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旅行記(11)
 カレーシュ(さようなら!)チベット また来ることあるかな?

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   ゆっくり起床,皆と談笑しながらゆっくり朝食を摂って,ゆっくりの出発。
ホテルの近くをすこし歩き回る。朝9時の外気温は,20.2℃,乾燥した爽やかな空気である。そこここに屋台を引いた物売り,道端に椅子を出して”お粥”をすすっているお姉さん二人,カメラを向けると恥ずかしそうに店の奥に入ってしまった。

タントク(昌珠)寺

 10:30 ホテル出発

  この旅最終のお寺参りである。
 
 「タントク寺」ツェタンの約5km南にある。
 ソンツェンガンポが641年に建てたチベットで最も古いとされる寺院(ラサのジョカン寺と同じ時代に造られた)。面積4660㎡。
 伝説によればソンツェン・ガムポがヤルルン渓谷のチョンギェからラサに遷都するとき,それを邪魔する5つの頭をもつ龍がいて,それを調伏するため,龍の手にあたるこの地に寺を建てたとされている。
 昌珠は寺宝であるタンカ(仏画)が真珠で作られているのに由来している。建物自体は,たびたび破壊の憂き目にあい,再建が繰り返されたという。
タントク寺正門 大集会堂

 本殿前に巨大なマニ車,廻すのが大変だ。二人が五体投地をやっている。
 入ってすぐにガイド氏が男性6人だけを,あるお堂に入れて説明を始める。云わずと知れた男性が元気になるというあり難き仏様が祀ってあるお堂である。ところがマイクのスィッチを切らずに説明を始めたので,無線で繋がるイヤフォンで,話の内容はすべて女性陣に筒抜けだったとか!

 「集会堂」

 中央に絨毯を敷いた広い読経席(15m×30mくらい),周りに小部屋がたくさんあって,印を結んだ手の形が異なるお釈迦様8体,11面観音,白タラ菩薩,緑タラ菩薩,千手観音,無量寿仏,ヤルツァンポ河から拾われたという「オンマニペメフム」という文字が浮き出している自然石,ソンツェンガンポ像,ツォンカパ像,文成公主像,ティツン王妃像,トミーサンポタ像,大日如来・・・ 左右の壁には素晴らしい壁画,壁にタンカ13帖。

大きなマニ車をまわしてにっこりする信者
 
 2階に上がって,最初の部屋の壁に宗教劇の仮面多数。
 次の間には,この寺院の目玉 「真珠曼荼羅」
2万9970個のパールを使って,600年前3年間かかって造った観音様。高さ2m,頭冠に金やトルコ石が散りばめられている。姿態も艶めかしいくらいの美しさ!

 隣は,閻魔堂。黒地に白線で描かれた地獄絵,仏法を守る忿怒神,チベット最古の僧院を造ったグルリンポチェの像。傍らで僧侶が太鼓を厳かに叩いていた,腹に響く荘厳な響きである。

 11:50 見学終了 ラサ空港へ向かう。

 
 空路 成都経由北京へ

 13:00 空港手前のチベット食堂で昼食

 ”羊肉入りビーフン緬”と”ズーチャム”。味は抜群!量も程好く美味しかったあ~!
”ズーチャム”とは,細切れ羊炒め肉と野菜を,白胡麻入りツァンパででつくったナムで包んだもの。わたしが”チベッタンハンバーガー”と命名した。

 14:10 空港着

 西寧から11日間お世話になった洪さん,ラサからお世話になった楊さん,ドライバー氏とお別れ。
謝謝! トゥジェチェ !ありがとう!

 16:45 中国民航CA4111便はおよそ30分遅れで離陸。エアバス330は,ほぼ満席。

 飛び立って間もなく右手眼下に雪山が現れる。
雲海を突き刺すように飛び出ている雪峰群。あれはもしかするとヒマラヤの東端,ヤルツァンポ河が180度向きを変えプラマプトラ河となる,その屈曲点に聳えるナムチャバルワ(7782m)ではないだろうか?そうと言う事にしよう。

 ラサから四川省成都に向かうのであれば四川省の名峰ミニヤコンカ(7556m)にも逢えるかも知れない。カメラを膝の上において待機する。でも,あいにく雲が多くてミニヤコンカの姿を確認することは出来なかった。

 成都に近くなった頃,機窓の下方に ゴツゴツした山塊が現れる。 多分 峨眉山であろう。
ナムチャバルワ?(拡大できます) 峨眉山?(拡大できます)

 18:30 成都着

 一旦降機する。気圧 945Hpa 高度680m 10日ぶりに平地に戻って,高山病の心配から解放された。(嘘かほんとか知らないが,ラサなどに住むチベット族が平地に来ると”低山病”にかかるという。いったいどんな症状が現れるのだろうか?)

 19:30 再び CA4111便で,1081km 約2時間半のフライトで北京へ

 21:45 北京空港着

 全員の荷物を引き取るのに時間がかかり空港を出たのが22:40.
 北京は,宿泊するだけ。明朝も早い出発なので,空港近くの「国都飯店」という,いわゆるエヤーポートホテル。15分ほどでホテル着。

 シャワーを浴びて,NHKテレビを見て就寝。
 

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