嫁の21回目の誕生日(回数は大サバ読み)

嫁の誕生日が迫っている。ていうか今日だ。

今年は珍しく誕生日プレゼントに対してのリクエストが
あった。某ブランドの帽子が欲しいのだという。

嫁がブランド物を欲しがるということもまた珍しいことである。
なんとかのブランドのバッグが欲しいとか言われたことは
一度もない。また自前で買って着用しているのも見たことがない。
何度かブランド物に興味はないのかと聞いたことがあるが、

「全然欲しいと思ったことはないなあ」

いつも答えは同じだった。ノーブランド志向の嫁。
その嫁が選んだ夫はノーブラ。

ここ数年特にリクエストもなく、うさぎが鼻血を出している絵の
変なTシャツなどでお茶を濁している誕生日プレゼントであったので、
今年はまともなものが贈れそうだ。

誕生日には何が欲しい、というリクエストがないと付き合いが
長いだけにネタが尽きて困るものだ。しかしながらこの僕自身も
何をプレゼントして欲しいという希望はない。誕生日まであと
半年近くあるが…。

強いていえば風俗をおごってくれるプレゼントなどはどうだろう。
僕はまだ風俗を体験したことがないし(本当である)、嫁に
まぐわい拒否される回数も増大する一方だし、人生初めての
経験(本当である)を贈ってもらうのもいいかもしれない。

ちょっとドキドキする未知との遭遇(くどいようだが本当である)
のプレゼント。

嫁がノーブランド志向であるから、
夫がソープランド志向になっても、無理はないな!

…ありすぎる。
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悩みはらさでおくべきか。

ちょっと思い悩むことがあり、うむむむむぅと考え込んでいた。

「大丈夫?」

嫁がこっちを心配そうな顔で見ていた。何故悩んでいる
ことが分かったのだ。さては貴様、人の心が読めるという
妖怪サトリか。正体見たり。奥様はサトリ。サトエリだったら
よかったんだけど、などと考えていたが、単に僕が

「うむむむむぅ。うむむむむぅ」

無意識に声に出していただけであった。

「大丈夫?」

「いや…」

「…?」

「やらせてくれたら多少大丈夫」

せめて今夜は女体に溺れたい。それを糧に明日から
悩みに立ち向かいたい。そう決意したのだが

「やりません」

嫁は冷たい返事だった。

「心配じゃないの?」

「心配だけど、やりません」

「…」

「…」

「じゃあ…、最初から聞くな」

「ぬふ」

嫁はぬるぬるとした意地悪い笑みを浮かべた。これも
現実逃避するな、という嫁の叱咤激励であい愛の形
なのだろうか。

ストレスと性欲ばかりが膨らむ世の中であることよ。
あと嫁のお腹(妊娠6ヶ月)と僕の股間と。

ストレスが溜まっていると不能になるという話は
よく聞くが、僕の場合は不能どころか全能である。
全能の陰嚢。まだそれほど大したストレスでは
ないということも言える。

しかし、風邪などで体が弱ったときに限って股間だけ
ギンギラギンにさりげなく元気になってしまうという
「バテマラ」と呼ばれる現象がある。これは肉体の
衰弱の危険に際し、遺伝子を早急に残しておこうという
本能の現象であるといわれる。

ストレスに関しても同じことが言えるのではないか。
一時的にでも現実逃避して、心のバランスを図るという
本能…

これを「逃げマラ」と呼ぶこととする。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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突撃隣の美人妻。

新潟の親戚から笹ダンゴがどっさりと送られて来た。
その笹でパンダを2日ぐらい養えるぐらいの量。嫁は
半分呆れていた。

「どーすんのよこんなにたくさん」

「とりあえずだな…、新潟のおばちゃんにお礼の
 電話をしなければ」

ぷるるるるる。がちゃり。

「あ、練馬のカジリンです。こんなに沢山どうもすいません」

「いーのよいーのよ。ところでマキちゃんは元気かい?」

「はいそりゃもう。じゃあどうもありがとうございました」

がちゃん。ふう。…ところでマキちゃんって誰。

「で、どーすんのよこんなにたくさん」

嫁の同じセリフの繰り返しで我に返った。

「ああ、会社に持って行くとしてもまだ余る。
 隣にも持って行くか」

「じゃあR(1才半の娘)も一緒に連れて行ってよ。
 そうすれば怪しまれないし」

「じゃあ何かい、僕はデフォルトでキョドってるのかい」

「いやいやいや(しかし目はそうだと言っている)…あと、ほら、
『いつもこの子が泣いたり壁蹴っ飛ばしたりでうるさくてすみません』
って言えるじゃない」

「まあそうだけど、わざわざRを連れて行くほうが微妙な気もするが…
 R、来るか?」

Rは僕の手をぎゅっと握り、付いて来る気を見せた。Rがその気なら
じゃあ連れて行くか、とRを抱き上げて隣の部屋に向った。

隣はイケメン兄さんとモデルのような美女が住んでいる。
姓が違うので結婚しているのではないらしい。すれ違う時に
挨拶する程度なのでそこまで聞いていない。淫靡なかほりが
する同棲時代のお隣。ちょっとドキドキしながらピンポーン。

「あのーすみません。隣のカジリンですけど」

「あら、はい」

ドアが開いて奥さん(正確には違うが)が出てきた。
面と向ってみると、やはり吸い込まれそうな宇宙企画系美女。
夜は凄いんだろうなあって感じの…おおおっといけない。

「これよかったら食べてください。笹だんごでっす!」

「えー。すごーい。どうもありがとうございます」

「この子がいつもうるさくてすみませんね」

嫁の指示どおり動くのも癪だったが、Rの頭を撫でて
挨拶をさせた。

「いえいえ全然聞こえませんよ!大丈夫ですよ!では…」

「では…おやすみなさい」

扉が閉まるまでRはバイバイと手を振っていた。よし、いい子だ。
よかったね、全然うるさくないってさ。

家に戻って嫁にそう伝えると

「うちだって隣の物音は全然聞こえないよね」

「うん。でも。やっぱ、イヤーンとかヌプーンとかやってるよねえ」
 
「知らないわよ。そんなこと」

壁一枚隔てたら、そこは同棲時代の桃色空間。これまでは
別に意識してなかったが、隣の美女と喋ってからといもの、
妙に生々しく思えるようになってしまった。

「むしろ聞こえてきて欲しいんだけど…」

「バカじゃないの?」

隣はもっと激しく同棲すべきた。せっかくの同棲時代。
もっとドエロになるべきである。蜜月はいつまでも続かない。
枯れ果てた姿が隣の我々である。

美女の相手のイケメン男はもっと腰を深く打ち付け、
汗だの汁だのと共に声も溢れさせて欲しい。

腰深し 隣はナニを するべきだ 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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寝る子は育つ。寝ない子も育つ。

昨日の日記の続き。

「としまえん」から帰って来た頃には、いつもなら娘・R
(1才半)は昼寝をする時間になっていたのだが、余程
興奮したらしく全然眠らずにはしゃいでいた。

メリーゴーラウンドとか汽車ぽっぽとか、Rが乗れるものは
ゆるいものばかりであったが、彼女にとっては全てが絶叫
マシンだったのではないだろうか。

Rは夕方まで暴れ回り、その相手をしていた僕が逆に疲れ果て
眠気が最高潮となってしまった。日頃の寝不足が祟っている
僕は、休日の昼下がりにはオネムとなってしまい、Rとほぼ一緒の
時間に昼寝してしまうのである。しかしRは

「眠らせないわよオホホホ」

とばかりに僕の手を引き遊ばせる。僕はもう限界となり
テレビを点けた。教育テレビで子供向け番組をやっている
時間帯。Rはテレビに釘付けとなる。コレで僕は解放される。

ふうと溜息をひとつつくと、むおわんと臭気が漂ってきた。
Rがテレビを立ち見しつつもプルプルと震えている。
うむちをしたようだ…。

「R、おむつ替えよう。こっちにおいで」

するとRはテレビから離れてこちらを振り向き、甘えるように
僕に抱きついてきた。Rの鞠のような体をふわりと抱え込む。
ああ、なんて素直で可愛い…。でも臭い…。

「はい、じゃあねんねして」

Rを布団の上に寝かせた途端、Rの瞼が下がり、ほんの5秒で
寝てしまった。体力が限界を超えていたにもかかわらず、暴れ
回ったりうむちをしていたというのか。大豪院邪鬼のような
娘だ。

しかし…これでようやく、寝る子は育つ!

Rのおむつを替えた後、僕も体力の限界、気力もなくなり
力尽きて寝た。

「あなた、いつまで寝てるの?」

嫁に叩き起こされてみると既に夜の9時だった。Rを風呂に
入れる時間をとっくに過ぎていた。嫁は呆れていた。

寝るオヤジには愛情は育たないようだ。 日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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燃えよバルセロナ。情熱のスペイン料理。

嫁のママ友で娘・R(1才)と同い年のミゲ君一家の自宅に
呼ばれた。先々週何故かこの一家とメイド喫茶に行った時に

「今度僕がパエリア作ってあげるよ」

とミゲ君旦那と盛り上がってしまったのだ。
自信満々に料理を披露するだけあって、ご馳走してくれた
サフランライスとイカスミの2種類のパエリアはデラゼッピン。
僕も嫁もRも欠食児童の如く貪り食ったのであった。

「今度結婚する時は料理のできる男がいいわ」

嫁も僕の顔にイカスミならぬ泥を塗るコメントで絶賛。
あーそーしたほうがいいねー。僕も巨乳のお嫁さんに
するー。

料理を披露した後は旦那のパソコン。彼はものすごいパソコン
ゲームマニアであり、グラフィックボードは最強、メモリ1.5ギガ
という訳の分からない高性能自作パソコンを見せてくれた。

この旦那も仕事で忙しいはずなのに、ゲームをする時間など
どこにあるのだろうか…。と感心しながら眺めていると

「これが奥さんと恋人時代に行った宮古島で…」

今度は写真ビューワーを開き、家族の写真をどんどん見せてくれる。
奥さんの水着写真のサムネイルが目に入って、いつそれを
拡大表示してくれるのかと期待していたが、それを開いて
くれることはなかった…。

「今度は海に行こうね!」

と約束し、ミゲ君一家を後にしたのであった。
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