「〜があります・います。」thereの用法について
以下の文章を考えてみましょう。
(28a)私の犬が公園にいます。
主語を書いて、動詞を書いて、残っているものを書いて、文の終わりにはピリオドでした。「います」は、be動詞ですね。(
be動詞の訳覚えてますか。)「公園に」は、「公園の中に」と考えます。
(28a)私の犬が公園にいます。
My dog is in the park.
では、この文章のMy dogをA dogに変更したらどうなるでしょうか。
(28b)犬が公園にいます。
×A dog is in the park.
となりそうですが、違います。×です。
英語では曖昧な不特定なものが文の主語として最初に来ることを嫌います。上の2つの文章の違いは、「My dog」と「A dog」です。「私の犬」として、犬がどんな犬なのか限定されていますが、ただの「犬」では、曖昧なものとなっています。このように
曖昧なものが主語となっているbe動詞の文章で使用されるのが、thereの用法です。
(28b)犬が公園にいます。
○There is a dog is in the park.
このように、thereの用法は、曖昧なものが主語の場合にのみ使用します。したがって、
(28c)富士山が日本にあります。という文章では、はっきりとした「富士山」が主語なので、thereは使用できません。
(28c)富士山が日本にあります。
×There is Mt.Fuji in Japan.
○Mt.Fuji is in Japan.
になります。では、以下のthereの用法を覚えましょう。
thereの用法
ルール@
主語があいまい・不特定なbe動詞の文章で使用する。
be動詞は後ろの主語に合わせること。
There be動詞 + 主語 + 前置詞A.
Aには主語があります(います)。
ルールA
疑問文はbe動詞を主語の前に出し、文末に?をつける。
答え方にもthereを使用すること。
ルールB
What is 前置詞A?
Aに何がありますか(いますか)。
There be動詞 + 主語.
主語があります(います)。
ルールC
How many 名詞s+ are there +前置詞A?
Aにはいくつの名詞がありますか(いますか)
There be動詞 +数.
数あります。
ルールD
There be 動詞 主語 〜ing / p.p. (前置詞A).
主語がAで~しています。〜されます。
このthereの用法は、単なるbe動詞の文章なので、疑問文や否定文など、通常のbe動詞のルール通りです。先ほどの文章を少し変えて、肯定文、疑問文、否定文を作ってみましょう。まず、肯定文からです。
(29a)2匹の犬が公園にいます。
ルール通りに書くだけですが、be動詞は後ろの主語に合わせます。
(29a)2匹の犬が公園にいます。
There are two dogs in the park.
この文章を疑問文にします。be動詞を主語の前に出し文末に?をつけます。
答えも、thereで答えます。
(29b)2匹の犬が公園にいますか。はい、います。
Are there two dogs in the park ? Yes, there are.
否定文も作ってみます。be動詞の直後にnotをつけるだけです。
(29c)2匹の犬が公園にいません。
There are not two dogs in the park.
疑問詞を使ったthereの用法もやってみましょう。ルールBとCです。
(30)公園に何がいますか。犬です。
What is in the park? There is a dog.
(31)公園に何匹の犬がいますか。44匹です。
How many dogs are there in the park? There are forty-four.
次にルールDです。
ここまで、thereの用法は、「曖昧なものが主語となっているbe動詞の文章」で使用される用法だということを説明させていただきました。では、以下の文章はどうでしょうか。
(32)私の犬が公園で走っています。
My dog is running in the park.
進行形と呼ばれる文章ですね。(
こちらもご覧ください)この文章の「私の犬」を「一匹の犬」にしてみます。
(32b)一匹の犬が公園で走っています。
×A dog is running in the park.
この文章も「曖昧なものが主語となっているbe動詞の文章」となっています。thereの用法を使用します。
(32b)一匹の犬が公園で走っています。
×A dog is running in the park.
○ There is a dog running in the park.
受動態と呼ばれる文章でも同じです。
(33)私の車が公園で壊されました。
My car was broken in the park.
(33b)一台の車が公園で壊されました。
×A car was broken in the park.
There was a car broken in the park.
英文法教室 目次
・
基本的な英語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
どうやって英文を作るのでしょうか。最初に学ぶべきルールです。これだけでは、全然足りませんが、
ここから英語の全てが始まります。
・
3単現のs
一般動詞の語尾にSがつく場合はどういう場合でしょうか。
・
否定文の作り方(be動詞・一般動詞)
〜ではありませんよ。と表現したい場合はどうすればいいのでしょうか。否定文です。
・
通常の疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
相手に何かを質問する文です。「あなたはリンゴが好きですか」のように、「はい」「いいえ」で答える ことができる疑問文です。
・
疑問詞を用いた疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
上と同じく相手に何かを質問する文ですが、「あなたは何が好きですか」のように、「はい」「いいえ」 で答えられない疑問文です。
・
疑問詞が主語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
「何が彼女をそうさせたのか」のような疑問詞そのものが主語になっている文です。
・
品詞(名詞・形容詞・副詞・前置詞)
これがわかったからといってすぐに何かができるようなものではありませんが、非常に大事な知識です。
英文法を理解する上での前提の知識です。これを意識するしないで、英語の理解が全然違います。
・
名詞が2度目
「この本は私の本です。」日本語では何も問題ない文章ですが、英語では同じ名詞を2回も続けて使用はできません。さてどうしたらよいのでしょうか?
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助動詞
「勉強する」「遊ぶ」「いる」など動詞に「かもしれない」「できる」「しなければならない」などの意味を加えたい場合に使うのが助動詞です。
・
thereの用法
「数匹の犬が公園にいますす」など「〜があります/います」の時に使用する文法です。しかし、「私の犬が公園にいます」の時には使いません。その違いは何でしょうか。
・
”の”の使い方
「この花
の名前」や「私の父
の名前」など「の」について勉強します。
・
ing(動名詞・現在分詞)
現在進行形とそれ以外のingとの違いがわからず泣いていませんか?進行形は現在分詞の一つの使い方に
すぎないということを理解しましょう。
・
五文型
I found this easy book. と I found this book easy.の日本語の違いがわかりますか。五文型は、
とてもとても大切な知識です。SVCとかの順番を覚えるだけではありません。
・
時制(現在・過去)
「私は今日英語を勉強する」「私は昨日英語を勉強した」今現在と過去を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
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時制(未来)
「私は明日英語を勉強するつもりです」未来を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
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時制(完了)
日本語にはない時制です。「今現在がわかる過去形」と考えてください。