愛宕神社
由緒
大蔵の鎮守、喜多見・宇奈根の氷川神社とともに三所明神の一つで、『江戸名所図会』には「祭礼毎年9月21日なり、相伝ふ、暦仁元年(1238)当地の主江戸氏足立郡大宮の御神を勧請すと云。旧は唯一宗源の社なりしに、其後二百有余年を経て天文年間(1532〜55)松井坊といへる山伏奉祀の宮となり、両部習合す。(中略)当社昔は五所に並び建て宮居巍々たりしに、いつの頃よりか荒亡して唯此一社のみ残れりとい云」とあります。これによってみればこの社は七百余年前の遠き昔の建立であり、幾多の変遷を経て今日に至っていることが察せられます。社殿には氷川祭礼の図・宇治川先陣の図等の大額があります。現在の社殿は平成元年に御造営されました。