11/28/2017/SUN
開園15周年記念 碧岡烏兎 自選15篇 感想編
15年も書き続けていると、中身はともかく数だけは相当なものになる。
いい機会なので、これまでに書いた本や映像作品の感想文から思い出深いものや、思想とは言えないまでも私の考えがよく表れていると思われるものを15篇選んでみた。
これがなかなか難しい。書いた量だけは多いので15に絞ることはなかなかできない。そこでジャンルをに分けることにした。
本や映像作品の感想、自由に書いた随想やエッセイ、音楽の感想やプレイリスト、美術展や博物館の感想。
結局60篇の文章を選ぶことになった。
15篇は第一部から第五部、それぞれから3編ずつ選んだ。各部の期間は同じではない。第二部は2年足らずで辞めてしまっている一方、次の第三部は足かけ5年書いている。
時間は読んだ本の数や思索の深さと必ずしも比例しない。期間としては短い第二部が大きな転換期となったと自分では思っている。
- 小林秀雄全集(3)(第十三巻)、小林秀雄、新潮社、2002 12.5.02
- 破戒(1906)、島崎藤村、野間宏解説、岩波文庫、1957
新潮日本文学アルバム 島崎藤村、三次行雄(評伝)、高井有一(<エッセイ>「一枚の写真――木蔭の墓所」)、新潮社、1984
『破戒』と人権、川村俊英、文理閣、2003 2.6.04 - 森有正エッセー集成5、「木々は光を浴びて」他(原著1970-1973)、二宮正之編、海老坂武解説、ちくま学芸文庫、1999 12.20.03
- 死者と生者のラスト・サパー、山形孝夫、朝日新聞社、2000 2.3.06
- 未来少年コナン、演出:宮崎駿・高幡勲、作画、大塚康生、脚本:中野顕彰・胡桃哲・吉川惣司、作画: 大塚康生 音楽: 池辺晋一郎、NHK・日本アニメーション制作、1978 10.23.04
- 吉田満著作集(上下)、文芸春秋、1986
散華の世代からの問い 元学徒兵 吉田満の生と死(1980)、NHK、吉田直哉編、ポニー・キャニオン、1990
「戦後」が失ったもの、戦争とは何だろうか 鶴見俊輔座談、晶文社、1996 4.8.05 - 徴候・記憶・外傷(sign, memory, trauma)、中井久夫、みすず書房、2004 6.24.06
- 石原吉郎全集(Ⅰ(詩)、Ⅱ(評論・随筆)、Ⅲ(俳句・短歌・対談・書簡・補遺)、鮎川信夫・粕谷栄一編、花神社、1979 2.24.07
- 石川県西田幾多郎記念哲学館、石川県宇ノ気
西田幾多郎の世界、石川県西田幾多郎記念哲学館、2004
西田幾多郎の憂鬱、小林敏明、岩波書店、2003
西田幾多郎の思想、小坂国継、講談社学術文庫、2002 5.12.07 - 癒しとしての痛み―愛着、喪失、悲嘆の作業(Den nodvendlige smerte, 1987, Healing pain: attachment, loss, and grief therapy, 1991)、Nini Leick, Marianne Davidsen-Nielsen、平山正実監訳、長田光展訳、岩崎学術出版社、1998 3.3.12
- 秘密の観点(1973)、土居健郎選集 8、土居健郎、岩波書店、2000 9.29.12
- 最後のイエス、佐藤研、ぷねうま舎、2012 12.16.12
- 海街diary:是枝裕和監督・脚本、吉田秋生原作、東宝、ギャガ、2015 6.22.15
- 語る西田哲学――西田幾多郎 談話・対談・講演集、書肆心水、2014 4.24.16
- この世界の片隅に、こうの史代原作、片渕須直脚本・監督、のん主演、GENCO製作統括、東京テアトル配給、2016 12.11.16