エリア概説 白馬岳周辺
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夏はたくさんの登山客で賑わい、初心者向けの山になってしまっていますが、スキーの対象として見ると、標高差、傾斜、雰囲気どれをとっても最高だと思います。滑れそうなところは1970年代に「白馬登高会」「大町山の会」など地元の猛者があらかた滑ってしまっていますが、それでも次から次へ、新しいラインが記録されています。

まだまだ興味は尽きないと言って良いでしょう。


写真は白馬旭岳東面の滑り出し45度の斜面


1.白馬大雪渓

新しいラインを滑ろうとしている人にとっては、アプローチでしかないかもしれませんが、天気の良いときに周囲を物色しながら登るのは楽しいでしょう。

写真は5月ゴールデンウィークの白馬大雪渓 葱平付近。

数年前、大量の降雪があった後、大雪渓自身が雪崩れ、白馬尻付近にあったテントが埋没した事故がありました。4月以降であっても降雪直後は踏みこまないほうが良いかも。

滑降は村営宿舎横あたりからスタートすると気分が良い。
小雪渓上の避難小屋から稜線に直上し、稜線から滑りこむのも楽しい。稜線直下は少々急なので、登りには要注意。
1998年5月(GW)の記録
2001年6月の記録


【大雪渓のバリエーション】

shiro_2g.jpg (41145 バイト) 2号雪渓

白馬岳山頂と松沢貞逸氏碑の間のルンゼから下降する。私自身は恐ろしくて滑降していない。
白馬周辺の超急斜面の定番というべき。
白馬登高会以来、年に数パーティが滑っていると思いますが、年によっては降口に巨大なセッピが張り出します。最上部は50度から60度の急斜面であり、ここをどうこなすか、がポイントのようです。


同人横山勝典氏の記録 面白いぜい!

主稜周辺
以前から急斜面を求めるスキーヤーには注目されていた。最近、TUSACの新井氏によって主稜から5峰、白馬沢に下降するラインが滑降されました。また、大雪渓側の3号雪渓が大橋真氏によって滑られました。滑り尽くされたかに思えた白馬岳ですが、力のあるスキーヤーにとってはまだまだいくらでも課題があるように思えます。

残念ながら私にはそれ以上詳細なコメントをつけることができません。いずれも50度を超える「超急斜面」であります。まず、主稜を登攀しなければならないので、それなりの登攀経験が必要でしょう。


2.白馬沢

右俣 ☆☆☆
白馬岳命名の由来になった代かき馬の右をすべる、このあたりでは最高のロケーションを誇るラインでしょう。
97年5月の記録

左俣
私は滑っていません。主稜の付け根からスタートする恐ろしいライン!?
小野賢一氏(現在大分在住)がソロで主稜登攀後、山頂付近から滑った記録があります。(1991年5月:岳人531号)

小蓮華沢 ☆
小蓮華尾根の左。落石が多く、あまり快適ではありません。岡島修一氏がモノスキーで滑降しています。
98年4月の記録
2007年5月稜線からドロップ 

小蓮華山直登ルンゼ ☆☆New
雪面の荒れがひどく快適ではないが、小蓮華山頂から一直線に1000m駆け下る、ルンゼとしてのカッコ良さはピカ一だろう。このルンゼの難しさは傾斜ではなく荒れた雪面をどうこなすか、だと思う。
2007年6月の小蓮華山直登ルンゼ

この他に過激な記録として、代かき馬の「馬形岩壁」をスキーをもって登攀後、白馬沢滑降というすさまじい記録があります。(1979年5月:白馬登高会 岳人419号)登攀途中で天候悪化、スキーを放棄して登攀後、スキーを拾って右俣滑降というすごい記録!


3.金山沢 ☆☆
kana2_a.jpg (53969 バイト)
小蓮華尾根の右に展開する沢。上部は沢というより急で広大な斜面。白馬沢より明るい。
下部はブロックに注意。また時期が遅いと大雪渓への合流点寸前で雪が割れ、水流が出ている場合がある。

2000年4月の記録

2004年5月の記録 


4.旭岳

白馬岳西側にそびえる旭岳は、夏は明確な登山道がないこともあり、注目されないが、スキーの対象としてみた場合、非常に面白い対象となる。白馬本峰にはあまり雪がつかないが、旭岳には南面、東面、北面それぞれにスキー滑降のラインがとれる。

GW以降の残雪期には、この山域の他のルンゼが大体石ころだらけになってしまうのに、この山の斜面はきれいなままで残る。東面は、急斜面の入門に良いように思う。

左の写真は、旭岳東面。45度くらいの斜面だが下部にシュルントが口をあけているので注意。スキーヤーは横山勝典、菊地健ペア。

1998年5月(GW)の記録

2005年5月旭岳東面 

2005年5月清水谷左俣 
2007年5月清水谷左俣〜杓子沢〜長走沢 連続滑降 New

5.小日向山 ☆ 
標高1908m。その眺望は、派生峰と片付けてしまうには惜しい。パウダーの時期はどうなんだろう?
2004年5月小日向山

6.長走沢 ☆☆  
「長走沢」 ナガハシリとルビを振っている文献もあるし、ナガパシリと書いている文書もありますが、地元白馬の人は「ナガシリ」と発音します。
大きな雪崩が長距離を駆け下る、という意味だという。確かに上部に広い急斜面を持つこの沢が雪崩れたら松川本流まで到達するような凄まじいものになるだろう。


2006年6月長走沢
2007年5月清水谷左俣〜杓子沢〜長走沢 連続滑降 New

7.杓子沢 ☆ 
日本離れした雄大な景観の中を滑る。例年、雪面の落石、土砂に悩まされるようだが、2007年は比較的良かったようだ。
2007年5月清水谷左俣〜杓子沢〜長走沢 連続滑降 New

8.柳又谷 ☆☆☆
オートルートを彷彿とさせる、といわれるロケーション
私はオートルート未経験なので本当かどうかはわかりませんが、すばらしいところであるのは事実。

2000年5月白馬一周ツアー記録


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