布団に
寝付いてしまうことが多い。今宵もこのパターンだ。

Rによって僕と嫁の間が分断されてしまう。
隣り合っていれば、嫁の臀部を「ホレ」とかいやらしく
突っついてきっかけ作りを試みることが出来るのだが、

現在の嫁とのよそよそしい雰囲気の中では、とてもR越しに
ちょっかい出したり圧し掛かったり、という大胆な夜這いを
する勇気はなく躊躇してしまった。

普段だったらいきなり乗っけたりするのであるが。
ああ、体を繋げたいけど心が繋がっておらぬ。

しかし今宵、僕の隣にはRが寝ている。嫁とは比較にならない
吸い付くような肌、可愛さ、若さ。

「Rちゃーん、うへへ…」

そんなわけでRと繋がることとした。

…無論嫁とは繋がる場所は違い、手を繋いで寝たのだけど。

お手手ー、つーないでー。のーみーちーをゆーけーばー。

再び嫁と、せめて手を繋げるのはいつの日になるだろうか。
ゆくのは茨の道である。
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