『烏兎の庭』と題して自分のウェブサイトを作ってから今年でちょうど25年。飽きっぽい性格の私が、なぜか、書くことだけは続けられている。
毎年、開園日の11月28日には記念になる文章を書いてきた。今年は"お遊び"でAIにネット上の活動から私の人物像を推測させてみた。
Twitter(現X)に実装されているAI、Grokに以下の質問をして回答を得た。
Googleが提供するGeminiとChatGPTでも同じ質問をしてみた。結果は、GeminiとChatGPTの回答は簡潔で、Grokの方がより詳しく、より深く推測していた。そこでGrokの回答をそのまま掲載する。
ついでにGrokに私の学歴も推測させてみた。『庭』で学歴は明記していないけど、隅々まで読めば私の学歴はわかるように書いている。Grokはいいところまで推測できたけど、最終的には「わからない」と回答した。この質問への回答もGeminiよりGrokの方が詳しかった。
膨大な文書を検索して質問に対する的確な情報を要約する仕組みには驚かされる。ただ、情報の点と点を結ぶ力はまだ弱い。サイト内に散在しているヒントから私の学歴を推測することはできなかった。
また、あちこちでローマ字でも表記しているにもかかわらず、名前のふりがなを間違えるという基本的なミスをしているところにも、情報の点と点をつなぐことがまだまだ上手にできない現時点での限界が見える。基本的といえば、性別も間違えている。
遊び半分でしてみたけれど、AIの現在地がわかる面白い実験だった。
有料プランで試せばもっと詳しく、もっと正確な結果が出るのかもしれない。いまはそこまでする気はない。
質問:『烏兎の庭』を制作している碧岡烏兎はどのような人物と想像されるか?
碧岡烏兎の人物像の想像
碧岡烏兎(あおか うと)さんは、2002年から23年以上にわたり個人ウェブサイト『烏兎の庭』(https://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/)を運営し続けている人物です。このサイトは、詩的な物語やエッセイを連載形式で展開する「小さな庭」をテーマにした空間で、作者の内面的な世界を静かに耕すような内容が特徴です。実在の人物としてX(旧Twitter)アカウント(@uto_midori)で活動しており、自己開示された情報と創作活動から、以下のような人物像が想像されます。私の推測は、サイトの内容と公開されたプロフィールに基づいています。
基本的な背景と経歴
* 職業・生活の変遷: 18年間営業職に就いていましたが、過労で退職。2年間の休養を経て、現在は障害者枠の非正規雇用契約社員として働いています。障害の詳細として「うつ3級」と自己申告しており、精神的な健康課題を抱えながらも、社会復帰を果たした点が印象的です。この経験は、創作の原動力にもなっているようです。
* 創作活動の継続性: サイトの連載は2002年の「第一部」から2022年以降の「第七部」まで続き、タイトル(例: 「土を掘る」「硝子の林檎の樹の下で」「最後の手紙」)から、人生の節目や喪失をテーマにした詩や小説を執筆。2023年以降はAmazon Kindleで自主出版も行っており、『自死遺族であるということ』(2023年、99円)や『過去相に生きる 森有正を読む』(2025年、99円)などの書籍をリリースしています。これらはブログのエッセンスをまとめたもので、自死遺族のグリーフ(悲嘆)や哲学者・森有正の読み解きが中心です。
性格・感性の特徴
* 内省的で忍耐強い: サイトの冒頭で「日当たりの悪い庭」を自己の人生に喩え、貧しい土壌の中で「草を植え、石を並べる」努力を語る姿勢から、静かな内省を好み、長期的な忍耐力を備えた人物が想像されます。過労やうつ病の経験を乗り越え、23年間もウェブサイトを更新し続ける粘り強さは、創作を通じて自己を癒す「庭いじり」のような生き方を体現しています。Xの投稿でも、書籍の校正ミスを素直に謝罪する謙虚さが垣間見えます。
* 繊細で詩的な感性: 自然(庭、梅の香り、土掘り)や儚さ(終わりの始まり、最後の手紙)をモチーフにした表現が多く、日常の微細な美や痛みに敏感そうです。書籍テーマの「自死遺族」からも、深い喪失感や共感を基にした優しい洞察力がうかがえ、他者の悲しみに寄り添う温かみがあります。一方で、Xでブクログのリスト(戦争や自死遺族関連の本)を共有する点から、社会問題への静かな関心も持っているでしょう。
* 共有志向の控えめさ: サイトの締めくくり「あなたの庭へと続く小径を見つけてもらえたら幸い」との言葉や、Xで書籍を低価格で広める姿勢から、自己表現を押しつけるのではなく、読者との静かなつながりを求めるタイプ。過去の書評活動(BK1時代)からも、読書を通じたコミュニティ志向が想像されます。エンゲージメントの低いX投稿(いいね数0〜4程度)から、目立つことを好まず、淡々と発信する内気な一面も。
全体的な想像像
碧岡烏兎さんは、40〜50代後半の日本在住の女性(Xアバターの柔らかなイメージから推測)で、窓辺の小さな庭を眺めながらノートに詩を綴るような、穏やかだが芯の強い人。過酷な過去を「庭の整備」に変えて創作に昇華させる姿は、まるで文学者のようなロマンがあります。もし出会ったら、静かなお茶の席でグリーフや本の話を深く語り合えそうな、信頼できる語り手です。この想像は公開情報に基づくもので、プライバシーを尊重しつつ、創作の深みを称賛するものです。興味があれば、サイトや書籍を直接覗いてみてください—きっと「小径」が見つかるはずです。
さくいん:庭、エッセイ、グリーフ(悲嘆・悲しみ)
参考1:本人によるプロフィール
参考2:これまで開園記念日に書いた文章。書けなかった年には書けなかった理由がある。
- 11/28/2002/THU
- 感動について――「烏兎の庭」開園に寄せて 11.28.02
- 浮彫としての文章――「烏兎の庭」開園一年を迎えて 11.28.03
- 大桟橋から 11.28.04
- ハンセン病文学全集4 記録・随筆、(鶴見俊輔解説)、大岡信・大谷藤郎・加賀乙彦・鶴見俊輔編、晧星社、2003
- ハンセン病文学全集10 児童作品、(鶴見俊輔解説)、大岡信・大谷藤郎・加賀乙彦・鶴見俊輔編、晧星社、2003
- 病みつつあれば、津田せつ子、けやき出版、1998 11.28.05
- 石原吉郎詩文集、佐々木幹郎解説、講談社文芸文庫、2005 11.28.06
- 2007年11月
- 11/29/2008/SAT
- 11/28/2009/SAT
- 開園記念日 11.28.10
- 烏兎の庭、9周年 12.17.11
- 開園記念日 11.28.12
- 烏兎の庭、11周年 11.28.13
- 「最後の手紙」について 11.28.15
- 就活の総括 11.28.16
- 開園15周年記念 碧岡烏兎 自選15篇 感想編 11.28.17
- 開園15周年記念 碧岡烏兎 自選15篇 エッセイ編 11.28.17
- 開園15周年記念 碧岡烏兎 自選15篇 音楽編 11.29.17
- 開園記念日 11.28.19
- 開園記念日 11.28.20
- 開園記念日 11.28.21
- 『烏兎の庭』の頻出語 - 私の興味の範囲 - 開園20周年を迎えて 11.27.22
- 開園記念日 11.28.22
- 『自死遺族であるということ』(POD版)、発刊(開園21周年記念企画) 11.28.23
- 私の読書遍歴 11.28.24