気をつけよう。甘い言葉と嫁の罠。

近所の「アンデルセン」という、童話みたいな名前のパンと洋菓子の
お店が新装開店したらしい。

新聞広告を見た嫁が

「ケーキを買うのよ!先着500名様にクッキーが貰えるのよ!」

とひとりで騒いでいた。

「あなたケーキ買ってくれば?誕生日の時ケーキ買ってあげられな
 かったからちょうどいいじゃない」

誕生日などもう一週間も前の話なのに何がちょうどいいのか分から
ないし、自分で自分の誕生日ケーキを用意するのか?と薄ら寒くな
ったが、娘・R(2才)が僕らのケーキ話を聞いて

「えーきぃ!えーきぃ!食べぅー!」

僕ら以上に食べる気満々になってしまったので、Rの午前中の散歩
がてら行ってみようか、ということになった。

「嫁、君はどんなケーキがいい?」

一応嫁のリクエストを聞いてみたところ

「私は…まだ産後1ヶ月半だから食べられない。おまけのクッキーで
 いいわ」

息子・タク(1ヶ月)を産んで間もない嫁がちょっとだけ哀れに思えた。
よしよし、君がおまけクッキーをボソボソ食べる前で、思いっきり
うまそうにケーキを食べてやるからな。

しかし目的の店「アンデルセン」に着いてみると…なんと100人以上
並んでいるのではないか、というぐらいの長蛇の列。何故たかが東京
場末の商店街のいち洋菓子店にこれほどまで並ぶのか。パチンコ屋の
新装開店じゃあるまいし。一体どれだけ待てばいいのか分からないし、
Rと一緒なのであまり待つわけにはいかない。恐るべしアンデルセン。

やられた~嫁の甘言と甘いケーキにまんまと乗せられた~。

「並んでる人全員糖尿になるがいい!」

と呪いの言葉をかけてアンデルセンを離れることにしたが

「ぱぱ、えーきぃ!えーきぃ!」

Rが「話が違う」とばかりに騒ぎ始めたので、こう返事をした。

「あそこのケーキはすっぱいのさ」

そりゃアンデルセンじゃなくてイソップだ。

ま、Rには気の毒だし僕も多少悔しかったので別の店でケーキを
買ってRのご機嫌も回復したのであるが…。

ケーキ回復。なんつって。

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