惰眠を貪る堕民の子守唄。または鎮魂歌。

仕事から早く上がれたので、

「今日は久しぶりにR(8ヶ月の娘)をお風呂に入れるし
 久しぶりに外に晩飯を食いに行くか」

などと嫁に言っていたのだが
夕方から明け方まで本気で寝てしまった。

あわよくばこれまた久しぶりに嫁を押し倒して
桃色遊戯にいそしもうかと思っていたのに。

「お風呂に入れる時間だけどどうする?」

寝ている途中に嫁に起こされた記憶がある。
しかしどうしても体が起きなくてギブアップ。
せっかく1週間ぶりに一緒にお風呂に入れる
チャンスだったというのに、Rよ、嫁よ、すまぬ。

その後嫁が寝床に入って来て目覚めた記憶がある。
僕は空腹を覚え

「そういえばメシは…?」

嫁の腕を掴んで聞いたのだが

「自分で用意して食べて!」

めちゃくちゃ投げ槍な嫁の答え。
晩飯を食いに行こう、と言っちゃった手前
非常に気まずかった。嫁よ、すまぬ。

しかし、気まずかった以上に驚いたのが
腕を掴んだ時に気付いた嫁の腕の細さ。

…こんなに細かったっけ?
いつの間にかこんなに脂肪が…
僕が苦労を掛けているからだなあ。

家事と育児は一切嫁に投げっ放し。

こりゃ嫁と桃色遊戯どころではない…。

燃焼系、燃焼系、オギノ式♪とばかりに
嫁の脂肪がどんどん落ちていってしまう。
桃色遊戯から脂肪遊戯で死亡遊戯の恐れが。

垂乳根の、とは母の枕詞であるが
垂れてる余裕もなくなってしまう。
いや、もともと嫁は垂れるどころか平らだけどさ。
Rが吸う母乳も枯れてしまう恐れも。

一方僕は僕で仕事で午前様。休みもろくに取れない。
正直自分のことで一杯一杯。嫁を助けられない。
今日も寝坊遊戯だしさ。

我が家はRだけが元気の疲労遊戯。
まだ日記を書ける余力だけはあるけど…。
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