”の” の使い方 A's B / The B of A
以下の例文を作ってみましょう。
(T1)あれは、私の本です。
            That is my book.
            
            「私の」は、人称代名詞の表の中にありましたね。
所有格です。
            なお、文の中に数えられる名詞「本」がありますが、aをつけることはできません。その名詞のすぐ前にthis/that/所有格があったらa、an、theをつけることはできない(
英文の作り方ルールE)ので、aはつけません。
            
            では、この文はどうでしょうか。
(T2)あれはTomの本です。
That is
            さて、「Tomの本」はどうしたらよいでしょうか。Tom book と書いても、これでは「Tom本」にしかなりません。Tom だけでは、「Tomの」になりません。「の」はどう表現すればいいのでしょうか。
            
            ここで「AのB」の文法を勉強しましょう。「の」の前をA、後ろをBとします。
            
            
Aが人の場合  A’sB
            Aが物の場合  the B of A
            
            「の」の前のAが人であったときには、'sを使い、Aが物だった場合には、the B of Aを使用します。
            「Tomの本」は、「の」の前のAが「Tom」という人です。したがって、A'sBを使用します。
(T2)あれはTomの本です。
That is Tom's book.
もう1つ例文を作ってみましょう。
(U)あなたは、あの花の名前を知っています。
            「あの花の名前」の「の」には、'sを使うことができません。「の」の前のAの部分は、「あの花」という「物」だからです。ちなみに、英語では、原則として人以外は「物」扱いになります。したがって、ここでは
            the B of Aを使います。「の」の前のAと後ろBを入れ替えて使います。ご注意ください。
(U)あなたは、あの花の名前を知っています。
You know the name of that flower.
            'sの使い方について、1つ注意事項があります。
以下の文章を見てください。
(U2)これは、あの男の子の本です。
(U3)これらは、あの男の子達の本です。
そのまま書いていけば、
(U2)これは、あの男の子の本です。
These are that boy's book.
(U3)これらは、あの男の子達の本です。
These are those boys's books.
となりそうなものです。でも、よく見てください。
            下の文章では、「あの男の子達:those boys」とsで終わっている部分に、'sがつく形になっているので、s'sとsが2つ重なっています。複数形など、sで終わる部分に'sがつく場合には、「
            As' B 」という形で、 ' だけをつけます。
 したがって、(U3)の正解は
(U3)これらは、あの男の子達の本です。
These are those boys' books.
となります。
            
            
英文法教室 目次
            ・
基本的な英語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
             どうやって英文を作るのでしょうか。最初に学ぶべきルールです。これだけでは、全然足りませんが、
             ここから英語の全てが始まります。
            ・
3単現のs
             一般動詞の語尾にSがつく場合はどういう場合でしょうか。
            ・
否定文の作り方(be動詞・一般動詞)
             〜ではありませんよ。と表現したい場合はどうすればいいのでしょうか。否定文です。
            ・
通常の疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
             相手に何かを質問する文です。「あなたはリンゴが好きですか」のように、「はい」「いいえ」で答える ことができる疑問文です。
            ・
疑問詞を用いた疑問文の作り方(be動詞・一般動詞)
             上と同じく相手に何かを質問する文ですが、「あなたは何が好きですか」のように、「はい」「いいえ」 で答えられない疑問文です。
            ・
疑問詞が主語の文章の作り方(be動詞・一般動詞)
             「何が彼女をそうさせたのか」のような疑問詞そのものが主語になっている文です。
            ・
品詞(名詞・形容詞・副詞・前置詞)
             これがわかったからといってすぐに何かができるようなものではありませんが、非常に大事な知識です。
             英文法を理解する上での前提の知識です。これを意識するしないで、英語の理解が全然違います。
            ・
名詞が2度目
            「この本は私の本です。」日本語では何も問題ない文章ですが、英語では同じ名詞を2回も続けて使用はできません。さてどうしたらよいのでしょうか?
            ・
助動詞
            「勉強する」「遊ぶ」「いる」など動詞に「かもしれない」「できる」「しなければならない」などの意味を加えたい場合に使うのが助動詞です。
            ・
thereの用法
            「数匹の犬が公園にいますす」など「〜があります/います」の時に使用する文法です。しかし、「私の犬が公園にいます」の時には使いません。その違いは何でしょうか。
            ・
”の”の使い方
            「この花
の名前」や「私の父
の名前」など「の」について勉強します。
            ・
ing(動名詞・現在分詞)
             現在進行形とそれ以外のingとの違いがわからず泣いていませんか?進行形は現在分詞の一つの使い方に
             すぎないということを理解しましょう。
            ・
五文型
             I found this easy book. と I found this book easy.の日本語の違いがわかりますか。五文型は、
             とてもとても大切な知識です。SVCとかの順番を覚えるだけではありません。
            ・
時制(現在・過去)
             「私は今日英語を勉強する」「私は昨日英語を勉強した」今現在と過去を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
            ・
時制(未来)
             「私は明日英語を勉強するつもりです」未来を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
・
時制(完了)
             日本語にはない時制です。「今現在がわかる過去形」と考えてください。