第4回: キャスト "安達貞子"役 吉田晶子

 

あきちゃん

リレーコラム『湯呑み所』・・・まあ、演大もいろんな企画を考えてくれますねぇ。 ありがとう。そして今回、わたし"安達貞子"役の吉田晶子にお声が掛かりましたぁ! 自己紹介は苦手ですが・・・えっと・・・蟹座のAB型です。 好きな物は『かりんとう』と『かきのたね』♪ みんなには "あきちゃん" とか "ねーさん" とか呼ばれています。 あなたも気軽に声をかけてね。

そんな私のテーマは 『そぞろごと』
・・・白熱している稽古場で、汗を流しながらも笑顔の絶えない仲間達を見ながら、あれこれ思うことを書きましょう。

 

ふと気付くと人生の半分以上を芝居に関わって生きていますよ。まぁ・・びっくり! 今まで、いろんな出会いや別れを経て今に至っています。 この場所に腰を落ち着けるまでは、芝居にすがるようにガツガツと訳も分からず進んでいた時もあったし、 全てをリセットするかのように芝居に対しての欲が無くなった時期もありました。
だけど今・・不思議な事にまた欲が出てきましたよ。それは以前のような虚栄心的な欲ではなくてね、 もっと高いところに手を伸ばしたいと思ったり、 もっと豊かに表現したいと思ったり・・・それは演大の仲間のお陰でもあるの。
こんな表現は誤解を招くかもしれないけれど、私より若くて経験も少ない彼女たちの伸びやかな感性や、 思うままに突き進み表現しようとする情熱や努力・・・。
あぁ、芝居を続けてきて良かった・・と思ったね。だって彼女たちに出会えたから。 そしたら、私だって負けられないでしょ? 彼女たちの仲間に入りたいでしょ? 私だって輝きたいでしょ?

こんな想いは、今回のお芝居の設定にも似ています。
高等師範学校の女学生が、新しい時代の新しい女性を目指して試行錯誤するのを見守り応援する安達先生(これ、私の役ね)。 けれど、彼女たちのようにまっすぐには生きられないの。 彼女たちを守るためかもしれない。でも結局は権力に屈するのよ。悔しいね。
安達先生はね、彼女たちのようには生きられないってどこかで分かっていたからこそ、想いを託し、 一緒に飛びたかったんだろうなと思うの。
だから、私は飛ぶよ! 彼女たちに負けずに飛んで、安達先生として舞台で生きるよ!

あなたも一緒に飛ぼうよ! 飛ぶ夢を見ようよ!
どうか、客席から私たちの生き様を応援してください。劇場でお待ちしています。

 

長い長い『そぞろごと』にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
次回は "中村英助"役の出野孝道さんにご登場いただきます。

 

演劇大学スーパーユニット