あなたの命を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう。

「ちょっくら煙草を買いに行って来るよ」

と嫁に言い残してコンビニへ。速やかに買って家に
戻ると娘・R(1才)がアキャキャと笑って出迎えてくれた。

「Rが大きくなったら、この父の煙草のおつかいを
 してくれたら嬉しいなあ」

煙草買ってきて、とRに頼むと、その代わりお釣りちょうだいね、
なんて言われたりして、と、ほのぼのとした将来像を想像して
いたら嫁が烈火のごとく怒った。

「Rにそんなことさせないでよ!煙草のお使いをさせられた子供は
 将来喫煙者になる可能性が高いのよ!」

「まじで!そんなことを調査した結果でもあるのか?」

「それは私が…えーと、保育士時代に…家庭を…見てた結果…
 そんな感じだったような…えと、4世帯ぐらい…?」

「お前、今4秒でデッチ上げただろ」

嫁の言うことは全く根拠のないものであったが、確かに
調べるまでもなく、何かしらの煙草に接するきっかけが
多い方が喫煙に繋がる可能性が高いに決まっている。
タイミングの悪い事に、こんな記事も見つけた。

たばこ多いほど自殺の危険

要約すると、一日の喫煙本数が多いほど自殺の危険性が
高まるという調査結果が出たという。これを見た嫌煙家は

「ご自分で毒吸ってご自分で毒吐いた上に、ご自分で死ぬなんて
 愚かな事ですこと。もっと沢山、もっと早く死んでくれれば
 私に煙がかからなくて済みますわ」

などと鬼の首を獲ったように喜ぶだろう。ますます喫煙者は
ダメ人間であると追い込まれていく一方である。

僕はヘビースモーカーだが、それでも娘・Rに対しては
気を使う。Rが側にいる時はなるべく吸わないようにして
いるが、誘惑に負けて家の中で吸ってしまうこともある。

こんな風潮と環境の中、僕も禁煙したいとは思うが、これまで
80回ぐらい失敗している。何か効果的な方法はないものか?と
考えあぐねた結果、

Rとしょっちゅうくっついていればいいのではないか。
そう思い付いた。Rの至近距離にいれば流石のヘビースモーカーの
僕も吸おうとは思わない。そして徐々に本数を減らせるのではないか。

Rがヨチヨチ歩いている後を僕もぴったりと付いて行く。

ヘビースモーカー解脱の後、
ベビーストーカーになるのである。
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