息子のファーストクリスマス。

「タクにもクリスマスプレゼントを買ってあげようよ」

娘・R(2才)へのプレゼントを買った後、息子・タク(2ヶ月)
にも平等にあげるべきだ、と嫁が言った。

それは僕も考えていたことである。しかし生まれて初めての
クリスマスを迎えるタクはまだ2ヶ月で、おもちゃを与えても
全くのノーリアクションなので意味がないかなあ…と思って
いたのだ。

「でもRの生まれて初めてのクリスマスには、ネックレス
 買ってあげたでしょ!」

「うん。そうなんだけどさあ」

男にとって長女は人生最大の恋人である、と言われるが全く
その通りで、僕は大本命の恋人を口説き落とすぞ、ぐらいの
本気モードでプレゼントを物色した結果、気付いたら宝石店で
買ってしまっていたという訳である。

Rを作成するときに迸らせた本気汁を、クリスマスでも出し
まくってしまった形だ。それにRはクリスマスの時には生ま
れてから4ヶ月経っており、物をいじくるぐらいのことは
出来ていたのである。

「それでもやっぱり買ってあげようよ。ミニカーとか」

「そうだね…かわいそうだもんな。でも速攻でRに奪われ
 そうだけどね」

まだ物欲を知らないタクの唯一の持ち物は「おしゃぶり」
であるが、これですら

おしゃぶり娘

Rに強奪されこの通りである。Rの初めてのクリスマスとは
違い、姉という妨害人物がいるタクは果たして無事にクリス
マスプレゼントを手に入れることが出来るのか?

願わくばRには、星飛雄馬を柱の陰からそっと見守る明子姉ちゃん
のような慈しむ目で見てやって欲しい。

ストーカー娘

ってそれじゃストーカーだ。
ヨシミさんみたいだな。 →※ヨシミさん
.

Trackbacks

< クリスマス恥部。|TOP|練馬発の夜行自転車。 >