例年通り、親族9人が大晦日に集まった。
すき焼きを食べてから皆で紅白歌合戦を見た。
ところが、例年通り、半分酔っていたので、ほとんど記憶がない。楽しみにしていた薬師丸ひろ子と寺尾聰はまったく記憶にない。あとで録画を見直す。
明けて元日も穏やかに始まった。娘と息子はずっと年下の甥姪、つまり彼らのいとことSwitchで「人生ゲーム」を楽しんでいる。私は少し家の周りを散歩した。
姉が亡くなった場所へ足を運び、しばらくたたずんだ。昨年、これまでの気持ちを一冊の本にまとめ、一区切りしたつもりでいたけれど、今年も、この記憶と対峙することになるのだろうか。
夕方、能登地方の大地震の報せを聞いて正月気分は吹き飛んだ。
さくいん:紅白歌合戦、薬師丸ひろ子、悲嘆
ボチボチやっていこうと思う。高い目標や具体的な計画を立てて挫折するより、三日坊主を繰り返す。1日がんばって2日休むくらいがちょうどいい。
英語、仏語、ピアノ、手書き、運動、料理。したいことは去年と同じ。
在宅勤務で通勤時間が浮いた分、今年は料理のレパートリーを増やしたい。
どれも、ほどほどに頑張る。肩に力を入れないこと。
うつに関しては引き続き低空安定飛行を目指す。
目標、というよりは今年の抱負かな。
さくいん:英語、うつ病
毎年買っている雑誌で年間計画を立てる。
昨年は、人混みを避けて大規模展覧会へ足を運ばなかった。今年は、平日を休みにしたりしてトーハクや国立新美術館へ行ってみたい。
今年、行きたい美術展。
今年は改修工事のために閉館していた横浜美術館と三菱一号館美術館が再開する。これも楽しみ。
アーティゾンやホキなど行ったことのない美術館へも行きたい。
行きつけの美術館は企画を見落とさないようにX(旧Twitter)でフォローする。
近代美術館、汐留、静嘉堂文庫、出光、東洋文庫、葉山、府中市、横須賀、そごう、三鷹市民、吉祥寺、ちひろ。
さくいん:東京国立博物館
梅観察、小金井公園、東京都小金井市
今日は有給休暇を取ったので、まだ休みは今日を含めて4日ある。家にいると平日と同じになるので思い切って出かけた。
1時間、約10,000歩近く歩いて小金井公園に着いた。
蝋梅はもう咲きはじめていて、甘い香りを漂わせていた。白梅は八重野梅25という品種のつぼみが大きく膨らんでいて、いまにも咲きそうだった。紅梅もつぼみはすこし膨らんでいたけれど、まだ硬い感じがした。
帰りも歩いた。往復で約20,000歩。帰宅して缶ビールを呑んだからカロリー消費では結局プラスか。夕方、1時間、昼寝をした。
さくいん:小金井公園
土曜日。病院のあと、家族で新年会をした。場所は井の頭公園横のリストランテ。
おいしさもさることながら、量もたっぷり。
キノコのスープ、寒鰤のカルパッチョ、名物の蟹のパスタ。メインは牛ホホ肉のワイン煮。どれもおいしかった。
他愛もない会話をしながらの食事は楽しいひととき。
前夜の呑み過ぎで途中退出した息子の分まで食べたので満腹。公園を一回りしてから帰宅した。
満腹だったので夕食はスキップした。楽しい一日だったので快眠度が100%だった。
息子はあとでお詫びのメッセージを送ってきた。
葡萄屋がなくなってしまったので、ハレの日に訪れるレストランが見つからない。ほかに2、3軒、こんな店があるといいのだけど、なかなか見つけられない。
さくいん:HOME(家族)
12連休のあと、昨日が仕事始めだった。
年末の仕事にミスあり。何か不安な気がしていたら、やはりやらかしていた。
注意力散漫。新年早々、頭が痛い。
今年も仕事は不調か。
休んでいた筋トレを再開した。夕飯の支度も再開した。語学はまだ。
焦らずに。のんびり暮らしていきたい。
ある本を読んでいて「国際キリスト教大学」という表記に出会った。
こういう表記ははじめて見た。ICUの日本語正式名称は国際基督教大学。通常、どこでも、そのように表記されている。検索してみたところ、ネット上で「国際キリスト教大学」という表記は見当たらなかった。
最新の漢字変換プログラムであれば、タイプすれば「基督教大学」と変換される。
これは校正ミスではないだろうか。
この本は興味のあるテーマだったので、期待をもって買って読みはじめたものの、何を書きたいのかが伝わってこず、どうにもつまらなくて、読むのを途中でやめてしまった。
相性が悪い本を無理して読みつづける必要はない。
こういうこともある。次へ行こう、次へ。
一つの校正ミスで、一冊の本全体への信頼を失うこともある。公開する文章は誤字脱字がないように、丁寧に書かなければいけない。今回、そういう教訓も得た。
Dropbox for Macの動きがおかしい。
MacでDropboxに保存したファイルがウェブでは見えるのにiOSのDropboxアプリやSafariでは見えない。
DropboxのフォルダがiCouldの下とMacのハードの下と2箇所にあるように見える。
どれがクラウドストレージのDropboxなのか、わからない。
DropboxはやめてiCloud一本にするしかないのか。
ネットで情報を集めてみると、Appleはサードパーティーのネットストレージを使いにくくして、ユーザーをiCloudに誘導しているという。
確かにDropboxは明らかに使いにくくなっている。このままAppleの戦略にはめられるのも悔しい。もう少しDropboxを使いつづけてみる。
Apple製品には、自社製品間でのやりとりがしやすいというメリットがある。でも、サードパーティーのアプリを駆除してまでユーザーを囲い込もうとする姿勢は好きになれない。
さくいん:Apple
応募したことも忘れていた日経新聞のプレゼントに当選して、図鑑が一冊送られてきた。
臆病なので秘境へ旅したことはない。その代わりに、秘境をテーマにした図鑑や写真集をよく眺める。
本書に近いテーマでは、昨年、『語り継がれる 人類の「悲劇の記憶」百科図鑑』を読んだ。その前に『世界のデンジャー・スポット』という本も読んでいる。
自然の脅威だけでなく、人災によって作られた危険な旅行先もある。化学物質による汚染(チタルム川)。原発事故の跡(プリピャチ)。核兵器工場跡(カラチャイ湖)。驚いたのは、バチカンが世界中に放送するために建てた強力な電波塔(バチカン放送局)。
知らなかった場所が多い。
人間とはつくづく愚かな生き物と思う。自分たちが築いた文明も地球上のすべての生命をも破壊するような科学技術をもてあそんでいる。
自然の脅威に畏れを感じるのであれば、自分たちの愚かな所業への反省も、もっとあって然るべきだろう。
さくいん:日経新聞
ブクログ:図鑑・旅
金曜日、用事を頼まれて今年初めて出社した。朝、天気がよくて、30階から富士山がよく見えた。冬の、よく晴れた日でないとこういう景色は見られない。運のいい日だった。
仕事の方は運がいいとは言えなかった。先週は木曜日から珍しく忙しくなり、翌金曜日も待機する時間もなく、ずっと仕事をしていた。
ちょっと仕事が増えるだけでパニック気味になる。急がずに落ち着いて、一つずつこなせばいい。そう自分に言い聞かせて何とかやり遂げた。
ふだん、出社しても誰にも話しかけられない。金曜日は、これまた珍しく、二人の人から新年のあいさつを受けた。壁を作っているのは私の方。そう気づかされた。
気づいてはみても、会社はやはり居心地が悪い。とりあえず頼まれごとは片付けたので定時より1時間早く、4時に退勤した。
先週の土曜日のこと。母の補聴器の掃除と調整のため横浜まで出かけた。
ランチはお好み焼きと焼きそば。88歳になる母とお好み焼きも焼きそばも半分に分けた。生ビールもジョッキで呑み干していた。旺盛な食欲にはいつも驚かされる。今年の冬は風邪もひいていない。この点では心配ない。
身体は元気そうだけれど、頭脳は着実に衰えている。失くしものが増えたし、話すことはいつも同じで新しい話題はほとんど口にしない。そこのところは少し心配。
実家から帰る日。庭を見ると梅がいくつか開花していた。またこの季節がめぐってきた。
阪神淡路大震災から29年。朝のニュースで惨状を見て驚いたことを覚えている。
いま、震災の恐怖と教訓を伝える語り部が高齢化のため減っているというニュースを見た。
大災害の語り部はなることはできないけれど、暴力と管理、ブラック校則でがんじがらめだった80年代の中学校を語り継ぐ仕事なら、私にもできるかもしれない。
もっとも、思い出すことはまだ辛く、苦しい。
しかも、記憶は思いがけない拍子で蘇る。私はまだ「あの頃」と和解できていない。
自分のなかで整理できていない出来事について、語り部となり伝えることは、私には、まだできそうにない。
語り部になることは難しい。
さくいん:神戸、80年代、体罰
先週末、大学入試共通テストが行われた。
40年前、私の高校時代は「センター試験」と呼ばれていた。
理数系の成績が壊滅的で、志望校を私立文系に絞っていた私は受けていない。
当日、普通に授業を受けて帰宅後、祖母の逝去を知った。
小四で母方の祖父、小六で姉、中三で父方の祖父、高三で父方の祖母。
十代のあいだは葬式続きだった。
その合間にそれぞれの周忌があったから年中、坊さんが家に来ているような感じだった。
十代のあいだには同級生や同級生の親も亡くなっている。
これは、特別な体験だったのだろうか。特別かどうか、私は自分の経験しか知らないからわからない。私の性格や人生観、死生観に対して、どんな影響を与えたのかも、深く考えたことはない。
ともかく、死別体験の多い十代だった。
死生観
部屋の片付けをしていた妻がなつかしいものを見つけた。
息子が幼稚園児の頃に私が描いたビリー・ジョエルの似顔絵。
当時、米国出張の土産にビリー・ジョエルのDVDを買ってきた。4、5歳だった息子はたちまち「ビリレーロ」の虜にになり、毎日、DVDを流して一緒に歌ったり踊ったりしていた。彼のお気に入りは、"Keeping the Faith"だった。
挙句の果てにビリー・ジョエルの似顔絵を描いてくれとせがまれた。そのとき描いた絵がこれ。ジャケットの裏面も描き写した。
絵心があるわけではないけれど、この絵は我ながら上手く描けたと思う。
来週の水曜日はいよいよビリー・ジョエルが東京ドームに来る。
前回は二人。今回は家族4人で。Billy Joelは我が家のハビトゥスと言ってもいいだろう。
気持ちが高まってきた。
ほんとうはもう一人、一緒に行く人がいる。ビリー・ジョエルを私に教えてくれた人。妻や子どもたちの目に見えなくても、私にはわかる、きっと。
さくいん:ビリー・ジョエル
ふだん、漫画はほとんど読まない。今回は、「孤独」という言葉に引かれて手に取った。
不条理な物語や成功から転落する物語まで、さまざまな孤独が集められている。
個人的には不条理系の話よりも説話系の話が気に入った。
一番、心に刺さったのは、「紙魚」(しみ)(水木しげる)。順風満帆な人生が必ずしも幸せではない。とりわけビジネスマンでは昇格すれば収入は増えるが、同時に責任も増え、ストレスも増す。
成功というやつも
それを手にしないまではいろいろと空想をたのしませてくれるものだが
手にしてみるとそれほどじゃない
こうして毎日紙魚をとる生活もまんざら捨てたものでもない……
貧しい貸本や紙芝居の作家から苦労を重ねて、やがて人気で多忙な漫画家になった水木の人生観が反映されているのだろうか。
この作品は1967年に描かれたとある。日本中が成功を目指して、皆モーレツに働いていた時代。その時、水木はすでにモーレツの先にある繁栄の裏側を見抜いていた。
私は自分自身の成功と挫折を思い起こした。ビジネスで成功して、収入は増えたものの、ストレスはそれ以上に増えた。心身を壊して、いまは窓際族のような暮らしを送っている。
いま、あのときと同じ金額をくれると言われても戻りたくはない。いまの暮らしでも「まんざらでもない」から。
ところで、「紙魚」と書いて「しみ」と読むとは知らなかった。
さくいん:孤独、水木しげる
没後に編まれたインタビュー、エッセイ、論文のアンソロジー。
中井久夫のような知識人はもう現れないだろう。そう前にも書いた。戦争の記憶があり、旧制高校の雰囲気を知っている最後の世代だから。
生涯をふりかえるインタビューやエッセイを読んで、なおさらその思いを強くした。
中井は統合失調症を専門としているので、うつ病に関する文章は多くない。本書では、「『精神科治療への手引き』より」のなかで、比較的詳しく、うつ病についての見解を述べている。掲載されている「うつ病の経過の一例」の図がとても参考になった。
真面目で几帳面が人がなりやすいと書かれているけれど、それは私には当てはまらない。ただ、次の描写は当てはまるような気がする。
いつもながら、中井の丁寧で奥深い人間観察には驚かされる。
いつか目上の人に認められたい、という気持ちが心の底に沈んでいる。しかし実力でライバルを負かして昇進することをめざさない。自分の役目に最善を尽くしているのを、上司が認めてくれることによって、昇進することを夢見ている。したがって、世間の尊重する学歴や地位やタイトルが気になる。他人への奉仕も、いつかひそかに報いがくるだろうという期待がある。いわゆる野心家ではないが世俗の人ではある。
これは、まさに2009年から2014年まで働いていたベンチャー企業での私の勤務態度。
「世俗の人」という一言は私の正体を言い当てている。
発症の原因はその前の会社であった顧客からのパワハラだった。緊張感と疲労感が高まり精神科へ通院を始めた。その次の会社では、激務と昇進が重なり、一気に病状は悪化した。
自分ではうまくこなせている気がしていたけれど、実際は心身の崩壊が進んでいた。
さくいん:中井久夫、うつ病
先週、風邪をひいた。熱は高くならなかった代わりに、腹痛がひどく、関節の節々も痛くなった。
毎年、1月中旬に体調を崩す。正月休みの反動か、寒さが本格化するためか、理由はわからない。
妻の風邪がうつったのかもしれない。彼女は家族の新年会のあと公園を歩きながら、「寒い寒い」と言っていた。その後、体調を崩した。
仕事は休まないで済んだ。といっても、2、3日、昼休みにはずっと布団のなかで温まり、しばらく眠っていた。
昼寝をしても夜もよく眠れた。9時前には床につき、翌朝6時までたっぷり寝た。水曜から具合が悪くなり、水曜日と木曜日は9時間睡眠だった。よく眠れているらしく、快眠度は毎日100%近かった。
こういうとき、在宅勤務をありがたく思う。腹痛のままで満員電車に乗ることはないし、空いた時間に少し横になることもできる。
風邪といって思い出すのは中学二年の冬。1週間学校を休んだ。暇を持て余していたとき、母に『破戒』(島崎藤村)を勧められて読んだ。それまで小説どころか物語の本さえ読まずにいたのに、これをきっかけに中学三年のあいだ、日本の近代文学を読み漁った。
夏目漱石、太宰治、伊藤整、住井すゑ、福永武彦、井上ひさし、李恢成、武者小路実篤、小林多喜二、新田次郎、立原正秋、堀辰雄、有島武郎。芥川龍之介や大江健三郎は読まずに過ぎてしまった。『青春の墓標』(奥浩平)や『二十歳の原点』(高野悦子)を読んだのもこの頃だった。
なかでも新田次郎をたくさん読んだ。『孤高の人』『銀嶺の人』『栄光の岸壁』『珊瑚』『アラスカ物語』、それから『つぶやき岩の秘密』。
思春期の真っ只中で、こういう文学作品に出会った。いまでも風邪をひいて寝込むたびに、『破戒」を読んだときの衝撃を思い出す。
今年最初のカラオケ。もちろん一人。
残念ながら楽しめなかった。風邪の病み上がりのせいか、のどの調子が悪くてかすれた声しか出なかった。
一つ驚いたことがあった。ユーミンの「そのまま」を歌っていたら、恋人の誕生日に彼氏が交通事故で亡くなるというショッキングな映像が流れた。映像の最後は何と霊安室。男性の顔には白い布が被せられている。
なぜカラオケにこんな映像を使うのだろう。使うにしても、対になる歌も合っていない。
次回から「そのまま」はもう歌わないだろう。それはカラオケ会社にとっても、ユーミンにとっても、有益ではない。
夕方まで歌うつもりが疲れてしまったので、早めに退店した。
新年会の約束の時間まで暇があるので、新宿のタワーレコードに行き、ビリー・ジョエル来日記念の展示を見た。
たくさんの写真や"Just the Way You Are"で使用した電子ピアノ(フェンダー・ローズ)などが展示されていた。
さくいん:荒井由実、ビリー・ジョエル
先週の土曜日は、大学の同級生、Fゼミの仲間と新年会。
場所はいつものスペインバル、Lα Cepa。この日もとてもおいしかった。パエリアはもちろん、この日は牛肉のローストが絶品だった。
50代半ばで、皆、忙しそうにしている。私だけ風太郎のような暮らし。貧乏暇なしと言うけれど、私の場合、貧乏でヒマ。
そのうち泊まりで出かけたいね、という話も出たものの、実現するのはまだ先だろう。皆、まだ現役だから。
私だけが早々に第二の人生。これで良かったという気持ちもありつつ、物足りなさもないわけではない。
お年玉として、3人に自著を贈った。「恵存」という言葉を初めて書いた。
ホットワイン
昨年末、銀座の教文館にあるカフェでホットワインをいただいた。
ホットワインは初めてではなかったけど、このときはとても美味しく感じた。そこで思い切って買って帰った。
年末から少しずつ、寒い日の夜に呑んだ。お店ではガラス容器に取っ手がついた、ジャムを入れたロシア紅茶で使うようなカップだった。そういうカップを持っていないので、ふつうのマグカップを使った。
マグカップに半分くらい注いで、電子レンジで500W、1分くらい温める。これで完成。
甘みのなかでスパイスが効いていて、口につけたときと口に含んだときの味がだいぶ違う。アルコール度数は低いので酔うことはない。酔うまで呑むようなものでもない。夕食の後、入浴前に少し身体を温めたいときにちょうどいい。
少しずつ大事に呑んだので、1ヶ月もった。それも今週でおしまい。
通販サイトでみると、1,000円台から5,000円近くまでさまざまな種類がある。
来年の冬の楽しみを一つ見つけた。
飛行機に乗らなくなって10年近く経つ。もう仕事で海外へ行くことはない。プライベートでもその機会はほとんどない。飛行機旅行は私にとって遠い過去の思い出。なつかしい気分に浸るために、飛行機旅行に関連した図鑑を借りてきた。
羽田と成田を別にすれば、一番多く使ったのは、SFO(サンフランシスコ空港)だろう。次はおそらく、SIN(チャンギ空港)。SFOは航空博物館が出発ロビー内にある。ロビーにも展示スペースがあり、小さな美術館になっている。
思い出深いのは、中庭の緑が美しいKUL(クアラ・ルンプール空港)とCDG(シャルル・ド・ゴール空港)。パリへは何度も行ったわけではないけれど、夕方に到着する便に乗ったので3回、空港近くのホテルに泊まったのでよく覚えている。
多いときには、3ヶ月に1回以上、海外出張をしていた。ビジネスクラスでの出張が多く、ファーストクラスに搭乗したこともある。恵まれていた。そのことに気づいていなかった。
最近はどこの街も物騒なので、海外旅行への興味も薄れた。もっとも、いまの懐事情では海外旅行は夢のまた夢。
せめて飛行機旅行の図鑑を眺めて旅気分を想像する。
さくいん:サンフランシスコ、シンガポール、マレーシア(クアラ・ルンプール)
先週の土曜日、母を連れて丸の内まで出かけた。65年前に丸の内でOLをしていた母はこの街へ来ると上機嫌になる。「ずいぶん変わった」と何度もうれしそうに繰り返していた。
まず、出光美術館で青磁展を見た。私は二度目。母は華道も茶道も免状を持っているので、陶磁器の展覧会はゆっくり味わうように見る。私も、前回見たときに気に入った大筒や板谷波山の作品をじっくり見直した。
次に静嘉堂文庫美術館へ。辰年にちなんだ龍の紋様のさまざまな作品が展示されていた。迫力があったのは清時代の大きな絵皿や青花文の壷。さすが皇帝に献上された作品だけあり見る者を圧倒する。大富豪のお宝にもふさわしい。
岩崎家の財宝はいかにも大富豪という豪華絢爛な作品が多く、見ていて気持ちがいい。
さくいん:出光美術館、板谷波山、中国
新しいシャツ
3週間前の土曜日のこと。母と横浜の百貨店へ出かけた。
せっかく百貨店まで来たので、ちょっとSaleをのぞいてみた。昨秋、ブレザーを新調したのでポイントがある。すこし追加すれば冬物を買い足せるだろう。そう考えて、いつもの店をひとまわりした。
去年と一昨年は、ラグビージャージを買った。これは在宅勤務で役立っている。厚い下着を着て、フリースをかぶれば、暖房を高い温度に設定しなくても過ごせる。
ところが、今シーズンはラグビージャージがなかった。正確に言えば、あったものの、ストライプではなく、色も好みではなかった。
そこで、何かほかの部屋着になるようなシャツを探して店内を物色した。スーツに合わせるシャツはいくつも持っているけど、部屋着にしては薄い。暖かい生地のシャツがいい。
そう伝えて、店員にいくつか出してもらった。ここの服はアメリカサイズなので、シャツは袖が長い。以前買った春秋の長袖は袖が長すぎて、結局いつもまくって着ている。
店員が見せてくれたなかから、持っていないフラノのシャツを選んだ。暖かい生地なので、部屋でも外出でも着られそう。袖も長すぎない。
緑のチェックという模様も気に入った。いい買い物ができた。