小蓮華岳南面金山沢  2004.5.1(土)
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【メンバー】久保田、野村、土屋昇、土屋智子、山川(以上ぶなの森同人)、松下、堀、笠間(ゲスト)
【コース】栂池自然園(9:05)---船越の頭(12:10-13:15)---猿倉(16:00) 

私自身は3回目の金山沢滑降になるが、何度滑っても良い沢だと楽しいと思う。稜線直下以外は平凡で大した斜面ではない、というような意見もあるが、私は山スキーの面白さは傾斜や長さだけではないと思っている。久しぶりに多人数の山行で、好天にも恵まれ、皆の満足そうな顔が、残雪期のこのルートの楽しさを表している。

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自然園から船越の頭への登り

茅野からやって来る仲間と二股の小日向の湯で6:45分待ち合わせ
昨日4月30日の10:00から猿倉への一般車両乗入が可になった。猿倉に車を2台デポ。栂池へ向かう。
栂池の中間駅からゴンドラにのる。これだと駐車料金が要らない。上部ロープウェイも含め片道1720円。上部のロープウェイに乗るには、登山計画書届け出が必要なので用意しておくと良い。要するにリフトの替わりに繰り返し滑降に使うのは不可なのだ。
栂池の自然園を横断し、ダイレクトに2612mのピークを目指す。天気も最高で、大勢のスキーヤー、ボーダーが登っていく。
雪の安定しているときは、白馬乗鞍経由よりこの方が早いが、あくまでも「雪の状態が良ければ」という条件つきであり、降雪直後などは白馬乗鞍経由にすべきで、うかつに踏みこんではならないと思う。

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稜線にて休憩、雪倉岳、朝日岳の眺望が素晴らしい。日本海は雲海の下

シール登行のまま2612mのピークまで登る。稜線に飛び出したところで一度に雪倉、朝日が目に飛び込んでくる。そこで大休止。日本海は雲海の下だ。

先に上ったスキーヤーが順に滑降し始めるが、数日前に降った雪が残っており、みな苦戦しているようだ。特に細板のテレマーカーは大変そうだった。中には事もなげにターンしていく人もあり、技術の差が出る雪のようだ。ボードが滑降するとスラフがずるずると落ち、ところどころデブリが溜まってしまう。

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稜線からの滑りだし。野村氏。45度の急斜面だ。

茅野テレマーカー軍団は、荒れていない雪面を求めて、小蓮華の手前からドロップインする予定で少し先まで縦走。
私は、皆が苦戦しているこの雪で、自分がどのくらい滑れるか興味があったので、ここ、2612mから直接滑ってみることにした。(身のほど知らずだ!)快適に、とはいかなかったが、バランスを崩しながらもなんとかターンが連続した。
(そこそこの出来?)

滑り出しは45度程度の斜度がある。野村さん、久保田さんも「出だしは緊張した」といいながらも無難にクリア。これは大事。緊張感は、山スキーには欠かせないファクターである。


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小蓮華付近から金山沢に向かってドロップした斜面。

ール状の沢の底で、小蓮華方面から滑ってくる仲間を待つ。

しばらく待っていると皆滑降してくるが、広大な斜面にシュプールを描きながらとばしてくるのは本当に絵になる。山岳滑降の醍醐味である。
下部は滑り易く締まった雪質になり、ターンしやすくなる。
写真は小蓮華から滑りこんだ笠間さん。みごとな滑降!

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下部で滑りやすい雪質に変わる。バックは杓子岳。野村務氏撮影

滑りやすい斜面はまだまだ続く。
途中休憩しながら、猿倉まで楽しく滑走できた。

下部ゴルジュは、側面からの落下物で雪面が汚れているものの雪は問題なくつながっている。

大雪渓を横断する地点も水流は出ていない。
大雪渓に合流する手前で、大雪渓を見上げることができる地点があるが、その雄大さに感動してしまう。

猿倉までの林道は雪がつながっており、ところどころ林の中をショートカットしながら、車まで滑って帰れる。長走沢も埋まっている。

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