形状保持バネ


形状保持バネ

No1025      2022.04.01

バルカナイズドファイバーによるバルカクラフトで重要な部材として形状保持バネを開発しました。
強い力で過剰に曲げると約半分戻ってその形が保持されると言うモノです。
通常のバネとは違う特性となります。
その利用範囲は広く、可変造形と言う分野が有ろうかと思われます。
見た目は何だ!それだけか!ではありますが可動骨関節と言う事が出来ます。
商品名:バルカスプリングとします。
バルカスプリングは心棒にバルカナイズドファーバーのテープを濡らして巻き付け後乾燥硬化させたものです。
硬くて強い形状保持紙の特性を発揮しております。
ハンドメイドの重要パーツとしてご利用頂けば幸いです。


形状保持バネは主たる基礎部材になります。
動きの説明は動画動画の用意があります。
自在位置関節設定が出来ます。
球形関節とは可動範囲においてバネ関節として利用すれば優位性が有ります。

20220410割り込み追加記載
バネの曲げ方向についての説明だけでしたが、特筆すべき機能として巻きばねの径の変更も可能となります。
十字クロス軸の外側からかぶせてバネを固定することや、使用する管に外径を合わせておいて、ネジって広げて固定する方式やネジってバネの径を縮めて管内に装着する法式も出来ます。

この様な現象は一般のバネや紙にも有ります。
都合よく使える範囲がバルカナイズドファイバーにあると言う事になります。
金属や樹脂の一部ではバネ性能がが良すぎて不向き。
紙では性能が低くて余り使えないですが、折り紙等にはこの性能を使っていますね。
バルカナイズドファイバーでは丁度良い加減の所に性能の範囲があるとなります。
曲げの基礎原理が繊維系(紙・バルカナイズドファイバー・竹・形状保持樹脂・クジラの髭)と一体系(ゴム・樹脂・金属)では違いますね。
テープ状やシート状でもこの性能を使う事はしておりました。
テープ状では腕巻きメモが有ります。

螺旋状に巻いて成形すると変形の変位量が大きく取れて変形の状態のバリエーションが増えると言うメリットがあります。
曲げの方向性に制限がなくなります。
巻きのピッチで性能の変形が出来ます。
巻き径方向にも変形が可能となります。(径の大小のバネ性能)
螺旋管の中に径の大きなものを入れれば挿入管が保持される。
管の代わりに十字クロス軸を入れても軸が法出来る。(X-Y方向に径を大きくする)
ここから想定されるのは下の写真ののような紙人形が有ります。
当然これから創造されるモノは数限りなくある訳ですが、順次発表をしていきますね。
一般系通信販売とマニアック系通信販売の予定は有ります。

バルカスプリング(形状保持バネ)の規格は後日追加で記載します。

繊維が曲がる原理と単一品が曲がる説明。
繊維系が曲がるときには伸びと言う現象が少なく繊維本体間で繊維そのものが圧縮をされた時
に空間に入り込んで曲がります。繊維間には微妙ではありますが空間が形成され、小さい曲が
りの集積がテープ状全体で曲がる、と言う事になります。

紙、竹、木材、クジラの髭、形状保持樹脂等がそれに中ります。

単一品の場合は曲げの外側では伸びがあり、曲げの内側では圧縮による膨らみになって形状
が変形されます。

ゴム、鉄等金属、軟質樹脂等がそれにあたります。

中間的なものとしては金属ワイヤーや樹脂ワイヤが対象になります。


形状保持バネは紙人形用をサンプルとして記載しましたがこれに限らず色んな厚み幅巻き径のものが出来ます。
バルカスプリングは種類が多いので、形状が保持できている証明と代表製品を記載します。



紙管は紙ストローを転用し使っているものもあります。
余りにも沢山あり過ぎて用途が追いつかない悩みは有りますがアレコレを発表して行きたいと思います。
 バルカスプリングは特に紙管に拘る事は有りませんが、円筒形の形状となじみが良いので採用して説明しました。
糊接着や瞬間接着剤の使用が可能です。



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