カッティングリベット


カッティングリベット

No1044                  2024.10.11                 
カッティングリベットとは棒の長さを任意の長さでカットをしカット部分をつぶして使う締結部材をカッティングリベットと定義します。
従来の技術に近い技術としては銅リベットや真鍮リベットに近い技術思想となります。
今回は樹脂の内で加圧変形が良い加減の性能と形状保持性能を持つモノを採用しました。。
ポリ乳酸(PLA)樹脂がその素材に該当します。
主たる用途はバルカクラフト用に開発をしました。
回転部分や曲げ部分に特徴が有ります。
ペーパークラフト用にも利用できますがワッシャーを付けての利用をお勧めします。
絶対的な優位性は加工の簡易性にあります。
リベットの径が1.75Φと言う極小です。
バルカクラフトその他紙工作にとても便利です。



写真のようなモノです
フィラメントの端部に鍔を設けた形状です
素材はポリ乳酸
現状は人力加工(手作り製品につきややイビツの所が有ります)
端部に鍔を設けてカットしてます
フィラメント径1.75Φ長さ約20mm
(差し込み作業が容易にするための必要長さになります)
鍔径約3.0Φ(多少のイビツあり)
※ 量産化に向けた加工方式は只今模索中です。


立たせるには足の平に重心がくるように調整します、又は足の裏に粘着剤等を付けて立たせます。
ポーズ人形にカッティングリベットを使った事例です。
関節部分に特徴が有り回転可能は当然としますが、回転ブレーキと言う概念を構築して
おります。(詳細は後にあります)

設計としてこの様な切り紙のパーツを作り
ます。

素材はバルカナイズドファイバーと言う硬く
て強い紙を採用しております。

レーザーカッターでカットした図案です。
関節の接合穴はカッティングリベットに合
わせてあります。
組み立てる順番は概ね写真のような手順が
良いみたいです。

カッティングリベットを通した状態の写真で
す。

カットとカシメはどの時点でも出来ます。
足のカカトの部分は2枚重ねにしてあります。
カカトは90度曲げてからカシメるのがコツにな
ります。

足と手を胴体に付けた状態です。 全体の関節のカッティングカシメを切ってカシメた状態です。


使われるパターンの全部を記載は出来ませんが下の写真のようなモノが想定されます。
下に示される使用例は単なに使用例の一部にしかすぎません。
膨大に有ると言えば有ります。
画像をクリックして頂けば拡大します。




フィラメントの性能に関する説明用の写真です。
曲げ性能と形状保持性能の写真ででは左側の写真が該当します。
曲げた状態が保持されて冷間成形が出来ます。
銅線やアルミ線でも出来ますが太さの割合に対し極端に曲げる事が出来ます。
左の曲げた状態から伸ばした状態の写真。
金属等では応力硬化が発生し元に戻りづらい現象が有るんですがPLAフィラメントではその現象が少ない。
プレスによる端部の鍔だしの可能性を証明する写真となります。
形状保持樹脂に強度で劣りはしますが近い性能が確認出来ました。
フィラメントを曲げて成形後立てた状態で
セットしたサンプル。


フィラメントを短尺に切って切り口に圧を掛けたら唾状に開くものかどうか?ですね。
第一勘としては開くはずだ・・・・・・です。
ここは考えるよりもやってみれば解るですね。⇒結果としてOKでした。
然らば、カシメる事が出来る長さ(厚さ)ではどうかと言えば概ねリベットの径程度でした。
下の写真を参照ください。
カッティングリベットの厚物のカシメ状態
の写真です。
0.35mmのピースを6枚重ね2.1mmが限界でした。
推奨値としてはリベットの径を厚さの最大の
推奨値とします。

それ以上ではリベットが斜め(Z形)になってしまうので端部の開きが悪くなります、お勧めできません。

熱加工による端部の開きは出来ますが汎用とは言い辛いので有るには有ると言う事で・・・。


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