枕くらくら頭くらくら。

このところ嫁と娘・R(2才)が寝る時間ギリギリに
仕事から帰って来ている。

するとRが必ず僕の枕をエッチラオッチラと持って来て
僕に渡し、

「ねんね!」

僕も寝るように催促するのである。僕は枕がないと眠れ
ないのだが、それをよく知っているようだ。2才児でも
よく見てるんだなあと深く感動してしまう僕の親馬鹿さよ。
父の枕に気を使う心遣い。成長しても忘れないで欲しい。
さすれば将来、

「Rー。君の膝枕じゃないと眠れないよ〜ん」

「まあ、お父様ったら甘えちゃって」

と、若き太ももに顔をうずめて安眠出来ることであろう。
そのようになればいっそそのまま永眠してしまいたい…。

そんな娘いねえよ!と我ながら呆れるが、この先10年位の
教育如何にかかっていると思う。頑張らねば…と考えている
内に我に返った。

「ていうかR、君が寝なさい」

Rはまだ眠るどころかはしゃぎたいらしく、嫁にしきりに

「ママー!ママー!」

とまとわり付く。だが既に本寝モードに入った嫁は返事もしない。
早く寝させるにはそれが最良だろう。嫁は枕をしない。しかしRに
とっての「母」には枕詞がある。「たらちねの」である。昔試験で
「たれちちの」と書いてしまい、中年女性の古典教師の逆鱗に触れ、
どでかい×を食らったがある。

そんな思い出深き枕詞を枕にちなんで、嫁に相手してもらえない
Rのさまを詠むことにしよう。

たらちねの またたらちねのたらちねの
かへすがへすも たらちねの母

(「唐衣 またからころもからころも 
 かへすがへすも からころもなる」:源氏物語のパクリ)


嫁に相手にしてもらえないとなると、次のターゲットは僕になる。
ことになる。僕はRに顔や腹を叩かれ、体をゴロゴロと転がされ、とても
寝るどころではない。

いつもいない僕がいるからRは嬉しくてはしゃいでいるのだうけど、
僕は嫁のようにシカトすることは出来ない。つい悪戯っぽい笑顔に
誘われて相手をしてしまう。

「枕を差し出して寝ろと言ったのはRじゃないかようー」

僕はいつになったら眠れるのだろうか。そしてRはいつになったら
寝るのだろうか。

マクラだけに、お先マックラー。

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