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三単現のS


以下の2つの文章を作って見てください。

(A) 私はリンゴを食べます    
(B) あの犬はリンゴを食べます。    


まず(A) 私はリンゴを食べます
主語の「私」を書いて、動詞の「食べます:eat」を書いて、残っているもの(リンゴ)を書いて、文の終わりにはピリオドをつけます。数えられる名詞(リンゴ)があり、その名詞は1つだと考えられるので、a をつけます。ただし、「 apple 」は母音(アイウエオ)で始まっているので、a ではなく、 an をつけます。
正解は

(A) 私はリンゴを食べます   I eat an apple. 



 では、(B)はどうなるでしょうか。主語の「私」が、「あの犬」に変わりましたね。正解は

(B) あの犬はリンゴを食べます。   That dog eats an apple.  


 (A)と(B)は何が違いますか?(A)では動詞が eat になっていますが、(B)では、eats になっています。動詞に s がついています。このように、一般動詞の語尾にsをつけるルールを3単現のsといいます。このページでは、3単現のsのルールについてご説明します。

3単現のs

1人称はI(私は)とwe(私達は)
2人称はYou(君は) と You(君達は)
3人称は それ以外。

@主語が3人称単数で時制が現在の時には、一般動詞の語尾にsをつける。
A語尾が(s/ss/o/x/sh/ch/z)の時には、一般動詞の語尾にesをつける。
B語尾が子音字+yで終わる動詞はyをiにしてesをつける。
Chaveはhasになる。
D疑問文・否定文のdoはdoesになり中の動詞は元の形を使用する。


では、ルールを1つずつ見ていきましょう。

@主語が3人称単数で時制が現在の時には、一般動詞の語尾にsをつける。

さて、3人称とは何でしょうか。

1人称はI(私は)とwe(私達は)・・・自分のこと。
2人称はYou(君は) と You(君達は)・・・相手のこと。
3人称は それ以外。

その文章の主語が3人称で、かつ単数(1つまたは1人)であり、時制が現在の時には、一般動詞の語尾にsをつけなければなりません。
このルールは、「3人称」「単数」「現在」それぞれの頭文字をとって「3単現のs」と呼ばれます。
ここで、「時制が現在」とは、その文章が過去や未来のことではなく、「今現在〜する」という意味です。
ただ、これは過去形や未来形の作り方がわからないと理解するのは難しいかと思います。だから、今は気にしないでください。(時制に関してはこちらをご覧ください)


 先ほどの文章で見てみましょう。

(A) 私はリンゴを食べます    
(B) あの犬はリンゴを食べます。    


(A)の主語は「私は」です。これは1人称です。しかし、(B)の主語は「あの犬は」です。これは、I や We や You ではありません。それ以外の3人称にあたります。そして、単数形であり、過去(食べました)、未来(食べるつもりです)ではない現在形です。
したがって、(B)の文章は、3単現のルールの適用を受けることになり、一般動詞の語尾にsをつけることになります。

(B) あの犬はリンゴを食べます。   That dog eats an apple.  


 注意
ここで、3人称とは「彼」「彼女」「それ」の3種類と教わった人もいるかもしれません。確かに、その3つは3人称単数です。中1レベルの問題なら大丈夫でしょうが、それだけでは足りません。「富士山」が主語なら?「私のお母さん」が主語なら?全部覚えていたらきりがないです。
1人称はI(私は)とwe(私達は)・・・自分のこと。
2人称はYou(君は) と You(君達は)・・・相手のこと。
3人称は それ以外。
この考え方を覚えましょう。

@以外の3単現のsのルールを見ていきましょう。
上記ルール@の基本がわかれば、その他のABCは簡単です。

ルール@は主語が3人称単数で時制が現在の時に一般動詞の語尾にsをつける。というルールでしたが、このルールABCは、その「一般動詞の語尾にsをつける」という部分がちょっと変化するだけです。

ルールAは、語尾が(s/ss/o/x/sh/ch/z)の時には、一般動詞の語尾は、ただのsではなくesをつけるというルールです。「teach 教える」「pass 通過する」などがあります。
例えば、「私は英語を教えます」であれば、 I teach English. になりますが、この文章の主語を「あの猫」に変えてみましょう。「あの猫」が3人称単数ですね。すると、

(B1) 私は英語を教えます。   I teach English.  
(B2)私の猫は英語を教えます。  My sister teaches English.


になります。

ルールBの「子音字+y」の子音字とは母音(アイウエオ)以外のものです。
一般動詞が、子音字+yで終わる場合にはyをiにしてesをつけるというルールです。たとえば、「study:勉強する」がそうですね。studyのdはアイウエオ以外なので子音字です。子音字+yなので、このルールがあてはまります。(studies)になります。一方、(play 遊ぶ)は違いますね。yの前はaという母音です。そのまま、(plays)になります。

 (B2)の文章の動詞を変更してみましょう。

(B3)私の猫は英語を勉強します。 My cat studies English.


ルールCは、書いてあるとおりです。have はhasになります。
(B4)私の猫は車を持っています。 My cat has a car.


 ルールDについては、否定文(ここです)と疑問文(ここです)のところでご説明します。今は気にしないで先に進んでください。

3単現のsのルールはここまでです。しっかりと覚えて、自分の力で例文を書けるようにしましょう。



英文法教室 目次
基本的な英語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
 どうやって英文を作るのでしょうか。最初に学ぶべきルールです。これだけでは、全然足りませんが、
 ここから英語の全てが始まります。
3単現のs
 一般動詞の語尾にSがつく場合はどういう場合でしょうか。
否定文の作り方(be動詞・一般動詞)
 〜ではありませんよ。と表現したい場合はどうすればいいのでしょうか。否定文です。
通常の疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
 相手に何かを質問する文です。「あなたはリンゴが好きですか」のように、「はい」「いいえ」で答える ことができる疑問文です。
疑問詞を用いた疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
 上と同じく相手に何かを質問する文ですが、「あなたは何が好きですか」のように、「はい」「いいえ」 で答えられない疑問文です。
疑問詞が主語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
 「何が彼女をそうさせたのか」のような疑問詞そのものが主語になっている文です。
品詞(名詞・形容詞・副詞・前置詞)
 これがわかったからといってすぐに何かができるようなものではありませんが、非常に大事な知識です。
 英文法を理解する上での前提の知識です。これを意識するしないで、英語の理解が全然違います。
名詞が2度目
「この本は私の本です。」日本語では何も問題ない文章ですが、英語では同じ名詞を2回も続けて使用はできません。さてどうしたらよいのでしょうか?
助動詞
「勉強する」「遊ぶ」「いる」など動詞に「かもしれない」「できる」「しなければならない」などの意味を加えたい場合に使うのが助動詞です。
thereの用法
「数匹の犬が公園にいますす」など「〜があります/います」の時に使用する文法です。しかし、「私の犬が公園にいます」の時には使いません。その違いは何でしょうか。
”の”の使い方
「この花名前」や「私の父名前」など「の」について勉強します。
ing(動名詞・現在分詞)
 現在進行形とそれ以外のingとの違いがわからず泣いていませんか?進行形は現在分詞の一つの使い方に
 すぎないということを理解しましょう。
五文型
 I found this easy book. と I found this book easy.の日本語の違いがわかりますか。五文型は、
 とてもとても大切な知識です。SVCとかの順番を覚えるだけではありません。
時制(現在・過去)
 「私は今日英語を勉強する」「私は昨日英語を勉強した」今現在と過去を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
時制(未来)
 「私は明日英語を勉強するつもりです」未来を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
時制(完了)
 日本語にはない時制です。「今現在がわかる過去形」と考えてください。