−どんな異変がみられるか−

家族にお年寄りを持つ方107人に聞きました。
『最初に気づいた異変はどんなことでしたか?』

 

軽い
  重い


現在日本にはおよそ160万人の痴呆性高齢者がいると言われていますが、東京都の調査によれば痴呆性高齢者のいる家族のおよそ3分の2が上記のような『何らかの変化』に気づいてから医師に診てもらうまで2年以上もかかっている。と言う結果がでています。『年のせいだから・・・』とか『まだ大丈夫・・・』そう思い込んで放っておくうちに症状が悪化してしまうことが多いようです。(東京都平成7年の調査より抜粋)

早期発見の為にも脳ドックをお勧めします。お気軽に相談して下さい。



 



     
     72才 男性 アルツハイマー型痴呆
側頭葉、海馬、近傍を中心に高度の脳萎縮を認めるが、脳梗塞はほとんど見られなかった。
正常脳のMRI
脳室も小さく、脳萎縮もない
     69才 男性 水頭症に伴う痴呆
中脳水道狭窄に伴う側脳室、第三脳室の対称的拡大を認め、シャント手術により著明に改善す。   
          
MRIとMRAを詳細に検討することにより、アルツハイマー型か脳血管性痴呆、いずれの因子がより影響しているか重要な情報が得られる。
       83才 男性 脳血管性痴呆
側頭葉萎縮も認めるが、広汎なビマン性脳虚血を認めた。
左症例のMRAでは、前大脳動脈、中大脳動脈の描出が極めて不良になっていた。服薬加療により著明な改善をみる。アルツハイマー型痴呆の因子より、脳血管性痴呆の因子が主原因であればあるほど予後が良好になる可能性があります。
  
       
  24才 男性 両側視床梗塞に伴う痴呆
生徒の期末テストの採点をしていたらしく、倒れた彼の脇の灰皿には多量のタバコの吸いがらがあったという。当初、高度な痴呆を認めていたが、家族ぐるみの積極的な加療により、それから5年後、恋人もでき、結婚にこぎつけ見事完全回復をみて、第二の人生を活き活き歩みだした。
       68才 女性 左前頭葉髄膜腫
数年来、徐々に進行する痴呆症状に気づかれていたが、特にここ数ヶ月、目立つようになった為、来院。巨大な脳腫瘍を摘出することにより、著明な症状改善を認める。

★このように痴呆症状を呈する原因には、治るものも少なくありません!★

決して希望を捨ててはいけない!




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