ノリトリーナ

No1038  2024.03.11   

ノリトリーナは「シール起こし」と「ノリ残り」を取る道具です。
スッテッカーシール、両面テープ、セロファンテープ等を剥がす道具でして溶剤や加熱作業をしないで貼り付いた周りの面を保護をしつつ、ノリの油膜が残りづらい機構の形状
とするスクレーパ-と微量に残った油膜をめくり取る機能性能を構築しました。
分別廃棄におけるシール剥がしには重宝します(詳細は下に記載)
コンセプトは「めくり取り」です。
ノリトリーナと言う名称でスリーブ型のスクレーパーと力を刃先に伝える中子を配置し、
刃先部分を剥がし面にフィットさせる役目を担わせ、中子(ナカゴ)の材質は合成ゴムと塩ビモノマーを主成分に含み、ノリ成分と親和性がある「絡めブロック」から構成されております。
張り付いた面を傷つきづらくするためにバルカナイズドファイバーと言う材質を採用し、しなりによるフィットを構成しております。
シール起こし とは貼ってある状態から手掛かりを作るまでの工程と定義します。

道具の使い方として跳ね上げ捲りで手掛かりを作り、摘み捲りで剥がします。




これが全容を示す写真です。
スリーブ型のスクレーパーで底面の両端部には刃付け加工がされております。
シール起こしを目的で底の部分に勾配を付けてます。

@バルカナイズドファイバーをこのような形状にカットをします。
 素材は長手方向に対し縦目の切り方で、掘り込みは折り曲げ線とロゴを加工してます。
 この時点で底面の両端部には断面的に尖らせて刃付けをしております。
 全長:72mm 巾:35mm 厚さ:0.35mm程度になります。
 製品重量:11g(10g+1g)
 接合部は鍵接合と言う方式を採用しております。
A角スリーブ型に組立てます。
B中子の写真です。(ノリ残りの時に絡め取りブロックとして使用できます)




各方向からの写真です。


斜め上方向からの写真です。

製品をお送りするのはこの様な
状態で お送りいたします。



 
 シール起こしの主たるモノで、スクレーパーの部分が凹型に湾曲します。
 持って力を入れるとこのような形状になり貼り付いている面にあてがうと
 ぴったりとフィットするので押して剥がすときに刺さり込み機能を発揮します。
 これをめくり取とします。
 下の部分には約45度の刃付けがしてあります。
 中子を1〜2mm程度凹ませてその部分が刃の役目を担わせます、
 残りの部分は全体の強度の確保となります。


最初の引っかかりが悪い場合は立てるように角度を大きくします。
シール起こしの重要な事柄です。

分別ごみのシール剥がし            2024.04.01追加記入(青着色)
容器等のゴミ出しでは異種素材シールの除去が必要な自治体もあります。
プラスチック容器に紙シール・段ボールにシールやガムテープ等の
剥がしに重宝します。
段ボールでのシール起こしは縦目方向からの作業が肝要です、
横目方向からでは上手く行きません。
段ボールのリサイクルにシールを剥がして出す時に重宝するのは当然ですが段ボールのリユース方式に道が開ける可能性があります。
草の根的に関係者各位の合意が得られるならば道が開けるように思われます。


絡めブロックの説明
スクレーパーの中子で力を伝達する
役目の他に成分に残留のノリとの
親和性を有し単なる消しゴムの形状に
近い訳ですが、ノリ剥がしには全く違う
重要な機能があります。
擦ると消しゴムで言うならば消しカスが出ますね。
そのボロボロを油膜の上で転がすと
油膜とボロボロがくっ付いて捲れるよう
になって取れます
※結論としてはボロボロが早く沢山出るブロックが良い性能のブロックです。





ノリ剥しの捲る基本構造を検証した時の

道具です。この様道具を作りノリ残りの部分を擦って見ました。

その他アレコレ研磨剤等をテープ面に保持させた実験があります。
最終的には合成ゴムがノリ面には適合性が

良かったです。
ブロックとして近い成分を有するものが見つかりそれに移行をした経緯があります。
テープ状よりもブロック状の方が利便性が高く更に粒状では始末が悪かったです。
シッカシ・・・・・くっ付くとはどういう事かから紐解くと結構面倒くさい話が
営々とありました。
これが面白くもアリなんですがね。
分子と分子が近ければくっ付き離れるとくっ付かない。
くっ付く力は面積に比例しその部位の距離の2乗に反比例するですかね?
分子と分子間に水や粘着剤を介して引っ付けている?となるんですかね?
鉄と鉄がくっ付かないようにするために「キサゲ」加工をする場合もありますね。
粘着剤が長時間又は紫外線等により変質又は硬化により基礎の理論が効かなくなること
もありますね。


使い勝手の良さとそこに至る原理を動画にしてみました見てやってください。

スクレーパーでメクリ、指で引っ張って成功の事例の動画です.
ノリトリーナ・・・ヘラ  

指で引っ張っても途中でシールとノリの層が離れて残った場合の処理の動画です。
ノリトリーナ・・・ブロック

ノリ剥がしに於ける基本構造を説明する動画です。
剥がしの原理
以降2024.03.17追加記載  
ノリトリーナのアトガキ  アピール (重複しての記載もあります)
 ※1 スクレーパーにバルカナイズドファイバーと言う素材の選定にあります。
     貼り付け面を傷つけ辛く金属では硬すぎ、樹脂ではやや軟すぎその中間に
        存在するバルカナイズドファイバーが良い加減の硬さ強さ柔軟性があります。
 ※2 刃付けと言う事をしております。
     内から外に向かって約45度の角度で傾斜を設けてあります。
     後後研ぐことも出来ます。(サンドペーパー等)
 ※3 スクレーパーの部分が凹型に湾曲させる事が出来るのがアピールポイントの
     一つです。
     ぴったりとフィットさせる機能と刃付けが有るのと相まって貼り付け面とノリ面の
     間に刃がのめり込むような感じでの使用感が演出されます。
     ノリ面は薄いのですので上滑りが少ないと言う絶対的な価値があります。
    上滑りが起きた場合は立てるようにして押すと上手く行きます。
 ※4 作業の勘所として「ぐぅ〜〜」と押し込んだらピョイと跳ね上げて捲る
     と言うのが重要になります。
 ※5 同上ある程度繰り返すと指で摘まめるようになれば摘まんで引っ張り捲りが
     可能となります、途中で切れる場合もあります。
     引っ張る方向は180度元の方向が良いようです、直角に引っ張るよりも
     きれいに剥がれます。
 ※6 同上の途中で切れて母材の紙が剥がれて残ったり、ノリが残ったりした
     場合には絡めブロックで擦って転がすようにすると剥がれます。
 ※7 絡めブロックは成分を吟味し捲りに適切な許容範囲にあることを確認してます。
 ※8 絡めブロックは捲り作業のし易さと力を刃先に伝える中子の役目を担ってます。

概ねこのような物です


試験の方法
1,ガラス板の上に荷造り用のガムテープを貼り付ける。(A-1の状態に)
2,右端から左に向かってスクレーパー@で押しつけるように剥がす。(A-2の状態に)
3,ノリ残り面が均等に存在する(A-3の状態に)
4,絡みブロックBと消しゴムCを合わせて左右に滑らせ擦る約10回くらい。



試験結果
絡めブロックは通常の消しゴムに比てべノリ膜の捲り取には大きな効果がある。
溶剤や加熱除去に比べてはいないが絶対的好条件として道具の簡便さがある。
元の根拠としては合成ゴム塗布のテープよりは劣るものの作業の簡易性において勝る。
消しゴム形状のブロックにスリーブ状のスクレーパーを組み合わせる、アイデアになった。
保管上も持ち歩きにも簡易的と言う優位性はある。
絡めブロックがスクレーパーの刃の部分に力の伝達の役目をする事と一連の作業の連続性ににも寄与するアイデアである。
鉛筆と消しゴムのような技術思想ではあるが力の伝達と言う項目が加味されている。
2024.03.16追加記載終わり   


Amazonとベイスから近日販売予定



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