私のニャンニャン体験。

うなおーぬ。うなおーぬ。

真夜中だというのに近所の野良猫どもが
サカリの声を上げていてうるさい。眠れない。

二月猫いと書いて「うるさい」と読みたいほど
五月蝿い。

僕は近所のおばさんが道端で野良猫に餌を
あげているのを知っている。そのせいで
この近辺は猫が多いのだ。よいことではない。
糞は転がってるわ夜はうるさいわ。

当然餌やりババアはそんな猫害のフォローなど
考えている訳もない。餌のやりっぱなしジャーマン。
その結果が猫集団サカリでやりっぱなしザーメン。

片手落ちの動物愛護なぞ片腹痛いわ。

うなおーぬ。うなおーぬ。

猫のサカッた声は赤子の泣き声に似て不気味だ。

「ひええええん」

と思ったら我が家の赤子、娘・R(1才)が夜泣きで
愚図り出した。やはり猫の声が気になるのであろうか。

「ああ…よしよし」

これまた胎内に赤子を身篭っている嫁が、辛そうに
目を覚ましてRをあやす。僕はちょいと嫁に話しかけた。

「猫が…サカッてますな」

「うん…」

「僕らも彼等のように、獣のようにサカラないか」

「サカリません!」

身重でつわりに苦しんでいる私に何を言ってるの?
とばかりに嫁は怒って背中を向けて再び寝入ってしまった。
…冗談だってのに。これは挨拶代わりみたいなもんで…、
そう、夜伽話だよ夜伽話。

つわりのために嫁との契りはしばらくおあずけ…。
僕はせめて猫の真似をして気を紛らわすこととしよう。

おつわり!おあずけ!(そりゃ犬だ)
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