性…知りそめし頃に。

娘・R(2才)と風呂に入る前の嫁との会話。

「タク(生後3週間)の着替えをしてたらね、Rがタクのアレを指差して
いたから『ちんちんよー』って教えたの」

「教えんなよ!」

「えーだってー」

僕は今まで敢えて教えずにいたのだ。一緒に風呂に入っても特に興味を
示さないし、まさか実の娘相手に

「ほーら見てごらん」

と露出狂まがいのことも出来ないので、まだRに男根の正体及びその
愛しさとせつなさと恐ろしさを教える時期ではないと思っていた。
しかし、嫁は教えてしまったか…。

そのせいだろうか。その後Rと風呂に入ると執拗に僕のアレを指差して

「あ!あ!」

と何度も叫ぶのである。バパとても恥ずかしい。いや待て。僕は時期尚早
であるから教えなくてよい、と思っていたが、本当は単に恥ずかしいから
避けていただけあったことに気付いた。

まだ2才だから、いや2才だからこそ最初にちゃんとした教育をすべきでは
ないだろうか。よしやったるで。お父さんによる初めての性教育。

「いいかR。これはちんちんと呼ばれるものであり、パパとタクに付いている。
 僕ら以外にも付いている人はいる。Rはまだ小さいから平気だが、もし10才
 を過ぎてからちんちんを見てしまった場合は3日後に血を吐いて死ぬる。
 無論触ったら即死。但しパパとタクのは見ても大丈夫。将来Rに見せたがる
 人が現れるかもしれないが、すぐ逃げなさい。不幸にも強引に見せられて
 しまった場合、死を逃れるために1つだけおまじないがある。その時は

『パパの方が大きい』

 と唱えなさい。そうすれば相手はたちどころにしょげてひっこめるだろう。
 これは本当のことだからね。インディアンとパパは嘘付かない」

…ということをまだ知識もないまっさらなRに叩き込めば純潔を守り通して
くれるだろう。将来Rがアイドルとかになってしまっても

「売れない時のニャンニャン写真」

などとBUBUKAあたりにすっぱ抜かれることもない。完璧だ。しかしいざ

「これわ?これわ?」

Rに面と向かって指差されると、やはり恥ずかしくて「ちんちん」と言えない。
他の女の子にはちんぽだのアナルだのセクハラで実刑食らってもおかしくない
卑猥用語を平気で言えるのに。これが惚れた者の弱みという事だろうか。いや
普通幼女にそんなこと言うわけはないが。

「これわ?これわ?」

Rは知的好奇心に火がついたのか執拗に僕に聞いてくる。僕は言葉に詰まり
頭が痴的羞恥心で一杯になり

「これは…お花」

自分でも訳が分からない答えを返してしまった。

「おはな」

Rはにっこり笑った。満足したようだ。「おはな」と覚えてしまった。これで
いいのだろうか。嫁に言ってみても

「どこが花なのよー!」

と笑われた。ま、花も花粉を飛ばすしアレも子種を跳ばすし、似てる言えない
こともないだろう。

Rにはまだ知らぬが花ってことで。


.

Trackbacks

< あとは寝るだけ。|TOP|嫁の表産道と裏参道。 >