太陽にドエロ

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■お詫び■

『「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方』

ということで先月募集致しましたが、未だまとめ終わっておりません。応募して頂いた皆様にはお待たせしてしまって申し訳ありませんが、あと一週間ほどお待ちください。すみません。

■以下日記■

仕事が休みだったり早く帰って来た日は、嫁や子供達と一緒に寝られる。

息子・タク(4ヶ月)はわりと寝付きが良いので、すぐスヤスヤと寝てしまうが、娘・R(2才)は眠るまでひと暴れするのである。歌ったり踊ったり僕や嫁とじゃれ合ったり。

僕は纏わり付くRの相手をしながらも、今宵は嫁と契れるだろうか…などと考えていたが、Rが寝てくれないことには夫婦の夜の生活はノーフューチャー。Rを寝かせることが最優先であると考えた。

「はい、R。パパ寝ちゃうよー」

なまじ相手をするからはしゃぐのであり、寝たフリをすればRも相手がいなくなって眠るしかあるまい、と判断しRの隣で狸寝入りを決め込むことにした。

案の定Rは静かになった。薄目を開けて様子を伺うと、Rはボーっと天井を見上げている。一体何を考えているのだろうか。このままじわじわと眠気が襲って来て、静かに目をつぶるのであろう。僕は薄目のままRが寝る瞬間を見届けたいという気持ちになった。

夕日僕が幼稚園児の頃、当時建築中だった実家を何度も見に行った。適当な柱に登って座ると夕日がよく見え、太陽が落ちて山の裾野に隠れる瞬間を見届けようと、飽きもせず何十分も眺めていたものである。
物事がじわじわと変化するさまを見るのが好きなようだ。この時、太陽を見ていたあの頃の気持ちが蘇ったのである。昔は太陽を眺め、今は娘を眺めている。ああR。君は僕の太陽だ。なんつって。かくしてRが寝るまで観察開始。

R、髪をかきあげる(その仕草が女の子っぽくて親父ときめく)
R、ハナクソをほじる(親父、ときめきから幻滅のズンドコに叩き落される)
R、ほじった指を舐める(親父、幻滅から発狂寸前へ)

大体このような動作を繰り返していた。何度「やめなさい!」と叫びたかったことか。しかし忍び難きを忍び、耐え難きを耐えおよそ15分、瞼が少しずつ下がってきて

「ぷしゅー。ぷしゅー」

寝息が聞こえてくるようになった。どうやらやっと寝たようだ。太陽は沈んでしまったらもう見れないが、娘は寝た後でも可愛い寝顔を眺めることができる。ああRよ。君は僕の太陽だ。

おおそうじゃ。僕のもうひとつの太陽、嫁に夜這いをかけなければ…と思ったが、時既に遅し。嫁もとっくに寝てしまっていた。己の性欲のために寝た直後の嫁を叩き起こすほど僕はエゴイストではない。エゴイズムとエロチシズムは同居しないのだ。何より嫁に殺される。

ああ嫁よ。僕は君とやり太陽。

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