血は乳より濃し。

娘・R(1才)が熱を出した夜、嫁も弱っていた。
尾篭な話になるが、腹を壊して下痢気味で、
アナールが痛いのだという。

前日に街のお祭りがあった時、いろんな屋台をハシゴして
バクバク食いまくっていたというから、おそらくそれが
当たったのであろう。うっかり八兵衛みたいな奴だ。

「あなたがむやみに入れたがるのも原因なのよ!」

嫁は僕の菊ゲートプレイにも責任を負わせようとするが
何をおっしゃいますやら。ノーマルプレイですら
ご無沙汰であるのに。

あっしにはまぐわりのねえこってござんす。

しかし嫁の受難はそれだけではなかった。
乳首に傷ができ、血も出ているのだという。

娘・R(1才)が強く吸うことによるものであるが、
その夜はRが熱で苦しみ、何度も起きて泣いた。
落ち着かせるため最良の方法はやはり授乳である。

嫁は傷ついた乳を敢えてRに与えた。Rは容赦なく
ちゅうちゅう吸う。苦悶の表情をあわらに乳を吸わせる
さまは、あたかも涙を流しながら産卵する海亀のような
深い母性愛を感じずにはいられなかった。
母としての覚悟を決めた嫁は、立派だった。

思い込んだら試練の道を 行くが母性のど根性。

そこで僕に何か助けが出来るかというと、何も出来なかった。
父親は無力である。まさに明子姉ちゃんのようにそっと
見守るしかなかった。

おそらく乳には少量ではあるが血も混じっていよう。
授乳を終えた後、嫁はトイレに飛び込んで行った。
乳の痛さと同時に、腹の下り具合にも耐えていたようである。

乳にもお尻にも傷を負った嫁。しかしその後も根性の嫁は
授乳とトイレを何度も繰り返して朝を迎えたのであった。
がんばれ嫁…育児の星を掴むまで。

血の乳流せ、おしりを拭くな。

いや、拭いてほしい。
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