バルカクラフト
バルカクラフト |
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No1023 2022.03.02 |
バルカクラフトとはペーパークラフトの範囲内でバルカナイズドファイバーと言う特殊な紙による加工に関連するのをバルカクラフトと呼んで頂けば幸いです。 これに関連するモノならば全て含みます。 1, 特筆すべき点は材料設計と言う分野があります。 見た目のデザインは当然のことながら素材内部の機能性能の設計も可 能となります。(ビジュアルデザイン&インナーデザイン) 2,同上、材料が持つ特性で縦目横目で物性特性が違います。 3,湿潤状態と乾燥状態でも大きく物性特性が変化します。 4,この材料ではバネ性能と形状保持性能の両方が利用可能となります。 (応力に対し比例変形点と降伏変形点が近く、形状保持の2段階設定と 言う事も出来る特徴があります) 5,一つの製品の部位により違う機能を利用した製品を作ることが可能に なる場合もあります。 6, 素材に樹脂等を浸含させて性能を変化させる事が出来ます。 6-1、耐水剤、撥水剤、難燃剤等によりその性能を確保する事が出来ます。 液状ゴム等により滑り抵抗を増す事が出来浸透しているので剥がれ辛 く出来る事もあります。 6-2、酢酸ビニル等を塗布すると浸み込みやや柔らかくなって、 素材のヤング係数を変えることが可能になります。 これは素材をまげて形状保持機能やバネ性能を使う場合にはとても重要な点です。 素材の厚さの基準が空きすぎてますので丁度良い断面二次モーメントに出来ない場合に ヤング係数を変えて、曲げ性能の適性に近づけると言う技術です。 曲げの推移は厚さの三乗倍で推移しますので重要です。 例としては0.8mm厚と0.5mm厚では約4倍の強さの曲げ強度となってしまいます。 強すぎるのが困る場合もありますね。(硬すぎて伸ばすのが無理になる場合) 7、製品の物性特性と樹脂との比較性能表はメーカー情報があります。 北越東洋ファイバー様の資料を参照ください。 https://hokuetsu-toyofibre.jp/vf_characteristic/ 上記事柄より色んなパターンの性能を駆使し実施例を提示し、加工に関する弊社からの情報の提供を順次行ってまいります。 まだ発展途上でありまして実証テスト等しながらの提供になります。 スモールビジネスのネタでもあります。 情報を発信してますので気に入ったモノがありましたらピックアップをして実施して見てはいかがでしょう。 連絡を頂けばノウハウの提供も可能です。 バルカクラフトは表現した作品、加工した部材や部品、加工用の機械、加工の用の道具、補助材、加工の方法等です。 インデックスから参照頂けば幸いです。 形状を保持する機能性に優れた機能性を持つ形状保持紙ですので、面白そうだと思って頂ける方、やってみるかと思われる方にある程度の情報を開示し発展させていきたいと考えます。 通常の加工の道具工具ではある種の限界がありまして、LEDレーザーカッターの低価格化により、その範囲は膨大に広がりますね。 一事例として「切り紙組み立て」もあります。 j実用品の場合は「紙器」と言う分野も多くなりますね。 ※ レーザーカッターによる焦げ跡の処理やヤニ附着処理に水洗や漂白があるんですが板に挟んで乾燥させると言う技術も開発済みであります。 ※ 弊社の素材としての名前はコテイシーナNFとして販売をしております。 |
レーザーカッターでのお勧めはエッチャーレーザーですがこれに限ったものでは無いです。 価格とソフトがそれなりで重宝しております。 DXFが使える、換気装置もオプションで有ります。 性能は3.5Wとぎりぎりですが何とかなります。 この機械しか使ってはいませんが、やってきたノウハウの記載があります。 操作するソフトは画像データとイラストレーター系とオートキャド系と両方できるようです。 無料のソフトで解説動画も沢山あるのはJW_WINと言うCADソフトが有ります。 概ね設計図通りにカットをしてくれますがイメージとして描く線は0.2mm巾の2本線で切り抜いていくイメージで製作して頂けばいいんですが・・・・・・・・。 例として50Φの円盤を作るとするならば、50.2Φ(R=25.1)の設計になります。 バルカナイズドファイバーの無料サンプルがメーカー様(北越東洋ファイバー様)より有ります。 サンプル依頼をネットから出来ます。 |
曲げと形状保持の基本の説明 |
右端が組成の拡大写真です。ナノサイズの結合の証明写真 |
![]() 北越東洋ファイバー様の資料を引用 |
三次元網目模様の状態を微細に密接させる事で紙よりも、強く、硬く、応力反応にも追従。 形状保持性能にも関連する性能となります。 曲げに対しては右写真のわずかな隙間に繊維がずれて曲がり形状が保持される。 バネ性能は繊維間の摩擦で曲げたものの形状に戻ろうとする。 強い力で曲げれば繊維間の隙間に繊維が入り込み少し戻って固定される。 弱い力では固定されたところから移動分が元に戻ろうとする。 強い力で2次加工3次加工と多段階での形状の変更が可能となる。 この性質を利用して色んなものに使おうと考えます。 |