お掛けになった番号は、現在使われててたまるか。

時々、娘・R(10ヶ月)が好きなあるモノを握らせている。

「ほーら見てごらん、大きいだろう」

Rの目の前でフリフリちらつかせると、まっしぐらにそれを掴み
べろべろしゃぶり出すのである。

あるモノとは、もちろんRを作った僕の種イモである。

もとい、僕の携帯である。携帯を手にしたRはヒトミを輝かせ、
一生懸命いじくり倒し舐め倒す。

携帯がヨダレでもって壊れてしまう恐れがあるので
なるべく触らせたくないのだが、そこは僕も人の親、
そんな娘の喜ぶ姿を見たくてこうして時々貸してあげて
デレデレしているのである。一方嫁は絶対貸さない。

しばらく好きにさせておいた。そして、そろそろ返してもらっても
いいだろうか、と携帯をRの手からヒョイとつまみ上げたら

「あだだだだー!」

Rが大きな声を上げて反抗した。ヒイイ!まだ遊び足りなかったようだ。
お怒りを鎮めて頂くべく携帯を戻して差し上げたら、Rは番号のボタンを
ポチポチと押し始めた。

「Rちゃん、どこに電話しようとしてるのかな?」

画面を覗き込んでみると

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そんな番号ねーよ!

所詮赤子。デタラメな数字であることよ…あ。ちょっと待て。
…よく見ると番号のはじめに184。番号非通知設定ではないか。
この子は天才かもしれん。

それともこれは「携帯を奪っちゃ184」という意思表示なのなのだろうか。
未だ「パパママ」すら言えぬRであるが、携帯によって言葉を伝えたかった
のかもしれない。ポケベルを駆使した一昔前の女子高生みたいなヤツだ。

朝起きて、携帯を渡してあげると

「084」

などとRが入力してくれたら、故障覚悟でますます貸してあげたく
なってしまいそう。

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082-4649!
オヤジヨロシク!

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