おむつてんてん。

息子・タク(産まれたばかり)の腹からシャバダバデューと
ノートルダムの鐘のような清らかな音が響く。

それはおむつ替えを告げる音である。嫁が

「タク、お尻キレイキレイしようね」

と言うと、娘・R(2才)がすさかず

「きれいきれい!きれいきれい!」

タク用のおむつを持って来るではないか。

「へえ、Rがここまで出来るなんて」

弟が出来て急に世話焼きな一面が出て来たRを頼もしく思った。

「じゃあRもお尻きれいきれいしようか?」

と嫁がRにもおむつ替えを呼びかけてみたところ

「めー!パパー!パパー!キレイキレイ!パパー!」

どうやらどうしても僕にやってもらいようなのだ。おおそうか。
この父にやってもらいたいか。じゃあそこに寝転がっておくれ。
そしてズボンとおむつをぺろりんと剥ぐ。

「パパ。キレイキレイ〜」

大股開きで全てを父に任せる娘の姿は、こないだ読んだエロスな
漫画での中で

「あなたの舌でワタシのココを綺麗にして…」

というAVではありがちなシーンがあったことを思い出させた。

「よしよし、今キレイにしてあげるからね…」

そのエロス劇画そのままの台詞をRに吐くと

「やらしー。なんかやらしー」

嫁が僕のねっとりした声と性犯罪気味になった表情を警戒した。
すると、なんと、

「パパ、いれて!パパ、いれて!」

Rもエロス漫画のストーリーそのままの台詞を言うではないか。
さては隠れて読んだに違いない…というのは嘘で、Rは例えば
おもちゃを取ってくれ、とかお茶が飲みたい、とか「何々して
欲しい」という時には全て「いれて」と言うのである。

だからこの場合は

「おやじ、はやくお尻拭いておむつ替えてくれ」

という意味に過ぎないのだけれども、「いれて」という言葉の響きが
何ともいえない官能の悦びを僕に与えたので

「よしよし、大きくなったら入れてあげるからね」

将来に向けてのご奉仕も申し入れしてしまった。

「やらしー!やらしー!」

当然嫁が非難したのは言うまでもない。たかがおむつ替えでここまで
興奮したのも珍しい。

次の日。

「はーい、Rちゃん、今日もキレイキレイしましょうねー」

「いやー!めー!ママー!ママー!キレイキレイ!」

掌を返したように拒否されてしまった。
昨日の父はちょっと、エロ過ぎたようである。

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