お遊戯前戯後戯。

息子・タク(生まれたて)の世話で嫁が外に出られないため、
先週に引き続き僕が代わりに娘・R(2才)をお遊戯教室に連れて
行った。

このお遊戯教室は嫁がどこかで見つけてきたもので、さすが
スーパーシティトキオには何でもあるもんだなあと思った
ものである。
その後僕も苦手なジャンルを克服すべく「前戯教室」を探した
のだがそれはトキオにもなかった。

「あらーRちゃんこんにちは」

「今日もお父さんといっしょね」

お遊戯の先生や他の子のママ様たちはこちらのことを知っているが、
僕は全然顔も名前も覚えておらず、こういう状況ってけっこう辛い。

「ははは、どうもこんにちは」

選挙活動中の政治家のような嘘臭い笑顔で表情を固めつつ夫人達の
品定めしていると、前いた菊川怜風美人は残念ながら今日はおらず、
谷亮子風美人や林真須美風美人といった夫人ばかりであり、覚えよう
としても男の本能が覚える気を起こさないようである。

さてRはというと、ここで習ったお遊戯を家でやると見事にこなせるの
だが、みんなの前でやるとするとどうしても恥ずかしがってモジモジ
してしまう。結構シャイガールなのである。一体誰に似たんだか。

ところで今日は僕の他にひとりだけ父親がいた。先週は幼児を除くと
先生も母親も全て女性であったので、いつ

「女の中にー男がひとりー」

と歌われやしないかと尻の座り心地が悪かったので、戦地において
同士を見付けたような心強さを感じだ。

お遊戯が終わって家に帰って嫁に話した。

「今日は父親がひとりいたよ」

「あらよかったじゃない。話してみた?」

「ちょっと恥ずかしくて声掛けられなかった」

「話せよ!」

いや、こう見えても僕は結構シャイボーイなのである。

…あ、血か。

.

Trackbacks

< おむつてんてん。|TOP|いやんばかんイタリアン。 >