小蓮華山直登ルンゼ 2007年6月2日(土)
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先週でスキー終了にするつもりだったが、あまりにもしまらない山行だったので、もう一発決めたいと思って出かけた。今年は後立山では小蓮華の周辺の山行が多かった。
集大成として、最後はまだ滑っていない小蓮華山直登ルンゼとする。
メンバー 山川(単独)
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6月2日(土) 曇り時々晴れ
栂池自然園(8:50)---小蓮華山(12:25-12:40)---直登ルンゼ滑降---白馬沢(13:20)---猿倉(14:10)
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栂池自然園から入山。 ツアー観光の団体客が 「どこでスキーができるんね?」とか(雪が目の前にあるだろ) 「リフトは動いてんのかい?」(あるわけないだろう)とかさかんに聞いてくる。 終いには「その靴じゃあ歩けんだろう」とまで言ってくる。(兼用ブーツのこと) 「みなさんよりは早く歩けますよ」といったらむっとしていた。しまった。また嫌われる発言をしてしまった。 自然園内は2〜3回スキーを脱ぐもののほぼスキーのまま横断できる。そのままシール登行で船越の頭まで登る。スキーをザックにつけ稜線を小蓮華まで縦走。朝はすっきりした晴天だったが、このあたりからガスってしまった。 意地悪やなあ、と思うがしかたない。 景色など見えなくてもまあいいが、エントリを間違えて違うルンゼにでも入ったら大変である。 直登ルンゼの降り口は小蓮華山頂(大きな鉾がたっていたが倒れてしまっていた)から20mほど白馬によったあたりである。そこで準備をしガスが薄くなるのをまつ。食料でも食って待つか?と思っていたら突然ガスが切れてきたではないか!(写真) 食事はあとまわしにし、滑り込む。 最上部はそこそこ急であるがザラメであれば、さして恐ろしい傾斜ではない。 |
このあたりは急で、雪も絶好のザラメで快適である。 スラフがずるずると流れていくが、遅いので追いつかれないように滑る。 |
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【中間あたりから振り返る】 このあたりから雪面に石が多くなってきて、時折踏んでしまう。 |
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ガスの下まで降りたので、視界がきくようになった。 しかし、雪面は荒れてくる。中央に深さ1mほどの流雪溝あり。その両側にはデブリ跡の石やら泥やらが散乱。それを横断するときはスキーを脱ぐ。 「横滑り木の葉落とし」が有効である。 |
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再下部でルンゼはインゼルによって2つに分かれる。変わった沢である。別名「逆Y字」と呼ばれることもあるそうだ。 右は白馬沢本流へ、左は小蓮華沢下部に合流する。 今日見た状態では、左(上流から見て)は一面石だらけで、滑れないよう見える。私は右へいく。何とか石の少ない部分を選びながら滑降できる。 しかし、注意しても板はギタギタに傷むので、滑るならそのつもりで滑降していただきたい。 |
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【白馬沢に降り立つ】 白馬沢に下りるとほっとする。ルンゼ所要時間40分。 さあやっと飯にありつけるか、と思ったがすでに13時20分。猿倉14時30分発の白馬駅行きバスに乗りたかったので(それを逃すと栂池に戻る手段がタクシーしかなくなる)飯も食わずに白馬沢を飛ばす。 白馬尻からはさすがにこの時期は滑れず、林道をスキーブーツで早足であるく。途中で何人かスキーヤーを抜かしたが、きっと「なんでこいつ、スキーブーツでこんなにあわててあるいてんだろ」と思われたに違いない。栂池の観光客に「あんたより速く歩ける」と豪語した手前、仕方ない。 なんとか14時30分のバスに間に合い、白馬駅経由で栂池へ。 |
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【長走沢出合いから直登ルンゼを見上げる】 このあたりからみる小蓮華は、天を突くように高く見える。1時間半前まであの上にいたのかなあ、と思うと、スキーのすごさがわかる。 猿倉周辺の新緑は美しかった。今シーズンの山スキーはこれで終わりとしよう。 |