長走沢 双子尾根ジャンクションピークから長走沢 2006年6月3日(土)
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「長走沢」 ナガハシリとルビを振っている文献もあるし、ナガパシリと書いている文書もありますが、地元白馬の人は「ナガシリ」と発音します。
大きな雪崩が長距離を駆け下る、という意味だという。確かに上部に広い急斜面を持つこの沢が雪崩れたら松川本流まで到達するような凄まじいものになるだろう。
早い時期は双子尾根を登ったほうが安全と思うが、5月以降の時期になると長走沢の沢芯をダイレクトに詰めていってしまったほうが効率的と思う。
杓子沢の帰途、奥双子のコルまで上がって滑る人が多いが、ジャンクションピークから滑降すれば、なかなかの急斜面が滑降できる。
メンバー 山川(単独)
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長野(6:30)===猿倉(8:10)---樺平のコル---ジャンクションピーク(12.55-13:35)---長走沢出合---猿倉(14.35)
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猿倉からザックにスキーをつけ林道を行く。林道のところどころに雪が残る。今年の残雪は多いが、猿倉周辺のぶな林はやはり初夏の装い。 鑓温泉への登山道に足を踏み入れるが、登山道にまったく雪がないので、長走沢出合まで行ってからつめることにする。 長走沢は下部でかなり雪が薄くなっていたが、何とか沢沿いに通過できた。 双子岩から忠実に双子尾根を上ることもできるが、雪が落ち着いていれば長走沢をダイレクトに詰めたほうが早い。 今日は樺の生える樺平のコルまでシール登行で沢を詰める。 写真は樺平。なかなか美しい。 |
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双子尾根上にでると杓子岳東壁が目の前である。4本の尾根があるそうだが、ガレガレ、ゴチャゴチャしていてどれがA尾根やらB尾根やら、さっぱりわからない。AB間ルンゼはスキーで滑られているが、ガレにブロックが取っ付いている印象で 「こんなところ滑って面白いかなー」というのが正直な感想。 |
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半日くらいの楽勝コースとふんでいたのだが、樺平のコルからジャンクションまでは結構急できつかった。猿倉から標高差1300m程度なのに4時間半以上かかってしまった。あまりの暑さにバテてきた。 ここがジャンクション。杓子岳のピークは目と鼻の先である。 ジャンクションから大雪渓に向けて急なルンゼが落ちている。これは滑れそうだ。「滑れば初滑降かなー」なんて思うが、こんな目立つところにあるルンゼが滑られていないはずがない。 |
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ジャンクションからは、大雪渓を挟んで白馬岳東面が正面に望める。2号雪渓が良く見え、中ほどにスキーヤーが1名見える。(中間部の小さな点がそうである) 6月3日(土)13:00ころ2号雪渓にドロップインした方!この写真お送りします。(いらないか) |
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長走沢上部。45度ほどの斜度があり、なかなかスリリングである。下部のお気楽な雰囲気とはまったく違う、緊張感のある斜面である。 はっきりいって大雪渓より雪面もきれいだし数段面白い。 |
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振り返った長走沢の全貌。 正面のピークから降りてきた。 今シーズン最後のつもりだったが、まだ滑れそうだなー |